2017/11/13

森永卓郎が語る「だから、これから結局感性の勝負っていうのかな?」

今回は2017年7月10日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹紳士交遊録」森永卓郎さんの回
起こしたいと思います。


森永卓郎(以下、森永)
今日ちょっとニュースから離れてですね、ものすごくびっくりしたことがあったんでその話をしたいと思うんですけどね。

今月(7月)から正式に就活の解禁になって大学生が就活をやっているんですけど、事実上ですね最初の1週間ぐらいでほぼ終盤っていうか・・うちのゼミ生もみんな決まっちゃって終了なんですけど。

倉田真由美(以下、倉田)
本当はもっと前から実は始めているってことですか?

森永
3月くらいから本当は始まってます・・これ放送で言っていいのか分からないですけど。ただ1人だけ就活全くしない学生がいて、ちょっと本人の許可を取っていないんでFくんって。

このFくんがですね・・話したんです。「どうすんの?」って言ったら「就活しません」って言うから、「しなくて大丈夫なの?」って言ったら「いや僕もう働いているんです」って言うんですよ。

何?って言ったら、彼がもう2年生のころかな?映像制作の手伝いをやって、CM撮影のスタッフみたいにして働いていたんですけれども。大学4年生でその会社からスピンアウトして自分でCMを作っているって言うんです。

なんかマカオ政府から依頼を受けてCMを作ったり、1番の最新作はJTBの信州おとな旅信州っていうののホームページ上のCM動画を作っているんですよ。

本当にきれいなダイナミックな映像を作ってるんですけれども、何にびっくりしたか?っていうとですね。それを彼はたった1人でやっているんです。誰もいないんですって、だから脚本家もいなければ作家もいないしカメラマンも音声さんも照明さんも。編集者もいないと、1人で全部やっているっていうんです。

倉田
えっ!でもそれだと限界ありません?

森永
と思ったんですけれども・・彼に言わせるとスタジオでやるんだったら照明さんがいるけど、それ以外だったらロケは全部1人で出来るって言うんですよ。

私がなんで驚いたかっていうと私はそういうのの専門家ではないんですけれども。そういう現場でずっと働いて来たわけです。例えば普通のCM撮影だとスタッフって100人くらいいるんですよ。もうびっくりするくらいの数がいて。

たった15秒の映像を作るのに丸1日かけたり下手したら2日かけたりしているのが普通に怒っているのに、彼が1人でやっているのにそんなことができると私は思わなかったんですけど。なぜできるようになったかっていうと、1つは技術の進歩なんですね。

昔は例えば上空からの映像ってクレーン車を持っていってクレーンの先からカメラをつけて全景をとらえたりしていたんですけど。

大竹まこと(以下、大竹)
今はドローンですからね。


森永
ドローンでヒュッと飛ばすと1人で撮れちゃうんですよ。しかも彼が使っているバーチャルリアリティ用のカメラっていうのがあるんですね。これは360度全部同時に写しているんですよ。

だから後から自分がこの角度が欲しいっていうところを勝手に切り出してくればいいので、別にカメラを何台もいらないんですって。

それからもう1つの理由っていうのが、機材の価格っていうのが劇的に下がったんですよ。私、自分で買おうとして断念したんで覚えているんですけど。ベータカムっていう大きい肩に担ぐカメラあるじゃないですか?あれを買おうと思ったら1台1千万円くらいするんですよ。

倉田
あのテレビの方を持ってらっしゃる、あれ?

