今回は2014年2月11日放送「荻上チキSession-22」
「セッション袋とじ」綿抜豊昭さんの回を
起こしたいと思います。
荻上チキ(以下、荻上)
今夜のお客様は、「江戸の恋文」の著者で
筑波大学教授の綿抜豊昭さんをお迎えしております。
よろしくお願いします。
綿抜豊昭(以下、綿抜)
こちらこそよろしくお願いいたします。
荻上
ということでバレンタインデー間近で
まあチョコの贈り合いとかね、最近いろんなものを贈り合ったりとか
「友チョコ」とか「義理チョコ」とか
同性同士だろうがなんだろうが贈り合おうじゃないか!
みたいな話になってますけど
南部広美(以下、南部)
あと「自分チョコ」とかね
荻上
まあ一方で年賀状の数が減ったりとかね
いろいろ手紙文化はどうなるんだ?っていう話はございますけれども
恋文の江戸時代の状況について研究しているのが綿抜さんですので
当時の状況をいろいろうかがっていきたいと思うんですけれども
江戸時代において手紙のやりとりをするっていうのは
割とメジャーな行為だったんですか?
綿抜
商業が発達してくると証文とか商取引とかありますので
文字を学ぶというのが庶民の間でも必要な知識になっていく
で、文字が書けて読めるようになってくると
当然いろいろなやりとりがあって、そのやりとりをしていく中で
日常で恋も入ってくるということになるんだろうと思うんですね。
だから文字を学ぶのは・・文字を読み書きが出来るようになるというのは
別に本を読むだけではなくて情報を発信する、受け取るだけではなくて
発信することも出来るということで
当時の人たちはかなり高い識字率、時期とか場所にもよるでしょうけれども
世界的に見ても高いとよく言われておりますけれども。
荻上
その識字率だけでなくて、手紙にやりとりのマナーみたいなものっていうのは
当時はどうだったんですか?
綿抜
男同士の場合には比較的漢字の多いやりとりっていうのは・・男の手紙は漢字が多くて。
今、こういう言う方をするときっと女性差別だと怒られるかもしれませんが、
女性は漢字が読めないあるいは理解力が低いと考えていた・・思われていたので
男から女性に送る場合には、ひらがなの多い・・
ですから松尾芭蕉なんかも女性送るときには・・
まあ尼僧に送ったりするんですけども、弟子の。
そういうときにはやっぱり、ひらがなが多い。
そうしないと女性は理解出来ないという、
そういうテクニックというかお約束があった。
ですから硬い文章のときには漢字で、男女間のときにはひらがなで
もし女性同士で手紙のやりとりをするとすれば
やはり同じくひらがな同士でという
なまじ女性が漢字の多い手紙を書くと
知識をひけらかして生意気だみたいな構図になっていく
そういう男女のちゃんとした区別と言ったらいいんでしょうか?
今で言えば差別があったということだと思うんですけど。
荻上
当時はそういった手紙のある種コードみたいなものが存在したと
そういった手紙のやりとりっていうものを研究するときには
手紙が残ってないといけませんよね?
どういった手紙が今残ってるんですか?
