大竹まことが語る「お笑いスター誕生・M-1・THE MANZAI」

2013/02/05

M-1 THE MANZAI お笑いスター誕生 ゴールデンラジオ 大竹まこと

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今回は、2012年12月17日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
オープニング部分の一部を起こしたいと思います。

音声は配信期限が過ぎたため、ありません。

大竹まこと(以下、大竹)
俺も眠り疲れて、夢見たんだけど。
夢の中でハマカーンが総理大臣になってた・・。


阿川佐和子(以下、阿川)
ブレンドですね、昨日一日の(笑)

大竹
総理大臣、2人になったんだから!
夢の中で「おかしいな?総理大臣2人ってことは無いんだけどなぁ・・」と思いながら
ハマカーン2人で総理大臣で・・

阿川
2人っていいですね。
なんかこう・・相談し合って(笑)

大竹
それであの2人で「原発反対!叫んで勝利した」出てる。
全然民意と違うのね、俺の見る夢は。
夢だからね(笑)
見たのは夢だからね!わかんないけども・・。

阿川
ものすごい的確なこの・・

大竹
いやいやいや、それにしても選挙も・・ねぇ。
この後、組閣になってどうやっていくのかね?
後ほど太田さんとその事についてはちょっとお話ししたいと思うけど。

阿川
ハマカーンさんの方はどうだったんですか?
私たちはスタジオに入ってて見られなかったんだけど。

大竹
そうなんだよ!
っていうか・・ごめんなさい。
俺、年中忙しいわけじゃないんだけど、大したスケジュールじゃないんだけど
ちょっとタイムテーブルを話させてもらうと。

前の日、俺はたけしさんと「超常現象・・」撮ってたの。
6時間くらいまぁずっと撮ってたの。

阿川
6時間も撮るんですか!
私、出てないんだけど。

大竹
まぁそれくらい撮ったのね。
編集してどうなるかわからないけどね。
それで、たけしさんとふざけてその後たけしさんは「7デイズ」っていうのに

阿川
ああ、安住くんとのね・・。



大竹
次の日「THE MANZAI」行ったら、
向こうからたけしさんが顧問で出て来るんだよ。
「この人なにやってんだ!」と思ってさ(笑)


阿川
テレビ局、住んでるんじゃないですか?

大竹
で、「顧問」で出て来て「THE MANZAI」で
ハマカーンが優勝して終わって。

それで終わって、急いでここに来たら
今度阿川さんとここで選挙特番やるでしょ?

やって終わって、寝たでしょ?
眠れなかったけども。

で、今日来たらまたこの3人でしょ?
この後これ終わると生放送で俺と阿川さんとたけしさんが
「TVタックル」があるんだよ!
これね、俺らトリオじゃないしね!
下手したらこの3人で「THE MANZAI」でるんじゃねぇか?っていう・・。

阿川
いいよ。

大竹
「いいよ」じゃねぇよ!
たけしさんがビビってたよ!若手が余りにも面白いんでね。
「これには俺たちはこんなすごいスピードの・・」って新聞に書いてあったけど
「俺たちの時代じゃなくて良かった」みたいな
「ついていけない、とってもじゃないけど・・」みたいな。

いやそれほどね、昨日の「THE MANZAI」はね。
採点方法もね・・前の企画の・・
俺は「THE MANZAI」はあれなんだけど・・

阿川
「THE MANZAI」って2年目なんですか?

大竹
2年目なの。
その前は他局で「M-1」っていうのをやってたんだけどね。
その時は採点方法が9組か10組を点数で付けるんだよ。


だから一番最初に点数を付けると
どんなに面白くても85点から88点くらいしか付けられない。
「それ以上面白い人が出て来たらどうしよう?」と思うから、
どんな面白くてその辺で絞るわけ。
そうしないと後で面白い人が出てきたら困るから。

出てこないときもあると。
そうすると、出てこないと今度は88点付けた後から
そこからどんどん俺の中で点数が下がっていくっていう・・。

今回は、4組出て面白い人を押せばいいのね。
だからそのリラックスさが演者にも伝わってて
「1番引いたからって辛口じゃない」って思うわけ
だから、みんな勢いがあるわけ。
だから最初っから面白いんだよ!

最初の1組目から俺ら度肝抜かれてさ。
面白い!面白い!と来てハマカーンだったんだよ!
ね、ハマカーンに俺は番組であるときに
「もう本当に悪いけど審査員だからクールに審査するよ」と。
「情けは一切掛けないからね」って。
「それは肝に銘じておけよ!」って言ったのね。

そしたらね、ハマカーンが一番面白かったの!
みんなが認める面白さだったの。
他の漫才師たちもすごく面白いんだけど・・。

阿川
も、も、もう・・・お父さん泣きそうになってますよ(笑)

大竹
他のみんな面白いんだけど、
ハマカーンのすごさは俺たちをどこに連れていくのかわからないすごさなの!
他の漫才は、ケツが見えるのね。
こうやって笑わして、こうやって笑わせて、平板でこうこうこうで笑わせて、
それでピークを迎えて帰るっていうのがもう読める。

ハマカーンは浜谷が俺たちをどこに連れていくんだ!っていう。
思いも寄らぬ展開なのね。

阿川
そんなに優秀な方だったの?

