今回は2016年5月18日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
オープニングの一部を起こしたいと思います。
太田英明アナ(以下、太田)
さて今日は朝日新聞の記事をご紹介したいと思うんですが。NHKのチーフプロデューサーの村松秀(むらまつしゅう)さんという方のインタビュー記事が載っているんですけれども。
この方は科学番組のプロデューサーをやっていらっしゃる方なんですけども。モデルやアイドルの女子高生たちが知力のガチンコ勝負、まあ科学に関するガチンコ勝負なんですけれども。
この子たちは科学の番組でちょっとレギュラー出演している人たちなんですが、この女子高生たちが知力勝負で東大生に勝ったと。で、調子に乗って京都大学の学生と戦わせたら京都大学の学生にも勝った。
北海道大学と東北大学の学生が参加したコンテストでも優勝した。ちょっとびっくりですけれども、例えば東大生との対決はどんなことをしたか?っていうと、A4の紙で作った橋の強さを競うことで勝ったということのようなんですね。
どうしてこのモデルやアイドルの女子高生たちが勝てたのか?「疑う・ずらす・つなげる・寄り道する・あさっての方を向く・広げる・笑う」こういった方法で思考を広げて豊かにすることをこの村松さんたちは「グルグル思考」と呼んでいるそうなんですが。
東大生は豊富な知識と賢さゆえにまっすぐのものの見方しかできないのに対して、このモデルやアイドルの女子高生たちは知識や先入観がまあ良いにつけ悪いにつけないので無駄にも思える「グルグル思考」をいとわないせいなんじゃないか?と。
で、「グルグル思考」こそ未来を切り開くのに必要な知力ではないか?と思うようになって、実際番組をきっかけに同じ問題意識を持つ人が増えて「グルグル思考」と取り入れる試みがあちこちの教育現場ではじまりだしたと。人材育成をめぐる議論も起きているということなんですね。
大竹まこと(以下、大竹)
ああ、面白い!俺たちぐらいの歳になってくるとさ、もう頭が硬くなって俺らなんか「東大には絶対に勝てねえ」とかさ。
いとうあさこ(以下、いとう)
そもそも気持ちで負けちゃいそう。
大竹
負けちゃってる感じが。でも高校生たちはバカだからっていうのも失礼だけど(笑)そういうことをあまり考えてなくて「面白いじゃん!」みたいなノリで。
いとう
そこに勝つとか負けるとか関係ない。
大竹
それだったら「A4の紙で硬い橋ができるかしら?」なんてたぶん笑いながらふざけながら作ってたんだろうね。「超カッコよくね?」みたいな感じでやってたことが、
まっすぐに理論で計算した東大生の橋の強度を考えた人に勝っちゃった!もうなんか楽しい話。
いとう
ちゃんと計算式で東大の方は出したんでしょうね。力学的にこうだから強いはずだとか?
町亞聖(以下、町)
角度とか長さとかみたいな。
大竹
いやーもう、東大も京大も北海道大学も東北大学も、ものすごい悔しかっただろうな(笑)
町
なおさら、勝てなくなりそうですね。負けたらドツボにはまっちゃいそうですね。頭良い人たちってプライド傷つけられたりとか・・
大竹
この女子高生たちに負けたっていう経験はたぶん良い方に作用すると、この先思うけど。なんかちょっと面白いよね。
いとう
女子高生たちはあと負けても悔しくはないでしょうしね、その肩のラクさもありますよね、きっとね。
大竹
ゆで卵の黄身をど真ん中に?
太田
茶柱を必ず立てるとか、そういったお題の科学番組にずーっと携わってきたんで女子高生たちが「グルグル思考」には馴れていたっていうようなところもあったのかもしれない。
大竹
女子高生たちとこういう番組をやってたりしたんだ、なるほどなるほど。
大竹
そういう番組で「グルグル思考」を鍛えられていたアイドルやモデルさん、女子高生。
町
姪っ子となぞなぞとかしても絶対勝てないんですよ!頭柔らかくないから全く答えが思いつかなくて。答え聞くと「なんだ!そうか!」みたいな。7歳に負けるっていう。
大竹
このNHKのチーフプロデューサーの村松さんっていう人の写真も出ているけど、なんか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てくる博士みたいな(笑)
太田
もっと若いですけどね。
町
年齢は50いってないですよね。
大竹
こういう人たちって髪の毛気にしないね。なんか生えたっぱなしみたいな感じになってる。
いとう
そこじゃないんでしょうね、きっと。
大竹
リーゼントにしないのかね?
いとう
できますけどね。
大竹
できるよね?
(了)
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