カンボジアマラソン代表・猫ひろしが語る「野良犬が国際レースに出ていて、猫と犬のデッドヒートが繰り広げられいます」

2019/02/10

カンボジア ゴールデンラジオ マラソン 室井佑月 大竹まこと 猫ひろし

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今回は2018年8月24日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」猫ひろしさんの回を
起こしたいと思います。


室井
本日のお客様は2011年にカンボジア国籍を取得し、2016年にカンボジア代表としてリオオリンピックに出場されました。お笑い芸人の猫ひろしさんです。


よろしくお願いします。

大竹
ようこそいらっしゃいました。

室井
よろしくー、お久しぶり。ニャー!


外タレです、ニャー!よろしくお願いします。すいません、会わない間に国籍が変わってしまいまして。旧日本人です。






猫ひろしは2011年からカンボジア国籍に

大竹
何年前くらいからカンボジア人なんですか?


2011年からなんで、ちょうど7年前ぐらいですね。

大竹
そうするとカンボジア人がいま日本にいるっていうことになるわけですか?


そうです、来日中の出稼ぎ中ですね。

大竹
1年通して日本にいられるんですか?


基本は日本の方が多いんですけど、カンボジアに年3~4ヶ月練習とか合宿で行ったりとかしています。4分の3日本です、だから在日カンボジア人。

室井
365日で何日くらい向こうで、何日くらいこっちなの?

大竹
カンボジアでは何をしているんですか?


カンボジアでは一切仕事はしてなくて走るだけですね。芸人活動も一切していなくて。

大竹
どのあたりを走っているんですか?


アンコールワットがあるシェムリアップっていうところでは、アンコールワットの周りが森で涼しいんで走って。首都のプノンペンは代表選手が練習しているところなので、そこにオリンピックスタジアムというところがあってそこで毎朝と夕方走っています。

大竹
プノンペンは暑いんですか?


カンボジアは基本日中になると35度を超えるんで、朝だいたい4時ぐらいに起きて5時から7時半ぐらいまで走って。昼寝して夕方5時ぐらいから1時間くらい走るっていう生活を毎日。

大竹
そのときはお金にならない?


それはならないですね。一切ならないですね。

大竹
日本に来て稼いで・・


貯金を切り崩してやっています。あとはスポンサーさんが付いたりとかして、そういうので生活させてもらったりとか。


カンボジアの陸上チーム事情

大竹
それでカンボジア人としてオリンピックに参加した?


1回リオのときに参加しました。

大竹
そのときのタイムは何分だったんですか?


そのとき完走したタイムは2時間45分55秒という・・ちょっと遅いですねえ。世界でビリから2位でした。僕の後ろにもう1人いたんですけど。

室井
でも棄権しなかったんだもんね。


両足にマメができましたけど棄権しなかったです。

大竹
カンボジアに行って、カンボジアの中じゃオリンピックに出られるくらい速い?


そうですね、カンボジアのときは今まで5年間ずっと1位です。

大竹
1位なの!?


フルマラソンは負けなし。

室井
なんでなの?カンボジアの人はあんまり走んないのかな?


まず練習方法が僕とか日本の練習と比べるとまだちょっと進んでいないところとかがあるんで。それでマラソンに関して言えば監督・コーチが陸上経験者じゃないんですよ。軍とかが強い国なので軍の天下りの人がコーチをやっていたりするのでけっこう無理難題なメニューとかが出るんですよ。

だから選手は逆に僕のメニューでやりたいって言って、僕のトレーニングメニューでやったりとか。

室井
そういうちゃんとしたコーチとか指導者がいないからっていう理由?私は新宿区みたいな理由かと思った。

大竹
どういうこと?

室井
新宿区は走っている人は悪い人だから・・

大竹
意味分かんねえよ!


治安的なことですか?

室井
新宿区で走っていると警察官に止められるもん(笑)




カンボジアは地雷よりもイヌに注意が必要


カンボジアは地雷のイメージも多いと思うんですけど、僕が走って地雷を踏んでさようならみたいなことはないです。地雷はあるけど分けられてるんで、区分けされているんで「こっちから入ると危ないですよ」ちゃんと表示されているし。

大竹
そんな地雷はまだ除去できてないの?


山の方はまだあるみたいですね。それと走っていて犬が追っかけてくるというのはあります。

大竹
犬が多いよね、カンボジア。


野良犬は国際レースでも来ますから。猫と犬のデッドヒートがみたいなことが繰り広げられいます。

大竹
それは犬に勝たないと噛まれちゃうわけ?


