2017/05/15

コラムニスト・深澤真紀が語る「今じゃ毎日どこかの局で日本すごい!って外国人が言ってる番組が放送されてる」

今回は2017年3月14日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹紳士交遊録」深澤真紀さんの回を起こしたいと思います。


深澤
今回も森友学園問題の背景のひとつだなと思うことをお話したいなと思うんですが、それはここ数年ものすごく「日本がすごい」っていう礼賛番組増えていて。

愛さんも出てませんか?「ああ、日本すごいわあ」って、外国人が「本当だ!シャワーのトイレがすごい!」とか。

はるな
そういう番組、ありますね。

大竹
森友とどういう関係があるんですか?

深澤
それは何でか?っていうと日本がどういう国か?っていうことを国がどう考えているかっていうことが分かる背景があるんですけど。

例えばこういう番組って1980年代から2000年代にはほとんどなかったんです。「日本すごい!」っていう番組は、それどころか20年前は大竹さんも出てましたけど「ここがヘンだよ日本人」とか「日本は遅れている」「日本はヘンだ」って言って。

まあテリーさんがブレイクしたのもあれが原因でしたけど、まあそういう番組があって日本を批判する番組もそれなりに人気もありましたし・・

大竹
俺、出てたかな?

深澤
大竹さん、出てたはずですよ。でもまあありましたよね?たけしさん司会で。

大竹
出てたと、たぶん推測される(笑)

太田
でも記憶にはない!(笑)

深澤
あとは「世界まるごとHOWマッチ」とか「なるほど!ザ・ワールド」とか。これは世界を知りたいっていう番組だったんですね。

それがもう今じゃ毎日どこかの局で「日本すごい」って外国人が言ってますとか。「日本がこんなことやってます」っていう番組が放送されているわけですね。

一方で厚切りジェイソンさんが先日、日本人がすごいっていう番組で「アメリカにも四季がある」っていうとカットされちゃう。

「日本の四季がすごい」って言わないといけないっておっしゃっていて。四季は世界中にあるんです、当たり前ですけど温帯の地域にはだいたいあって。

紅葉だってもちろんあるし、なんなら桜のある国だってヨーロッパにもアジアにもアメリカにもあるんですね。それで「日本の四季はすごい」って言ってしまうのはちょっと恥ずかしい。

一方で「YOUは何しに日本へ?」ってテレ東の私も大好きな番組ですけど。ここのディレクターが自分の番組が日本礼賛番組ブームの元祖に言われるけど、自分たちは「日本すごい」って言いたいんじゃなくて、「日本のそんなヘンなところを発見するYOUがすごい」って。

つまりは日本がすごいって言ってるんじゃないんだ、YOUがわざわざ日本に来てヘンなところに行くわけじゃないですか?私たちも知らないようなところに、それがすごい。

あれが面白いんで自分は外国人が「日本をすごい!」って言わせる番組が嫌いだから、あの番組を作ったのであって自分が作りたいのは「日本すごい」っていう番組じゃないんだと。

「YOUがすごい」っていう番組なんだっておっしゃっていたんですけど。でも基本的にはやっぱり今、残念ながら「日本ってすごいね」「こんな国、日本しかないよ」っていう。

はるな
でも海外から帰ってきたら「やっぱり日本すごいな」って思うことが多いんですよ。「いやーキレイだな」とか「道もキレイ、トイレの便座温かいな」とか。

深澤
まあね、もちろんそうで。海外に行けば海外に行ったで日本とは違う良いところがいっぱいあるから私たちは海外に行くわけじゃないですか?

「タイはいいな」とか「パリはいいな」って思うから海外に行くわけで。それはなんでも良いと思わなければ外国行かないわけですからね。

実は経産省が2010年から「クールジャパン」っていう事業をずっとやっていて。日本の魅力が海外に発信しますということで安倍政権になってからは「クールジャパン戦略担当大臣」初代はいま話題の稲田さんがお務めになったんですけれども。

昨年からなんとこのクールジャパン事業を経産省自らが「世界が驚くニッポン研究会」・・国がですよ!これね「世界が驚くニッポン」っていうテレ東の新番組ならいいんですけど。通産省が自ら「世界が驚くニッポン研究会」っていうのを作ってしまって。

先日それをもとに「世界が驚くニッポン」っていうコンセプトブックを発売して、これPDFでもダウンロードできるのでぜひご覧いただきたいんですが。


デザインとかはすごく素敵なんですけど、でもね「あなたが日本がこんなにも注目されていることを知っていますか?」って自分で書いちゃって。

ちょっと恥ずかしいのは「流氷と珊瑚礁が両方見られる国は日本だけだ」って書いてあるんですけど、アメリカも見られるんですね。そりゃだってアラスカがあるし、サンゴのある海もある。アメリカあれだけ広いから、なんならもっと砂漠とか瀧も見られますけど(笑)

大竹
ハワイだってあるしね。

深澤
そうなんですよ!だからね、こんな小さい国なのにいろいろあるって言いたいんだろうけど。なんかそんな恥ずかしいことを自分で言ってしまって・・そもそも「クールジャパン」っていうのも国が言うのも恥ずかしくて。つまり自分で自分のことを「クール」っていう時点でもうクールじゃないじゃないですか!?

大竹
でもなんかあれでしょ?観光事業をちょっと柱にしようっていうような思惑もあるわけでしょ?それでオリンピックに向けて外国の人に旅館業界が儲からないところもあったし、外国から来て日本の「おもてなし」とかね。

俺ら普通に泊まってよっぽど高級じゃないと「おもてなし」なんか受けたないよね。「ここに集まってごはん食べてくださーい」なんて言われてさ。「お風呂はこっちですよ」なんて言って、言われて行ったらイモみたいになっててさ「何がおもてなしだよ!」って思うよね。金かけなくちゃダメなんだよ、あれ!(笑)

深澤
昔はひどかったですからね、女の人なんてもっとヒドいお風呂しかなかったですからね。

太田
おれは誰向けに作っているんですか?

深澤
日本人と外国の人と・・だから英語版もあるんですけど。

太田
じゃあ外国から日本に来る人に対して「日本こんなところがいいところいっぱいあるから、お金使ってください」っていうような?

深澤
あとは日本の人は自分のことをプレゼンするのに使って下さいっていうことなんですけど。もちろん日本を観光してもらうこともすごく大事。日本のものを買ってもらうのもすごく大事で、PRは大事なんですよ。

だけどそのPRに国が自ら「日本すごい!」「世界が驚く日本」って言われたらちょっと行きたくないでしょ?もし海外で「もう私たちほど、微笑んでいる国はありません!」って言ったらちょっと・・

私たちが「微笑みの国・タイ」だと思うから行くのであって「私たち微笑んでます!」って言われたら「いや自分で言うな!」ってなるじゃないですか!

だから国が言っちゃ・・せめて民間が言うのはいいけど、国みずから言うのはちょっとシラけるんですね。どうしてこういうことになってしまったか?っていうと確かに日本人はここ20年ぐらいで他の国民に比べて非常に優れているって考えている人がすごく増えているんです。

だけど一方では自分の国に誇りを感じている人は少ないんです。すごく矛盾がありますよね?「日本人は優れているんだけど、誇りがない」っていうのはやっぱり私たちは明治維新からこっち欧米人に対するコンプレックスとアジア人に対する優越感この間の中をずっとさまよって来ているわけなんです。

大竹
まさにそうだよね。ヨーロッパ行ったりアメリカ行ったりすると、ほんのちょっと萎縮するし。アジアに出かけて行くとほんの一回り大きくなっちゃうしね。もう俺なんか典型だよ、本当だよ!みっともないくらい(笑)

深澤
でも私たちってそうですよね。やっぱりヨーロッパに行くときは気が張るけど、アジアに行くと自由になれるみたいな。

大竹
「チップいくらにしたらいいんだよ、これ?」ってドキドキしながらさ(笑)

深澤
ちょっと冷たくされたら「あっ、差別されてる!」とかね。いろいろドキドキして。

大竹
カードで払ってそれ以外のチップってどこに置いておくのよねえ。

深澤
だからつまり私たちはずっと「日本は後れている」という自虐と「日本すごい」っていう間でずーっと揺れているわけですよ。で、とうとうアジアのトップの地位ももう危なくなってきているわけですよね。経済的にも文化的なインパクトからしてみても。

だからすごく自分に自信を失いつつも「だけど少なくとも他のアジアよりもマシなはずだ」っていう気持ちがあるので、結果白人に自分を褒めてもらう番組が増えている。

日本って9割ぐらいがアジアの方が来ているんだけど、日本すごいっていう番組で褒めている人はほとんど白人の人ですよね。

本当にそれを繰り返してきて、それは日本人みんなが思っていることですよね。やっぱりちょっと白人には気後れするけど、アジアには強く出られるっていう。

例えば編集者の早川タダノリさんの著書に『「日本スゴイ」のディストピア』っていう本があるんですね。これによると、戦前にも同じように「日本すごい」っていうブームが起こって。



「日本は特に優れた国だ!他の国よりも素晴らしいんだ!」って本が・・その前の時代はやっぱり明治維新の後なので日本はアメリカやヨーロッパより後れている・進んでいないっていう本がいっぱい出たそうなんですけど。

今度はだんだんロシアとか中国とかと戦争して勝ったりすると「日本すごい」っていう本をたくさん作って、今と同じような「日本すごい」ブームがやっぱり戦前にあったそうなんですね。

でね、もし100歩譲って今の日本がもし本当にすごいのなら、このままでいいじゃないですか?だけど今、さっきの稲田大臣が「道義国家目指す」とかね。森友だって「日本がダメになったから『教育勅語』が必要だ」って言ってるわけですよ。

それで安倍政権は「美しい日本を取り戻す」。つまり保守の人たちは「日本すごい」って言いながら、「日本はダメだから、道徳を増やせ!」って矛盾してますよね?おかしいわけ。

一方で確かに日本が自信を失った理由の中に私たちのような左派とかリベラルが日本を叩きすぎたのも、もちろんあると思っていて・・よくない。私はこんなことばっかり言ってるから「日本嫌い」と思われるんですけど、日本好きですよ!もちろん。

大竹
大好きだよね。

深澤
好きじゃなきゃ言わないしね。あと、誰しも産まれて育った国は言葉も通じるし気候も食べ物も合ってるから好きに決まってるわけ。だからこそ、よその人の愛国心も尊重するべきだと思うんですけど。

だから今リベラルの一部はね「日本はもうダメだから、貧しくなるのを受け入れろ」って言ってる人もいるわけ。でも私それもダメだと思っていて「日本すごい」でもないし「日本ひどい」でもなくて。

まさに今日のテーマの若者でいうとね、私は日本をメンテナンスして少しでもマシな日本を若者に渡したい。だから「日本すごいね」って言うのも疲れちゃうし「日本ダメだ」っていうのも疲れちゃうじゃないですか?

いいところもあるし、悪いところもあるし。私はこのコーナーはね、悪いところをなくしたい。少しでもマシにしたいと思ってやっているんですよ。そうしないと極端なものもできてしまうし。

安倍政権がバックアップしているところも「日本はむかし美しい時代があって、それを失ってしまった」っていう妄想があるわけですよね。どんな時代にも美しい部分もあったし、汚い部分もあったわけですから。

今から新しい美しさとかを探していけばいいので、やたら「日本すごい」って国が言うのはね、恥ずかしい。

はるな
でもタイに行ったら言ってました。リオのオリンピックのあのショーあったじゃないですか?引渡しのときの。「あのショーは日本人のスマートなところだ」ってみんなすごい感動してた。

太田
まああの原発のプラントとか防衛装備を移転して儲けるぐらいだったら、こっちで儲かるんだったら「クールジャパン」とか観光で儲けて欲しいなと思いますね。

深澤
そうなんですよ!だから自画自賛じゃなくて向こうに探してもらえばいいんですよ。だからまさに「YOUは何しに日本へ?」はそうで、それを勝手に探してくれればいいわけで。

はるな
YOUがすごいってことね。

深澤
私たちが自分で自分を褒めちゃダメで、来てくれる人が偉くてすごいんだから。そういうふうにしておくことが大事かなと思います。

(了)

2017/05/05

ANZEN漫才・みやぞんが語る「テニス部でキャプテンで足立区2位だったんです」

今回は2017年3月9日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」ANZEN漫才さんの回を
起こしたいと思います。


光浦
今日のメインディッシュはいま注目のこのコンビです、どうぞ。ANZEN漫才の「みやぞん」と「あらぽん」です。

みやぞん
よろしくお願いしますー、嬉しいですー。

大竹
2人とも31歳で人気が出てきて足立区出身で、どこから知り合い2人は?

みやぞん
保育園からです!

あらぽん
そうですね、1歳から一緒にいます。

光浦
1歳から!それはお近所だったの?

あらぽん
もうずっと家も近所で。

みやぞん
もうだから生きて眼が開いてちょっとしたらもう側にはあらぽんがいましたよ。

大竹
じゃあもうあれだね、どんな人よりも2人は一緒って、31年間。

光浦
ずーっと仲良しで?

みやぞん
昔はちょっと、小学校のときとかはケンカしたりとかは1度や2度はありましたけど。

光浦
少ねっ(笑)

あらぽん
基本的にはずっと遊んでいたり。

大竹
みやぞん、あらぽんの1番好きな食べ物はなあに?

みやぞん
あらぽんの1番好きな食べ物は茹でブロッコリーとかまぼこです。

大竹
あらぽん合ってますか?

あらぽん
正解です!すいません僕ヘルシーなの好きなんですよ。

大竹
あらぽん、みやぞんの女の好みは?

あらぽん
えーと、大人の人!

みやぞん
正解!すげー、合ってます!

あらぽん
天海祐希さんみたいなのがすごいね。

大竹
大人の女の人が好きなんだ。じゃあ逆にみやぞんはあらぽんの友だちは何人くらいいるの?

みやぞん
あらぽんの友だちは何人くらいかと言いますと、1、2、3・・います!3人。

大竹
正解ですか?

あらぽん
・・・2人ですね。

大竹
なんで1人多く数えたんだよ(笑)

みやぞん
じゃああれじゃなくなったんだ・・分かりました。

大竹
あらぽん、みやぞんのこの洋服のセンスはどう思います?

あらぽん
えーと、僕が選びました。

みやぞん
これ、あらぽんが買ってくれたんです!

光浦
あらぽんが買ってくれたの、変なエルメス風なシャツ。

大竹
仲良いねえ。ちょっとあらぽん帽子とってくれる?

あらぽん
坊主でちょっと太ってるんですけど。

光浦
生え際がさ、嘘だろ(笑)

大竹
失礼だけど君のさ、そのリアス式海岸みたいな生え際!ものすごい本当に珍しい生え際だよね。

あらぽん
あんまりないですか?僕、本当に全然自覚がなくて。

大竹
自覚がなくてって坊主はいつからなの?

あらぽん
坊主はもう小っちゃいときからですね。

光浦
じゃあ気づいているでしょ?

大竹
気づくだろうよ!いつから気づいて無いんだよ!

あらぽん
でもみんなが坊主じゃないから生え際が見れないじゃないですか?

光浦
みんな剃ったらガチャガチャだと思ってたんだ!

あらぽん
そうガチャガチャだと思ってたんですよ。それちょっと綺麗な生え際になっている人はハゲてきている人だと思っていて。

大竹
そういうふうに思っていたんだ。でもそんな生え際、俺はじめてだよ!

あらぽん
やべー、はじめて奪っちゃいましたね。

大竹
ギッザギザだよ、しかもあれだよね。右眉毛の真上あたりにキズがあるね。けっこう大きなキズだけどそれはなんで?

