2018/01/17

はるな愛が語る「エアあややと『言うよねー』は三軒茶屋の小っちゃなお店から生まれた」

今回は2017年9月12日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
オープニングの一部を起こしたいと思います。


はるな愛(以下、はるな)
こんなテレビのお仕事ないときは本当にウロウロして「何が職がないかな・・」と思って、自転車乗っていろいろ行きましたね。そのおかげでたまたま不動産屋に月6万8千円で借りれる小さな居抜きのバーがありますって言って1軒目を持ったので。

大竹まこと(以下、大竹)
そんなに安く借りられたの?

はるな
そうです、「敷金・礼金を入れても自分の今あるお金でできるや」と思ってそれで行ったらもうほとんどそのままで出来るからあとは100円ショップでグラス買ったりとかして。

大竹
グラス100均のだったの?

はるな
もう全部(笑)ちょっと柿の種入れるお皿も100円ショップで買ってやって。本当にあのときは毎日の売上もそんなになかったから、家に千円札と1万円札を並べて「ああ、今日は3万いくらだったな」とか、あるときはあるけどないときはゼロ円とかお客さんも来ないときもあったので。

「どうしたらこの扉を開けてくれるんだろう?」と・・三軒茶屋は扉が多いから、お店のね。

大竹
うちの扉を誰が開けるのか?

はるな
そうなんですよ、ほんでたまに私ね・・変なプライドがあって大阪ですごいニューハーフパブで可愛くて人気があったときがあったんですよ!細くて昔。もうすごい並んで下さって、1日3回のショータイムが1日6回になるぐらいママがもう入れ替えて入れ替えて・・

大竹
いくつのとき、それ?

はるな
19歳とか20歳とか。それで私のポスターを千円で売って「愛は出口に立っといたらお客さんがどんどん帰るから、ショータイムが終わったら出口に立ってて」って言ってそれでどんどん送ってっていう時代があったので。なんかその1人でボロボロのバーをやっているのが恥ずかしくて、それで鍵を閉めてお客さんが来ないからカウンターの上で寝とくんですよ、横になって。

大竹
なんでカウンターの上で寝るの?別にソファとか行かないの?

はるな
いやなんかもうやることがなくて、ソファとかはないから。カウンターと7人の椅子だけ。

大竹
寝るにはカウンターの上で寝るのが1番いいんだそりゃ。ちょっと固い?

はるな
固いです、もうそこに横になって。そしたら摺りガラスなんですけどお客さんがガガガッて開けるんですよ。「あれっ、電気がついているのにやってないな」って外で言っているんですけど「うわっ、どうしよう!」って私も開け損ねたから・・

大竹
出づらい?

はるな
そう、ここで誰もいないところで鍵を閉めて何してるんやろう?と思われても嫌やなどうしよう?と思って考えているうちにちょっと動いたりしたら「あれっ、なんか動いてるよ」って摺りガラス越しから。

「いやーどうしよう!」とかって思っている間にお客さんがいなくなって「うわー、今日の生活費逃したー」みたいな。それで鍵を開けてやっぱりちゃんと立っとかなあかんなと言ったら戻ってきてくれて。

大竹
その6万8千円の家賃の店を自分で始めたのはいくつくらいのときだったの?

はるな
もう18年前ですね、ということは・・27歳?

大竹
お店始めて自分の店を持って6万8千円の家賃で、すごいじゃない!それが今じゃ。

はるな
そこでいろんな方がどんどん来て、それこそ音楽関係の方が多いんですよ。お客さんの中で鈴木雅之さんとかつんく♂さんとかいろんな方がどんどん。

大竹
鈴木雅之はサングラスかけてたら店暗いだろ?

はるな
暗いんですけど、私ショータイムをしていたんですよ。そのカウンターの中にクリップライトってあるじゃないですか?



大竹
そんなところでショータイムをしてたの?

はるな
はい、私はやっぱりお客さんが来るにはどうしたら開けてくれるか?って考えたときにこれは1人でニューハーフパブをしたらいいんだ!と思って、あのときのように。

大竹
1人ニューハーフパブ。

はるな
それでクリップライトって千円ぐらいで売っているライトをいっぱい付けて、1個のボタンで全部コンセント切れるような長いの売ってるじゃないですか?あの差し込みに全部差してポンッてボタンを押したら全部もうステージになるように。



大竹
カウンターの中が?