本当に狙ってくるんで。

室井
怖いよ、だって注射打ってないもん。


友だちで噛まれた人も実際にいるんで、そうすると注射を打っていないんで・・よく言われるのは24時間以内に注射を打ちに行かないとマズいことになるとかあるんで。常に気を付けて(走っています)。

大竹
日本では「猫ひろし」って言ったらさ芸人さんじゃん?それがウケるときカスるときもけっこうあったり?

室井
私、ウケたのあんまり見たことない(笑)


おいっ!!まあまあ・・はい。

大竹
それが走ってすごいのは分かるけど、なんで走るようになっちゃったんですか?


もともとはマラソンとかやっていなかったんですよ、陸上部とかも入っていなかったんですけど。まあマラソンが得意っていうのは自分でも分かっていて。学生のときとか校内マラソン大会とかあるじゃないですか?それをすると走ってなくても陸上部よりも速かったんです。

大竹
ああ、「オールスター感謝祭」(TBS)だ!


そうです、「感謝祭」に出たときにそこで活躍をして・・そうしたらマラソンの仕事が来たんで。ちょっと真面目に取り組んでみようと思ってコーチを付けて・・。

大竹
「オールスター感謝祭」のときも速かったもんねえ、あの坂道でみんな遅くなっているのにあそこで強かったもんねえ。

室井
それがきっかけ?


もともと走るきっかけはそれ(オールスター感謝祭)です。

それで「東京マラソン」とかがちょうどできて足が速いのは分かるから「1位を取って下さい」っていうことでフルマラソンを走ったことがなかったからコーチを付けてみたら、けっこうハマっちゃって。タイムが走るたびに速くなってくるんで・・。

室井
でもね、鱗片はあった。走る前から猫さんの舞台を見に行ったのね、仕事が一緒になったから。そしたら子どもに囲われるのよ、終わったあと。子どもってしつこいから何回もやれって言うんだけど負けずにずっとマラソンのように「ラッセラッセ、ニャー!」ってやってたの、何回も。


「ギャグ100連発」っていうネタがあって、1時間ぐらいずっとギャグを連発するんですよ。それで持久力がついたと思うんですけど。お客さんは僕以上に疲れていて。

大竹
そんなに聞いてたらねえ。

室井
でも終わってからも子どもにずーっとだもんね。子どもなんか最初に諦めてたもん。


いや「諦めてた」なんて言ったら言葉が悪いですよ!

大竹
子どもが最初に諦めるってすごいよ!(笑)

室井
偉いなと思って、何回もやるんだよ「もう1回」って言われて。

大竹
でもカンボジアでいま走ってたりしてるけど、カンボジアの子どもに向けたギャグとかは持っているの?そういうのは持っていないの?カンボジアで通用するギャグみたいなのはあるの?


カンボジアではいまは陸上だけなんですけど、最初はどうやってカンボジア人になっていいか分からかったからカンボジアの子どもを集めてネタをやったんですよ。

全部カンボジア語に訳して、最後に自分が5枚ぐらいパンツを履いてそれをお客さんの頭にかぶせるっていうネタを当時やっていたんですね。

それをカンボジアでもやったら、すごいウケたんですよ!もうお笑いとかじゃなくて「ビートルズが日本に来た」みたいなウワーッウワーって。

大竹
そこまでじゃないんじゃないの!?


いやもうすごいかったんですよ!あとでカンボジア人の友だちに聞いたらカンボジアは仏教徒だから頭は神聖なものだと、その神聖な頭にお前のはいていたパンツをかぶせることは何事だ!って言って「だからみんな嫌がっていたんじゃないか?」って。

「それをもし首都のプノンペンでやってたら、即射殺されるぞ」って言われて、それから即射殺ギャグって言って封印したんですけど。

でも昔とのドリフみたいに「うんこちんちん」じゃないですけどそういうのが子どもは「やめてやめて」って言うけどみんな笑顔なんですよ。だから喜ばれてはいましたね。

猫ひろしがマラソンを始めるきっかけはホリエモンの提案から

大竹
まあすごいけれども今日ご紹介する本があるんですけど・・


「僕がカンボジア人になった理由」


大竹
堀江(貴文)さんが推薦してるね。


そうです、もともとは僕がカンボジア人になるっていうのは堀江さんが言ったことで。

番組があって堀江さんが「猫ひろし再生計画」って僕に対してすごい失礼なタイトルが付いてて。

例えば話題作りで東さん(東国原英夫)みたいに選挙に出るとか、勉強して東大を受験するとかいろんな中に「足が速いから、そういうのはどう?」って向こうも冗談で言っていたんですけど。