大竹
そうでもない・・。

阿川
月曜日に時々ね、番組特別な時に来て下さって・・。

大竹
でもね、優勝したら神田が号泣してね。
神田ってやつがね。

阿川
うのちゃんの弟さん。

大竹
そうそう、「神田はダメだ、ダメだ」って
この番組でも言っててね、本当にあいつは頑張ったんだね。

ちょっとパターンも変えたんだけど、
神田のフリが本当に的確で、神田のフリが自分のやっていることと
等身大だったんだよね。

阿川
無理が行ってない?

大竹
無理しないフリを神田が見つけて、
その神田の無理しない・・その髪の毛のキューティクルとかお肌のことだとか
女っぽいようなところをたくさん神田は持ってて
そのフリを浜谷がとんでもない方向に持って行くんだよね。
いやだからね、神田もね泣くの分かるよ!あれは!!

今までお姉ちゃんいなくちゃ生きていけないとか、
お姉ちゃんから小遣いもらってんだろう!とかみんなに言われて。

阿川
なまじ可愛い顔してるから、
なんとなく甘ったれて生きてきたんだろう!みたいに
見られちゃって・・。

大竹
これでね、個々で頑張んなきゃ
一生お姉ちゃんの幻影の中で生きていくしかない!って・・。

阿川
うーん・・辛いだろうねぇ・・。

大竹
辛いのを何年とやって来て、
これじゃどっかでいけないと思ったんだろうね。
「THE MANZAI」で勝負だからと思って
たぶんよっぽどあれは鍛えたね。

阿川
今まではどうだったんですか?

大竹
今までは?・・・ダメな奴でっ!

太田英明アナ(以下、太田)
でも去年も決勝には残ってるんですよ、はい。

阿川
なのに、今回はちょっと腰ひもの巻き方が違ったの?
覚悟の度合いが?

大竹
まぁなんていうか・・
普通に話を進行していいテンポで相手に渡せるって
やっぱ大事なことなんだよね。
本当に浜谷の腰が折れないというかね・・

阿川
やっぱ間みたいなものも違うんですか?

大竹
そうだね!!
ほんのちょっと・・まぁ俺たちよりすごいんだよ!言っとくけど(笑)
今、批判してる俺なんかよりかあいつらの方がすごいんだよ!

だけど審査委員だからね、言うけども。
なんかそういうのを獲得したんじゃないのかな?と思って。

いやいやいや、もうあれだもんね。
審査員の席でもやっぱこう・・・
最初の時は横のがちょっと見えるんだよね、4組の審査で・・。

阿川
はいはい、他の審査員の方々の?

大竹
見えるのね・・でも俺は見ないようにして・・
見ないようにして、でも俺の考えは間違えてない
多分この・・この考えは間違ってないと思うんだ!と思って
どうなのかな?とかいろいろ気にするんだけど
とりあえず見ないで「ハマカーン」ってパンっと押すわけよ。

そして「ハマカーン」だけ薄くぼんやりと明かりの中で
ちょっとだけ薄く光るのね。
そして両脇を顔を上げた時に・・見る気はなかったが
両脇がサッと目に入ってきて両脇がボーッと「ハマカーン」だったのよ。

ボーッと「ハマカーン」で
俺の左はキム兄、右は誰だったかな?

阿川
ラサール石井さんですよ。


大竹
あ、ラサールさん。
それで一番最初に選んだときはたけしさんも言ったけど
2つに票が割れたのよ、ハマカーンともうひとつとね。

で、向こうからたけしさんが審査員を評価するわけよ。
審査員が2つに割れてこうなってるのを見てたけしさんが
「うんうんうんうん・・まぁあいつらはそうだろう・・」っていうね
俺たちをたけしさんを審査(笑)

お前、ちょっと待て誰を審査してるんだ!お前は!と。
審査員の審査員みたいになっちゃってね(笑)

阿川
へー、でもその採点方法っていうのは大事なんですね。

大竹
もちろん一生懸命、目を皿にして・・
人の人生を背負うのが嫌で・・いろんな諸事情があって
前のはもうちょっと降ろさせてもらったりしてたのね。

今回、またいろんな諸事情があって
お引き受けするハメになったんですけども。

阿川
でも、大竹さんとしても楽しかった?
まぁ可愛い子たちが受賞したというだけでなく。

大竹
まぁハマカーンはね、たまたまこの番組だけど
でもこの番組だけじゃないからね。
多分ラサールさんとかあの辺とかもね。

一番世話になったのが東MAXだったらしいしね。
その辺はもちろんあるだろうから、その辺は知らないんだけど。

俺はもうこことちょっと週1会うだけだから
そんな大したあれじゃないんだけど。
ただやっぱりその・・東京だよね。

関西に押されまくってた・・
どうみてもこっちで推してても
関西の方が正直面白かった時期が随分あったのよ。

それで関西で2枚目のやつがいたのよ。
何釣ったっけ、今でも2枚目の・・

太田
チュートリアル?