はるな
はい、その中で踊ったり歌ったり。

大竹
エアなんとかって・・

はるな
そのときはまだエアはできてなかったので、自分で地声で歌ったりしていたんですよ。それである日、お客さんがいっぱい来てくれて「もう嬉しいな」ってなったときにもうどんどん営業時間も長くなって朝起きたら全く声が出ないんですよ。本当にかすり声も出ないんですよ!

「うわーどうしよう!また生活費がなくなる!」と思って、でもお店行かなあかんから行ったらお客様が来て下さって筆談で「何、飲みますか?声出ないんです、ごめんなさい」って。それでもうしゃべれないから「どうしよう!またお客さんが減るわあ、どうしようどうしよう!」と思ったら、いっつも流していた大好きなアイドルの松浦亜弥ちゃんのコンサートの全部を覚えていたんですよ。MCもあれもコンサート2時間ぐらいの。



それをちょっと覚えているから口パクパクしてみよう!と思って、パクパクパクってエアのMCを。そしたらお客さんが笑ってくれて「あっ、これなんかイケる!」と思って、それでいろいろやったら「これ面白い!」ってなって。

大竹
そんな誕生秘話があったの?

はるな
だから「もうどうしよう!どうしよう!」ってもがいた方がなんかグワッと咄嗟に出来るんやなあと思って。

太田
まさにケガの功名ですよね。

大竹
それからあのブームになっていくわけ?

はるな
だからあのお店があってからですよね。そのあとに小っちゃなお店なので愚痴を言うお客さんとかいるんですよ。でもこっちには楽しく飲みたいお客さんもいて。

小っちゃいお店だから一気にその会社の愚痴の人の空気になっちゃうから「うわっ、どうしようこの人」ってでも注意出来ないしね。どうしようと思ったときに「愚痴るよねー、言うよねー」って言ってたら

なんかその言葉も面白く笑ってくれて、こっちの楽しく飲もうっていうお客さんが。だからお店があって自分が今あるんやなっていう・・。

大竹
すごいね、間違って考えつかなかったら釣りばっかりやってたんだもんね、泥みたいなところでな。玄関開けて入るような釣り場。

はるな
本当、あの不動産屋さんの紙を観なかったら今がないなと思ってね。いろいろある、だから出会いって大切ですね。

(了)

2018/01/13

フリーライター・武田砂鉄が語る「『俺の注いだウーロン茶が飲めないのか?』ってあんまり言わないじゃないですか?」

今回は2017年7月25日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」武田砂鉄さんの回を
起こしたいと思います。


はるな愛(以下、はるな)
本日のお客様は1982年にお生まれになりました、東京都のご出身です。雑誌やウェブ媒体などで多く連載を持ち、著書「紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす」では2015年のドゥマゴ賞を受賞。

昨年発売した「芸能人寛容論 テレビの中のわだかまり」も話題になりました。そして現在「コンプレックス文化論」が文藝春秋から好評発売中。今日のゲストはフリーライターの武田砂鉄さんです。こんにちは。

武田
よろしくお願いします。

大竹まこと(以下、大竹)
こんにちは、よろしくお願いします。今回のご本は「コンプレックス文化論」なんかいろんなコンプレックスを持っているのがその人に影響を与えたかっていうことだよね?

武田砂鉄(以下、武田)
だから僕も根に持つタイプなので「あのときこうだったな」っていうことをずーっと覚えているので。でもやっぱり何か表現をする方とかってそういう昔の何かっていうのをすごい覚えているんじゃないかな?っていう。

大竹
まあとりあえずビールで。これは下戸の話で、下戸が出てくるんだけどね。とりあえずビールってどういうことだ?とりあえずファンタでいいだろって、ウーロン茶でもなんでもいいんだよ。とりあえずってことは本当に好きなものはその先にあるってことだよ。

武田
そうです。

大竹
だったら嫌いなものから先に飲むのか?って話になっちゃうもんね。

武田
「まず許可取れ」って話ですよ、個々人に。全体で「とりあえずビール」っていうのはおかしな話ですね。

はるな
そういうのも載っているんですか?