森永
そうそう。「あれだけ買ってもしょうがないよ」って言われて編集機がないと編集できないからって「編集機いくらですか?」って聞いたら数千万円って言われて、「そんなもの買えるわけねえじゃん!」って言って諦めたんです。

ところが、彼に聞くと今CMの映像に耐えられるカメラって数万円なんです。しかも編集は彼が持っているノートパソコンの上で全部できちゃう。学生で機材をバイトちょっとしたら全部揃えられるっていう時代になっちゃったっちゅうことなんです。


大竹
昨日TSUTAYAに行ったら真ん中のテーブルがあるんだけど、そのTSUTAYAが本屋と連動しているから、もう全員1人でパソコンとスマホを駆使しながら全員勉強してたら真ん中のテーブルは学生が。

森永
だからたぶんね、その我々おっちゃんおばちゃんの時代と世の中がガラッと変わってきたのは、私これ先祖返りじゃないかな?と思ってるのは何かっていうとですね・・

戦後の高度成長期に何が起こったか?っていうと、工場で働いていた職人が旋盤1丁買ってスピンアウトして独立して町工場を作ったんですよ。大田区の京浜島の町工場とかってそういうふうにして「俺は独立するぞ」って作った工場がいっぱいあるんですね。

ところが、それが高度成長が終わるとともにバタッと新規開業がなくなったんです。それで「なんでやらないんですか?」って言ったら・・

最近は腕1本で旋盤作っていいもの作るぞ!って世の中じゃなくなっちゃって、産業用ロボットだとかNC工作機械とかマシニングセンターでモノを作るようになったんだけど・・

こいつが5千万も6千万もして普通に一介の職人に買えるはずがねえじゃんって言って、みんなが組織にぶら下がる世の中になっていったわけです、80年代以降。

ところが機材の価格がドーンと下がると逆にまた個人に戻ってくるっていうのが、今ものすごい勢いで始まってるかな?と。

倉田
いやマンガの世界もちょっと機材の話と違うんですけど、発表の場がものすごく増えて全然素人でどこの出版社からも賞を取ってなくてっていう人は昔は全くデビューなんか出来なかったのが、

今ってその出版社レベルでいうとデビューにこぎつけるのには絵柄的に技術が足りてないねっていう人でも全部発表できちゃうんで。で、そんな中からすごく面白いものってあったりするんですよ。そっから大ヒットとかってけっこう生まれてるんですよね。

画力的には私たいがいヘタクソですけど、私が見ても「これはちょっと・・」っていうぐらいのものでも書籍化してそれがヒットしてたりっていうこともあるんで。もう個人単位で可能性の門扉が開いているなっていうのはすごい感じますね。

森永
マンガの世界もそうなんですけど、アニメもすごくって昔は人海戦術でセル画を描かなきゃいけなくて、あまりのコストに虫プロって手塚治虫のところも1回倒産するようなことが起こったんですけど。

今ね、最初の絵だけ描くと人形を動かすとそれに合わせて勝手にコンピュータがセル画を描いてくれるようになってきたんですよ。だから1人でできちゃうんです。

こういう世の中になってくるとね、独立開業できるんですけど。前は何が違ったか?っていうと1人でやっているときって技術とか技能とか積み重ねによっていい製品を作るっていうのが高度成長期以降だったんですけど。これ結局、感性なんですよ。

そのFくんに聞くと「お前、営業はどうしているんだ?」って言ったら彼の作品のテイストが好きなスポンサーだとか、あるいは女優さんだとか「あなたに撮ってほしい」っていう人が発注してきてくれるって。ただ、彼はすっごく安いんですね。一般的なCM制作費の10分の1以下なんですよ。

倉田
だって1人しかいないですからね。

森永
コスト安いから、でも彼に言わせると「僕は新入社員で就職した人たちと比べたら、ずっと多い年収を既に稼いでます」って。だからすっごい安いんだけど、コストもかからないからそこそこ食えるっていう状況になっていて。

だから、これから結局感性の勝負っていうのかな?そういう時代になっていくんじゃないかな?っていう気がするんです。

大竹
一時期だけどテレビのカメラの技術がすごい上がったのね。どうしたか?っていうと照明がいらなくなっちゃうっていう、今それのすごいことが1人で出来てるっていうふうに言われるんだけど。それはいろんなところにいる技術の人とか職人さんの仕事ってどうなっちゃうの?

森永
いやだからそういう地味な仕事っていうのがこれからどんどん減っていって、やっぱりみんなアーティストになるしか手がないんじゃないかなっていう・・。

大竹
だけどそれはさっき言ったようにその人の感性が素晴らしくて、そこに惚れない限りそこには行けないわけじゃない?技術職とか書類をスタンバイするのとかっていろんなことの職種ってどんどんなくなっていったらどこに就職するの?

