劇作家・本谷有希子が語る「お年玉で考えさせたかった『モンティ・ホール問題』」

2015/03/06

ザ・トップ5 モンティ・ホール問題 伊藤隆太 確率 本谷有希子

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今回は2015年1月8日放送「ランキングトークバラエティ ザ・トップ5」
「ハイライト(伊藤隆太×本谷有希子)」の回を
起こしたいと思います。


伊藤隆太アナ(以下、伊藤)
まずは木曜パートナー劇作家・小説家の本谷有希子さんご提供
こちらのランキングから発表です。
「お正月初めて旦那さんの実家で過ごして難しかったことトップ5」

第5位「台所の立ち入り方」

第4位「義理のお父さんに『ラジオ聞いたよ』と言われたときの反応」

第3位「将棋・百人一首・凧揚げ」

第2位「お年玉の渡し方」

そして本谷有希子さんご提供
「お正月初めて旦那さんの実家で過ごして難しかったことトップ5」

第1位は「子どもたちとの距離感」



(中略)

伊藤
というわけでお正月ももう8日ですが、
本谷有希子ランキング行ってみたいと思います。

本谷有希子(以下、本谷)
ちょっとギッシリあるんですよ。

伊藤
「お正月初めて旦那さんの実家で過ごして難しかったことトップ5」
第5位「台所の立ち入り方」

本谷
そう、今年初めて本当に過ごしたんですよ。
うちの親戚は人数がとっても多くて台所の立ち入り方は
お母さんがすごく料理上手で

他の上のお兄ちゃんのお嫁さん、次男のお兄ちゃんのお嫁さんもいて
私もいるからもう台所がギュウギュウで、っていうのと

私が台所で何かをしているとお兄さん方から
大変不評なんですよね。

伊藤
どうしてですか?(笑)

本谷
なんか「私らしくない」って言われる。

伊藤
うん、それは分かるような気がする(笑)

本谷
「どうしたの?」って、だってキャンプに行ったときに
私がただ座ってたときがあって、そのことをずっと言ってくる。
「あれが私らしさだ」っていう(笑)

「どうしたの?気持ち悪いよ」って言われるから、
どうしようかな?と思って。

伊藤
まあ人の家の・・まあというか身内ですけれども。
とはいえ人のお家の台所っていう感じで、初めて行ったわけですもんね?
初めて過ごしてお正月を台所で過ごした。

本谷
旦那さんとは何回も行ってるんだけど。

伊藤
お正月を過ごすのが初めて?

本谷
そうそう、その皆さんからの評判が悪いのでどうしようかな?
と思ってるという。

伊藤
そして第4位「義理のお父さんに『ラジオ聞いたよ』と言われたときの反応」

本谷
うちのお父さんがタクシーの運転手なの、旦那さんのお父さんがね。
今もタクシー運転しているからそれで「聞いているよ」って言われて
「あっ、そうか・・」と思って・・

なんかそんなつもりで話して無いから、見せる顔が、見せる顔が違うから。
一緒なんだけど、なんて言ったらいいんだろう?と思って
ちょっと恥ずかしかったっていう話。

伊藤
そして第3位「将棋・百人一首・凧揚げ」

本谷
これらは全部したんですよ、私。
もうあとお餅つきもしたし、だから今どきここまでやらないだろうくらい
お正月らしいことをやって将棋も教えてもらって指せるようになったし

百人一首が意外なほど面白くて、
したことあります百人一首って?

伊藤
あります、あります。

本谷
お正月にやった?

伊藤
いや今年とかはやってないですけれども。

本谷
うちはそれしかなかったの、百人一首しかなくて
で、やってみたら最初はなんか調子が悪かったんですけど

ちょっと詠みに、百人一首を詠み側に節をつけてみたの。
そしたらね、俄然調子よくなってきましてすごい風流。
ちょっと詠んでみていい?

こんな感じ、ちょっといい?私も詠み手したんだけど。
♪あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む
「ハイッ!」とかってやって(笑)

この節があってやるとものすごく風流で、
それまで「ハイ」ってやってた手がすごく優雅に。
もう歌を楽しむから「あっ綺麗な歌だな」って

伊藤
本谷さんが始めたんですか?

本谷
だんだんこうなっていった(笑)
で、私がもう楽しくてずっと歌を詠んでいたっていう。

伊藤
まんざらでもない感じで。

本谷
いい!これはもうどんどん入り込めるよ!何首もいける!
はい、楽しかったです。

伊藤
えっ、凧揚げもしたんですか?

本谷
凧揚げもした、これは本当に下手くそだった(笑)
私は大人揚げっていうのをしようと思って、
「大人は走らないんだ」って子どもに言って

子どもは風がないから一生懸命走るんだけど、
「大人は走らずに飛ばすんだ」って言って揚げたんですけど
全然揚がらなかった。

伊藤
どういう場所で揚げたんですか?

本谷
公園です、でも風が無かったの無風だったから。

伊藤
じゃあ走らなきゃ!

本谷
だから走り続けなきゃ落ちるっていう状態だから
子どもは地獄みたいなってた。止まったら死ぬみたいになってました。

伊藤
結構なお子さんとかも沢山いるんですか?

本谷
いっぱいいるんですよ。

伊藤
どのくらい集まったんでしょう?

本谷
えーとね、下の子は3歳で一番上の子は高校生になる?