なんか僕、絵が浮かんでオリンピックのスタートラインで足の速いアフリカの選手の間に僕がこのTシャツ着て真顔でいたら面白いなと思って、それでやってみようと思って。そのアイデアを言ったのが堀江さんだったんです。

それから堀江さんが応援してくれて、本をやってくれたりとか。またドキュメンタリーの映画も堀江さんがプロデューサーになってくれて。一応責任を取ってくれたんだと思うんですけど。

大竹
もし売れなくてもね(笑)


だからリオのゴールのときも来てくれたんですよ。

大竹
すごいなあ。


その映像を拡散してくれたりして。

大竹
一番最初にフルマラソンを走りました。記録はいくらだった?


初めては3時間48分です。

大竹
速い。

室井
普通はどのくらい?

大竹
まあそんなに走れないです。よくても5時間です。5時間半とか普通走ったらそのくらいだよね?

室井
そうなんだ、やっぱり最初から才能があったんだ。


何がすごいか?ってそのうちに4回トイレに行っているんですよ。1回大きい方をしてて・・。

大竹
それでも3時間48分?


次の年が3時間15分、トイレ行かなかっただけなんですけど(笑)

その分速くなって、その次の年が芸能人初と言われる2時間55分。サブスリー、マラソン人口の中で10パーセントに満たないって。

大竹
それを「サブスリー」って言うの?


はい、それをやってその次が2時間37分。次が2時間30分。で今が2時間27分。たぶん新幹線の歴史より僕の速く歴史の方が速い。

室井
ねえねえ猫ちゃん、私1個分からない。なんでマラソンしてたら汗が出るからウンコ出なくない?


いやいや、やっぱり緊張とかやっちゃいけないと思うと逆にお腹が痛くなったりとか精神的なものなんですかね?

大竹
そうなると思うよ。あれだもんね、寛平さんはあの人も速かったんだよね?

一番最初に走ったら3時間台だったんだよ。寛平さんは次走ってもその次に走ってもどんどん遅くなっていったんだってね。

一番最初に何にもしないで走ったのが一番速かったんだってね、あの人。


たぶん練習しすぎたのかもしれないですね。いろいろ専門家に習うとすごい面白いようにタイムが伸びるので。

大竹
でもマラソンとかっていうのは心拍数がずいぶん関係するんだよね?


僕は運が良くってスポーツ心臓なんですよ。普段とか朝起きたときだろ(心拍数が)30台なんですよ。

大竹
はーっ、すごい!それは1分間に心臓が三十何回しか打たないと。打たなくても身体がもっちゃうって心臓がすごい強いことなんだよ。

俺たちだと1分間にまあそうだね・・50回とか60回とか・・

室井
朝だって、ベッドから起きるだけでドキドキすることあるもん。

大竹
心臓が?・・・気をつけろよ、お前。お前は病院行ってこいよ本当に。

それで最初に走ったときは3時間48分でトイレに4回も行って、それが今度は逆に芸能人だからで「お前はもう3時間切れ」みたいな話になってくるんだよね?


そうです、生放送に出てもし3時間切れなかったら僕の本名は瀧崎邦明(たきざきくにあき)っていう文豪みたいな名前なんですけど。芸名を猫ひろしから瀧崎邦明に変えろって言われたんですよ。

室井
瀧崎邦明の方が格好良いじゃん。


いやでも瀧崎邦明が「ニャーッ!」とか「昇龍拳!」とかやっても説得力ないですよね。

大竹
でも、もうやんなくてもいいじゃん。


ああ・・そうですね(笑)

室井
えーっ、やらないと!猫ちゃんは「ニャー!」よ。会ったら絶対「猫ちゃん、久しぶりニャー!」って言うもん。


でも走ってるときもお客さんが沿道から「ニャー!」とかやれるんですよ。

室井
面白いよね、みんな応援しているからニャーニャーニャーニャーって(笑)


そしたらこの間、東京マラソンで3歳くらいの子どもですかねえ?「猫が来たよ」って言ったら「どこ?」って言ったら僕が真顔で走ってるじゃないですか?

そしたら子どもが「あんなの猫じゃない!」って言ったんですよね・・もうちょっと頑張ろうって思いました。

大竹
名前が浸透するようにね。


子どもにちょっと弱いんで。

大竹
でも走りに目覚めて自分が早いってことが分かると、走るのが楽しいの?辛いの?