綿抜
よく新聞なんかでも出てきますけれども
戦国武将とか含めて「よくやった」とか「もっと頑張れ」とかいう
そういう公式に書いたもので有名人の手紙というのは、
家の宝として「この人からお手紙頂きました」っていう形で残るもの
それからあと何かの証拠になる手紙、
文書(もんじょ)に近いと思うんですけれどもそういうものは残ります。
で、プライベートなものはたまたま物持ちが良かったりすれば残りますけど
紙が貴重品だったので、日本の和紙っていうのはその意味では非常にエコで
私が子どものころなんかは、尾籠な話で申し訳ないんですけど
トイレに置いてある落とし紙というのはたいてい再生紙で
黒っぽい紙だったんですね。
真っ白な今のトイレットペーパーみたいなもんじゃなくて
で、江戸時代も同じで何回も漉き返しと言って新しいというわけではないですけど、
また書いたり何かの用途に使える紙に生産できるものですから
手紙なんかもよくそういう形で紙屋さん・・
今、差別用語なんですか?くず屋さんっていうのが昔いて
紙くずを回収して再生産する人に売っていたので
そのお金の無い家、あるいはそういうものを置くところが無い人たちは
もうそういうところに売ってしまう。
荻上
サクサクとリサイクルのために手放していたということなんですか。
そうなると研究する立場に立つと、残りやすい資料と残りにくい資料って
あるということになるというわけですね。
綿抜
ええ、そうです。
ですから今回テーマになった「恋文」なんかは
本当に個人的なものはまず残らない。
で、遊女から男の人に送られた手紙というのは
今も見栄張る人もいるのかもしれませんけれども
「遊女からこんなに熱烈なラブレターをもらいました」というので取っておく
今はどうなのか分からないですけど、やっぱり気を惹こうと思うと
綺麗な字体で男の人がドキドキするような
で、手紙なんかもなかなか小洒落たものというかたちで残しますので
男の人もけっこう取っていて、それがずっと残っているという形に。
ですから、遊女の周辺。要するに遊郭がある周辺のところには
そういうものの手紙が残りやすい。
荻上
なんかそういう手紙を残しておくと、
「あそこ行ってるんかい!」みたいなね
いわゆる、ゴタゴタみたいなものに
例えばキャバ嬢とかのメールを保護してたっていうのが
家族にバレるとみたいな話になると・・
南部
奥さんおカンムリですよね。
綿抜
いやいやあの江戸時代はもう全然その辺の価値観が違っていて
まず奥さんが嫉妬する対象に遊女はいないんですよ。
お金を使うことに対してのクレームはあるかもしれませんけれども。
遊女に対してはまた別世界ですから、そういうものに対しては嫉妬しない。
ですから、遊女から何か来てもその手紙は見たいと思っても
別に嫉妬の対象には普通はならない
ですからもう江戸時代の男の人たちもどうしようもないですから
例えば「精進落とし」と言ってお寺で何かの法事とかあった後
「精進落としだ」と言って皆さん連れ立って遊郭に行く
それに対して女の人は「しょうがないな」って言って
「でも精進落としだから」って認めるような
その性に対して非常におおらかというか今と価値観の違う・・
荻上
まあ立場も非対称な関係にあるわけですね。
綿抜
ですから、手紙が残っていても別にそういう意味では嫉妬にはならない。
荻上
なるほどなるほど、だから本当にヤバいものは消えてる可能性はあるわけですよね?
綿抜
それはもちろん。
特に失うべきものを持ってる地位とかの人たちは当然気をつけます。
荻上
もらったらすぐ焼くみたいなことをしてたんでしょうかね?
綿抜
きっと、そうだと思います。
だからそういうのは残ってない。
まあ本当に性に対してはおおらかでしたから、
それなりに手紙のやりとりもいっぱいあったと思うんですけれども
本当にそういう生の、うぶなそういう資料は残ってないですね、確かに。
南部
当時その遊女の方から男性に送られて
心くすぐる言葉とか、残しておきたい!ってそういうふうに思ってしまうような
文章というのはどういう表現だったんですか?参考になりますかね?
荻上
どこが胸キュンしたのか?
どうなんでしょうね?
綿抜
参考になるか分からないですけど、
やはりあの遊女が相手に「ずーっと惚れててもう・・」っていうが喜ぶ段階と
少し拗ねて見せた方が可愛く見せるとか
「他の男から言い寄られている」とかいうふうにして相手の嫉妬を駆るとか
いろいろとテクニックを凝らして継続をはかる
今でもきっと全面的に惚れてたりとか言ってしまうと
それで満足する男性もいるでしょうけど。
簡単に手に入るものは、簡単に捨てられる可能性が高いというのは
100均のグッズと同じなんじゃないかな?