森永
うーん、だから売れないお笑い芸人が大量発生するっていう感じじゃないですかね?

倉田
それはそれでちょっと怖いような気がしますね。

大竹
今だって大量発生してますよ、すでに(笑)

倉田
そろそろお時間になりました、森永さんありがとうございました。

(了)

2017/11/05

サンキュータツオが語る「恋愛って時間が掛かりますよね、でも論文とか研究っていうのはかけた時間だけ必ず何か結果が得られる」

今回は2017年6月27日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹紳士交遊録」サンキュータツオさんの回
起こしたいと思います。


はるな愛(以下、はるな)
今日のお客様は、サンキュータツオさんです。

サンキュータツオ(米粒写経・以下、タツオ)
どうも、ごきげんようサンキュータツオです。

大竹まこと(以下、大竹)
はい、ようこそいらっしゃいました。

タツオ
よろしくお願いします。

大竹
荒川強啓です。

タツオ
ハハハ、違います!それウラです、ウラです。他局でございます。

大竹
今日は三球・照代さん・・

タツオ
照代じゃないです、三球一門でもないです。

はるな
芸人さんなんですねえ?

大竹
芸人さんだけど芸人さんに見えないねえ。なんかあれだね?オフィス北野に知的な集団が生まれてるような・・

タツオ
そうなんですか?

大竹
いや、外から見ていると・・流れとしては水道橋博士さん、マキタスポーツ・・


タツオ
プチ鹿島ですかねえ?


はるな
把瑠都?

大竹
把瑠都は知的集団に入って行かないだろ?(笑)

はるな
私びっくりしたんですよ、オフィス北野なんだ!と思って把瑠都さんと仕事したときに事務所をも見てびっくりしたんですよ。もうすごいそういう集団が生まれつつあるんですね。

大竹
把瑠都は違うと思うよ、たぶん。なんかそれは何?事務所の方針なの?自然発生的に?

タツオ
たまたまなんですよ、そうじゃないと生き残れないってことがあったのかな?

大竹
これからは知的なものしか生き残っていかないんじゃないか?と。

タツオ
まあね、苦肉の策ですからね。

大竹
地べたではもう今「カミナリ」が全盛だけどね。意味なく殴るっていうね(笑)その真裏を張って・・

タツオ
裏ですねえ。

大竹
やっぱり知的なものに・・子どものころからそういうことは憧れとか好きだったとかあるんですか?

タツオ
研究もお笑いも両方好きでしたね。なのでカエルを追いかけて行方不明になってしまって警察が総動員して捜すとかそういうのがすごいありましたね。

大竹
ちょっと、それはどこの村で起こったことなの?

タツオ
東京なんですけど・・。

大竹
東京で!何歳のときに?

タツオ
誘拐に遭ったんじゃないかと、僕が4歳のときに。ちょうど今の季節カエルを追いかけて本当隣町のところまで行っちゃったらしくて。

はるな
そんな珍しいカエル?

タツオ
いやー分からない、ちょっと僕も記憶がないんですけど。ほとんど記憶がないんですけど、夕方くらいまで帰ってこなくて。「もう誘拐だ」ってことで警察で捜したっていう話らしいです。

はるな
うわー、怒られたでしょ?

タツオ
記憶がないですね。楽しかったんじゃないでしょうか?

大竹
カエルってそんな隣町まで行くの!?

タツオ
いやーそうなんでしょうね、迷ってた。

はるな
森の中とか行ったんですか?

タツオ
いや森とかなかったと思うんですけどね。

大竹
ないよね?東京にはそんなにね。そういうことが好きだったんだ。

タツオ
はい、追いかけてますね。

大竹
そんな仲間はクラスの中にいたの?