大竹
徳井だったっけ?あいつらが関西で出てきたときに
あいつらのネタはとてもシュールなネタで

恋人を探しに行くんだけどっていういろんな目に遭っちゃうっていうね。
それが冷蔵庫だったり自転車だったりしちゃうっていう
とってもシュールなネタで。
「あ、関西もここまで来たんだ!」っていうかね。

今までベタなネタだったのが関西が変わってきた!と思ってね。
東京はどうするんだ?と思ってた時期にね。

その時に端っこでチマチマしてたハマカーンがね(笑)
知らないうちに

阿川
姉ちゃんコンプレックスに苦しんでいた神田君が(笑)

大竹
だって向こうはすごいわけだよ。
笑い飯はいるは・・その中で・・

阿川
でもこれから
賞取った後って大変でしょうね。
引っ張りだこになると、やっぱりこう真っ当に漫才する時間も無くなったり
いろんなバラエティに出なきゃいけなかったりすると・・。

大竹
あのーあれだよね。
切符はちゃんと手にしたっていうことになるくらいだよね。

俺らだって「お笑いスター誕生」の10週勝ち抜きだよ!
俺らだって!!えっ!!

阿川
何年前くらい?

大竹
30年くらい前じゃない・・33年くらい・・
29歳の時「お笑いスター誕生」10週勝ち抜き。
とんねるずと一緒にだったよね?確かダブル受賞だったんじゃなかったかな?

阿川
やっぱり、こういうね諸先輩が毎年毎年必ず自分たちのライブを
新しく続けているっていうことは若い人たちにも継承して頂きたいですね!

大竹
審査員・ガッツ石松!


阿川
人の話、聞いてないでしょ?全然!
思い出してたでしょ?自分の受賞した日のことを!

大竹
俺の芸をガッツ石松に審査されるか?

阿川
どう言われたんですか?覚えてますか?

大竹
動きが少ない!って言われた!ハッハッハッ(笑)
「君たちはもっと動いた方がいい!」って
そりゃプロボクサーから言わせりゃね!あなた!!

阿川
まぁあまり動くタイプじゃないからね、シティボーイズはね。

大竹
懐かしいけど、赤塚不二夫さんとかね。

阿川
でも赤塚不二夫さんに何か言われたらちょっと・・。

大竹
赤塚不二夫さんに言われたこと覚えてるよ!
「君たちの芸は先に行き過ぎている!」って言われた(笑)

落ちたときにタモリさんに言われた言葉も覚えてるよ!
「いつもの芸風じゃなかったね、今日は」って言われて。


阿川
あーー、キツいですねそれ!
いつもの良さが無かったって・・。

大竹
違うの!
その時はね、俺たちはいつものを捨てて
安易に受ける看護婦ネタやったの!!

阿川
ああ、見えるんだな!

大竹
3人で出てきて看護婦になったの。
ヒゲつけた看護婦なんかで笑い取ろうとしたのを
タモリさんに見透かされたの!
だから覚えているもんだね!そんな言葉を覚えてるもんだね、未だにね。

阿川
でも審査員っていうのも、審査するっていうことと
自分が芸をやるということとの・・落差というか
違いってあるもんですか?
自分じゃ気が付かないこと、審査してみると見えるっていう・・
人のゴルフは見えるみたいな。

大竹
人のね・・見えるけど。
ただ自分がやるときに「あいつがああだったから」という
フィードバックは無いね。
そのフィードバックがあったらもっと俺はすごくなっている!!
俺、フィードバックしないタイプの人間。
自分に太い道があるかのように生きてきたから、失敗だったけどね(笑)

どこにいるんだよ!俺は本当にもう!!

阿川
ハマカーンは真似をしないように。
でもハマカーンさんそんなに忙しくなってこの番組出てくれるの?

大竹
それはいいの!
前、U字工事も忙しくなったときにね。
「本当に忙しくなったらね、この番組はそんなにね」
「メインでやる場もあるだろうから」って言って
すごい忙しくなったときに「もう気を遣わずに他に言って下さい」って言ったのね。

阿川
そしたらいなくなっちゃったんですか?

大竹
まぁね。いなくなったわけじゃないけども。
まぁまぁね。

阿川
へー、成長していくんだ。

大竹
だからさ今度ハマカーン、フジテレビでレギュラーだろ?
いやあいつらどうやって俺のこと使ってくれるんだろう・・

多少、義理はあるだろう!!恩義はあんだろ?
月1レギュラーくらいは俺に・・。

俺もここまで来て人のふんどしで相撲を取る・・

太田
大竹さん「クールに判断する」ってさっき言ってたじゃないですか!

(了)

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