あらぽん
これちょっと小っちゃいときにネコを助けまして(笑)

光浦
可愛い!可愛い!

大竹
なんでネコを助けるの?ネコにやられたわけじゃないよね?

あらぽん
ネコにやられたんじゃなくて、小学校のときに上級生がネコをいじめてまして。それを「ダメだよ!いじめたら!」って走って行ったら公衆トイレの段差につまづいて水道場にドンッて頭をぶつけてパックリ行っちゃって

上級生がそれをパッと見たら血だらけの太った少年が立っててウワーッ!つってみんな逃げて行って、ネコも逃げて血だらけの僕だけ残るっていう、そのときのキズです。

光浦
ははは、名誉の負傷だ(笑)

大竹
それはネコは逃げたけど、ネコは助けたことになるの?

あらぽん
いやまあ一応いじめられいてのから解放された。でもネコにとっては血だらけの人間がいたっていうトラウマだけ残ったかもしれないです、逆に。

大竹
変なやつに助けられたなって。でもネコ好きだよね?飼ってるの?

あらぽん
ネコ好きです、飼ってます。そのネコもちょっといろいろありまして・・。

大竹
どんなことがあるの?

あらぽん
飼えなくなったっていう飼い主さんがいらっしゃって、ずっと一緒に飼い主さんを探していたんですけど結局いなくて僕の家に来て。だから10歳くらいから家に来て。

大竹
じゃあそんなに慣れてないかもしれない?なついてる?

あらぽん
いやもうめちゃくちゃなついてます。今も15歳くらいでもうおじいちゃんなんですけど。一緒に暮らしてますね。

みやぞん
可愛いんだよね。

光浦
あらぽん、ここに糸がついてんの(笑)

あらぽん
ありがとうございます!お優しい。

みやぞん
そういうところもそういうところで。

光浦
可愛いよねえ。坊主の頭に糸を引っかけちゃってんの(笑)

大竹
まあ今食えるようになってきたかもしれないけれども・・

光浦
コンビ組んで何年目くらいですか?

みやぞん
えーと、7年目とか・・

あらぽん
芸歴は7年でコンビ歴は12年ぐらい、18歳からはじめてフリーが長かったんですよ。

大竹
フリーって何?

あらぽん
事務所にも入らないでずーっとフリー。

大竹
入れてもらえなかったと。

光浦
じゃあここ最近突然急に売れ始めちゃったの?

あらぽん
まあ、そうですね。

大竹
2人とも足立区出身だよね?食うか食わないかギリギリで、じゃあバイトなんかも2人でやっていたの?何やっていたの?

みやぞん
あのー、自転車回収やっていました。

あらぽん
いらなくなった自転車を回収する廃品回収の自転車だけのやつを2人でやっていました。

みやぞん
そうです、軽トラで2人でそれに乗ってオーディション会場に行って、帰りにまた回収して帰るっていう。

あらぽん
行きで回収して、オーディション受けて帰りにまた回収して帰るっていう。

光浦
あれ、テープか何か流して?

みやぞん
テープがなかったんだよね。

あらぽん
壊れていたんで、僕が拡声器を持って横で言いながら運転するっていう。

大竹
何て言ってたの?

あらぽん
「壊れた、バイク、自転車、無料で、お引き取りします」ってずっと。

大竹
別にそれテープのように言うことないじゃん!だって本人が言っているんだから(笑)

あらぽん
いややっぱりテープのように言った方が取れるんじゃないかと思って僕もずっとそれで。

みやぞん
僕は運動神経の良い方なので、「これお願い」って言われたら僕が取りに行って積むと。あらぽんはずっと乗っていてそれをやってる感じ。

大竹
あらぽんの方が力ありそうじゃん、だって。

あらぽん
僕ダメです、腰が弱くて。腰と膝があんまりよくないんで。

光浦
それは太りすぎだからだよ、腰と膝が悲鳴を上げているんだよ。自分のサイズより太ったらそうなるんだよ、人は(笑)

あらぽん
分かりやすく悲鳴を上げています。

大竹
2人ともまだ結婚はしてないよね?

みやぞん
してないです、独身です。

光浦
みやぞんはさ、女の子と付き合ったことあるの?

みやぞん
あるっちゃありますよ。ありますあります、そりゃ。柔道部の女の子とはじめて付き合いました。

光浦
柔道部の女の子と・・、ちょっと聞いてもいいですか?

みやぞん
いいですよ、1回取り組みをしましてその子とたまたま。付き合う前ですよ、柔道部に行ったらその子が強かったので「ちょっと僕と一相手しないか?」ということでガッと掴んだときに「あっ、なんか気が合うな。この子はイケる。この子いいな」と思いまして。

大竹
君だって柔道したことあるの?

みやぞん
ないですないです!

大竹
なんで柔道やったことないのに「組もうか?」っていう話になったの?

みやぞん
柔道部の横に、僕が野球部だったんですけれども。バーベルとかあるんですね、同じところに。それをやっていたときに柔道部の強いって言ってる女の子がいたので「ちょっと僕とお手合わせどうかな?」っていうことでやって僕が勝ったんですよ。

それで組み合っているときに目と目が見つめ合いまして「あっ、この子いいな!」って。

大竹
ちょっと待って!目と目が見つめ合いまして・・?

みやぞん
目と目が見つめ合いまして、それで倒したときに「あっ、この子いいな!」と思ったんですよ。スジがいいと思って。

光浦
スジがいい・・・アハハハハ(笑)

あらぽん
柔道やったことないんだよね?

みやぞん
ないない、僕は。

光浦
何目線だよ!(笑)それで?

みやぞん
そしてその場はそれで終わったら何日か後にその子から告白されたんです。

光浦
えっ!みやぞんが告白をされるの?

みやぞん
はい、「柔道を教えて下さい」っていうことで。

光浦
えっ、監督として!?

あらぽん
みやぞん、すっごい運動神経がよくて昔から格闘技とかもやってたし。もうちょっとコツをつかむとすぐ上手くなっちゃうんですよ。

大竹
あっそう!君はあれだ、とっても直感が強くて。例えば誰かが何かやっていると、この塀飛び越えたりするのを見たら「あっ、俺これできる!」って思うの?

みやぞん
そうです、その通りです。

光浦
それじゃあ側転やらバック転とかもできちゃうの?

みやぞん
ええ、感覚でもう全部。「こんな感じだろうな」と思ったらこんな感じでやれちゃうんですよ。

光浦
すごーい、わーおっ!

大竹
頭はいいの?

みやぞん
ちょっと勉強の方は苦手な方でして・・。

光浦
やっぱそうだねえ。

大竹
勉強はどこまで行ったの?大学まで行ったの?行かなかったの?

みやぞん
いや、高校まで行ったんですけど全部スポーツ推薦で高校入りまして。

大竹
そんなに運動神経が良かったの!?

あらぽん
むちゃくちゃ良かったです。

光浦
じゃあ本当にプロ野球選手になる可能性もあったぐらい?

みやぞん
ありました、僕が中学校のときテニス部だったんです・・

大竹
お前ハキハキ答えるけど、本当かよお前の話は!?お前なんか信用できないな!ずっと素直に聞いてるけど・・お前は人を信用させない何かがあるな(笑)

まともに引き受けない何か・・・顔から受ける印象かな?どうしてだろ?

みやぞん
そうかもしれないですね。

大竹
俺、お前だったら騙されちゃうかもしれない。

みやぞん
あの・・ここだけの話ですよ。実はテニス部でキャプテンだったんです。で、足立区2位なんです。

光浦
すごいじゃん!区で2位って。

みやぞん
それで僕をスカウトしに来たんですね高校がテニスで。引き抜きにあったんですけど、そこがちょっとダメになっちゃったんですよ。

大竹
なんでダメになったの?

みやぞん
向こうの都合で。

大竹
じゃあ推薦じゃねえじゃねえか!

あらぽん
全然推薦されてない。

光浦
いろんな人に声をかけていたのかな?

大竹
お前が行く前の枠がいっぱいになっちゃったってこと?

みやぞん
一応うちの家系の金銭面の問題で。

光浦
私立とかだとそうか、高いからね学費が。

大竹
お金がなかったの?

みやぞん
うち、そうらしいんですよ・・アハハハハ(笑)

大竹
お前知ってるだろ!「そうらしいです」じゃなくて!子どものときからだからお金がないのは。

みやぞん
知ってます知ってます。ただあんまり貧乏って思われるのがちょっと嫌だなって思ったんです。ごめんなさい!ごめんなさい!すいません貧乏でした、ごめんなさい!

大竹
やっぱり正直に言わないと、そういうところは。兄弟は何人いるの?

みやぞん
兄弟は言いますか?お姉ちゃんが4人います。

大竹
お母さんはいるの?

みやぞん
お母さんはいます。

大竹
お父さんはいない?

みやぞん
ちょっと待って下さい!これ言えないですよ!

大竹
なんで?

みやぞん
ちょっといろいろ複雑なもんでして。

光浦
ただお母さんそっくりの顔。

みやぞん
そうなんですよ、こういった顔で。

光浦
こういった顔、本当オバさんの顔おるよね。こういうオバさんおるー!

みやぞん
それでその推薦がダメになっちゃったんですよ。どうしようと思ってテニスの練習をしてて「僕はもう勉強でも入れないしどうしよう?」と思ってたら、野球部がテニスコートの近くなんですよ、それで野球ボールが転がってきたんですね。

だから投げ返したんですよ。それがなんかレーザービームだったらしくてですね。野球部を引き抜きに来ていたコーチが僕に「野球部に入ってくれ」って言ってそれで高校に行ったんです、野球部で。

光浦
すごーーい!マンガみたい!

あらぽん
すごい肩がよくて60mくらい飛ばせるんですよ、座った状態で。

大竹
ええっ!

光浦
はじめて投げたボールがレーザービームだった!すげえ天才!

あらぽん
小学校のときは野球をずっとやっていたんですよ、いきなり中学3年間でテニス足立区2位まで行ってまた野球に戻ったんです。

大竹
それはもうあれだ、入れてくれるならその方がお金も安いもんね。

みやぞん
じゃあ野球でもいいですよ、っていうことで野球で入ったんですよ。

大竹
テニスの夢なんかはなかったんだ、足立区で2位になったってこの先やっていこうなんていう夢は?

みやぞん
実はオリンピックに出たかったっていう夢があったんです。ただソフトテニスだったんで。

光浦
やっぱり!(笑)私、失礼だけどさ。みやぞんがテニスってどっかで「軟式庭球だろ?」って思ったんだよね、口には出さなかったの。それはちょっと失礼かなと思って、見た目で判断しちゃいかんなと思って。

みやぞん
いやいや、お見通し通りで。

光浦
テニスはちょっと垢抜けたイメージがあるもんね。

みやぞん
それでそういったこともあって、僕を引き抜きしたコーチが秋吉亮っていうヤクルトのあの人を教えた人なんですよ。ヤクルトでNYCに出たっていう・・

光浦
NYCって何の競技

みやぞん
ごめんなさい、WBCです(笑)

あらぽん
WBCに出てたピッチャーです。

光浦
野球部だった本当に?WBC知らないって・・。

あらぽん
野球上手いんですけど、ルール知らないまま野球やってるんです。ずーっと。

光浦
ルール覚えれないの?

みやぞん
簡単なルールしかちょっと分かりませんで・・。

あらぽん
それでビッチャーで4番だったのに1番最初に打ちたいから言って1番のやつに「お前1番打てていいな、俺なんて4番だぜ」って言ってめちゃめちゃ嫌われるっていう事件とか平気で行われる・・

みやぞん
4番が打つ打者って言うのを知らなくて・・4番って番号があんまりかな?っていうので1番で良いと思ったので背番号も1番、打順も1番が野球でもいいと思ってて。そしたら、すごく怒られちゃってみんなに。

あらぽん
「結果出せば出すほど、抜けられねえよ」とか言ってて、そりゃそうだよ!4番だから。打っちゃったら固定されるだろって。

大竹
打てるの?やっぱり簡単に打っちゃうものなの?

みやぞん
僕、簡単に打てますね。

大竹
お前本当か?じゃあ何で野球をやらなかったの?

みやぞん
大学に行ったんですけれども、大学でも引き抜きがあったんですね。

あらぽん
高校のときに既にテレビにちょっと出てたんですよ。都立で弱い高校にすごいピッチャーがいるっていうことで、朝のニュース番組とか。

大竹
それで推薦で大学?

みやぞん
「僕なんか大学いけるのかな?」と思って・・それで練習に参加したんですけど、そこまで行くのに2時間くらいかかるんですよ。それでもう遠くて辞めたんです。電車に乗ってる最中に疲れちゃって。

大竹
大学に入ったんじゃなくて、練習に参加する段階で疲れたの?

みやぞん
一応トライアウトみたいなのがあって、もう入るのはある程度8割方OKなんですけど練習に参加してみてくださいっていうのがあるんですね。

大竹
その練習に参加するのが嫌だったんだ。でもだったらさ・・あらぽんさ、それを見ていてこいつがすごいセンスがあるって分かってたわけだろ?

あらぽん
そうですね、昔からそんな感じだったので。

大竹
それでも何か横でアドバイスしてあげなかったの?

あらぽん
「大学で野球をやりたい!」って言っていたんで僕は大学に行こうとしていたんですよ、普通に。「じゃあ俺も大学行こう」と思って。

で僕も内定みたいな感じでもらっていて、それでトライアウト後に電話がかかってきて「もうちょっと遠いから辞める」って言われたんで。僕も大学辞めてそのまま「お笑いやろう」って言ってそのまま始めたんですよ。2人とも大学辞めて。

光浦
えーなんだろう?友情があるようなないような・・。

あらぽん
野球がそんなに好きじゃなんじゃないかな?と思っていたんですよ、昔から見ていて。

光浦
好きではないの?

みやぞん
野球は好きなときもあるんですけど、嫌いなときもありまして。

光浦
なんで?どういうとき?

みやぞん
なんで奇数の人数でやるんだろう?っていう。

光浦
えーーっ、根本!!なんで9人はダメなの?

みやぞん
いや、キャッチボールするときに1人余るんですよ。それで「『和』だ、『和』だ」っていうのにどうして偶数じゃないんだ!っていうところで何か気に食わなくなってくるんですよ。そういう小っちゃなことが。僕はいっつも1人だったもんで、キャッチボールやっている人に「中入れて」って感じで。

光浦
みやぞんがいっつも1人になっちゃうんだ、奇数。

大竹
レーザービームなもんだから、ちょっと格が違うから。キャッチボールとかで9人だと1人余っちゃう。

光浦
マネージャーとか補欠は?

大竹
3人でやりゃいいじゃん。三角形になったらできるじゃん。

みやぞん
実はですねここだけの話、三角形にはなれないんですよ試合会場で。こんな三角形になれるスペースがないもんで。

大竹
ああ、1人対2人になるのね。

みやぞん
それしかできないんです、端っこの方で。

大竹
それだっていいじゃん!1人対2人だって。

みやぞん
そしたら1人の人が多く投げることになります。

あらぽん
2人を相手にするからね。

みやぞん
それで僕も「中に入れて」っていうのがちょっと恥ずかしいもんで、なんだか仲間はずれのような気がして(笑)だからもう1人いたら10人で偶数でいいのにな!なんて。

大竹
それで不愉快になっちゃったんだ。

みやぞん
ちょっとなんか嫌だなっていうのはありました。

大竹
サッカーだって11人じゃん。

みやぞん
そうなんですよね・・(笑)

大竹
「そうなんですよね」じゃなくって!!