楽しいです。もともとマラソンが苦手な人って走るのが苦しいって言うじゃないですか?だからそれが最初分からなかったんですよ、学生のときとか。

苦しいって言うのがなかったので、まあ速くなってどんどん楽しいんですけど。練習を1人がやるときが多いので、やるまでは憂鬱ですね。

室井
分からない私、マラソンの楽しさとか。

大竹
でも世界だと1キロを何分?


今だと3分を切ってきますね、世界記録を作る人は。

大竹
1キロを3分切って走ってるつったら、もう俺たちの目の前を本当に超スピードで過ぎていくって感じでしょ?


はい。時速20キロ近くじゃないですかね?僕の時速がたぶん17~18キロなんで。

大竹
そんな小っちゃいのに?


いやいや、身長は関係ないですよ!

室井
でも小っちゃいって不利にならない?1歩が小っちゃいから。でも風の抵抗もないのか・・どうなの?


だからもし風が強いときは「人を風よけにしろ」って言われてて。背の高い人の後ろについちゃうんですよ。そうすると、抵抗を受けないんですよ。

室井
そうだよね、すごい長いこと走るんだもんね。

トイレに行くくらいならランション!?

大竹
でもそうやって「3時間切らないと名前を変えるぞ」とか言われたときに、走りながらオシッコするようになっちゃうんでしょ?寒くて冬だったの?


2月の東京マラソンで、最高気温が2度だったんですよ。雨が降ってて、そうするとどうしてもトイレに行きたくなんですよね。もう10キロぐらいでみんなゴールを目指しているところで僕だけトイレを探しているような状況になって。

室井
いいんじゃないの、しちゃって?ポンチョってパッと着れるようになっているのはオシッコそのまましていいようにって私・・


それ初めて聞きましたけど。でも走ってるとき僕とかはポンチョとかあると邪魔になっちゃうから着けないんですよ。風の抵抗になるから。

室井
オシッコしたいときだけポンチョ着けてチョワってしちゃっていいんじゃない?


でもポンチョをもらうアレがないじゃないですか?

室井
あっ、そうか!

大竹
時間がもったいないもんな。


タイムロスになっちゃうので、それで走っていたらちょうど横に宗猛さんの息子さんがいて、仲が良かったから。宗くんはすごい速い人なんで「ちょっと逆算したらタイムが大丈夫だからトイレ行っていいよね?」って言ったら、

宗くんが「寒いときにトイレ行ったら、足固まっちゃってタイムが出ないですよ!マラソンをナメちゃダメです、猫さん!」

大竹
何?止まったら足が固まるの?


はい、寒いからそんなにスピードが出なくなるからダメだって言って。「じゃあどうすればいいの?もうオシッコしたいんだけど」って言ったら「猫さん『ランション』してください」って言うんですよ。

「『ランション』って何?」って聞いたら「ランニングしながら小便することを略して『ランション』」って言うんですよ。

室井
えっ難しい!走りながらできるの!?


そうなんですよ、でもあの国民的ランナーの息子さんが促すわけですから、もうやるしかないと思って。20キロから30キロに渡って初めだったからセミみたいに4回ぐらいに分けてジョジョジョジョって力の加減が分からなくて。

室井
ちょっとやってみようかな?歯を磨きながらオシッコとかはできる。

大竹
女の人は無理だよな。お前それは言わなくていいよ!(笑)お前が歯を磨きながらオシッコしているところは想像したくないわ!

室井
猫ちゃんあれだね?ビタミンCを前の日に摂らない方がいいね。だって黄色いとバレるじゃん。


宗くんが「雨降ってるから絶対にバレないし、練習のときとか実業団の人とかけっこうやるんで気にしないで下さい」って。

室井
写真でちょっとアップになったらさ、黄色いとバレそうじゃない?


そうなんですよ、そのときちょうど女性セブンとかの雑誌がタレントランナーというのを全員写真を撮ってるんですよ、アナウンサーとか。それで僕も載ってて、そしたら僕の写真が股間に手を入れているところだったんですよ。

たぶん僕がちょうどランションをしているところだったと思うんですよね。バッチリ撮られたんですよね(笑)

室井
やっぱり走りながら両手を振りながらは無理?


えーとね、ちょっと浮かさないと・・

大竹
出ない?


そうなんですよ。そのときにただランションだけじゃなくて力の加減が分から過ぎてランプンをしちゃったんですよね。

室井
それはちょっと・・


10円玉ぐらいのやつですよ、本当のちょっと緩いやつが。

大竹
それは気になるでしょ、でも?


