今回は2015年」7月2日放送「荒川強啓デイ・キャッチ!」
「デイキャッチニュースクリップ:野球独立リーグのいま」を
起こしたいと思います。
強啓
今日は今熱い!野球・独立リーグのいま」です。独立リーグのいまを切り取るのは一般社団法人日本独立リーグ野球機構会長で四国アイランドリーグplusCEO・鍵山誠さんです。スタジオにお越しいただきました。こんにちは、よろしくおねがいいたします。
鍵山
こんにちは、よろしくお願いいたします。
片桐
よろしくお願いします、鍵山さんは生コン製造を柱とする徳島の企業の社長を務めていらっしゃいます。徳島の野球の名門・池田高校を卒業後、香川で本やCDなどをリサイクルする会社を立ち上げて以来、経営一筋。その傍ら、野球を通じて四国への恩返しを続けているという熱い思いを抱いているという方です。
強啓
はい、そんな熱い鍵山さんにいろいろお話をうかがいます。よろしくお願いいたします。鍵山さんがクリップした「独立リーグのいま」ご紹介しましょう。
片桐
クリップ1:四国とBC運営理念の違う2つの独立リーグ
クリップ2:日本とアメリカ、2つの国の独立リーグが対決
クリップ3:独立リーグから侍JAPANへの道
クリップ4:野球界への確実な浸透、独立リーグの新たな役割とは?
強啓
以上が鍵山さんがクリップした「独立リーグのいま」です。五郎さん気になるクリップは?
五郎
このクリップ1の四国とBCっていう2つの理念の違い。なんかこれバスケットのbjリーグとNBLみたいなそんな揉めごとになってるんですか?
鍵山
いえあの実はとっても仲良くて、1時間前まで同じBCリーグの社長と一緒に会議していたぐらい一緒にいま同じ「独立リーグ機構」というのはそのアイランドリーグとBCリーグ、2つが一緒になった団体ですので、bjさんとちょっと違う部分はとっても仲が良いというところです(笑)
強啓
それぞれの特徴はね、あるんですか?
五郎
四国は四国っていうぐらいだから四国中心で、BCは?
鍵山
ルートインBCリーグさんは北信越であったり、あとまあ群馬とか最近は埼玉にも球団ができまして、割と関東北信越を中心とした球団です。
五郎
四国さんが4球団で・・
鍵山
BCさんは8球団いまあります。両方あわせていま12球団あります。実は今年から12球団になってまして少しずつ増えてます。
五郎
じゃあ何が違うっていうんですか?運営理念が違うって言ってるけど。
鍵山
そうですね、元々の生い立ちがアイランドリーグが選手育成にかなりウエイトを置いた生い立ちでして最初は選手の年齢制限も25歳ぐらいまでという制限があったぐらい。いまはもう外れてます。
いまはセカンドチャンスを求めて30歳の方でも40歳の方でも50歳でもいいんですけど、そういったスタートが育成中心と。それとルートインBCリーグさんは元々地域を盛り上げる、元気にするっていうところが・・
五郎
Jリーグ的な?
鍵山
はい、Jリーグ的な部分からスタートしたんですが、いまはどちらもウエイトは四国アイランドリーグは育成に、6:4ぐらいで育成に。ただやっぱり地域との関わりもしっかりやっていかないと応援してくれませんから。
それは地域の人にとってやっぱりこう「俺たちの球団だ」と思ってもらえるように地域密着もしだしてる。一方、ルートインBCリーグさんは地域エンターテインメントという位置づけが6割でただやっぱり選手育成もしないと選手も次のステップに行きたいという選手ばっかりですから。そういったこう・・かなり似てきている。
五郎
あの藤川球児獲ったのは四国ですよね?あれなんか球児これ以上育成する必要もない・・。
鍵山
そうです(笑)
五郎
むしろこの地元への思いみたいな。
鍵山
そうですそうです、やっぱり彼は高知出身ですので地元で自分が元気なうちに子どもたちに自分の姿を見せたいっていうそういう熱い思いを・・
五郎
そうか、次代を育成。球児自身が次代を育成しようという。
鍵山
本人も怪我明けもありますから、少しその怪我の回復もありながらも。先日ももう2回目の登板で150キロ出てましたのでまあだいぶ日本に戻ってきて日本の感覚に慣れてもらって早く次のステップに行ってくれた方が我々も嬉しいなと思っています。
強啓
あと藤川もそうですけども、フランコとかローズとかなんかそういう元のプロの選手たちも入ってますでしょ?
鍵山
当初は本当にそういう感じではなかったんですが、ここ数年は本当に往年の名選手であったりそれからもう現役の普通に去年までプロ野球でやっていた選手たちがアメリカみたいな気軽にこのリーグに入って一時的にこのリーグで野球をやって、また次の自分の居場所を探したり・・
強啓
それは四国でもBCリーグでもどちらでも受け入れてくれるの?