光浦
えーっ、もう告知?この2人はすごいね、すくすくと素敵に育ったね。いい子に育ったね。足立区のいい大使だよ!こんな素直な子が育つ街って。

(了)

2017/04/30

コラムニスト・深澤真紀が語る「大人の感動のために子どもを利用する教育がとても増えている」

今回は2017年3月7日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹紳士交遊録」深澤真紀さんの回
起こしたいと思います。


深澤
あのまあ森友学園の問題が広がった理由のひとつが「中国から日本を守って安倍首相を応援しよう」と言わされている子どもに昭恵夫人が涙を見せた映像。けっこうあれが衝撃的だったじゃないですか?

でね、これどうしてか?っていうと今って大人の感動や都合のために子どもを利用する教育が実はとても増えているんですね。

大竹
あっ、そうなんですか?

はるな
どういうこと?

深澤
そう、今日はそれを話すのよ。だから今日は森友学園だけではなくて、どうして大人のための子どもの教育があるか?ひとつは「誕生学」って聞いたことありますか?

これね、「公益社団法人誕生学協会」が行っているんですけど誕生の素晴らしさを伝えることで自尊・自分を尊重する感情を育んでいじめや青少年の自殺を減らすための教育プログラムで学校で取り入れているところも増えている。

いいような気もするんじゃないですか?誕生学なんて。ところがこれ自殺予防の専門家は「命を大事にしよう」というのは「自殺予防の教育にとってもっともよくない」って言っているんです。

意外でしょ?「命を大切にしよう」っていうのは実は受ける子どもにとっては最も効果がないって言われているんです。

なんでか?っていうと、いま思春期の子どもって約1割がリストカットの経験がある。悲しい話なんですけど。実際、私も大学で教えていて自傷経験のある子っていうのは少なくないんですね。

私たちはどうしてもそういう自傷経験のある子たちを見ると「弱い」とか「甘え」とか「かまって欲しいんじゃないか?」っていうような・・メンヘラちゃんだとか、かまってちゃんだとかっていうような感じで言ってしまうんですけど。

やっぱり多くの子どもは学校とか家庭に苦しめられていて絶望している。それに対して助けを求めることができないからこそ自分を傷つける方に行ってしまうんですね。だから実際にはほとんどの子は言わないんです、自分がリストカットしたことを。

つまり彼らに必要なことは何か?っていうと「自分が今つらいのは自分のせいではない」っていうことを知ること。あとは「大変なときには誰かに頼る」この2つが子どもの教育にとって一番大事なことなんですね。

ところが「命って大事だね」とか「産まれてきたことは素晴らしいね」ってそういう傷付いている子に言っても「自分はそれに外れた子だ・・」ってなっちゃうじゃないですか?

「命が大事だったら、どうして自分は例えば虐待されたんだろう?」とか「産まれてきたことが素晴らしかったのならどうしていま自分はこういう環境にあるんだろう?誰も助けてくれない!」っていうふうに思ってしまいがちなのね。

しかもさらに残りの9割の自傷しない健康な家庭に育った子たちからすると今度は「命は大事だ」っていう教育しか受けないと辛さを抱えた友だちを助ける方法が学べないわけですよ。

「命は大事なのに、リストカットなんかしたらダメじゃん!愛ちゃん!」ってなっちゃう。そうじゃなくて「あなたが悪いんじゃないんだよ。深澤先生ならきっと信用できるから相談しに行こうよ」とかっていう教育が必要なんですね。

太田
これ子どもだけじゃなくて、大人もそうですね。

深澤
いや、そうなの!本当にそうなのね。これはね「命が大事」っていうのは結局「道徳教育」なんですけど実は子どもに大事なことは「命をどうやって守れるか?」という「健康教育」。「健康教育」という目線が大事で今とにかく「道徳教育」ばっかりなんですね。

あと同じ誕生学協会っていうのが広めて、これは聞いたことあるかもしれませんけど「2分の1成人式」っていうのがとても流行っているんですね。この15年ぐらいはけっこう、だから今の20代の方とかは学校でやったりとか。

はるな
何ですか、それ?

深澤
成人の20際の2分の1っていうのは10歳でしょ?だいたい小学校4年生なんですけど、参観日のときに行われるんです。それは例えば産まれた来たときの写真とか子どもの10年間はこういうことがあったとか「お父さんお母さんありがとう」って感謝状を書いたりとか。授与式とかがあるんです。

これも良さそうな気がするんですけど、その10年間でみんな事情が違うわけですね。例えば問題になったのは養子の子とかもいるんです。養子の子とかはその事実を知らなかったりするんだけど、親に「どこの病院で産まれたの?」「僕、何グラムだったの?」とかって書かなきゃいけないから。

そうすると親は「嘘をついてもいいけど、どうしよう!」とか「もうちょっと大きくなってから言おうと思っていたのに、10歳で!」ってこともあるし、もちろん離婚したり死別したりとか。あと虐待されてる子とかもいるのに。

その10年間の歴史を書かせたり、感謝状を書いたりするのは厳しい。そもそも子どものプライバシー侵害。私もあんまり幸せな子ども時代じゃなかったので10歳のときにこれをやれ!って言われたら、相当つらかったと思うので。子どものプライバシーの問題もあるし、傷つけかねない。

そもそも18歳成人になったらね、2分の1は9歳になるんですけど、つまりこれ両方とも良さそうですよ。「命を大事に」とか「親に感謝しよう」っていうのは。でもこれ何か?っていうと問題は教える大人とか見てる大人が感動するだけなんです。

2分の1成人式って親みんな泣くんですって。いや私も想像できますよ、自分の子が10歳になって「お母さん、ありがとう!」とか言ってくれれば嬉しいけど。

はるな
大人目線なんですね。

深澤
だからいろんな事情の子どもがいるのに、だから9割に子どもにとっては感動「よかった、命は大事だ」とかって思う。だけどそのさまざまな1割の子どもの事情も無視しているし、あと9割の子どもが逆に少数派の子どもに対する想像力が湧かなくなりますよね?

「みんな自分の命は大事で、みんな愛されて育ってきたんだから子どもを愛さない親はいないよ!愛ちゃん!」とか言われたりして「いやいや、お前に俺の何が分かるんだ!」っていうそういう教育がものすごく流行っていて。

その象徴のもうひとつが、これはさすがに話題になったんで皆さん覚えていらっしゃると思うんですけど、組体操。組体操なんて、あれまさに完全に大人のための子どもの奉仕じゃないですか?

見たら感動しますよ、子どもたちがワーッとかってやっていると。なんだけどあれも指導する大人が1番感動するんですって。「俺の言う通りに子どもが言うことの喜び」それはやっぱりね大学ですらちょっと学生が自分の言うことを聞くと「危険だな」と思うもん。

思った通りに子どもが自分の言う通りになる快感ってやっぱりちょっと危険な誘惑があって、組体操なんてまさにそうじゃないですか?さすがにでもこれはすごく問題になって、いま教育の行政指導が入りまして、ものすごく事故が減ったんです。

それまではやっぱり「感動するからやめさせれらない」っていうちょっと親へのサービスみたいなところもあって、だから日本って実は入学式も卒業式も運動会も大人目線で作られすぎていると思いません?

きちんと整列して「お父さん、お母さん、先生ありがとう」みたいなアレのために何十回も練習させられたでしょ?だから当日はだいたいシラけちゃうんだよね、練習しすぎて。

大竹
まああの・・おっしゃっていることはよく分かるんだけど、あえて異論を言わせてもらうと。アジアなんかは特に親を敬う思想みたいなのがとっても浸透しているよね?

それで良い面もあるよね?そういうときには。そういうのっていうのは範疇から言えばさ道徳じゃない?その道徳みたいなことはどういうふうにしたらいいのか?っていうふうにしたらいいのか?っていうふうにちょっと疑問があるんだけど?

深澤
もちろんおっしゃる通りで、つまり一番大事なことは「大人のための道徳にしない」っていうことですよね。これ例えば日本も批准しているんですけど国連は「子どもの権利条約」って言い方をしているんですね。

ということは何か?っていうと子どもが主体なんです。だけど日本ってすぐに「青少年健全育成条例」とか子どもの健全に育成するために子どもに禁止したりとか見せないとか夜遊ばせないとか禁止するじゃないですか?

子どもは守る客体、保護する客体になる。でも「子どもの権利条約」っていうのは子どもは主体であって子どもが自分で自分を守ることが大事で、その関係の中で大人というものに付き合う。

子どもが自分の権利を尊重されるために大人とどう付き合うか?っていうことを考えたときにはじめて大人を尊重するとか、大人を尊敬するっていうのは自分が尊重されないとやっぱり大人を尊重できないんですけど。

日本の教育ってやっぱりどうしても「国を愛そう」とか「いのちを大事に」っていうふうに「子どもに考えさせない」っていうのかな?だって子どもは基本的に大人が好きだし親が好きですよ。それをちょっと利用しすぎている気がしますね。

大竹
でもその昔からのアジアに広がる道徳とか親を養うとかそういうのって深澤さんがおっしゃったようなことを考えずにもっと大胆に「そうするものだ!」みたいな中でそういう道徳は広がっていったんじゃないですか?過去は。

深澤
どちらかというと中国の儒教的な発想ですよね。儒教自体には良い面もすごくたくさんあると思うんですけど。日本はどちらかというとそれを過剰にしすぎちゃった社会かな?とは思いますね。

だから他の中国とか韓国の儒教はむしろ日本よりよっぽど知らないお年寄りにも親切ですよ。席を譲る率も日本よりも高いですよね。

太田
これも難しいと思うんですけど、1つの色に染まった価値観を押しつけるという教育がとても危険なような気がして。

例えば「2分の1成人式」に関しても、ひとりひとりのお子さんが10歳になったことを区切りに自分の来し方を産まれてはじめてちゃんと振り返って

「他の子どもがこんなに違うんだ」「それぞれこういうふうな来し方を過ごしてきたんだ」「じゃあ自分はどうなんだろう?親との関係はどうなんだろう?友だちにはこういう人もいるんだね」っていうのを学ぶっていうことはそんなに悪いことではないような気がするんですよね。

深澤
もちろんそうです。だから多様性っていうことのためなら良いんですけど。でもやっぱりかなりプライバシーの問題に関わってくるわけですね。

それはやっぱり大人ありきっていうか、大人のご機嫌を取るための教育というか、けっこう教育が親に対してのサービス業かしているところがどうしてもあって。

それはね、やっぱり非常に危険だし。森友のようにいまもう虐待も明らかになっているのでそれはもちろん論外なんですけど。

大竹
すごいよね、歩いているところに田んぼの中に落としたりするようなの。

深澤
そうなんです、でもね善意に見えるような教育もやっぱり根が同じというか・・やっぱり子どもを尊重しない、子ども権利を尊重しない・・

はるな
個々をね、個々を尊重しないってことですかね?

深澤
うん、だからそうすると「教育勅語」であろうと「2分の1成人式」であろうとやっぱり大人が見て心地よい教育。教育って必ずしも大人にとって心地よい結果を生むものであってはいけない。つまりは思い通りにならない子になってもいいわけですから。

大竹
ちょっとでも俺ちょっと論点が違うんだけど、虐げられた過去とかさ屈辱的な何かとかさそういうのを土台にさ・・。

深澤
10歳でですよ、10歳は早すぎますよ!

大竹
だから分かんないけども。過去なんか振り返ってみるとヨイショヨイショみたいなのはさ、何にも堪えないでさ。そうじゃない屈辱の歴史が自分の歴史を支えているような気もしないでもない。

深澤
大竹さんとか私みたいな人間はそこを越えられるけど、越えられない人の方が多いですって!私だって「越えられないな」って思ったこと何度もありましたよ。

太田
難しい問題なんで、また場を改めて議論していただきたいと思います。

大竹
まあでもおっしゃっていることはよく分かります。

深澤
とにかく教育の問題に興味を持っていただきたいということと、あと最後に「子どもを守るために知っておきたいこと」という本と「教育という病」という本、この2冊がおすすめなので、ぜひこのテーマに興味があったら読んで下さい。
  

(了)

2017/04/22

大竹まことが聞く「年金支給日に満席にある蒲田のグランドキャバレー・レディタウン」

今回は2017年2月22日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
大竹まことの知りたくない世界「」を
起こしたいと思います。



今日は水曜日の月1企画として「大竹まことの知りたくない世界」をお届けしたいと思いますが、このコーナーでは大竹さんが知らないであろう世界で頑張っている方々をお迎えしています。

今日は蒲田で50年以上の歴史をもつキャバレー「レディタウン」で働くホステスのお2人にお越しいただきました。それぞれお名前とだいたいの年齢で構いませんので教えていただけますか?よろしくお願いします。

タカ
まだ入店3ヶ月目のタカです。年齢は40代です。よろしくお願いします。

ミキ
入店1年4ヶ月のミキです。年齢は同じく40代です、よろしくお願いします。

大竹
入店はタカさんなんかはあれだけど、この業界はもう17年ぐらいやったらっしゃるの?

タカ
はい、やってます。

大竹
前もキャバレーにいらしたんですか?

タカ
キャバレーとかスナックとかいろいろやりました。

大竹
それでこのお店に来て、このお店では年齢はどうなるんですか?そうなると・・?

タカ
1番若いです。

大竹
えっ・・!!若手?


40代が最若手?上には上がいるっていうことですか?

大竹
どのくらいの歳の方がいらっしゃるんですか?だいたいで。

タカ
どうなんですかね?みんなに年齢聞かないんで分からないんですけど。けっこう上の方もいらっしゃいます。

大竹
けっこう上を知りたいんだけど・・。


大竹さんより上か?みたいな。大竹さん60代なんですけど。

タカ
ああ・・・上です(笑)

大竹
もっと上がいるの!?

タカ
私もびっくりしました、入って。

大竹
あっ、そう?・・・・ええっ!!70代?まさか80代はいないよね?

タカ
いや、いる。たぶん。


でも年齢は聞けない感じですか?そのお姉様に?

タカ
私、入ったばっかりで上の方に年齢聞けないですよね?


確かに。

大竹
でも腰なんか曲がっちゃってるんじゃないの?

タカ
ハハハ、いやすごく綺麗です。めちゃくちゃ綺麗です。

大竹
本当ですか、ミキさん?

ミキ
はい、皆さんとても素敵です。

大竹
そのお姉さんたちはお店でお客さんにいくつぐらいって言ってんだろうね?

ミキ
どうなんでしょう?私も歳をサバ読んでやって・・(笑)


なるほど(笑)いくつくらいにサバ読んでいらっしゃるんですか?

ミキ
30代です(笑)

大竹
お前さ!!(笑)40代だっけ?正直に言うと・・ギリだろ?もう50代に足が半分入ってないか?

ミキ
入ってません!

大竹
本当ですか?和やかなお店でお客さんも喜んで、情報ではお客さんは年金の受給者の方がとても多くて。年金支給日には客席が満席になる。

タカ
はい、びっくりしました。満杯です。2,4,6月と・・偶数月の15日。

大竹
じゃあこの間2月15日だったから超満員だったわけだ?


しかもバレンタインの直後だし、みたいな感じで。でも皆さんキャバクラはおなじみでもキャバレーっていうのはもう最近やっぱり行ったことある人が少ないと思うんですよね。この「レディタウン」っていうのは蒲田に残っている唯一のキャバレー。もう昭和の古き良き時代のお店なんですか?

タカミキ
はい。

大竹
キャバレーって社交場で大きな舞台があってバンドの人が入って、それでみんなでダンスを踊りませんか?みたいなのがあってフロアで踊ったりするみたいな感じなの?

タカ
そうです、その通りです。


社交ダンス?