だから多少手に入りにくいとか付き合うには苦労するとかいう部分を
どう残すか?というのが遊女の1つのテクニックだったんだろうと思うし
それは今もあるのかな?と・・私の経験では無いですけどって一応言っておきますが(笑)
荻上
まあサービストークだけの手紙では無いということですよね。
なかなかのやりとりのテクニックが。
南部
焦らす!・・っていうことなんですね。
荻上
噛みしめてますね、なんかね。
南部
いやー、そうか簡単に手に入るものは大事にされないんだ・・うーん。
荻上
深くはツッコまないでおきますけれども・・
このあの手紙をやりとりするときに、とはいえ残りやすいラブレターと
残りにくいラブレターってあると思うんですけど
どういったものが割と残って
どういったものは残らないんですか?
綿抜
さきほどちょっと申し上げましたけど、
やっぱり遊女の手紙なんかは自慢話になるんで残りやすいんですけど
親にバレないようにこっそりそこのお嬢さんに渡す手紙とかいうのは
当然処分されますから庶民レベルでもすぐ無くなっちゃうというか・・
親にバレないようにどうやって男の人と付き合うのか?というのは
やっぱり庶民の人たちのお嬢様たちの非常に大きなテーマでありますから
そういうふうになって・・
荻上
残ってる手紙というのは、例えば成功例であったりとかっていうことが
多かったりするんでしょうかね?
綿抜
そういうことになると思います。
成功例というか、取っといてもいいような話。
南部
見せびらかしたくなるような相手の心を打ったということなんですよね。
綿抜
そうですね。
荻上
「こんなの送ってきやがった、ウギャー!」みたいな
残し方はあんましなさそうですかね?
南部
皆に自慢したくなるということなのかな?
なんかその今だと手紙を書くのに書式、例えば「拝啓」ではじまって「かしこ」で
「敬具」で終わるとかそういうマナーみたいなものっていうのも当時あったんですか?
綿抜
それはキチンとあって、やはり手紙を書くあるいは読み書きが出来るっていうのは
いくら識字率が高くてもそれなりに学習してなきゃいけないですから
そうするとやっぱり形式的なものが手紙で送る意味であって
もし単に口説くだけだったら口頭でいいわけですから
それはそういう世界が一方でありますけれども、
手紙の場合にはやはりある程度「型」を守ってもらわないと
相手の教養を疑うということでフォーマルとそうじゃないときとが
あるということでしょうか。
南部
「型」を守る
綿抜
そういう意味ではだから時候の挨拶的なものは必要であったり
いきなり口説いてる文句では無いという。
ですから男の人も女の人の送るときにはまず一番最初の手紙でしたら
「どこそこでお見掛けして、とても魅力的に思いましたので後付いてって・・」
南部
「後付いてって」!
綿抜
これが今だとストーカーになっちゃうんですけど、
たいてい見初めたきっかけがどこで、いつ見かけて、それで
それに対してどれくらい好きだったか?って量が・・
例えば、花見に行って見掛けたらその夕方になって帰るときまでずっと見つめていたとか、
その花見でいろいろ歩いている後をつけてったとかそういうのが愛している量になるわけです。
そこをどう書くか?っていうのはあります。
荻上
たまたま見掛けても、それだけで送ったっていうのじゃなくて
悶々悶々してたんだ!っていうのを伝えるのが
パワーになるわけですよね?
綿抜
それで見て「その日は寝られなかった」とか「何日も忘れられない」とか
昔、平安時代なんかで言うと「忍恋」(しのぶこい)というのがあって
それは我慢してみて我慢しきれる恋は本当の恋じゃない
ちょっと忍んでみてそれででも忍びきれないからあなたに告白しましたという
それが愛情の本気度と、ですからその溜めというんでしょうか?
それをどういうふうに表現するか?っていうのが恋文でも大事で
荻上
リビドーが止まんなかった!
綿抜
もういきなりだから会った瞬間に
「100%好きになりました!」っていうのでは口説けないわけです。
時間が必要に・・
南部
そこにかけた時間のエネルギーみたいなものが
口説く成功率に繋がるんですね。
荻上
手紙の中ではそれを男性から女性に伝える、女性から男性に伝える
どういうものが残っているんですか?