鍵山
どちらでも20人、30人と元プロ野球選手だったり元メジャーリーグの選手がプレイしています。
五郎
若干シニアオールスター感が出て来た(笑)
鍵山
本当ね、上は50代から下は18歳が一緒にやるとかですね、そういう。ただしやっぱりみんな夢は「次のステップに行きたい」やっぱりみんな考えているのは「そこで終わりたくない」あっ、フランコさんはちょっと違うかもしれないですけど、56歳ぐらいですね。
強啓
どうなの?そういう夢を抱いて独立リーグに入る。その生活っていうのはどうなんですか?
鍵山
えーとですね、けっこう皆さん野球だけにある期間、まあ6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月間ぐらいは野球だけに集中できます。実を言いますとその間は給料が出て安いながらも給料が出て野球だけすればその野球することに対して報酬がでるので。ですので、プロ野球選手となります。扱いとしては。自分で確定申告をして。
で、地域の人たちがそういう一生懸命夢に向かって頑張っているみんなをけっこう非常に熱く応援してくれるんで食事が安くなったり、もうあの「500円で食べ放題だよ」なんていう地元の人がいるんです。
五郎
物資で支援してくれて米くれたり。
鍵山
果物くれたり、本当にスポーツクラブを無料で使わせていただいたりとかですね。
強啓
あっ、四国もBCも?
鍵山
そこはもう全く同じで。
強啓
独立リーグという形で身を置くだけで生活はできるんですか。
鍵山
できます、給料がもらえます。野球をやることで。一応ルールで決まっていて最低が10万円、最高が40万円月額。一応月給40万円まではもらえるという。
片桐
元NPBの選手だと他にどういう選手がいるんですか?
鍵山
えーとですね、いまだと正田選手ですね。昔のドラフト1位の正田選手がいらっしゃったりそれこそ岩村選手もいらっしゃいますし、それから最近までいた投手であれば多田野選手、BCリーグでいらっしゃったりとかですね。本当にたくさん、もう20人ぐらいいらっしゃいますね。
強啓
そういうNPB経験者もまたプロ野球に戻ろうという思いの方もおいでなの?
鍵山
はい、けっこういらっしゃいまして。例えば小林選手ですかね、ロッテにいた。彼なんかも戻りましたし。それから何人もうちを経由して戻った選手はいらっしゃいます。
強啓
そうか・・プロ野球っていうのはある一定の年代になるとどうしてもメンバーが変わったり若手が台頭してきたりしてね、寿命が短いなんか言われますけども。そうじゃないんですね。いろいろと過ごせる道ってあるんだね。
(中略)
強啓
鍵山さんがクリップした「独立リーグのいま」ご紹介します。
片桐
メジャーリーガー・藤川球児投手の高知ファインティングドッグス入りもニュースになった日本の独立リーグ。千葉ロッテの安打製造器・角中勝也選手や、中日でリリーフエースとしてチームを支える又吉克樹投手などNPB・日本野球機構でも活躍するのが当たり前となった独立リーグ出身のプレイヤーたち。
その流れは外国人プレイヤーにも波及しているということです。創設から11年独立リーグの役割とはどう変わってきたのでしょうか?
強啓
はい、独立リーグの新たな役割ということなんですがこれどういう役割が出て来てるんですか?
鍵山
そうですね、設立当初はやはり日本人の選手ということにかなりウエイトを置いていたんですけど、今はだいたい20%ぐらいはもう外国の選手です。
日本のNPBってやっぱり世界で2番目に大きいプロ野球リーグで報酬もメジャーリーグに次いで高いリーグなんですね。そのメジャーの次に大きなマーケットに挑戦したいっていう世界中の若者がたくさんいて
例えばいまだともうヨーロッパとかからたくさん選手が日本に来てプレイしていて、それからあとアフリカから来たりアジアから来たりオーストラリアも含めて世界中から日本のNPBに入りたいので独立リーグからチャレンジしたい。独立リーグで自分を磨きたい、そういった選手がけっこう増えてきています。
五郎
ヨーロッパないもんなあ、野球やろうにもそういうのが。
鍵山
そうなんですよ、だからイタリアから来たいまオリックスにいるマエストリという投手がいいるんですけど彼なんかはWBCのイタリア代表で生粋のイタリア人なんですけど、四国アイランドリーグからオリックスに3年前の移籍した選手もいて、まあそういう場所になりつつある。
それからつい最近だとデニングっていう選手ってヤクルトに行ったバッターなんかもつい1ヶ月ですがルートインBCリーグさんからヤクルトに行った。彼なんかはオーストラリア出身だと思うんですね。
強啓
はあ、なるほど。その上を目指すためにともかく独立リーグで技術もそして野球というものを勉強したいと。
鍵山
そこを切磋琢磨する場所として虎の穴みたいなものですね。
強啓
あのー、地域におけるエンターテインメントというつながりはどうなんですか?