タカ
楽しいですよ。


でも年金もらっている方たちって社交ダンス上手そうですね。世代的になんか。

大竹
ちゃんと踊れるの?

タカ
ちゃんと踊れます。

大竹
へえー。


大竹さんから「へえ」が出ました(笑)

大竹
それでじゃあ若手っていったらミキさんとかタカさんは若手なんだからモテモテってことですか?その中じゃ1番若いんでしょ?

タカ
いや、そうでもないんですよ。

ミキ
けっこう年配の方がいいというおっしゃられるお客さんが多いです。

大竹
80代が?

ミキ
・・・・そうです、そうです!

タカ
だいたい私なんか外で待ってます。「お客さん来ないかな?」って待っています。

大竹
外で待っているというのはどういう意味?

タカ
外でずーっと「お客さんいかがですか?」みたいな感じで待ってます。

大竹
お店の外でってこと?

タカ
エレベーターの前でね。

大竹
まあもっと年配の人は中でしっかりお客さんを掴んでいるってことね?

ミキ
基本、指名制なので。


じゃあもう80代・70代のお姉様たちはガッチリ。

大竹
指名制っていうことは本人たちのお金がいくってこと?指名料っていうがちょっと入るってこと?

タカ
はい、入ります。

大竹
じゃあ1人が指名するといくらくらい入るの?

タカ
うーん、どうなんですかね?

大竹
それは言っちゃったっていいだろ、別に指名料ぐらいは。言えない?

ミキ
金額をあまり聞かないんで。

タカ
お給料の話とかいっさいしないですね。

大竹
じゃあ逆にミキさんはいくらぐらい、だいたい収入があるの?

ミキ
えっ!?だいたい!?だいたい・・・少ないです。

大竹
20万円代?

ミキ
いかないです。

大竹
あっ、タカさんは?

タカ
私もいかないです。

大竹
年上の方々はどうなんだろう?

タカ
もうちょっともらっているんじゃないですか?分からないですけど。


一応、毎日?

タカ
毎日は出ます。

ミキ
はい、毎日出てます。

大竹
それで触ったりしたら怒られるんでしょ?

ミキ
そうですね。

大竹
ミキさんでもよく触られる?

ミキ
いや、大丈夫です。

大竹
ミキさん、触ってもあまり怒りそうもないんだけど?

ミキ
そんなことないですよ!1番怒りますから(笑)


でもミキさんはもともとお店にお客さんとして通われていた?

ミキ
ときも1、2度あります。

大竹
まあね、キャバレーでフロアがあってバンドがいてって。俺らそこで昔コメディアンのころ師匠と一緒にそこのショーでコントで踊ったりしてたんだから。ショーに出る側だった。今はショーに出る芸人さんとかいない?そういうのはないの?

タカ
ショーで歌手の方はいらしてますね。

大竹
芸人さんじゃなくて歌手の方?けっこう有名な歌手の方?そうでもない?

タカ
でもおっかけの方とかもいらっしゃるから、少しは有名なんじゃないですか?

大竹
そういうお客さんも入ってきたりする。


ホステスさんは何人ぐらいいるんですか?

ミキ
今、50人前後在籍していると思います。

大竹
40代から80代まで・・養老院じゃねえの?

ミキ
それ以上のコメントは・・(笑)


じゃあ長く勤めてらっしゃる方は50年以上勤めている方もいるっていうことですか?もう出来たときからいるみたいな・・。

タカ
どうなんですかね?昔、蒲田にはいっぱいキャバレーがあったうかがっているんで。それから流れてきていらっしゃる方もいるんで。

大竹
創業からずーっとやっていらっしゃる社長さんとかは偉いね。先輩たちから何か教わったこととかありますか?お客さんのことはどうしたらいいとか教わりましたか?

ミキ
お客様に対してより入ってすぐのときに、私ははじめてのこういうお仕事だったので「半年続けば1年続く、1年続けば3年続く」って言われて「だから今はとにかく頑張るときなのよ」っていうふうに言われましたね。

大竹
ちなみにどんな格好でお店に出てるの?

ミキ
ドレスですね。ドレスと着物ですね。

大竹
ドレスはお店にたくさんかかっているの?

ミキ
全部、自前です。


自前なんですか!大変ですね。

大竹
あの派手なドレスでしょ?


だって髪の毛も盛らないとですよね?やっぱり普通の髪型じゃ?

タカ
そうですね、私も髪の毛全然変えてますから。毎日変えるようにはしています。

大竹
毎日変えているの?金かかるじゃんだって。

タカ
自分でやります。

大竹
美容院行ったらお金かかっちゃうもんね。へえー、知りたくねえ(笑)


でも大竹さん、ドレスって言ってましたけど。70代80代のお姉さんも胸元も背中もばっくり開いた?

タカ
そうですね。皆さんすごいきれいなんですよ。

大竹
開けてどうすんの、それ!?・・・締めとけよ!


でもきれいなんじゃないですか?デコルテ・・やっぱりお金をかけて?

大竹
やっぱりなんかキャバレーの明かりとかさ照明とかもずいぶん助けるよね?

ミキ
そうですね、ちょっと照明が暗いので(笑)

だからエレベータでお見送りするときはもう顔を隠してみたいな(笑)

大竹
ああ、エレベーターは明るいからね。そこまで行っちゃうと。みんなエレベータの明るい手前で「じゃあね」なんてことになるわけ?

ミキ
そうですよね。

大竹
じゃあけっこう目当てのお客さんとかが来て「あの人が指名だ」みたいなことは多いんだ?おしゃべりも得意だし、色っぽいし。

ミキ
色っぽいですね、みなさん。


勝てない感じですか?

タカ
とにかくきれいです、「この歳でこんなにきれいなの!私も負けてられないわ!」みたいなね。

大竹
やっぱりお肌の手入れとかしてるの?

タカ
努力されてるんですよ、みなさん。魅せる仕事ですからね。

大竹
ドレスの下に膝にヒザにサポーターとかしてんじゃないの?


でもちゃんとヒールを履いてるんですよね?

タカ
はい、みなさんダンスシューズ履かれてます。

大竹
なるほど踊って・・俺たちなんかが行くじゃん?まあお金のことを聞いても分からないかな?俺ら男2人で行ってあなたたちが2人ぐらいがついたとしますね。それで料金ってだいたいどうなるの?

タカ
聖徳太子1枚とあと新渡戸稲造を連れてくれば。

大竹
ってことは1万5千円ってこと?

ミキ
・・かな?そうですね。

大竹
ずいぶん前に仕事か何かで行ったときにさ、女の人たちがついて何十分もしないうちに女の人が替わったりしない?

タカ
替わらないですね。売れっ子さんとか呼んでいれば?

ミキ
そうですね、一応指名でいらしたときはほとんど替わらないですけど。そこにまた違う指名のお客さまが来るとちょっと席を外したり、行ったり来たりというのはありますね。

大竹
今まで1番印象に残っているお客さんはどんな方が?

ミキ
1番印象に残っているのははじめて見えたお客さまの席に座ったときに「すっごい天使に見える!」って言われたお客さまが1番(笑)


それはいいお客さまですね。

大竹
天使に見える!それはおいくつぐらいの方だった?

ミキ
えーと、40代の。


じゃあ同世代の。

大竹
それはちょっとグラっとくるね。

ミキ
「えっ!?」っていう感じなんです。それは印象に残ってますね。

大竹
そのときも今と同じ体重だった?

ミキ
えっ!?はい一緒です。

大竹
じゃあタカさんは?

タカ
私ね入ってビックリしたのが、なんて・・いいですか言って?

大竹
どうぞ言っちゃってください。

タカ
あのね、すごい下半身が元気なおじいちゃんがいて・・すんごい元気で(笑)

大竹
いくつぐらいの人?

タカ
もう70近い。

大竹
70近くで下半身が元気!


大竹さんと同じくらいじゃないですか(笑)

大竹
いくら下半身が元気だってそんなキャバレーくらいで。

タカ
いやー、待ち合わせしていきなり「行こう!」とかって言われて「えっ!どこへ?」みたいな。

大竹
それはお客さんと待ち合わせしてちょっとご飯でも食べてお店に行こうみたいな雰囲気だったの?

タカ
そうですね。「身体のふれあいも大事なんだよ!」とか言われて。


うわっ若いですね。気持ちが若いってことですね。

タカ
それでビックリしちゃって断ると2万円パッと置かれて「これでどうだ?君を満足させてあげるよ」とか言われて(笑)

大竹
「ああ、分かりました」って言っちゃった?(笑)

タカ
言わないです!


それでレディタウンに連れていったっていう。

タカ
連れて行かないです。私そういうのは大っ嫌いなんで。まだ会って1回目なんで。

大竹
それはちょっと驚くね。


まあでも枯れてないってことですかね?

タカ
元気ですよ、みなさん70近くでも。まず年相応に見えないんですもの。うかがって「80歳」「いやー、見えないですね60代に見えますね」っていう方が多いです。

大竹
本当に、お世辞じゃなくて?

タカ
はい。

大竹
それで普段は勤めていて、お子さんとかそういうのもいらっしゃるの?あなたたちは。

タカ
私います。

ミキ
はい、います。

大竹
おいくつくらいのお子さんがいるの?

タカ
私は17歳の娘が1人おります。

大竹
旦那さんは?

タカ
おりません、別れました(笑)

大竹
ミキさんは旦那さんは?

ミキ
いません。

大竹
お子さんは?

ミキ
2人います。


お子さん何歳ですか?

ミキ
高校3年と高校1年です。

大竹
じゃあちょっとね、70代80代まではこの店辞められないね。


今、お金がかかるときですもんね。高校生だとね。

タカ
かかりますね。

大竹
ああ、そう?強いね。やっぱり母は。


強いし明るいですよね、お2人ね。

大竹
お子さんたちもこういうところで働きになってることはみんな分かってる?

タカ
うちは知っています。

ミキ
はい、もちろん。

大竹
じゃあ将来はどんな夢があるんですか?じゃあミキさん。


言ったもん勝ちですから!

大竹
夢っていうか、これから何か叶えたいものは?

ミキ
これからはちょっといろいろ勉強をして資格を取って。

大竹
何の資格?

ミキ
えっ、行政書士の資格を取って。

大竹
行政書士の資格を取って、人の書類とかあういうのの面倒を見るの?

ミキ
そう、自分のじゃなくて人のを。

大竹
ここで努めて資格を取って、なるほど。タカさんは?

タカ
私は自分の将来はないんですけど、娘のウェディングドレス姿を見たいなっていうのはありますね。自分がウェディングドレス着てないんで。

大竹
なんで着なかったの?

タカ
いやー、結婚式挙げてないんですよ。

大竹
2人でどっかバーッて行って勢いで結婚したみたいな結婚なの?

タカ
そうなんですね。だからうちの娘にはいい人見つけてもらって、ウェディングドレスを見たいなと。


そんな遠い将来じゃなくないですか?10年以内には?

タカ
いやー分からないですね。こればっかりはね。

大竹
今、お仕事をやっていてあんまり嫌なこととかはないんだ?

タカ
ないですね。

大竹
楽しい?

タカ
楽しいです、毎日が楽しいです。

大竹
いいねー、楽しいなら。ダンスも上手になりました?

タカ
少しばかり、教えていただいて。


お姉さまに?

タカ
あとお客さまにね。

大竹
ミキさんも楽しいですか?

ミキ
そうです、はい。

大竹
ダンスなんかはどうですか?

ミキ
同じくお客さまに教わって、なんとか少しずつ覚えて。

大竹
まあ入ったばっかりで分からないけど、女同士の戦いはないの?昔はロッカーひとつでもう大変だったんだよ。「なんで私のところに入れたのよ」とかもう女同士が。今はそういうのはないの?

ミキ
ないですね。


入ってばっかりだからイジメられたりとか。

ミキ
すごいみんな親切なお姉さま方ばかりなので。


大竹さんぜひ!行ったらモテますよ!

大竹
・・・・なんだって!?


やっぱり40代50代のお客さまはモテる?やっぱり大竹さんくらいの年代がモテる?

タカ
モテますね。

大竹
モテる?私が・・そうですか。まあ金使いが・・しみったれはあんまりモテないよな?まあ金はパッと気持ちよく使わないとモテないでしょ?

タカ
いやーそんなことはないですよ。

大竹
いやいやいや!


大竹さんならタダになっちゃったりしてね、お姉さまたちからね。

大竹
どういうことになるんでしょうか、はい。お店はどこだっけ蒲田にあるんだっけ?


はい、そうです。蒲田の「グランドキャバレー・レディタウン」です。

大竹
ボトルは頼まなくていいんだよね?

タカ
入れていただいた方がやっぱりね・・いいかもね。


さすが商売上手。

大竹
入れたらもうちょっと高いんじゃない?ビールで過ごせば2人で1万5千円ぐらい?

タカ
ビールの方がお高くつくんじゃないですかね?

大竹
けっこう取るねえ(笑)


くわしくはお店に行って聞いて下さい。

大竹
年金支給日だけは避けてね、超満員で大変だから。


偶数月の支給日は避けて下さいということで、そろそろお時間が来てしまいました。


レディタウン - facebook

(了)

2017/04/10

旅する冒険家・坪井伸吾が語る「日本人でアマゾン川をイカダで下ったっていう人と会って聞いているうちに『いいな!』とか思っちゃって」

今回は2017年1月17日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」坪井伸吾さんの回を
起こしたいと思います。


はるな愛(以下、はるな)
今日のお客様は1963年和歌山県でお生まれになりました。大学のときにバイクで日本一周してから旅の魅力に取りつかれ、世界一周さらにアマゾン川をイカダで下るなどの冒険を繰り返しています。

ひとりで北米大陸を走りきったときのことを書いた本「ロスからニューヨーク走り旅 北米大陸横断単独マラソン5,393km」が好評発売中。旅する冒険家・坪井伸吾さんです。こんにちはよろしくお願いします。



坪井
よろしくお願いします。

大竹まこと(以下、大竹)
今までに一番最初は何で走ったんですか?人力車ですか?

坪井
もともとはバイク乗りなので、バイクで日本一周を大学2年のときにやっていたのが一番最初です。

大竹
それは何日間くらいで?

坪井
2ヶ月半くらいですかね?夏休みの間を利用して。

はるな
泊まるのはどこを利用するんですか?

坪井
昔はユース(ホステル)泊まったりとか、公園で野宿したりとか・・そんな感じで。

大竹
それがあって、その次は?

坪井
バイクの免許をとってまだそれ1年目ぐらいでいきなり回っちゃって、帰ってきて「どうしようか?」と思いましたね。まだまだバイクで走りたいのに「もう日本に行くところないや」とか思っちゃって。

日本じゃないんだったら海外かな?と思ったけれど、日本と海外の間ってすごく壁があってとてもイメージできなかった。

それでどこだろう?と思ったときに、アメリカしか思い浮かばなかったですね。他のところは「ホンマにあるんか?」みたいな感じだったんで(笑)

それでバイトしてお金を貯めて大学3年生のはじめての海外旅行があのバイクでアメリカ横断ですね。

大竹
アメリカ横断って横に?

坪井
そうですね、ロスからニューヨークですけれども。

大竹
西海岸からずーっと真ん中通っていって・・

坪井
いやでも観光地をつないでいくと南回りにずーっと回っていく形になるんで。ずーっとフロリダのほうに下りて、いっぺんニューヨークまで上がって、せっかくやからナイアガラとかも行きたいなってカナダのほうを回ってニューヨークまで帰ってきたみたいな感じで。

大竹
何キロくらいなんですか?

坪井
1万6千キロぐらいだったかな?

大竹
それは何日間くらいかかった?