武田
そういうことも載っております。

(中略)

はるな
でもいっぱいこの本にはご自身以外の人のコンプレックスの言葉もいっぱいあるんです。

大竹
今回は普通いわれているようなコンプレックスじゃなくて、ちょっと焦点がもうちょっとマニアックというか・・「天然パーマ」だったり「背が低い」であったり「下戸」だったり「遅刻」だったり「親が金持ち」だったりこういうコンプレックスが本人にどういう影響を与えていくのか?と。

それで世間はそういうコンプレックスをなぜ平気で与えるのか?と。例えば「下戸」、僕なんかも下戸なんだけども。

はるな
「下戸」ってどんな意味でしたっけ?

大竹
お酒が飲めない。それでお酒飲めないときにね、過去を振り返ってみれば今は俺が酒を飲めないのを知ってるからこうやってみんなで打ち上げなんかがあっても、一番最初に俺が言うわけだ「ウーロン茶の人?」と。

武田
あっ、正しいですね。

はるな
ない!

大竹
俺が飲めないから、だから「ウーロン茶の人?」っていうと2人か3人手を挙げるわけだよ。「ここはウーロン茶だから、あとビールの人は適当にやって」って先にまあでもそうじゃなかったらこんな言葉は言えないよね。

武田
それだから、その組織の中で大竹さんが一番仕切ってらっしゃるからそれが言えるんですけど。

大竹
まあそうかもしれない。

武田
最近だとその「ビール以外の人?」みたいなすごい吊し上げるみたいなね。もう「誰が飲めないんだ、この中で?」みたいなこともあったりしますけどね。

はるな
それ、考えすぎじゃないの?(笑)やっぱり飲めた方がいいってことですか?

武田
僕も10年間サラリーマンをやってましたけれども、2,3回「俺のついだ酒が飲めないのか?」ってね、飲めないですよ別に。「俺のついだウーロン茶が飲めないのか?」ってあんまり言わないじゃないですか?

大竹
俺はTBSのプロデューサーの有名な桂さんっているんですけど、あの人に「俺のついだ酒飲めないのか?」って言われて「飲めません!」って(笑)

はるな
炎上商法!

大竹
扇子で頭をコンコンやられながら「お前、俺のついだ酒飲めないのか?」って「飲めません」って言ったことあるけどね。

はるな
でも今、飲まない人が多いから。

大竹
でもねやっぱり上から下に「酒も飲めないで」みたいな・・

武田
そうなんですよ、人生に絡めてくるんですよ。人生とか人間性みたいなものに絡めてきて。あとお酒の場で話した話は面白いみたいな前提があるじゃないですか?さほど面白くないと思うんですけどね。なんていうか・・その場のテンションだからこそグルーヴ感で「面白い!」ってなってるかもしれないけれど。

大竹
夜中に考えたギャグはつまらない!

武田
さて冷静になって考えてみようと「あれは一体なんだったんだ!?」と。

大竹
でも酔っ払う人ってさ、同じ話を繰り返して最後はどんどん声がデカくなってくるんだもん。そのときちょっと面倒くさいなって思うんだよね。

武田
声のデカさでなんとか振り切ろうとしているんですかね?ダマされないぞ!っていう。

大竹
うちのきたろうに言われて腹が立ったことが1つだけ下戸に関して。「あのね、酒を飲めないということは人生を半分失っているようなもんだ」って言いやがったんだ、あいつ。

武田
あらま。

大竹
はらわた煮えくりかえって、でも逆に酒を飲めないってそんなに悲しいことなのかな?っていうのもちょっと・・

武田
それはもう、きたろうさんご自身が言い聞かせているんじゃないですか?それぐらい酒の価値を高めようとしているんじゃないですか?

大竹
俺ね、きたろう酒を抜く日が多かったらね。あいつものすごい男になってると逆に思ってるの(笑)

武田
そうですだからこの本の中にも書いたんですけど下戸の人は悶々と悩む時間が多いんですよ。みんなが夜な夜なウェーイ!乾杯!バンザーイ!ってやってるときに1人で家でジュース飲んでるわけですから。「さあ、これでいいのかな?こんなことやってていいのかな?」っていろいろな悩み事を考えたりするわけですから、それが表現活動とか。

この中にもその下戸のミュージシャンの人に話を聞いているんですけど。ほらバンドマンってライブが終わったら「飲みに行こうぜ」ってなるけど、飲みに行けない人はもう家に帰るから。そしたら「あの曲はこれで良かったのかな?」とか「あのときはもっとこうするべきじゃなかったのかな?」っていうふうに考えるわけですよ。

大竹
かなりマイナスな(笑)

武田
マイナスなんですよ!この下げといて自分で頑張って上げるみたいな。それをみんなで「今日の良かったね、乾杯!」っていうふうにやったらそこから発展性がないじゃないですか?