タツオ
誰もいないですね。なので僕は自分が好きなことを他の人にしゃべるっていう習慣があまりなかったんですよね。なんか言っちゃいけないことなのかな?と思ってまして。

大竹
僕はこんなに面白いって思ってるんだけど、これは人にしゃべるとちょっとマズいことになるじゃないかなって?

タツオ
引かれてしまうんじゃないか?とか。なので論文を集めているとかもそうですし、国語辞典も集めているんですけど。国語辞典を集めているのも大人になるまで30代に入るまで誰にも言ってなかったですね。「ゴミだ」って言われるんで。

大竹
国語辞典は何冊くらいお持ちですか?

タツオ
今は230冊くらいですね。

はるな
えっ、そんなあるんですか?

タツオ
そうですね。「もう床が抜けるから止めてくれ」って言われるんですけど。

大竹
ご両親から?

タツオ
そうですね。

はるな
内容、ほとんど一緒ですよね?

タツオ
いや全然違いますよ!それがもう大きな誤解なんです。全然違うから、全部集めているんです。

はるな
2、3ページでしょ?違っても。

タツオ
いや、もう全然違います!全て違います。1,800ページくらい違います。

(参考)
サンキュータツオが語る「学校では教えてくれない国語辞典の遊び方」

大竹
だけどさ、金田一京介の家系図みたいなもんじゃない?なんか分からないけど、息子が担当したり。

タツオ
そうですね、金田一一族はもうグレイシー一族みたいなもので代々国語学の家なんですよね。今は金田一秀穂先生っていう。

大竹
グレイシー柔術っていうのは分かる?

はるな
分からないです。

大竹
グレイシー柔術ちょっと説明して。

タツオ
あのー、ヒクソン・グレイシーっていうすごい強い・・なんで僕、柔術の説明してんのかな?(笑)

大竹
ちょっと説明しないと分からないから。

タツオ
まあまあ一門みたいなものですかね。

はるな
ああ、落語家さんみたいな。

大竹
だから格闘技で強いんだよ、そのグレイシー柔術っていうのは足技とか絞め技とかいろんな技を持っている。それは家系みたいに繋がっていってるんだよ。

タツオ
もうファミリーみんなが強いんですよ、技を伝授している。なんで金田一一族も国語辞典の作り方に精通しているお父さんやお爺さんがいるんで蓄積されているんですよね、国語辞典の作り方が。なので金田一一族で監修する国語辞典も未だにあります。

はるな
さっきの一門の話はどこに行ったんですか?

タツオ
だからファミリーっていうのは血が繋がっている。

はるな
そういうことか、順番に!国語辞典も受け継いでどんどんどんどんやるからちょっとずつ変わっていくと。

大竹
国語辞典ってそこだけが出してるわけじゃないだろうけど、そこは何年に1回くらい変わっていったんですか?

タツオ
今、本屋さんに置いているやつは8年に1回くらいですかね、8年から10年に1回くらい出ますね。で、そのときの現代語とか今流行っている言葉も入れていくんで同じ国語辞典でも改訂ごとに全く違うんです、2ページとかじゃないです!!1,800ページ違います!!

はるな
すいません、本当・・何がでも楽しいんですか?

タツオ
それを前の版とか他の辞典とかと同じ項目と比べて「こんなに違う!」っていうのを喜ぶんですよね。それが嬉しいんですけど、それはだから今こういうリアクションになってしまうので誰にもしゃべらなかったっていう話です。

大竹
その言葉の中で「この言葉はこんなに違った」とか感銘を受けたとか何か記憶に残っているものはありますか?

タツオ
僕は「山」と「丘」の説明ですよね。「山」と「丘」って説明できます?何が違うのか?

はるな
「丘」はもう面積じゃないですか?砂の量というか土の量じゃないんですか?それだけの「山」というぐらいの土を使っている。「丘」はもうその辺の量ですもんね。

タツオ
ハハハハハ(笑)

大竹
トラック何杯分くらいなの?「丘」は?

はるな
今の話、何が面白いの?

大竹
面白いじゃないか!

はるな
でもそれぐらいじゃない、みんな?