伊藤
幅も広いですね。

本谷
で、中学3年生、中学1年生が男の子たち女の子たちっていて
5人くらいいるのかな?いました。

伊藤
じゃあ次にもかかわってくると思いますが、
第2位が「お年玉の渡し方」・・はじめて?

本谷
そうですね、彼らに渡したのははじめて。
でもただ渡したくなかったから、私まず権利を渡したの彼らに。

まずここにお年玉袋3つを置いて
「このお年玉袋の中に1千円と1千円と1万円が入ってる」
「それを選べる権利がある」

「もしくは、こっちに3千円確実に貰えるお年玉もある」
「どうする?」って聞いたの。

で、子どもたちは・・私絶対みんな1万円を目指すと思って
3千円全然取らないだろうなと思ったんだけど、
全員3千円行くんだよ、今の子ってそうなんだ!と思って。

ちょっと1万円っていうのがあまりピンと来ないのかな?と思って
もうちょっと包めば良かったのかな?(笑)
そしたらもうちょっと行ったかな?

だから本当はこの3択、1千円・1千円・1万円をやって
「モンティ・ホール問題」っていう確率の問題があるのね。
それを教えてあげたかったの、子どもたちに。

伊藤
えーと、どういう?

本谷
それはすごい込み入った問題なんだよね。
だから・・説明してもいいの、これ?
えーと、3つのお年玉袋があります。

伊藤
さっき、作ってたのこれですね(笑)

本谷
そう、これ作ってたの(笑)
でも説明すごく難しいんだよ。

で、じゃあこの3つのお年玉袋を隆太さんの前に並べます。
そしてまずここの中から1つ直感で指差して下さい。

伊藤
「○千円」って書いてある紙が3枚目の前にあって裏返してあります。
これを選ぶ?

本谷
はいどうぞ、子どもの気持ちで選んでね。

伊藤
これっ!

本谷
それね、で私はお姉さんだから中身を知っています。
ここでお姉さんは隆太さんが選ばなかった方の2つから
1つ、ほかしますゴミ袋に。

隆太さんの目の前には2枚のお年玉袋
これはもう絶対どっちかが1千円でどっちが1万円なんです。
ここで隆太さんはもう1回お年玉を考え直す権利があるの。

さあ、どうしますか?

伊藤
えーっ、でも最初に決めたので後悔したくないから。

本谷
では、これを開けてみて下さい。隆太くん。
お年玉だよ今年の。

伊藤
・・・・・1千円(笑)

本谷
1千円ね、そうなるんだよ!

伊藤
えっ、そうなるんですか!?

本谷
これは確率の問題で今のはそうなるべくしてなったの。

伊藤
というのは?

本谷
確率的にはこの2枚になった1万円と1千円になった段階で
隆太さんは最初に直感で選んでない方を選び直す
こうすると勝率が2倍に上がるんです。

これは何でか?っていうと・・すごい説明が難しいんですけど。
したいなー、していいのかな?

例えば・・数学的説明はちょっと難しいから、私はしません。
じゃあ感覚的にここに私が同じ条件で1千枚のお年玉袋を並べたと
イメージして。

で、「隆太くん、ここに1万円が1つだけ入ってるから選んで」
って私が言います。で、指差すでしょ?
それで「分かった」って私が言います。

じゃあその他の全部998枚をよかして、
ここに隆太くんが選んだのともう1つだけ残します。

「ここには1万円と1千円がどっちか入ってるんだけど、さあ選び直して良いよ」
「どうする?」って言われたときにどうしますか?

伊藤
・・・そうですねえ。
1千分の1の確率で選んだのと、こっちは2分の1ってことですもんね。
わあ、すごい差ですね。

本谷
そう、ここまですると何となく分かるでしょ?
直感を変えた方が正しい選択になる、これをやりたかったんです!
でも全員3千円選びやがって!!(笑)

伊藤
全員3千円で落ち着いたんですか?

本谷
落ち着いた!
腹立った!
なので、直感を人は信じたがるっていうところに・・

伊藤
まさにハマってますね。
「最初に選んだ通りでこれ!」とか言ってましたもんね(笑)

本谷
そう、それはダメなの(笑)

伊藤
さあ2位までやってきました。
第1位が・・覚えてますでしょうか?さっき言ったの。
「子どもたちとの距離感」

本谷
だから私がとにかく遊びたがるの、子どもと。
凧揚げしたり百人一首したりお年玉もゲームしたいしって
ずーっと遊んでたら子どもたちがもう嫌になるわけ、遊びを。

「もうやりたくないよ」とか言い出すのを私が
「子どもは遊ぶのが仕事だろ!」とか言ってやらすの。

そしたら何か最初は小説家のお姉さんみたいな感じの距離感だったのが
最終的にはすごく変な人がいるっていう親戚に(笑)

伊藤
それだけ絡んだっていうことですよね?

本谷
もう「子どもは遊ぶのが仕事なんだから遊ばなきゃダメだよ!」
って言ってずーっと遊ばしてたの。

伊藤
じゃあ子どもチーム、大人チームの間では一応ちゃんと
距離感をもって両方顔出したんですか、本谷さん?

本谷
子どもの方にいたり、大人の方にいたりして
でも大人も百人一首してもらったりとか割と全部巻き込んでましたけど(笑)

伊藤
そこに参加した人たちの声も聞いてみたいですよね。

本谷
楽しかったよ、でも。

伊藤
以上、劇作家・小説家 本谷有希子さんご提供
「お正月初めて旦那さんの実家で過ごして難しかったことトップ5」
でした。

(了)

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