綿抜
どういうものと言いますと?
荻上
あの例えばどっちの手紙の方が残りやすいのか?とか
あるいは、どちらから送るときの文法みたいなものですよね。
割とサラっと口説くのか、階級によって違うという話もありましたけど
なんか違いみたいなのってあるんでしょうかね?
綿抜
男の人が送るのは今みたいな形で、
女の人は「そうは言いますけど本当かどうか分からない」と。
やっぱりあのちょっと申し上げましたように
最初のラブレターで本当は付き合いたかったりしても
「またまたご冗談を」と言って一応お断りのポーズを取らないと・・
南部
焦らすだ!!
綿抜
あの・・軽い女だと思われてしまう。
やっぱり手紙にやりとりをするとある程度そういうやりとりをする。
これあの本にもちょっと書かせていただいたんですけど、
やっぱり昔はお見合いなんかしてもすぐ返事をしない
翌日まで待ってもらうとか、深い関係になるにしても昔の、昭和40年代の青春小説見ても
3回くらいはデートした後じゃないとキスもダメだし肉体関係もダメだしとか
いきなりはダメでしょうというのがそういうふうな常識的なものが昔あって
それが江戸時代もそうで、やっぱりもらった瞬間口説き落とされてしまっては
軽い女と思われてしまう。
もちろん例外があって、たまたま好きな男性が送ってきたと分かれば
それはチャンスを逃すと次が無いかもしれないと思うので
返事する場合もあったようですけれども
基本的には相手が見て送ってきて、誰だがよくわからないけどあの人かな?
とか思いながら返事をするわけですから
何回か相手の様子を見るためにそういうのが必要だったということになると思います。
荻上
そういう手紙って郵便制度みたいなものじゃないけれども、
送るっていう形になるのか、それともこっそりと手渡すのか
誰かに頼んで「誰々ちゃんに私といて!」って渡すのか
どういうふうに伝えるんですか?
綿抜
庶民の場合には誰かに託す場合もあったし、もちろんでもたいていは自分で・・
女性の場合には「袖あき」って言って着物の袖に書いたものを何気に突っ込むとか
それからお知り合いなら「こんなグッズ買ったんだよ」って言ってそれを見せながら
それのついでに何気に「これ見てね」っとかいうふうに渡すとかそういうのが。
遊女の場合には直接・・お店に来て下さる人には直接渡せますけど
そうじゃないときは取次所とか・・
南部
取次所があったんですね。
綿抜
遊郭に行くときに一旦荷物を預けたり服装を変えたりしたり
変装する人たちがいて、そういう人たち用の空間というかお店屋さんがあるんですね。
そこに「彼が来たらこの手紙を渡してね」と。
直接家に届けると問題になったりする場合はそういうのがあって
あとはそういう手紙を直接「彼のところに届けてね」って
持ってってくれる人がいてというのもあります。
南部
先ほどなんか識字率が割と日本は高かったんだっていうお話ありましたけど
それでもやっぱり手紙を書けない人っていうのがいたと思うんですけど
欧米だと代書屋さんっていう人たちがいたりしますけども
日本もあったんですか?江戸の時代も?
綿抜
それはあります、遊郭なんか特にいろんな人が売られてくるわけですから
そこで学習して書けるようにたいていは教育・・
今で言えば新入社員教育みたいな形で学習することもあるんですけど
全然書けない人たちもいて、そういうときには代書屋さんに書いてもらったりという
ですから、比較的文面が似たような形になったりすることもあったりとか
南部
あああ、人気がある代書屋さんとかいたんでしょうね。
綿抜
ええきっと抱えてていたんだと思いますよ。
荻上
なんか失恋の手紙とかも残ってるんですか?