坪井
それも夏休みの間だったんで、2ヶ月ですね。

はるな
けっこう危ないところも通るじゃないですか?

坪井
最初はすごく怖かったですね。アメリカそのもののイメージがやっぱり分かんなくって「マッドマックス」とか「ダーティハリー」しか思い浮かばなかったんで。



大竹
「マッドマックス」はオーストラリアでしょ?でもアメリカのハーレーダビッドソンとかたくさん乗っている人たちに出会っちゃったら?

坪井
そんな感じですよね?いきなり襲いかかってくるんじゃないか?みたいな感じで。

はるな
そういう怖い目には遭わなかったんですか?

坪井
いや、ないです。ないです。

大竹
で、そのあとは?

坪井
それで帰ってきて、まあいっぱいあるんですけれども。アメリカから帰ってきてお金全然なくって京都の大学だったんですけど。

ブラブラしてたら電信柱に「ホノルルマラソンツアー」って書いてあるのを見つけて「あっ、マラソン出たいな」とか思っちゃって、その冬にホノルルマラソン出てます。

はるな
ハハハハハ・・出てます!簡単に言いますよね?すごいなー(笑)

大竹
イカダに乗ったやつもありますよね?

坪井
それは時代はあとのほうになっちゃいますけれども、ずっとバイクで世界一周をやっていて南米に行ったとき、ブラジルですね。アマゾン川をイカダで下ったっていう人と会ったんですよ、日本人の。

話を聞いているうちに「いいな!」とか思っちゃって、行きたいなと。ただ、ひとりで行くのは怖いと思った。それで日本人が集まる場所があるんで、そこでできそうなやつ来るのをずっと待ってて。

そしたら自転車世界一周ってクリモトくんっていうのが来て「あっ、こいつなら行けるかも!」とか思って「アマゾン行きませんか?」みたいな話を持っていったら。盛り上がって「いいね!いいね!」っていうことになって。

ただもうブラジルに長くいすぎて不法滞在でお金もなかった。それでクリモトくんと話をして「アマゾンのスタートどこにする?」と。ペルーの源流のほうから出ようみたいな話になって。

そこまで彼は自転車なんで、「ペルーまで何ヶ月で走れるんだ?」って聞いたら彼は「3ヶ月で走れる」って言ったので。

「じゃあ分かった、お金ないし、ここにもいられないんでニューヨーク行って金を稼いでくるから3ヶ月後にペルーで会おうね」って約束したんですよ。



大竹
イカダってどんなイカダなの?

坪井
イカダはけっこう大きいです。4畳半くらいのスペースがあって・・

大竹
アマゾンでしょう?アマゾンだったら4畳半は米粒みたいなものだよね?

坪井
まあそうですけど。

はるな
イカダは2人とも初体験でしょ?そんな大丈夫?ちゃんと作れた?手作り?

坪井
いやどうしたらいいか分かんなかったんで、町に行って河原歩いてみて「何がいいんだろう?」みたいな話をして、現地のおじさんと知り合いになって、それが大工の人に「こんな形で」みたいな作ってもらった。まあ一緒に作ったんですけどね。

はるな
だってピラニアいたり、いろいろ大蛇がいたりすごいんじゃないですか?

坪井
ピラニアはいますけど、でも噛まれたっていう話は聞いたことないです。

はるな
ワニとか?

坪井
ワニもいるけれども、あまり大きなのはいなかったですね。

はるな
じゃあ危険もなく?

坪井
危険はいっぱいあるけど(笑)そもそも分かってないんで、イカダでスタートしてコントロールできるように5mのオールを2つ付けてあったんですけれども。

大竹
それじゃコントロールできないでしょ?

坪井
できない、できないですよ!

はるな
もう流されっぱなし!

坪井
だから出て10分くらいで「あっ、ダメだ!」って分かって。

はるな
えーっ!でもどうするんですか?分かったときにもう遅い(笑)

坪井
もう遅いですよね、川流れているから。

はるな
なんか口の大きさをあまり開けずに淡々としゃべりますよね?けっこうすごい大冒険ですよね?

坪井
だからそれで岸にゴンゴンぶつかりながら流されていったんですけど。でも意外にイカダ自体が重量もあって強いんで、ちょっとした木くらいだったらぶつかった木のほうが折れる。だから「大丈夫やな」と。

大竹
でも流れが速くなったりする場所も?

坪井
ありますね、いっぱいね。

はるな
水もあふれて上がってきますよね?

坪井
いやそんなことない、水面からイカダの生活空間までは50センチくらい高さはあります。

大竹
資料に「突然のマシンガン」って書いてあるんですが、何ですか?

坪井
ああ・・撃たれたのは僕らも悪いんですけども・・。

大竹
撃たれたんですか、これ?

坪井
岸から。それは海軍の検問があって、そこに一応寄りなさいっていうことになったけれども嵐になって寄れなかった。それで夜、岸に明かりが見えてて「あれだ」って行っているうちに通過していたから岸から撃ってきた。

はるな
撃ってきたってどこに撃ってきたんですか?

坪井
たぶん威嚇射撃だと思います。バーンッて鳴って「あっ、撃ってきた。でもどうしようないや」みたいな状態で(笑)

それで夜中に中洲に流れ着いたんで「どうしよう?」って言って「やっぱり謝りに行かないとマズいな」ということで次の日カヌーで川をさかのぼってそこまで行って許してもらったと。

大竹
それは2人いたからだけど・・

坪井
3人いたんですよ。

大竹
3人で4畳半みたいなところ?

坪井
まあだから仕方ないですね。

はるな
ごはんとか、食事はどうするんですか?

坪井
その川沿いに村があるんで。カヌーも積んでいるからカヌーで村まで漕いでいって食料を調達してイカダまで戻ってくる。

大竹
イカダにカヌーを積んでたんだ?

坪井
それは1人カヌーに乗れるやつがいたんですよ。俺は全然最初は分かってなかったけども彼は「絶対にいるから」って持ってあって、彼に教えてもらってだからカヌーもアマゾンで覚えた。それまで乗ったことがなかった。やっているうちに使えるようになったけど。

大竹
ちょっとそれは流れているうちに眠るんですか?眠っているうちに流れているんですか?

坪井
そうです。だから朝起きたらどこにいるか分からないですね(笑)

はるな
ハハハハハハ、計画性!(笑)ちょっと計画性がないというか・・でもみんな一気に寝るんですか?

坪井
最初は夜交代で見張りしようねとか言っていたけど、もう2日目くらいやっていたら「こんなんやってられないわ」みたいになって(笑)

はるな
すぐじゃないですか!すぐ(笑)

大竹
正直3人でケンカは?

坪井
ケンカにならなかったですね、なると思っていたんですよ。なっても仕方ないなと思っていたけど、ならなかったですね。

はるな
一番困ったことって何なんですか?

坪井
川下ってての話ですよね・・何なんだろうな?やっぱり嵐になったときとかすごい怖いですね。もう海と変わらないんで、嵐になったらその中で漂っているしか仕方ないです。岸まで行けないんで。

はるな
でもパッと見た感じ、お肌がすごい焼けて日焼けを何度も何度も繰り返したって感じのお肌ですよね?

坪井
それみんな言われるんですけど、うち家系的に黒くって子どものときから黒いんですよ(笑)

はるな
すいません、私そうかなと(笑)けっこう焼けてらっしゃるから。

坪井
いや、焼けてはいるんですよ。

大竹
はるな愛が言わなかったら俺が同じ質問してたかもしれないね(笑)今回はロスからニューヨーク走り旅、何キロ走ったんですか?

坪井
えーと、だいたい5,400キロ。

大竹
1日でというとだいたい何キロくらい走るんですか?

坪井
だいたい50キロくらい。

大竹
フルマラソンで42.195キロですよね?50キロ1人で走るの?

坪井
そうですね、荷物を背負って。

大竹
荷物を背負って走る!何キロくらいの荷物ですか?

坪井
荷物は変わるんですよ、水次第ですね。一番重いときで15キロぐらい。

大竹
背中に15キロ背負って1日100キロ?

坪井
100キロは行かないですね。だいたいアベレージで50キロくらい。40から70キロぐらいの間で。

はるな
食料も入れて?

坪井
食料はもうコンビニ買い食い状態ですね。

大竹
それはあれだけど、誰にやれって言われたわけでも何かレースがあるわけでもないですよね?

坪井
そうです、勝手にやっていたんで。

大竹
何か区役所の職員の方でフルマラソンに参戦するために記録をどんどん縮めていったっていう話は聞いたことがあるけれども。坪井さんの場合は別にゴールも出発点も決めているわけじゃない?

坪井
ないです、勝手に決めて勝手にやっているだけで。

大竹
何の足しにもならないですよね?たまたま本は出ているけれども、本がなかった何にもならないですよね?

コンビニで買い食いしながら走っているだけのおっちゃんっていうことになっちゃうし。なんで走ってたんですか?

坪井
いや「なんで」っていうか基本的に面白いかどうかですよね?自分にとって。だから他のも全部そうです。

大竹
面白いんですか?何が面白いんですか?責めてるんじゃないですよ(笑)

はるな
いやけっこう責めてますよ(笑)

坪井
旅のかたちとしてたぶんこれ以上シンプルにできない。だからやったときに一番手応えがありますね、自分でやったっていう。

大竹
でも野宿したりなさるんですよね?何日間くらい人としゃべらなかったりしますか?

坪井
まあ2日や3日っていうのはありますね。ずっと町にたどり着けなくってっていうときは誰にも会わないし。

はるな
山道とか?

坪井
山道ではないです。

はるな
砂漠?

坪井
砂漠もあるけど、まあ道はありますから。

大竹
だからね、分かんないけれども・・なんかこう自分と向き合う時間が多いじゃないですか?人は分かんないけれども、こうして1人で旅をしていると、そして別に誰にも知られるわけでもないと。明日もここを走るんだというけれども。

頭の中でね「俺はどうなっちゃうんだろう?」とか、もっと進めば寝ているときに幻覚みたいな感じになったりしないのかな?とか思うんだけど?

坪井
基本的に楽しくてやっているんで、辛くなったらやめても構わないわけですよね?別にだから1人で判断したらいい?だけどそうはならないです。だってやってて楽しいんやから。

はるな
でも「今ここです」とか途中やったら誰かに知らせたりとかってあるじゃないですか?よくテレビでやってるのが、そういうのがないから。

大竹
それとさ「楽しいんだから」って言うけど嵐のときとか野宿しているときに夜中に大雨とかあったりするわけじゃない?だからやめりゃいいじゃん?そこで!なんでそこで・・嫌になったらやめるって言ってたけど嫌になる条件だらけじゃないですか!?

坪井
でも簡単にできたらつまらないじゃないですか?「できるか?できないか?」が分からないからやってるのであって、できることやっても面白くないですよ。

大竹
まあそうだけど、命懸けですよね?

坪井
いやそこまでとは思わないけどな(笑)

大竹
いやいやいや命懸けですって!!(笑)

坪井
まあでも最低の保険はかかってます、それに関しては。山の中を単独で行っているわけじゃなくって倒れていたら誰か気づいてくれるやろうぐらいの道なんで、ただ道を外しているときもある。道が嫌であえて道を外して行っているときもありますけれども。

大竹
それは大学のときに一番最初に旅に出て楽しさを知ったんだけど、なんかこう・・ひとりになってそうなると、自分のことの内側に深く入っていったりしませんか?

外の景色もあるけれども、自分のことを見つめ直すっていうか、なんていうか・・。

坪井
まあ自分のことを考えている時間っていうのはやっぱりすごく多いですね。すごく単調なことをやっているんで。

はるな
そう考えたら途中で「あっ、こんなんしてる場合じゃない。早よ帰ってこれしないと」とかはならないんですか?

坪井
いやーそれに関してはもう最初っから・・

大竹
だからそういうことを自分に対してやっていると、孤独なものと向き合ってってるっていうことだろ?たぶん。

坪井
その修行僧的な感覚はあんまりないんですけど(笑)

はるな
でも良い景色を見て「うわーあそこの景色きれいやった」とかっていう思い出よりも、ひたすら走るっていうことなんですもんね?

坪井
このときはあまり人とも話したくなかったです。そのエネルギーを全部走る方に入れたかったから。

大竹
やっぱでもそれは、今はこうやって話しているけど。他の仕事をしているときとかあんまり人と話さないんですか?そうじゃないんですか?

坪井
うーん、どっちかというと普段無口な方だと思いますよ(笑)

大竹
そうです!なんかそんな感じするよね。ひとりでチャーハン作ってるみたいなね、イメージとしては。

はるな
でもこれが終わったら写真は撮ってほしいっていうのはちゃんと言っていたので(笑)

私思うたんですけど、一番幸せなときってこういうことだけじゃなくて。何をしているときが幸せなんですか?

坪井
いやだから、違うんですよね。そうやって入り込んでいるときはそれですごい幸せなんやけども。別に普通に生活していても楽しいもんって日常の中にいくらでも見つけられるんで。これはこれで・・だからどっちか?っていうもんでもないですね。普段は普段で別に何もそんなに悩みないですよ。

大竹
行かなくていいじゃないですか!それじゃ(笑)

坪井
これをやっているときはやっぱり目標に向かっているときが一番楽しいかもしんない。なんか目的があってそこにずーっと行っているときって。

大竹
でもそれは世界の目標じゃないですか?自分の目標ですもんね。やめたいときにはやめられるんだけど。自分で立てた目標を・・やっぱしなんか世間との距離感はちょっとありますよね?

坪井
うん、これはなんか閉じちゃってる感はありますよね。自分の中で完結しちゃってる感っていうのは。だからそれはそれで別に構わないと思っているんで。

大竹
そうだよね?でもさ、閉じちゃってる感で楽しいとは思うよ!分からないけど、解放していない感じっていうのは・・あれだよね?とっても楽しいことだし、走っていてもね。よく「旅はふれあい」だとかね、いろんなことでグルメとかいうけども。それはもちろんあるだろうけど、そういうことじゃない感じだよね?

坪井
なんて言ったらいいんだろうな?例えばバイクで回っているときっていうのは、観光旅行じゃないかもしれないけれどもバイクで観光地を巡っていたわけで。それとはまた違いますね。

そのときはあんまり自分から話しかけたりはしないけれども、別に普通に話はしてたし。みんなと一緒にワイワイもやっていたけれども。

はるな
自分の足で移動したいんですよね?歩いて自分の足で行った足跡を残したいんじゃないんですか?また違います?

坪井
うーん、バイクでも一緒なんですよね。世界地図にずーっと走った線を引いてみて「ああ、やったな」っていう感じはあるけれども、走ってマラソンで線を引くともっと「やったな!」感が強いっていうか・・。

大竹
あのーだからね思うのには、冒険家よりもっと冒険家なんだよね。冒険家の人たちって世界に知らしめるとか誰もやったことのないこととかっていうふうに向かうじゃないですか?

はるな
エベレストもそうですよね、華々しい。

大竹
でも坪井さんの場合はそこじゃないもんね。それは別にあってもなくてもいい話?

坪井
まあ、いいですね(笑)知ってもらおうっていうんじゃないんだから。というか、自己満足の延長線上にあるので・・。

はるな
まつげ長いですね。これもやっぱり砂漠とか走っていたからですか?

坪井
いやーどうなんやろう?

大竹
知らないよ!!「家系です」とか言われたらどうすんだよ!!(笑)

はるな
そうか!すいません(笑)

大竹
この次、何かやる気はあるんですか?何か考えてることあるんですか?今、失礼ですけど50歳を越えてらっしゃいますよね?