大竹
近頃の若者は酒を飲んでなくても、この間渋谷の街を歩いててこっちに座った若者がいて。道路越しに横断歩道じゃないところをパンパンッて渡ってきた若者が「イエーイ!」ってやったんだよ。そしたらこっちの若者がグーで「イエーイ!」って返したんだよ。こいつら酔っ払ってるのかと思ったよ。

武田
いやいや、正気なですよ。

大竹
正気でやっているの?おかしいよ絶対。

武田
けっこうやっぱり日韓ワールドカップ以降だと思うんですけど、平気でハイタッチするようになりましたよね。

大竹
ハイタッチするね、平気で。

武田
僕は平気でハイタッチはしないですよ「ちょっと待った!」って。

大竹
酒飲んでるときにたまーに「ハイタッチしちゃった・・」ぐらいのことだよね。

武田
5年に1回ぐらいですよね、ハイタッチするなんてね。

大竹
それを平気でやってるね、何の罪悪感もなしに。

武田
ハイタッチできますか?

はるな
私はすごいやりますね。

大竹
店入ってきた客にハイタッチだろ?

はるな
もう、それ言われたら「イエーイ!」ってやっちゃうし。でもお酒はやっぱり飲んで、この料理とこのお酒で「うわー、美味しい」ってそこにもし何かの景色とかあったら「人生でこんな瞬間を迎えてる」って、いろんな悩み事があっても一瞬はここに対して美味しいと思えるって幸せの時間ですよ。

大竹
武田さん、こんなこと言ってますよ!

武田
いやでもそれ酔いが覚めたら、また悩みが戻ってくるんですよね?

はるな
そうだけど!!でもちょっとはプラス・・

武田
解消されてるんですか?

はるな
そう!「いいや、クヨクヨやってもしょうがない」って。

大竹
でも武田さんで言うとさ、酔うのは逃避だよね。だってこの世がキツいから酔って忘れたいわけだろ?

はるな
逃避ってそっち?頭皮から酔うと思ってた(笑)

武田
今回「ハゲ」っていうテーマもありますからね。

はるな
あっ、逃避するってこと?いやでもね・・向かい合って何か答え出ますか、そのとき?人に関わらないで1人で家で悩み事と向き合ったときにもちろん自分の中で1個1個ダメなところとかは解決するけど。人の意見とかエッセンスで「うわー、あの人すごく短絡な感じで生きてるな」とか、そこで救われたりとか。なんか動き始めません?

武田
・・・・始めませんね(笑)

はるな
絶対付き合えない、私。

武田
付き合えないですよね。いやだからそのお酒を飲むのは別にいいんですけど、それを飲まない人に強いるのだけはやめていただきたいと。「飲めないと人生が分からない」とか「俺のついだ酒が・・」みたいなことっていうのは、キチッと別のところで会話をしましょうよということです。

大竹
世の中は今までの流れとしてはそういうふうに日本では慣習的にそういうことが行われきたと。それは若い人たちが・・この局でもそうだけど「今日終わったらみんなで行くぞ」って言ったら「ちょっと待ってください、僕は別の用事があるから行きません」って断ると。それはいいことですよね?

武田
そうです。もしくはドリンクバーのあるお店に行きましょうよ。そしたら何でもいいじゃないですか?お酒も飲めるし、ファンタも飲めるし、ジンジャーエールも飲めるんです。そこの自由が与えられる場所がいいなと思いますよね。

大竹
俺も1回腹立って「みんな酒のんでどうのこうの・・」って言うから「デニーズ行こう」って言って。そこに行ってチョコレートパフェ8個頼んで「全員でこれ食おう」つって全員に食わせたんですよ・・帰りの電車で4人吐いた。

武田
同じことですよ。

大竹
でも同じことだよな?だから居酒屋行ったあとはチョコレートパフェなんだよ。その順番で行くなら。

はるな
えっ、あらちょっと。ダメですよ押しつけは。それはいいの押しつけは?