鍵山
そういった部分はやっぱり往年のとっても有名なローズ選手とかフランコ選手が、それから岩村選手のような誰もが知っている選手が自分たちの町のチームに来てプレイしてもらうことでやっぱり普段テレビでしか見たことなかった選手が目の前でとても迫力のある打撃をしてくれたり。
まああとそれよりもチームとお客さんとの距離がとても近いのが独立リーグの特徴なので、NPBにいたころはなかなか接点がなかったのが気軽にサインもしてもらえますし。
五郎
飲み屋で会ったりとか?
鍵山
町の飲み屋でたぶんローズが飲んでます、きっと(笑)岩村さんが飲んでたりすると思うんですよ。
強啓
どうなんでしょうか?そうした名乗りを上げてくる地域っていうのもこれから出てくるもんなんですか?
鍵山
そうですね、いま12球団があるフランチャイズ以外って三十数個あって、我々まだ12球団しかないのでもっともっと名乗りを上げてきて各都道府県に1つずつおらが町のプロ野球チームができたっていいんじゃないかな?というふうには思っています。
五郎
おお、Jリーグぐらい?
鍵山
そうです、Jリーグぐらいあってもいいんじゃないかなというふうに思っています。
強啓
で、今後の日本の独立リーグの新たな役割っていうこれからどういうことが可能としてお考えですか?
鍵山
先ほども申しましたように、やっぱり日本の選手だけじゃなくて世界中からこの場所を1つの・・僕はトランジットと呼んでいるんですけど、そこの中継地になってうちのリーグからまたアメリカに行く選手がいてもいいし。
アジアの選手が独立リーグを経由して韓国のプロ野球に行ったっていいし、日本のプロ野球行ったっていいし、アメリカのメジャーリーグ行ってもいいし、台湾に行ってもいいと。そういったいろんなトランジットを越えてハブになってもいいんじゃないかな?と。
選手にとってのハブ。で、昔と違ってやっぱり選手たちが寿命が延びてますし1つのリーグで引退しても少しレベルの落ちるリーグに移籍してもいいと思うんですね。そういった1つの中継地点になることがこれから日本の独立リーグの大きな役割になっていく。
だからもちろん若者がこれからプロ野球に入る選手のチャレンジの場所であるとともに、もうすでにNPBで活躍した人が少しまた休んでここでいろんな怪我をしたら治したりしてまた次の活躍の場所を求めていく。非常に野球界も多様化してきていると思うので・・
強啓
あのー、よくいまドラフト会議というのが毎年ありますけれども高校卒業、社会人、まあ大学もそうですがそういうところに名前が指名されている人たちだけが注目されますけども高校野球の野球部にも入らずでも野球に夢を抱いている人たちっていうのはたくさんいると思うんですよね。
鍵山
そういう人が修練して独立リーグにまずはチャレンジするでもいいと思うんですね。いきなりNPBのドラフトにかからなければ、高校野球で全く無名であっても補欠であってもこの場所で大きく伸びることもあります。
いま先ほど名前が出た今年の春に中日ドラゴンズから日本代表に選ばれた又吉投手なんかは高校時代補欠ですから117キロしか出なかったピッチャーなんですよね。そういった人がこの独立リーグを経ていま150キロサイドから投げるようになってるんですよ。
強啓
あっ、彼は独立リーグで力をつけたんですか!
五郎
だから育成もちゃんとできてるっていうことですね。
鍵山
やっぱり毎日野球やりますから、なかなか毎日出番がないようなポジションの選手はここに来て毎日試合出た方が突然プレイクスルーして伸びる選手っているんですよ。100人いたら何人かは必ずいて。
五郎
発掘とかはやってるんですか?
鍵山
もういろいろ、トライアウトも海外でしていまして。
五郎
なんかいままで野球をやってなかったような国とかにさ、ものすごい選手とか。180キロくらいの球投げるようなやつとかさ。
鍵山
やってます。いまアフリカから選手取り始めてましてプルキナファソからいま1人選手来てます。
五郎
ものすごい選手いそうだもんね。野球やったことないだけでさ、やらしてみたらすごいみたいな。
強啓
もう絶対にホームランにさせないくらいのジャンプ力があったりなんかして(笑)
鍵山
もうまさにおっしゃる通りに超人的な選手どっかいないかな?って先日もシンガポールでトライアウトしたらドバイから選手が来たり。いろんなところから選手来るんですよ。
五郎
やってるんだ、楽しみですね。
強啓
面白そうだね。独立リーグ改めて注目しなくちゃね。うんなんか面白み半減しているかもしれないね僕たち。
片桐
うん、もったいない!
(了)
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