坪井
53ですけど、マラソンはもっとやりたいですけど。でもなんというか引っかからないとダメですね。いろんな引っかかってくる中でもっとガシっと引っかからないと動けないというか・・。

大竹
自分にね。世間の尺度じゃなくて。

坪井
北米マラソンなんか義務みたいな感じで「やらなければいけない」ぐらいの感じがあったんで、そのぐらいガツンと来ないと何か動けない。他からの理由じゃ動けないっていう感じが。

はるな
じゃあ北米の次は南米とかそういうことでもないんですね。

坪井
そういうことでもないですね。

はるな
面白いなあ。

大竹
これからどうしていくのかもね。

はるな
全部行っちゃったら、そのあとの目標はどうなるんだろう?っていう心配も。

大竹
いやいや!たくさんあるよ、海の中とか宇宙とかいろいろあるだろうしね。洞窟もあるし、たくさんあるよ。

でもどっちかというと、俺はやっぱり人に思われることをあんまり重要じゃなさそうだなあ。

はるな
そう、しゃべり方に抑揚というかドラマを作らない淡々と言うし。

大竹
普通だったら「大変だったんですよ!聞いてくださいよ!」って言うよね?

はるな
口も大きく開けずに・・面白い(笑)

大竹
エネルギーを無駄にしないぞみたいな感じがね。

はるな
ここで疲れたくないみたいな「散々この話やったみたいな」

坪井
いやいや、そんなことない!(笑)

はるな
楽しいお話どうもありがとうございました。

(了)



2017/03/04

吉本新喜劇座長・石田靖が語る「本当のレスラーに『君たちはプロレスが上手いね』って言われたことがあるんですよ」

今回は2016年12月7日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」石田靖さんの回
起こしたいと思います。



吉本新喜劇座長の石田靖さんです、よろしくお願いします。

石田
どうもよろしくお願いいたします、こんにちは。

大竹
座長、ようこそいらっしゃいました。

石田
いやー緊張ですね。

大竹
何をおっしゃいます!


あれ?本当ですか?

石田
いやいや、お2人とも1回はお会いしているんです。今もちょっと軽くお話しましたけど大阪の番組で・・

大竹
うっすら憶えてます。

石田
ホンマですか?和服を着て「街ぶら」をする番組やったんですよ。亡くなられた名古屋章さんが座長で、あと新喜劇の先輩の池乃めだかさんとか、あと、なるみちゃんって大阪の女の子。

一緒に街をぶらぶらするときに、最初はきたろうさんが来られたんですよ。その次に斉木しげるさんが来て、最後に大竹さん来られたんですよ。順番で。

大竹
あ、そう?すいませんでしたねえ。

石田
いやいや、なんで謝る必要があるんですか?

大竹
なんか悪いけど・・(笑)

石田
何にも悪いことしてないですよ!ただただやっぱり僕らも「怖いキャラ」っていうのがあったから。


でもギラギラはしていましたよね?

石田
番組内で首を絞めてくれはったんですよ「コラー!」みたいなので。緩く絞めてくれましたよ。全然痛くないように完全なプロレスを。


口は悪くても手を緩めてる。

石田
そう!ものすごい優しい感じで。

大竹
とにかくもう過去はわたしいろいろ皆さんにご迷惑をかけて・・(笑)

石田
仏さんみたいになっているじゃないですか!

大竹
そうそう、毒っ気がちょっと抜けてね。でもね、番組前半はそんなでもなかったんですけどね(笑)

そんなことはどうでもいいんですけど、もう座長になって何年ですか?

石田
大阪のほうの座長がたぶん十何年前にやっていたんですよ。それが内場勝則さんっていう方と辻本茂雄と3人でなって。

東京の新宿のルミネで新喜劇をしてくれって言われて、こちらに一応籍を置いてそのときにルミネの方の座長でずっとやってたんですね。だから10年ちょいですね。


でもまだ50歳だから30代ですよね?すごいですね。

石田
でも、もともと座長やというのを会社が勝手に「ニューリーダー」みたいな感じでやっぱり新喜劇を変えていかなあかんっていうので。

だから座長になったからってギャラが上がったわけでもないし。ただただ責任感だけ。だからちょっと打ち合わせに行っていろんな個性の強いメンバーばっかりじゃないですか?

池乃めだかさんとか、みんなギャグをお持ちの方。その方たちが気持ち良く舞台で泳げるようにするのが大変やったんですよ。やっぱり下のもんで。

大竹
そうだけど、彼らの持ちギャグは強烈だもんね。

石田
いまだに池乃めだかさんは間寛平さんと猿と猫の戯れあいで。だって最終は交尾で終わるんですよ。申しわけないです昼間の番組で。「ニャーー!」言うて!

大竹
そんなの仕切れないよ、普通ね。

石田
それを毎回毎回小っちゃく変わっていくから、もう舞台袖で観るのが楽しみで仕方ないですね。

大竹
変わっていくというよりか、いいかげんだから(笑)


同じ通りにやってくれないっていう。

大竹
同じ通りにできない。

石田
基本そうですね。だからいつよく言われるのが「台本あるんですか?」って。一応あるんですよ。でもある中でその流れの中で勝手にアドリブ入れたくなりますし。

NGKって1週間やらなあかんので、やっぱり飽きてくる部分があると思うんですよ。

大竹
俺、1回だけなんか出させてもらったことあるのね。寛平さんと一緒に・・・いやもう何にもできなかった。


悔しそう・・。

石田
寛平さん相手にですか?

大竹
うん、寛平さんと一緒に出て行くんだけれども。何にもできなかった。

石田
いや僕もそうやったんですよ。「できないけど、舞台で遠慮してはいけない」と思ってそれでちょっとバシバシ叩いて今でも寛平さんの頭どつけますんで。

「どうしてじゃ?」「なぜじゃ?」言われたら「うるさいな!」っていうのができるんですけど(笑)で、逆に「どうして?」って言うたらどついてくれるんで・・

大竹
あれもわけわかんないけど、「どうしてじゃ?」って間がいいんだよ!関係ないところにスパーンと入るんだよ!

石田
これまた長いでしょ?(笑)まあ、しつこさがオモロいなあっていうのはあるんで。

大竹
もう関西のしつこいのは、同じことを繰り返すっていうのと。それから持ちギャグのめだかさんのケンカとか「今日はこのくらいにしといてやる」とか。もう勝てないよ、アレ!とんでもないもんね。

石田
そうですよね?もう何十年と手垢のついたギャグですから。

大竹
それ石田さんは座長だけれど、二枚目じゃないですか?あいつら顔崩れている人たちじゃないですか?(笑)

石田
ある意味サーカス団の団長みたいな感じなんですよ(笑)なんかその移動動物園のメンバーいろいろカバさんがいてたりとか。

大竹
っていうか、その二枚目の顔で新喜劇で座長をよくやると思って。だって二枚目なんかもうあいつらハナからどうでもいいと思っているでしょ?

石田
相手してくれないんで・・あいつらって(笑)僕、一応座員ですから。一応入ったときにやっぱり二枚目の役ばっかり来るんで。

「じゃあどうしようか?」と思って、やっぱり絡む方を目立たせようと思って。だから、めだかさんとやったら身長差があるから。山田花子とかも。もう全部ね、低いんです。

大竹
いやでもあれだよね?花子だけは強いよね、石田さん?

石田
僕は大丈夫です。山田花子はもともとプロレスラーを目指してましたんで。それで受け身を失敗して頭蓋骨にヒビいってそれで諦めたんですよ。僕もレスラーになりたかったんですよ。

大竹
えっ、だって大学は京都産業大学でしょ?それでプロレスラーになっちゃうってこと?

石田
京産大に行くのもテレビに出たくて行ったんですよ。「ラブ・アタック」っていう番組があって、そこに出たくて行ったんですよ。

もともとその前にはプロレスラーになりたかったんですよ。おふくろに「大学進学をやめて、とりあえず僕はプロレスラーになる」言うたら・・

おふくろにバンッてはたかれて倒れて馬乗りでボコボコどつかれたんです(笑)

そんな弱いレスラー無理やと思って、でも「いちびり」って目立ちたがり屋だったから京産大にいったんですよ。

「ラブ・アタック」って学生が出演できる番組があったんですよ。上岡龍太郎さんと和田アキ子さんが。


じゃあそれに出るためだけに選んだ?

石田
そうなんですよ。


すごい不純な目的!

石田
それで受かったんですよ!

大竹
っていうか、イメージで言って失礼なんだけど。京都産業大学ってさ、本当失礼なんだけど・・なんかバカ田大学の代名詞みたいな、関西では。

石田
失礼じゃないと思います。はい、そうです。先輩たちに鶴瓶師匠がおられたり、あのねのねさんでしょ?


もう錚々たるメンバーですね。

大竹
お笑いの系譜がみんな京都産業大学なんだよ。

石田
ワハハ本舗の梅垣さんもそうですし。ハイヒールのリンゴさんもそうですし。

大竹
そうなんだよ、そのイメージが。

石田
なんかあみだくじで通ったみたいな感じですね(笑)でも実際に受験のときに「犬」って書いてあって犬の絵とつなげるような感じの簡単な記号で行けたんですよ。


それ小学生でもできる(笑)

石田
今は違いますよ!今は違いますよ!


それ大学に怒られませんか?

石田
大丈夫ですOBですから!今はしっかりしてますから!

それで「ラブ・アタック」に出たくて京産大に行ったんですけど、入った年に番組が終わったんですよ。

それでどうしようか?と思ってたまたま京都花月の前に通ったら、吉本のオーディションの看板があって「あっ、テレビ出れるん違うんかな?」とそれで受けたんですよ。

大竹
今でこそ座長だけど、座長になる前にもうテレビにバンバン出てたよね?俺だって「座長」ってずいぶんあとに聞いた話だもん。

石田
それ僕らのことをご存じやったんですか?

大竹
知ってますよ。僕は「二枚目なのにお笑いやってるな」と思って見てたのが、そのあとで座長だっていうから。その前は何だっけ?

石田
オーディションで受かったあとに、なんばグランド花月のこけら落としに「アメリカン・バラエティ・バン!」っていうミュージカルを呼んできたんですよ。ヒントン・バトルさんっていう。


ミュージカルですか!?(笑)

石田
踊ってないですよ!それは客席からみかんの木を持ってきて。幕間にマリリン・モンロー役の人が歌おうとするんです。

で、「すいません、お荷物お届けに来ました」って邪魔する役やったんですよ。のちのち聞くとあの人ですわ、高平哲郎さんが演出されてて。

それはアメリカのミュージカルの中でダニーケー
っていうコメディアンがやっていた役を僕はやらせてもらっていたんですよ。

ミュージカルの中で邪魔しに来て、マリリン・モンロー役の女性と日本語のつたないやりとりで笑いを取る。

それを見ていた会社の人間が「テレビ出したれ」っていうて、ダウンタウンさんが出ている「4時ですよーだ」とかに。

だから、何にもできないですね。あんな今みたいに優しくないですけど、あの当時はエラい怖かったですから。

大竹
そんなこと言ったって吉本の舞台・・俺は今でも憶えているよ。シティボーイズで吉本の舞台に出させてもらって客席にガキが駆けずり回って「つまんない」とガキが走り回るのよ。

石田
託児所みたいなもんですからね。前に本当に桂文珍さんが落語されているときに1歳ぐらいの赤ちゃんがステージに上ってきたんですよ。

「それまで止めへんか?」言うて、それで文珍さんがマイクの前で「産んだら産みっぱなしか?」っていうて、ドカーン受けて!結局それも全部ネタにしていかないと。


そうしなきゃいけない場なんだ!怖いですね、何があるか分からなくて。

石田
寄席小屋なので。

大竹
俺は1週間シティボーイズで出て、ミュージックなんとかっていう・・

石田
あ、はい「ポケットミュージカル」っていう。

大竹
それで毎回出て帰って来て旅館で涙で枕びちょびちょになる。俺、それでも東京じゃね・・・

石田
「お笑いスター誕生!」で。

大竹
それでその勢いでウケなかったなぁ・・。「ポケットミュージカル」で一緒に出ている人たちになぐさめられたのを憶えてる。

「大竹さん、今ウケないって辛いでしょうけど。あなたたちはそれでも東京から来た人たちの中じゃマシな方」って(笑)


うわー怖い!

大竹
いやでも、ありがたかった。「東京から何人も来てる中じゃあとってもマシな方」って言われたのは嬉しかったよ。それくらいウケなかった。

石田
やっぱり大阪の劇場ってなかなか独特なんですよね。僕らも今ルミネでやらせてもらってやっぱり温度差はあるんですよ。あと客席との距離感とか。

「なんばグランド花月」は広いんですけど、新宿のルミネだったら近いんで。それで「スマートさ
とかなんやねん!?」っていう。

劇場自身も「対東京」みたいな思うてるん違います?

大竹
ああ、そういうところあるかもしれないね。

石田
あと、いろんなお芝居あるじゃないですか?「携帯電話は鳴らさないで下さい」ってちゃんと落として電源切るじゃないですか?

「なんば」の方は違うんですよ、鳴るんですよ。鳴ったら普通切るじゃないですか?「ちょっと待って代わるわ」言うて、僕らに渡すんですよ、舞台上の。


出ている人よりお客さんの方が面白いですね。

石田
はい、「ちょっと代わるわ」言うて(笑)「今、本番中やから切ってくれる?」って切ってそれも全部笑いになるんで。

結局そういう人らがこっちを振り向いてくれるまでやらないとってなると、スマートにやろうとかじゃなしに。

僕は大竹さんが暴れる様を見て「あっ、舞台上では暴れよう」って本当思いましたね。

大竹
いやいやいやいや!

石田
空気止まっているときに暴れるとね、子どもって笑うんですよ。ただ暴れ方が僕らは柔らかいけど大竹さんの暴れ方は鋭かったですから(笑)


今日のオープニングもそんな感じでしたね。「うわーっ!!」とか言ってましたからね(笑)

大竹
俺のこというのもなんだけど・・理由があって、みんなキレるでしょ?俺違うんだもん、もうキレたまま出ていくから、理由がないのね。俺のはね、まあどうでもいいんだけど(笑)

石田
それ本当にありました。暴れて遠慮をしないことが1番かな?と思って。でも舞台上は別に頭をハツいてもいいしっていうのが。

大竹
でも放送局に何十年間も出入り禁止になったりとかいろいろあるのよ、やっぱり(笑)


なるほど、やりすぎというか・・。

石田
すいません、なんか今日は嫌な思い出ばっかり思い出して・・

大竹
いやそうだよ!本当だよ!思い出したよ所さんに「なんで君はそうなの?」って言われたことあるね。


えっ、所さんにですか?あんまり怒らなそうですよね。

大竹
いやそうじゃなくて「お前のやり方にはもう開いた口がふさがらないわ」っていう言い方で。
ここはそんなことしなくてもできるだろうに「お前はなんでやっちゃうの?」みたいなね。

石田
なんでなんですか?

大竹
分かんないよ!!(笑)


そうですよね、分かったら説明できますよね。理由がなくてキレるっていう。

石田
本能ですよね。いうたら今もこの放送してるときに急に僕がキレられるかもしれないってことですもんね。

大竹
もうそんなことはありません!

石田
いや、ありますよ!散々それやった中で(笑)

大竹
いやいやまあいいんだけども石田さんの話ですよ。座長になって10年。

石田
でも座長みたいな感覚はないんで、今は大阪は大阪でやっているんでルミネの場合はやるっていう話で。だからそのルミネの場合は毎日やっているんですけど、新喜劇は毎日やっていないんで。

大竹
あれ、俺笑ったのが新喜劇がヨーロッパに行かなかった?

石田
海外は公演してます。

大竹
あれはすごいなーと思ってさ。内容は知らないけどあれはウケたの?