武田
だから同じことやってるってことですよ。

大竹
価値観としてね。

武田
8人そろってファミレス行ったときに「じゃあいちごパフェ8個」って頼んだら、みんな「えー、なんでなんで?」って言うじゃないですか?それと同じですよ!ビールを頼むって。

大竹
最初はビール1杯飲んで、飲んだ途端にいちごパフェ8個食えばいいわけだよ。もう何言ってるんだか俺だって分かんねえ!(笑)

武田
極論過ぎますよね。

はるな
続きは居酒屋でやりましょう。

(了)

2018/01/02

食育インストラクター・和田明日香が語る「キャベツとレタスが同じものだと思ってたり、サンマの塩焼きが出て来て『ウツボだ』とか言ったり」

今回は2017年7月放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」和田明日香さんの回
起こしたいと思います。


町亞聖(以下、町)
本日のお客様をご紹介します。2010年より平野レミさんの元で修行を重ねて現在は「食育インストラクター」として活躍中です。

TBS「ビビッド」のコメンテーターも務めています和田明日香さんです、よろしくお願いします。

和田明日香(以下、和田)
よろしくお願いします。

大竹まこと(以下、大竹)
はい、ようこそいらっしゃいました。

和田
ありがとうございます。

大竹
平野レミさんが義理のお母さんということになって・・

和田
そうです、姑です。

大竹
和田誠さんが義理のお父さんってことになるわけだよね?

和田
そういうことになります。


個性的なご両親。

大竹
まあ変な家・・・

和田
もう、それはそれは変な家ですね。本当に変な人しかいないですね。

大竹
変な人しかいないうちに・・外側から見ていると変な人が嫁いじゃったみたいな感じだけど、違うんですか?

和田
あれ、私ですか!?どうですかね?いやー私なんかもうとっても普通の。

大竹
変な度合いから言ったら、私の方が少ない。

和田
もうなんにもつまんない人間です、私なんて。

大竹
ハハハ(笑)あの家の家族に比べたら?

和田
本当です、本当に!本当に面白いので皆さん、才能みなぎる中でなぜか・・

大竹
フライパン何個ぐらいあるの?

和田
フライパンはもう売るほどあります、売ってるんですけど!


そうですよね、平野レミモデルみたいなのをね。

和田
レミさん家には「レミパン」しかないですし、私も結婚してから「レミパン」しか使わしてもらってなくって。


やっぱり使わせてもらう?

和田
そうです、あれって本当に「蒸す」も「炒める」も「揚げる」も「ご飯を炊く」も全部できるので、天ぷらするときも「レミパン」炒めるときも「レミパン」チャーハンも「レミパン」おかゆも「レミパン」・・「何でもレミパンでやれ!」って言われて。


大竹
他の鍋とかフライパンとか使いたい!っていう衝動には駆られないの?

和田
えっ、もうおそれ多くて使えません!


ちょっと持ち込んだとかないんですか?

和田
ないです!ぶん殴られます「レミパン」で、そんなことしたら!ハハハハハ(笑)ウソ!ウソ!

大竹
まあ見てても平野レミさんってちょっと変だなとは思うんだけど・・実際に暮らすと、どんなところが「えっ、そんなことするの!」みたいなことあるわけ?

和田
もうね、皆さんがご覧になっているまんまなんですよ。あのまんまあれがお家にいる感じなので、本当に元気でいつ会っても風邪引いてるときでさえ「あーちゃん、私今日風邪引いて大変なのよっ!」みたいな・・全然元気、元気!なんならいつもより元気みたいな(笑)

大竹
風邪引いたらグタッとしろよと。

和田
してないですね、元気ですね。


でも最初平野レミさんって存在は知っていたんですか?

和田
それが知ってはいたんですけれども、よくはしらなくて「なんかテレビに出ているメガネのおばちゃん」ぐらいだったんですよ。もう本当に結婚前は料理に一切興味がなかったので、私が。

大竹
そうなの?いやだって料理は今プロじゃない?

和田
そうなんです、やってみたらめちゃくちゃ楽しかったし面白いですし、深いですし。ということで好きになったんですけど。料理に出会う前は本当に興味ないし私には一生縁のないことだと思ってたんですよね。

大竹
料理と出会ったのって何歳くらいことになるわけ?