お断りの手紙とか。
綿抜
お断りの手紙は、親にバレてどうのこうのとか
そういうのはあります。
荻上
ああ、残ってるんですね。捨てられないんですね。
綿抜
あと、縁切りのも比較的・・
南部
縁切りですか!
荻上
別れ話ですね。
綿抜
まだ付き合ってたとかなんとかということで
それで脅迫とかを受けないようにちゃんとそういうのを証拠で残しておかないと
南部
念書に近いものなんですね。
綿抜
「あんたとは確かに分かれました」ということを残しておかないと
いろいろとトラブルが起きたりすることもあるので
そういうのも残ったりとかします。
南部
後腐れが無いように・・。
荻上
いろいろ読んでみて印象深かった口説く内容とかってありましたか?
綿抜
そうですねー・・、まあいろいろあるんですけど
やっぱり待ち合わせ場所に待ち合わせしてたんだけど来なかった
それに対して「自分はこんなに待ってたのに何故来なかったんだ!」っていう
「冷たい!」とかいうような手紙というのは、
いつの時代でもそういうふうにすっぽかされると男の人はネチネチと書いて・・
荻上
あ、男が書いてるの!!
南部
男性がすっぽかされるんですか!!
綿抜
そう!女の人はあんまりそういうのは無いですね。
男の人がすっぽかされると妙に危ないですね。
南部
基本イニシアチブは女性にある感じなんですかね?
綿抜
行く・行かないという意味ですか?
どうでしょうかね・・やっぱり男の人が誘わないと行かないと思います。
南部
そういう文化・風習だったということなんですね。
逆に嫌われる文面というかウケない文面ってあったんですか?
そういうのって残ってないかもしれないですけど・・
綿抜
研究の世界でもそうですけど、
「これは何故ダメなのか?」「この小説は何故面白くないのか?」っていうのは
研究にならないんですね。
これはどういうところが評価されるか?という研究しかならない
手紙の模範文集も良い例だから載るんで、ネガティブなのは載らないんですね(笑)
ですから、今の方々は自分で創作能力があるのかもしれないですけど
昔の方は手紙は型があるからそれを見て多少文言を変えるというのは
あるかもしれませんけど、基本的にはそれに倣って書くから
皆同じような形で、ですから前向きなそういうような
「これはダメよ」というような文面にはなりくにい。
ただ相手によって「これはマズいだろう」とかいうのは注意事項というのは
女性の口説き方というのところでは、あって
やっぱり親にバレないようにしなきゃいけないとか。
南部
やっぱり親が大変なんですね。
綿抜
よく時代劇ご覧になると分かると思うんですが、だいたい家と家の格があって
許嫁が決まってて将来は「あそこの娘をもらう」とか「あそこに婿に行く」とか
「嫁にもらう」とかそういうのが決まってる場合が多いんで
家を存続させるために、そうするとフリーな形ではマズいですから
当時の・・もちろん避妊薬っていうのはあったんですけど、あるいは堕胎薬・・
南部
避妊薬ですか?
綿抜
一応それがあってそれで妊娠したらこの薬とかあるんですけど
たいてい水銀が入ってたらしくて、それでだから飲んだはいいけど死んじゃった
それで打ち首になった例とかあって
そういう世界で結局完璧な避妊というのが出来なかった時代ですから
子どもが出来なければいくら楽しんでも比較的フリーな時代なんですけど
でもバレたら大変なんですね。
そういう意味でなかなか緊張感のある恋愛をしてた
っていうのは間違いないと思います。
荻上
命懸けですね。
ごめんなさい、下ネタとか書いてる手紙とかは残ってないんですか?
綿抜
スケベなことを書くのは何があの人たちにスケベだったのか
よく分からなかったところはあるんですけど(笑)
今見ればどうしようもないことを書いている手紙そのものは無いですけれども
こういうふうな文面だというのはよくそう言った書簡体小説なんかでは
出て来たりしますけど
まああのこういう放送禁止用語があったら喋れないところでは語れない
手紙とかあると思います、はい。
荻上
それはもう続きは活字でという感じなわけですね。
(了)
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