石田
一応、字幕は出すんですけど。


日本語?

石田
日本語でやりますね。字幕出てるんですけれども、1番ウケたのが島木譲二さんっていう方がおられまして、クマみたいな感じの。裸になって「パチパチパンチ」って叩くんですよ。

あれ観て痛そうな顔しているのがたぶんウケてる感じやったんですね。「あっ、痛いのにがんばってる」っていうのを。

やっぱりその・・めだかさんの身長差。僕が「見えない、見えない」っていうのが分かりやすいのは。


ああ、セリフがなくても。

石田
アジアも行きましたし、台湾とかも。山田花子と2人ともレスラーになりたいって言ってましたから、舞台上で暴れようとパイルドライバーしたりとか。

大竹
そういうのが分かりやすいから。

石田
はい。本当のレスラーの方に「君たちはプロレスが上手いね」って言われたことがあるんですよ。当てないようにとか。

大竹
でもさ、石田さんなんかやっぱり新しい波の乗ってきて座長になるわけじゃない?そうするとやっぱり舞台では言っちゃなんだけど、繰り返されている分かりやすい客が沈んでも笑わせるぞ!みたいなのが流行ってるわけじゃない?

そういうのに対して、これを背負っていかなくちゃいけないわけでしょ?

石田
やっぱりでもお客さんに育てられたっていうところはあると思いますね。その中で結局100回練習するより1回の本番の方が力ってつくじゃないですか?

僕らはだからあんまりテレビ放送がないときもやっていたので。みんなの注目がないときにやらせてもらってて力がついたっていうのはありますね。

じゃあその邪魔をしないように違う方向に持っていくとか、僕がツッコミしながらでもボケを入れるとかいろんな方法論が出てきた。

あと、僕らの時代のときには「回し」っていう・・いわゆるサッカーでいうセンターフォワード、パス渡したるよっていう、そこが重要やって内場(勝則)さんがおっしゃってくれたんですよ。

大竹
あっそういうことなのか!前は違っていたもんね。前はパスじゃなくて寛平さんがメインで暴れまくるみたいなのが。

石田
ギャグ・ギャグ・ギャグ・ボケ・ボケっていう状態でしたけど。それこそ海外公演で花紀(京)師匠と内場さんと呑みにいったときに。花紀師匠ってもう亡くなられたんですけども、すごい大御所の方なんですけれども。

その方がずっとボケをされているんですけど「回しをしていたら一生食える」っていうのを言ってくれはったんですよ。いうたら目立たないところじゃないですか?


でも誰にでもできることではないよね?

大竹
いや、できないできない。

石田
そうですね・・まあ慣れですね、慣れやと思います。それがやっぱりたぶん番組のMCもそうやし、今ぼくがやらせてもらってる「出張鑑定団」行ったら依頼人の方をイジるわけじゃないですか?

素人さんだらけやから何をしゃべるかわからんわけですから、それを2時間半一緒にやるっていうのを。やっぱり相手を立たせてあげるっていうことをすごい教え込まれましたね。だから目立ちはしないですけど、地味に生きるという。

大竹
あと「探偵!ナイトスクープ!」、あれもやっぱりいろんな依頼がきて面白いよね。


石田
裸が多いですね、僕。最近はそうでもないんですけど、デビュー作が裸やって、そのあとあったのが「寒いところでアイスクリームを食べたら温かく感じるか?」っていうのをやったんですけど。

北海道の2月くらいの旭川の山に登って、まずは服を着たままで食べたんですけど・・まあ冷たいですよ。ほんならディレクターがちょっと1本切れているんでしょうね「それは君が身体が冷えてへんからや」言われて真っ裸になって吹雪いているなかで。それでアイスクリーム食べたんですよ。


温かかったですか?

石田
冷たかったです!!!普通そのあとスタッフ集まってくるでしょ?みんな自分のことで手一杯やからそのまま裸のまま帰っていくっていうね。

でも一般の方のご依頼に応えるっていう、西田敏行さんが局長の。もとは上岡(龍太郎)さんですけども。

だからほんまにアホみたいなのがめっちゃ多いですよ。「ブーメランパンツは戻ってくるか?」とかね。それも北海道行ったんですよ、真冬。


それはまた裸なんですか?

石田
僕がはいているブーメランパンツ脱いで、濡らせて凍らすんですよ。で、ブーメランやから戻ってくる違うか?と思って。それでブーメランのプロの方も呼んで、いちいち調整しながら。そしたらちゃんと戻ってきたんですよ!


すごい!バカらしいけど面白い!

石田
そんなん多かったですね、あと「自分のお尻の穴をみたい」とかっていうのもやりましたけど。

大竹
もうギリギリじゃん!そんなの(笑)

石田
今じゃできるかどうか分からないですけど。あと「キャラメルが座薬になるか?」っていうのを。でもこれはおばあちゃんの知恵袋でそういうのがあったんですって。だから依頼者の30代くらいの人がやってみたい!って言って。

みんな下半身裸になって、キャラメルを入れようと思って。キャラメル柔らかいから溶けるんですよ。四角のままやったらダメやから尖らせるんですよ、楕円状に。でもそれでも曲がるから一旦冷凍するんですよ。

冷凍したやつを依頼者に入れたりとか、僕も入れてもらったりとか。そんなら実際ちゃんと座薬の優しい成分があるから便をもよおすんですよ。

これはでも、おばあちゃんの知恵袋でむかし田舎の方で病院がなかったところは、口で入れても大丈夫なものやから、例えば子どもがお腹が痛いって言い出したらそれを入れてあげていたんですって。実際それはあったんです。


でも溶けちゃいますね。

大竹
お前もそういう仕事しろよ(笑)


依頼があればね・・。

石田
マジですか?体張りますか?

大竹
ちょっと使ってやって下さい。はいはい、今回は東京での座長公演?

石田
いつも年末に僕が結婚した8年前からやらせてもらってて、東の新喜劇のメンバーと西の新喜劇のメンバーが融合してやりたいなと。

大竹
またこの稽古がやっつけみたい稽古でね。

石田
大竹さん!正解です!(笑)

大竹
「ここはめだかさんで5,6分やったらええからね」みたいな。


やらなくていいんじゃないですか?

石田
いや、やります!それはある程度、遊びを交えながら。

大竹
それがでも、最初っからおかしいんだよ!!そんなんでもプロは違うなと思ったよ。


いやー座長の力ですね。

(了)








2017/01/31

解散詐欺芸人・スパローズが語る「ウドさんがすごい神様に途中から見えてきた」

今回は2016年3月24日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」スパローズさんの回
起こしたいと思います。


光浦
今日のメインディッシュは、ゴールデンラジオ!には3年ぶりの登場となる。なんと!解散詐欺でおなじみのこのコンビです。

森田
申し訳ありません!スパローズ森田です。

大和
大和です。

光浦
どうゆうことよ!?

森田
いや本当に結局解散の話をするために今回入れていただいたんですよ。

大竹
でしょ?聞いていたよ、そういうふうに。一応、最後解散の話をちゃんとして帰りたいって言ってて。

森田
3月いっぱいで解散、3月3日に発表する予定だったんですけれども・・

大竹
解散したらどっちかが残るつもりだったの?

大和
僕が落語家になろうかと思っていまして・・

大竹
で、森田くんの方はどうしようと?

森田
僕は僕で芸人を続けようと思ってたんです。

光浦
あ、ピンで?

大和
どっちも続ける予定だったんです。

森田
だから基本的には大和の方が「ひとりでやりたい」って言ってきて。僕はコンビでやりたいけど「仕方ないね」っていう話で落ち着いてたんですけど。

大竹
だけど高校の同級生だよな?今いくつになったんだっけ?

森田
39歳です。

大竹
約20年ぐらい?やってきて、それで解散してひとり立ちしてやっていこうと。

森田
そうですね、それを1月末に言われまして。もう僕は解散するんだろうと思っていて、いろいろ大和さんが挨拶回りもしに行く予定で。

大和
100人くらいの大人に。

森田
ギリギリでやめたっていう・・(笑)

大和
いやいや、そこまで大変だったんです。ちょっと僕の話も・・お笑い界ってイカれているんですよ。

もう20年売れてなくて、そんな金をもらえないこの世界って昔の売れてないとレベルが違うんですよね。

「辞める」って言わない方がおかしい状態だ!って僕は今でも思ってるんですけど。

大竹
こんな食えないのに!っていうふうに。

光浦
なんでだろう?って・・

大竹
だけど、ひとりになったら落語家になるんだろう?この世界が食えないでやっててもしょうがないって言っているのに、ひとりになったら落語家になるって?

大和
なんか噂でですね・・落語家さんは師匠の着物を畳んだら3万円もらえるっていう噂を・・

光浦
出た出た出たーー!!(笑)

大和
すいません。本当「落語ナメてる」って怒られたりもしたんですよ。

光浦
まあね。

大竹
3万円はもらえないけど、なんか1日付いていったらけっこういい金になるって。

光浦
末高斗夢(現・三遊亭とむ)が言ってたんだもん。

大和
そうです、末高斗夢に聞いたんです(笑)

大竹
あいつ食うのに全然困らないって言ってたよ。仕事なくても。

大和
なんか1年目に貯金ができたって言うから・・それを5年前くらいに聞いて、なんかフラッシュバックのように時折思い出していたんですよ。「落語家さんだったらな・・」って、落語のことも知らないのに。で、1年半くらい前に1度解散しようって言って。

大竹
やればいいじゃん!落語家。だって食えるらしいよ。

森田
推進派がいたよ(笑)

大竹
誰のところに弟子入りしようとしているの?

大和
全然本当知らなくて「笑点」の人たちの方がお金持ってる可能性があるんじゃないかなって・・

光浦
もう本当、ゲスいなあ!!ゲスいなあ、発想が!

大和
ゲスいというか、分からないので本当に落語家さんの1ページ目だけで判断しているような・・それなのに20年を捨てて全然知らない世界に本気で行こうとして。

大竹
末高斗夢は最初、出囃子の太鼓が叩けなくてどうしようか?ってずーっと言ってたよ。いろんな太鼓があるんだろ?あいつにここでやらせたら、上手くできなかったんだもん、だって。

大和
やっぱり難しいことはいっぱいあるなと思っていました。

光浦
でも末高斗夢よりは能力はあると思う。

大竹
俺もそう思う!

光浦
だから末高斗夢にできないことは、だいたいできるよ!

大竹
俺もそう思う!

大和
でもここは解散するって言っちゃいけないコンビだったんです。実は去年の8月に20周年ライブっていうのをやらせていただいて・・

それで企画の中で売れている先輩に「20周年なんでご祝儀下さい」って回るクソみたいな企画をやって、148万円もいただいていたんですよね。

森田
いろんな先輩方に。

大竹
お前、本当の詐欺師じゃねえか!

森田
でもそのお金を、その夜にオールナイトでトークライブをやってドンペリでシャンパンタワー作ってお客さんに振る舞って。

大和
飲み食い代も全部無料にして。で、お金が計算できないくらいゴチャゴチャにしといて実はもらえたっていう・・「ちゃんとおごったりはしてんだな」っていう見せかけはやったんです、一応。

大竹
見せかけと言うことは、当然差額はあるよな?

大和
利益は出ました。

大竹
全部使ったわけじゃないよな?

光浦
後半はドンペリにビンだけもらってきて、甘いやつと入れ替え(笑)

大和
確かに、味が分かるようなファンはあまりいないので(笑)

光浦
バカにすんな!バカにすんじゃないよ!(笑)

大和
失礼しました。だからそれで「言えないな」と思っていたんで、年明けに言おうってまず思ってたんですよね。

相方もボリビア行っているし。出発までの2ヶ月間と行っている間の3ヶ月間の5ヶ月間もひとりになるんですよ。その前まで解散しようって言っていた男が「何のために続けてるんだろう・・」って思うじゃないですか?

それで20周年ライブに向かって頑張ろうと思って、それでお金ももらっちゃったからまた辞めづらくなっちゃたなと思って。年明けだったらまあ最低限・・

大竹
みんな収まって。

大和
収まるかな?と思って年明けに言おうと思って、相方に何て言おう?って思って公園でいつもネタ合わせしているんですけど。待ってたときに1時間くらい先に入って相方に伝え方を考えたんですよね。

何て解散って切りだそう?と思ってたら、そうしたら相方が遠くから新聞を振りながら「SMAP解散だってよ!」ってなんか笑顔で走ってきたので。タイミングがそのタイミングだった。

光浦
ゴシップ好きねえ。

大和
そのニュースが出た日だったんですよ。「こりゃ言えねえな」って。こんなニュースで笑顔の相方に。別にSMAPさんを嫌いなわけじゃないけど、ニュースに興奮する男なので・・

森田
僕のその笑顔を見たときに「このタイミングでヘコませるわけにはいかないな」と思って・・

大和
それで止めたんですよ。そしたら華丸・大吉さんが25周年ライブをやるということで福岡に僕ら売れてないのに呼んでくれたんですよ。

森田
他は中川家さんとかチュートリアルさんとか。

大和
タカアンドトシとかすごいメンバーの中に「スパローズ」ってなってて。それが終わるまで言うの失礼だなと思って、華丸・大吉さんに。

光浦
そうだよね。

大和
またちょっと伸びたんですよね。

大竹
でも選ぶ方から言うと、これだけ良いメンバーがいて、もう1組欲しいな・・ってお金かからないやつって誰かな?っていうような選び方もあるからね。

大和
まあ言わなければ気づかないと思うので。

光浦
でも同じ九州ってことで・・

森田
お世話になっていたので。

大和
そのあとに「言おうかな?」と思っていたら、今度は相方がゴールデン番組でプロポーズするっていう企画をやるとか言われて。

光浦
あらららら、それ何の番組?

森田
「プロボーズ大作戦」っていう番組で舞台上から漫才の途中にプロポーズして、それで奥さんと結婚することになったんですけど。

大竹
それ末高斗夢がやったようなやつと違ったっけ?

森田
まあ似たような。で、その話が出たのでまた解散を言いづらくなって。

大和
告白の前に言ったら、告白のテンションも下がっちゃうんじゃないかなと思って。

光浦
うわっ、そうだね。

大和
後に言ったら、なんか失礼な男になる・・

大竹
前に言うのも後に言うのも失礼だね。

光浦
言えないね。

大和
それで告白を見ていたら、告白の言葉が「一番近くでスパローズの売れるところを見てください」って。

光浦
あいたたたたたっ。

大和
はじめて相方が涙流しているのを見ながら、でも逆に僕はその涙を見てハッキリさせた方がいいなと思って。

光浦
あっ、そっちに行った!?

大和
結婚が2日後に「解散しよう」って言ったんですよね。

大竹
さっきの言葉なんだっけ?

森田
「スパローズの売れるところを一番近くで見てください」つって、その2日後に解散ってきたからそれを見せたら奥さんが「結婚詐欺じゃねえかよ!」つって。

大竹
解散詐欺の結婚詐欺じゃねえか!

光浦
詐欺だらけだ!!わああ、ごちゃごちゃしてきた(笑)

森田
詐欺がもう1個乗っかっちゃって。

大和
でももう止めれなくて、ここ半年くらい「辞めたい」っていう気持ちがその方向でしか考えられなくなっちゃって。

光浦
脳みそがクローズアップしちゃうよね。

大和
それで決定して、事務所のお偉いさんに2人で言いに行って2月の頭に。それで3月に発表だったんですよね。

大竹
さっきから話を聞いていると水を得た魚みたいなしゃべり方してるだろ?ネタだろ!?