和田
23歳ですね、結婚したときなので。

大竹
今、お子さんもいらっしゃるけども。それから7年ちょっとぐらいってこと?その前までは全然?

和田
全然!学校から帰ってきて、お腹空いたんだけど何も食べものがなくって冷蔵庫を開けたら卵だけあって。それで「ゆでたまご」だなと思って「ゆでたまごぐらいなら私にも」って思って。まあ「ゆでたまご」っていうくらいだから茹でんだろ?と思ったんですけど茹でるのも嫌だったんでとりあえず電子レンジに入れてみたんですよ。そしたらバーーンッ!ってなって。


もしかしてそのまま?

和田
はい、もうポイッとお皿にも何も入れずに。「おまかせモード」ピッ!みたいな。

大竹
破裂するよね。

和田
それぐらい知らなかったですし、興味なかったです。

大竹
味噌汁はどんなの飲んでたの?

和田
母も父も料理がすごく好きで毎日作ってくれていたので、もう本当に上げ膳据え膳というかやってもらうことが当たり前になっちゃってたので味噌汁は・・もう味噌の汁と思っていました。

だから自分がはじめて味噌汁を作ろうというときに「味噌汁っていうのは豆腐は入っていたな・・まあ具はいろいろ入っていたな。ただし何で味噌汁になっているのか?何かをお湯に溶かせば・・味噌か?味噌をお湯に溶かすか?」みたいな。

でも何か違う!っていうので、だし汁というものに気づいて・・

大竹
何か違うっていうのは何なの?飲んでみたの?

和田
飲んでみました。こんなにただただ塩っ辛いのが味噌汁じゃなかったぞ!っていうことに気づいて・・

大竹
なんかもうちょっと入ってたんじゃねえかな?って。

和田
何だったんだろう・・砂糖・・何だったんだろう?ということでだし汁に出会って。「ああ出汁っていうのがあるだけでこんなに料理は深くなるし、味は変わるもんだな」って面白いなあって思って。その程度です、結婚したては。


でもすごい低いですよね。

和田
そうなんですよ、ガスコンロも付けられなかったんですもん。

大竹
ガスコンロ付けられないってどういうこと?

和田
ガスコンロってちょっとクイッとチッチッチッチッじゃないですか?その感覚がなくて、スイッチだと思っていたのでカチッ・・カチッ・・あっこれは壊れているんだと思ってガス屋さんに電話して。

コールセンターに電話して「カチッてやってもつかないです」って言って。「じゃあもうすこし長めに押して下さい」って言われて「えーっ!」って言ったらついて

「あっ、つきました!」って言ったら「その程度かい!」みたいな感じでコールセンターのお姉さん「えっ、今のでいいんですか!?」みたいな感じで言われて(笑)

大竹
あれ、長押しだもんね。でも気持ちは分かるわ。

和田
今となっては「何でそんなことも」と思うんですけど。


まあやろうという気がなかった。

大竹
じゃあ楽しいだろ?毎日発見ばっかりで。

和田
そうですね、楽しかったけど大変でしたね。半日くらいキッチンに立ってやっと肉じゃがと味噌汁とご飯が炊けるくらいの。もう包丁持つのもほぼはじめてでしたし。調理実習ぐらいですよ、やった経験というのは。

なのでエラい時間掛かりましたし、そんなに時間を掛けて作るからできたものが美味しいかどうかは分からないじゃないですか?ずっとそれを作っているから。

大竹
でも自分の舌でマズいとかマズくないは分かる?

和田
それは分かります、大丈夫(笑)美味しいものを食べさせてはもらっていたので。

大竹
自分じゃ作れないだけで。でもあれだよね、そうなってくるとキャベツの切り方、林檎のむき方何にも知らなかったってことになるね。

和田
本当にこれはネタか?って言われるんですけど、キャベツとレタスが同じものだと思ってたんですね。キャベツ・レタスなる葉っぱを北側に行くとキャベツと呼ぶし。ただ南の方に行くと同じ葉っぱをレタスと呼ぶぐらいの違いなんだろうと本気で思っていて。しかも、みんなそう思っていると・・

大竹
食べて分かるだろ!君さっき、舌はしっかりしているって言わなかった?葉っぱは葉っぱだけど、レタスとキャベツは味が違う。


見た目も違う。

和田
はい、そうなんです。もうなんか頭がおかしかったですね。葉っぱは葉っぱ。それでサンマの塩焼きが出て来て「あっ、ウツボだ」とか言ったり・・

大竹
はっ?ウツボ!?