「どうしよう?」と思って、気にしながら行ったら競歩になっちゃうし・・臭いが出てくるからと思ってちょうど手袋をやってたから手袋をトイレットペーパー代わりにして、事なきを得たんですけど。それをゴミ箱に捨てようと思ったら、ちょうどテレビの撮影が・・

大竹
手袋にとって、それを走りながらその手袋を捨てた?


捨てようと思ったんですよ、そしたらちょうどテレビの撮影でカメラで箱根駅伝のランナーの人がついていてくれているんですよ。従順なかわいい子が、それでその子にも言ってなかったんですよ。ランプンしたっていうのを、僕がこうやって手袋を捨てようと思ったら・・

その人はたぶん僕が暑いからと思って捨てたと思ってるんですよね。僕がそれをパッと捨てたら、その子がパッと取って「猫さんもったいないから、僕が記念に取っときます」って言ったから「理由を聞くな!速やかに捨てろ!」って言って捨てさせたんです。

室井
いやだーー、それ作戦じゃないよね?


そんな器用じゃないですから!

室井
前後にいたら、臭いとか気になって走れないじゃない?


それも言われました。

室井
吸う吸う吐く吐くができなくなるじゃない。


いやいやいや、すぐに捨てましたから!

大竹
いやでも、それだけ過酷ってことだよね?それで猫さんは走りが速くなってカンボジア人になるわけだよね?

室井
あれ、結婚もしてるんだよね?

大竹
カンボジアの人と?


いやいや日本の人と、日本人のときに結婚したんですよ。

室井
じゃあ奥さんは出稼ぎのときって、一緒に行ってるの?

国籍変更したときに「こんなに言われるんだ」と思った


僕だけ国籍を変えたので、嫁と娘もいるんですけど家族は日本に残って、僕だけ単身で行くっていう感じにしているんですよ。

大竹
それでカンボジア人になるじゃん?それはもうオリンピックに出れるからっていう意味だよね?


まあ勝たないとでれないですけど。

大竹
その理由は今のままの記録だと日本だと無理だから、カンボジアに国籍を変えてそれでそこからオリンピックに出て金メダルを目指すと。


まあメダルまではアレかもしれないですけど、オリンピックにでるっていう。

大竹
でもそれには世の中でけっこうヒドいこととか・・炎上?


言われました。最初ロンドンのときにすごい言われましたね。

大竹
どんなふうに思ったの?


まあでもある程度自分でも想像はしていたんですけど、けっこうすごい言われたんですよね。「こんなに言われるんだ」ってのは思ったんですけど、とにかく変えているし地道に毎日練習しようとしか思わなかったですね。

それでロンドンのときは1回決まったんですけど、最高記録を出して。だけどそのあとに国籍を変えてから1年を満たない人はオリンピックに出れないっていう規則ができて、それに僕は世界で第1号に引っかかったんですね。

当時「猫がワナに引っかかった」ってよく言われたんですけど(笑)

室井
なんか脅迫文とかまで送られてきたんだよね?


まあ近いものは・・恐喝みたいなものはありましたけど。とにかく地道になって、日本でしかニュースになっていないんですよ。カンボジアではまだそんなにスポーツに興味がないので、僕は国籍を変えたのとかほとんど知らないし。

僕がそのあとでリオでまた勝って行くんですけど、僕が1番練習しているって知っているのは選手だから。選手はライバルですけれども当然僕が勝ったら応援してくれているし、だから選手とか仲が良かったんで選手も僕がちゃんと勝って行ったから応援してくれてたんで、だから頑張れるところはありましたかねえ。

大竹
結果的には良かった?


そうですね、あとはまたこれからもずっとカンボジア人で行くんで。あとはもう国籍変えたっていう事実はあるから、あとは僕は何をやるかなんで。

大竹
芸人の方はどうすんの?


芸人も続けながら、今も普通にライブとか出ながら。

大竹
ギャグやりながら、けっこうカスりながら?


いやいや・・うーん・・

室井
最近ヒットしてるの?


してるわっ!

室井
猫ちゃんじゃない!そんなの!


してるとは思うんですけど・・。

大竹
これじゃあ次に目指しているところはどこですか?東京オリンピック?


もう再来年なんで、やろうと思って。

大竹
東京オリンピックで猫ひろしはカンボジア人として入賞?


入賞・・入賞狙います。まあ勝って参加します!

室井
沿道で「ニャー!」って言ったら「ニャー!」って返してくれる?


言います!

室井
嘘ー!


でもオリンピックのときでもスタートとゴールのとき言いましたから!

(了)

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