大和
いや、違います!違います!相当謝ったんですから!ネタじゃないです。もう本当に悩んで。

光浦
それで「辞めます」つって、何で辞めるのを止めたふうに振り切れる?

大和
そっから1ヶ月くらいいろんな方に「辞めます、お世話になりました」って言ってて言いづらい人だけ残してたんですね。

華丸・大吉さんだとか、めっちゃおごってもらっているキャイ~ンさんだとか。竹山さんだとか、先輩は「止められるんじゃないか?」っていう可能性があったから。

光浦
確かに情の厚い人たちだでね、その3組は。

大和
悲しい顔も見たくないし、ちょっと薄めの関係の人から行って。

大竹
薄めの関係で止めそうもないのは誰なんだ?

大和
えーと、言いづらいですね。なんか・・ネット番組のギャラが安いお金しか払わないスタッフだとか・・・・(笑)

光浦
止めなさいっ!!それが生命線だったのに!!

大竹
芸人で言ったら誰だよ?

光浦
そりゃ大竹さんでしょ(笑)

大竹
俺は知らねえよ、お前らなんて(笑)

大和
なんかそうやって笑ってくれる人も「もうちょっとやめろよ!」って言う人もいるんですけど。言いづらい人は残してたんですね。

3月3日のライブで発表することになって、そこに新聞社さんとか来てくれたり雑誌とかも来てくれたりとかの報告が進んでて。そこのギリギリ前の3月1日ぐらいから連続で関根さん小堺さんとかに挨拶に行くっていう・・

大竹
浅井企画だからかあ、同じ事務所のね。キャイ~ンもみんな先輩だからね。

大和
まとめて一気に売れている人、1日に何人かずつ会っていったときに大吉さんがその発表の前に「話をさせてもらえるか」って電話が掛かってきまして。



「来たよ・・」と思って2人で飲みに行きまして、けっこう説得・・「華丸・大吉さんのように僕らには芸がない」と。

「お前らは売れていないのに続けていることが芸だし、これから増してくるから続けて行くべきだ」みたいな説得を。

光浦
ああ、なるほどね。

大和
でももう僕はそのとき完璧にゼロだったんですよね。

森田
解散しようって100パーセント思っていたってことだよね。

大和
でも説得が終わらないし「大吉さん最近番組とか遅刻されているんで帰ったほうがいいんじゃないですか?」って言ったら怒られて。「お前らの解散のほうが大切だ」とか言って。

「お前が撤回するまで帰らない」とか言ってくれて。それで50パーセントくらいまで持っていかれたんですよね。

光浦
うわあ、熱い人だなあ。いい人だ。

大和
だけど、ちょっと1日大吉さんの話をすべて受け止めて。

光浦
うんうん、1回冷静にね。

大和
それで次の日にまた「ここまで来て撤回できないな」と思って大吉さんに「やっぱり解散することにします」って言って。次の日、小堺さんに挨拶に行かないといけなくてフジテレビの「ごきげんよう」の楽屋に。

そこに事務所の専務とか、ここ言っちゃったら確実に決定です。そしたら竹山さんから旅に行かねえか?っていうのが来て。小堺さんとか挨拶行ったあとの2時から旅に行く約束をしたんですね。

そしたら深夜にウド(鈴木)さんが連絡をくれて「大和、明日何時が空いてる?」って言って。旅と小堺さんがあるから、朝の9時しか空いてなかったんですよね。



「朝9時しか空いてないです」って言ったら、ウドさんが「おっ、おうっ!」って驚いたんですよね。「だから別日にしましょうか?」って。「いや、明日会ってくれ」って言って僕の家まで朝9時に来るってウドさんが言うんですよ。

光浦
うわーっ、優しいなー。

大和
「いや、僕が行かせてください」って言って、「じゃあ歌舞伎座の前に集合して9時30分集合で」って。僕20分に着いたんですけど、ウドさんが5分前ぐらいにすごい遠くから走ってきたんすよ!

「うわっ、この人の説得に耐えれるかな?」って不安になったんですよね。

大竹
それはもう「解散するな」っていう説得だって分かってたのね。

大和
キャイ~ンさんと会う日はその先に決まっていたのに、その前に来たので。それで「ここいつも行く神社なんだ」とか言ってけっこう長めにお祈りしているんですよ、ウドさんが。

「これ僕らのことをお祈りしてないよな?」とか思いながら不安な気持ちはあったんですけど。それで近所のルノアール(喫茶店)に行って、なかなか僕の解散のことを切り出さないから・・

僕から「すいません、ちょっと実は解散することになりまして・・」って言ったら、ホント悲しい眼をして僕の理由を全部聞いてくれたんですよ。

その中でウドさんが「俺の目に狂いはない!」って突然言い出して。「お前らは辞めるべきでない!」とか言って

「お笑いってな、ネタ作るのも大事だと思うけど笑える環境を作っていくことも大事なんじゃないか?」みたいな。すごい神様に途中から見えてきて、光がウドさんに差し込んでいたんですよ。

光浦
うん、分かる。

大和
そしたら急になんか頭が熱くなって会話が聞こえなくなってきて「あれ?こっから戻るっていう・・?」

大竹
まあ、それは金がなくなって死んじゃいたいと思ったときと同じ状態・・借金で首が回らなくて、テーブルの上でケータイがプルプルプルプル動いて落っこちたときに「ああ、死んじゃいたい」って思ったんだろ?

(参考)
漫才師・スパローズが語る「貧乏のレベルが違うので、あいつだけ目が違うって言われた」

漫才師・スパローズが語る「お金借りる瞬間が一番人間が成長する」

大和
あっ、似た感覚ですね。(笑)そのときはお金のことしか考えられなかったけど、今度はコンビのことしか考えられなくなって。

光浦
頭パンパンになっちゃって。

大和
相方はもうフジテレビに向かう電車に乗ってるんですよ。

森田
専務と小堺さんのところに。

大和
それで、ウドさんがずっといたときに「あれ?撤回したら誰に謝ればいいのかな?」とか考え出して。ウドさんがずっと話し続けているけれども何も聞いてなくて。

「ウドさんちょっと待ってください!」って言ったんですよ。でもうその先の言葉が全然出なくて。「撤回していいですか?」って言っちゃったら、また全てが元に戻るわけだからけっこうずーっと沈黙の時間が流れて・・

「あの・・相方がいいんだったら撤回とかできますかね?」って言っちゃったんですよ、それで。

そしたらウドさんがなんか「ありがとう!!」とか言って、「お前な、何より自分に感謝しな」みたいなことを「この判断を下した自分に感謝しろ」みたいなことを。

森田
めっちゃいい人や。

光浦
神様だー!私も20代のときにはじめて会ったとき「この人、生き神様だ!」と思ったの思い出してきちゃった!!

大竹
うん、いい話だなあ。

大和
そっからフジテレビに向かう途中にウドさんがいつもタクシー代くれるから、失礼な話なんですけど「今日はたぶんタクシー代くれるでしょうけどいらないですから!」って言って。

「じゃあ分かった分かった!送らせてくれ!」って言ってタクシーを止めてくれて。まず、相方にタクシー代っていう謎の1万円をくれたんですよね。

森田
「渡しといてくれ」っていう。

光浦
でたーっ・・。

大和
相方がもらったら俺もらわないと損な気持ちだったから受け取っちゃったんですよね。で、タクシー止めてタクシーの運転手さんにも1万円くれたんですよ。

光浦
なぜ!?

大和
「送ってあげてくれ、確実に!」と。

大竹
夜に女を送るときなんか、そうだよね。

光浦
ちょっと、黙って!!いま、いい話だからさ!ちょいちょい水差さないで!!

大竹
だって、そうだもん・・。そういうときにタクシーの運転手に・・

光浦
私はいまこの話で感動して泣きたいんだっ!!

大和
大竹さん売れてるだけで心はクソですね(笑)

森田
いや、失礼だ。

大和
あっ、すいません。

大竹
おまえ・・?

光浦
もういいから!まだオチまで聞かせてよ!撤回まで。

森田
そこで電話が掛かってきて、僕が向かっている途中。

大和
「すいません、まず電話させてもらっていいですか?」って言って「撤回してコンビでやりたいんですけど」って言ったら「いや、俺最初からコンビでやるってつってるよ!!」ってブチキレられて。

森田
僕からしたらもう解散する気はなかったので。

光浦
それも青春。

大和
「とにかく小堺さんところに向かおう」って言って。

森田
時間を取ってもらっているから、小堺さんのところに挨拶には行かなきゃいけないんで。それで「ごきげんよう」の楽屋に挨拶に行って説明してね。

大和
「実は今日は解散の報告で伺ったんですが、20分前にウドさんに説得されまして続けることになりました」って言ったら、小堺さん何にも知らないから「じゃあなんで来たの?」って(笑)

光浦
解散のフリも知らなかったんだ(笑)

大和
それで隣にいたディレクターが「面白えな」って。

大竹
俺のところに来たら「意志の弱いやつだな」って思うけどな。

大和
本当に悩んだんですよ。そっから100人くらい謝りの電話をして「すいませんでした。すいませんでした」って言ったら充電が切れてしまって。竹山さんの「旅行くぞ」っていうのを忘れてて。



電話もないから、とにかく竹山さんの家まで行ったんですよね。ドアがガチャって開いた瞬間土下座して「すいません、撤回することになりました」って旅に向かう竹山さんに対して。

そしたらハンドル握りながら竹山さんが「じゃあ帰れよ!お前よ。俺な、中島の墓に連れて行く予定だったんだぞ!」とか行って掴みかかって来て。それで「どうすんだよ、今から旅館取ってるしさ」とか言って。

「ただの旅行になるんですが、行きたいです」って言っちゃったんですよ。それで熱海の旅行に連れて行ってもらって。

光浦
いい先輩方だよ、良かったね。いい先輩に恵まれて。

大竹
で、お前いま借金いくらあるんだ?

大和
人に借りているのと・・。

光浦
業者さんと?

大和
業者さんはもうちょっと借りれない・・破産してしまいまして・・。

光浦
よかったよかった。

大和
よくなかったんですけど、僕が。破産する行為に対しては。

光浦
まあ、そうね・・。

大和
今はなんとか・・でも貸してもらえるんだったら、貸して・・

大竹
誰が貸すんだよ!!!

大和
すいません(笑)

光浦
すごいねえ、キャラクターというか根は変わらないんだね。いや素晴らしい、いいと思います。

森田
この文化放送のスタッフさんにも全部報告していたんで、今日入れていただいた・・。

大竹
だったら出るんじゃねえよ!!

光浦
本当ですよ。

大竹
解散しないんだったら、出るんじゃねえぞ。竹山と同じ心境だ、こっちとしては。

光浦
やべっ私、涙ぐんでたけど・・あっ、これ天才的詐欺だ!!いま感動して泣いてて、ちょっと涙出ちゃってさ。

森田
芸人仲間には「大阪の閉店セール」って呼ばれています。

大竹
俺は今からなんとか解散するように説得するよ。

大和
やめてください(笑)

光浦
詐欺師ってそうだよね!そうだよ!

大竹
20年もやってて売れねえやつが、そう簡単に売れるわけねえだろ!

大和
本当、何より僕は相方に迷惑を掛けちゃっていろいろ。ピンネタを考えさせたりとか。

光浦
私もう話が入ってこないからね!うわーやべえやべえ、泣いちゃった。やばい!本当の詐欺だ。

大和
詐欺じゃないです、もう本当に相方に申しわけないんで。相方のために、相方だけでもいいんで番組のレギュラーとかにできたらいいなと(笑)

森田
「ゴールデンラジオ!」のスタッフさんはしっかりしてて、「解散なくなりました」って言ったら「じゃあその話してください、そのかわり今後出禁です」って言われて(笑)ラストチャンスとしていただいている。

大和
そういうところもネタにしてくれる懐の深いスタッフさんなので。

光浦
みんな騙されちゃダメだぞ!!騙されちゃダメだぞ、1回ホメるからなこいつら!

大竹
お前、女とか整理したかったんじゃねえのか?「これまで付き合ってきたけど解散することになったから全部なしにしよう」とか?

大和
10年付き合った彼女ともモメてまして・・彼女に言われたんですよ。「私たちも解散しよっか?」って言われて。

光浦
しろ!しろ!

大竹
しろよ。

大和
今度また話し合いがありますので。

光浦
だって彼女は正直、付き合う利点は何よ?

大和
えーと、ワクワクするんじゃないですかね?

森田
非日常的ないろんなことがあって(笑)

大和
すいません・・。

大竹
落語家にはならないだろ?落語業界は全部敵でいいんだな?

大和
とんでもないです。落語家さんってすごいなって、僕観たことないけど観に行ったり。

光浦
観たことないのかよ!(笑)アホか!

大和
僕つながりがなかったので、この番組の元プロデューサーさん、坪内さんが落語家に詳しいって聞いたので会ってもらって紹介してもらおうって言って会議があったんですよ。

「どこの師匠につくか?」とか考えてくれるっていって。「『赤めだか』って知ってる?」って言ったときに僕「知らない」って言っちゃったんですよね。

光浦
「赤めだか」知らないじゃちょっと怖いですね。

大竹
何にも知らないじゃねえかよ!お前、落語界ナメてる。

大和
ナメてないです!ナメてないです!

光浦
「着物畳んで3万円もらえるんでしょ?」って言った時点でもう落語界、敵ですよ。絶対入れないって(笑)

大竹
落語界と文化放送、これは敵にしたよな完璧に。

森田
家でそばすする練習やってたって。

光浦
形から入るんじゃない!もう本当に!

大竹
俺はお前の敵になってる。

大和
いやいやいや、お願いします!

光浦
ちょっとちなみに、そばだけ見せてもらえる?自主トレしたそば。

大和
ススッ・・ちょっとまだ師匠についてないので(笑)我流なのでアレですけど・・。

森田
最終的にそれを自慢げに言ってくるんですよ。「俺の本気度を見せてやる」つって「扇子買ったんだぞ!」つって(笑)

大竹
お前バカだな、ただの(笑)

大和
真剣に一生懸命生きているだけなんですよ。

光浦
考えすぎると、1回バカになっちゃうんだね。面白い。

大和
マジメなんですかね?

森田
一番キツかったセリフが「落語家さんになったら、もしかしたら人間国宝になれるかもしれない」って言い出したんですよ。

大竹
どこまでだよ!

大和
熱くなった夜はありましたよね。

光浦
よかったね、ウドさんが言ったことが叶ったね。もう笑える状況ができたね。だってもう「詐欺です」って出れるもん(笑)

大竹
じゃあもうこれから2人でやっていくの?

大和森田
よろしくお願いします。

大竹
奥さんは心配してないの?

森田
奥さんはうちの相方のことを大っ嫌いになった(笑)

大竹
そうだよね?大っ嫌いだよね?奥さんレースクイーンやったりね?

森田
もともと「恋のから騒ぎ」に出てて。

大竹
格闘技のラウンドガールやってる・・ここに写真があるけど。

光浦
けっこうね、セクシー系の衣装着てね。

森田
そうですね、だからありがたいことにニュースに出してもらったんですけど。ちょうど加藤紗里さんのピンポイントのときだったので、そこに乗っかって「森田もGカップ美女と」っていう出され方して、ありがたいです(笑)

光浦
あー面白い。今度やってよ、詐欺ライブ!騙して客がお金を取ったあと・・

大和
毎回でもそんな感じなのをやってるんですけど。

光浦
っていうか、泣かすライブをやって。今まんまと泣きそうになっちゃった。くやしい!!ウドさんから竹山さんのくだりで泣いちゃったよ。悔しいわ。もう帰って下さい。

大竹
なんて無駄な時間なんだ!

(了)

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