和田
細長くて口がちょっと尖っている魚は私の中ではウツボだったんですね。高校ぐらいの話ですけど。でもう親がひっくり返って「サンマだよ!」みたいな・・そういう人間だったんです。

大竹
もうちょっと長いだろ、ウツボ。分かんねえけど。

和田
そういう問題じゃないんですよね。ウツボは家で塩焼きで普通出て来ないとかいう感覚がたぶんなかったんですね。恐ろしい子が育ってたもんですね。

大竹
それじゃ、今の方が天国じゃん?変は人ばっかりだから、多少変でもみんな納得するじゃない。このくらいのことじゃあ・・


「あなたも変わってるわね」とか言われない感じですか?

和田
いいえ何にも。「面白いね、あーちゃん」って言ってもらえる感じ。本当に嫁いだら嫁いだ先のお母さんが料理のプロだったので、そんな人間が料理のプロのところに嫁いで失礼じゃないですか?一生懸命にやっていることに対して、本当に失礼じゃないですか?

だから「どうしよう?本当に言えない!」と思ってたんですけど。まあレミさんの本しかなかったので・・

大竹
ちょっと待って!レミさんの本しかなかったの?

和田
夫の家に行ってレミさんの本がたくさん置いてあったんですよ。それで料理ができない私、何からしていいか分からないからとりあえずレミさんの本を手にとってその1ページ目の1個目に書いてあるやつから順番に全部作って行ったんですね。

それで2冊くらい全部作り終わったぐらいで「ああ、料理本当に楽しい!レミさんってすごい!」って思ったところではじめて打ち明けたんですよ。さっきのウツボの話とか、キャベツとレタスの話とかをしたらなんて言われるかな?と思ったら、もう大笑いで!

「なんでそんな面白い子が育つかね?」みたいな感じで。「大丈夫だよ、私が教えてあげるから!」っていう感じで全てを受け入れてくれたので本当にこの家の嫁になって良かったなと思って。

大竹
変な人は間口も広いからなあ。


本当、ウツボがすごいですね(笑)ちょっと「あんた料理できないの」って怒られそうだと思ったら・・

大竹
料理の本とかも出しているわけ、あなたは?

和田
えーと、はい・・そうなんですよ(笑)


そうなんですよ、本を出してるんですよ!しかもお母さんと一緒の本も。

和田
お母さんとも1冊。



あとは「和田明日香のコストコごはん」光文社から出ていて。

大竹
ごはん、美味しいの?

和田
どうですかねえ(笑)


「どうですかねえ」って言ったらレミさんに怒られんじゃ・・。

和田
そっか、美味しいです!(笑)家族は喜んで食べてくれていますし、料理するようになってお家にたくさんお客さんが来てくれるようになって。その人たちを喜ばせたいと思ってお勉強したところもあります。

大竹
そういう人生の何も知らなかったときから、自分の中で変わっていくことみたいなのは楽しくてしょうがない?

和田
楽しいですし、やっぱり人を作っていくものってごはんだなっていうことに気づいたりとか。
あと、子どもを育ててみて先月と今月で身長が2センチも違うとかなると「この2センチは私が作って食べたものでできてるんだな」と思うともう中途半端なことできないですよね。責任感がメキメキと芽生えて・・。

大竹
この2センチは私も協力しているから、子どもの背が伸びた。2センチ伸びるって大変なことだもんね。

和田
大変なことですよ!もう我々伸びない、縮む一方じゃないですか?

大竹
君はまだそんな歳じゃないだろ(笑)

和田
だけど、この先・・。

大竹
「この先」って平野レミさん観て思ってるわけ?(笑)

和田
違う、レミさんはなかなか死なないと思いますね。

大竹
俺、いま「縮む」っていう話をして「死ぬ」っていう話してないの!なんで途中から「死ぬ」っていう話に変えちゃうの(笑)死なないよね?

和田
死んでも、なんかいそうですよね?その辺にね。「あーちゃん、出てきちゃった!出てきちゃった!」みたいな感じで(笑)


キッチンにはいそう(笑)

大竹
化け物じゃないんだから!


でも3人でしょ、お子さんいらっしゃって。男の子1人、女の子2人。

大竹
本当、変な子にならないことを祈るけどね。

和田
いやー、まあ見ている大人たちが変なのでね。でもそのくらい人間には幅があるんだよっていうことも小っちゃいときから教えるっていう(笑)色んな方への理解にもなりますし。

大竹
サンマも見たらちゃんとウツボって教えてやれよ!レタスとキャベツは一緒だよ!と(笑)

和田
それはよくないですね。

大竹
でもあれでしょ?テレビでコメンテーターみたいなことを。

和田
そうなんですよ!


TBSの「ビビット」で、もう1年くらいですか?

和田
もうすぐ1年、10月で1年ですかね?未だになんで私が出ているのか分からないまま毎週行っています。

大竹
じゃあどっかとんちんかんなんじゃないの?

和田
どうなんですかね?分からないです。なんでなんだろうな?と思って。でもなるべく「ただ子育てをしているお母さんの感覚」とか「難しいことが分からない30歳の女の感覚」っていうのをそのまんま出させてもらおうと思ってます。

大竹
いやもうそれ以外ないもんね。

和田
分からないことは格好付けずに「分からない」って言おうと思って。

大竹
そうね、なかなか言えないしね。言えないことだよね「分からない」ってね。


難しいネタも扱って、政治のネタだったりとかね。

和田
一緒に出ている方が議論とかし始めると「ああ、そういうのにはついていけません」ってちゃんと言おうと思って。「もっと、分かりやすく言ってください」って。


でも確かにね、見ている人にも分かりやすくしてほしいですもんね。

大竹
それでも分からないときもあるもんね。

和田
何が分からないのか分からないときもありますね。


でも正直ですよね、すごく正直でいいと思います。

大竹
でも義理のお父さんは和田誠さんってことになるわけだよね?でも外から見たら和田さんと平野レミさんが上手くいっているということも「なんでだろう?」とか思っちゃうわけだよね。


もう個性と個性みたいな。

和田
もうめちゃくちゃ仲良いですけどね。すっごく理想の夫婦ですね。仲良いけどもなんかお互いを上手に放っとき合えてるというか・・放っとき合ってるのにお母さんが買ってきた面白い野菜をお父さんが絵に描くとか。

お父さんにこうしてあげたいからお母さんがこういう料理を考えるとか仕事とかにも良い影響を与え合っていてすごい理想的だなと・・素敵ですね。

大竹
絶対そんなふうにはなれないなあ・・。


お互いにね、リスペクトしてっていうは・・。

大竹
リスペクト!クワーッ・・なんだかなあ。でもそういうふうになってきたら、あなたの生活もこれからはどんな方向になっていくんだろうね?

和田
どうしましょう?


でも今、食育インストラクターとして全国で。

大竹
えっ、講演とかしてるの?


いろんな相談を受けているそうですよ、お母さんたちから。

大竹
大丈夫なの、それ?

和田
どうですかね?でも「いいよ、それ」「頑張ってるじゃないです、いいじゃないですか!」って言っちゃうんです。「もっとこうした方がいいわよ」とか「ああした方がいいわよ」とか言える立場じゃないので。

「なんだ、いいじゃないですか!一緒に頑張りましょう!」っていうふうにいたいなと思ってて。私いま何でありたいか?って3人のお母さんであることを1番大事にしたいなと思っていて。

なので17時以降の仕事は受けない。どんな現場でも17時なったら「すいません、お迎えがあるんで帰ります」って帰るんですよ。それはやっぱり帰って自分の作ったごはんを3人で食べさせてそれで大きくなってってほしいっていうのがあるので。

そこを崩さないでいたいし、そこを大事にしたいからこそ言えることとかってあるかな?と思って。あまり先生になりすぎずにお母さん同士みたいな目線で、でもちょっと聞ける人みたいなふうにいたいなと思っているんですけど。

大竹
子どもが180センチくらいになったらな、「この165センチくらいは私が協力したのよ」って。そう言ったら子どもも、ぐうの音も出ないもんね。「このバカなのか、お母さんのせいだったんだ!」ってことになっちゃうかもね。

和田
そっちか!そっちもか!(笑)


でもなんか素敵、和田さん。立教の後輩なんですよ、頑張ってね。

和田
ありがとうございます!嬉しい!

(了)

関連コンテンツ

スポンサードリンク