タツオ
これ例えば子どもに「『丘』と『山』って何が違うの?」って言われたときにじゃあ「トラック何杯分」って説明出来るのが「丘」で、そうじゃないのが「山」だと。

大竹
俺はこれだ、「丘」は遭難しないけど「山」は遭難する。

タツオ
そうですよね、でも近いです。僕が1番好きなのが新明解国語辞典なんですけど。「丘」は「散歩がてら登ることができる地面が隆起した土地」ってなってるんですよ。そして「威圧感がない」と。


大竹
「山」は?

タツオ
「山」は威圧感があるんです。

大竹
妙義山なんか、威圧感のかたまりだもんね。もうだって切り立ってるしね(笑)

タツオ
これはなんでか?っていうと、日本では「山」は信仰の対象なんですよ。「山岳信仰」っていうのがあるから神様のいる場所が「山」で、そうじゃないのが「丘」なので。

大竹
「丘」にはいないからね。

タツオ
なので「丘」には神がいないから威圧感がないんです。

はるな
でもギリギリの「山」に近い「丘」とかあるでしょ?

タツオ
ギリギリね。

はるな
ギリギリ威圧感のある「丘」とか(笑)

大竹
いやだけどこれ海抜では決めてないのね。少し高めの「丘」でもそれは「山」とは認定しないんだ海抜では。

タツオ
そうですね、なので天保山とかは「山」なんです。高尾山も「山」っていうぐらいだから神様がいる、天狗がいるっていうのが「山」ですよね。

大竹
そうか、だから「丘」の評価が低いのね。「山」って言ったらさいくらでも頭の中に大雪山とかいろんな「山」が浮かぶけど。その「丘」って言ったらね、♪丘を越えて行こう~って歌ぐらいしか出て来ないもんな。

はるな
それ、ライトな歌ですね。

タツオ
ピクニックに行けるのが「丘」なんです。「山」はなんだったら日帰りできないくらい、おそれ多い。

大竹
高尾山は?

タツオ
高尾山はだから天狗が住んでいるから、やっぱり「山」ですよ。

大竹
えっ、猿も住んでるよ。

タツオ
主がいるから、山の。あとは「森」と「林」とか分かんないじゃないですか?意外と知られていない。

はるな
でも字のごとく、木が多いってことじゃないんですか?

タツオ
それが素人の浅ましさですよね、だから。そこがやっぱり「トラック何杯分」発想ですね。

大竹
そこはせいぜい「素人の浅はかさ」と言ってくれ、「浅ましさ」はちょっと・・そこは「浅はかさ」って言わなくちゃダメだと思う。

はるな
そのことが傷付くことさえ分からなかった・・。

大竹
浅ましいんだよ、お前は(笑)

はるな
そうなんだ、どういう意味?調べようかな?

浅ましい(あさましい)の意味 - goo国語辞書

タツオ
いろんな種類の木があるのが「森」なんですよ。だから「林」っていうのは1種類なんですよね。

大竹
竹林(たけばやし)!!

タツオ
「竹林」とか「松林」って言うじゃないですか?で、「雑木林」っていうのはわざわざ雑種だよって言ってるからあるんですよ。

大竹
じゃあ「雑木林」と「森」とは違う?「雑木林」はいろんなものがあるじゃない?

タツオ
「雑木林」はいろんなものがある林なので、じゃあ木の量じゃないですかね・・最終的には。

大竹
おいっ!ツッコまれたじゃない。最終的に木の量だったら、はるな愛の方が正しい(笑)

はるな
あと、よーく「林」を見ていて下さい。絶対2,3本違う木が生えてるから!ホンマに(笑)

タツオ
そうすね、よーく見たらね(笑)

はるな
でも面白いですね、そう考えたら。

大竹
ああ、そういうことに悩んでいたのね?

タツオ
そういうことが本当に好きで研究の道にも入って、ずっと国語辞典も集めていたんですけれども。自分の研究ばっかりしてると不安なんですよ。「これ本当に世の中の役に立ってないんじゃないか?時間を無駄にしているんじゃないか?」と。

大竹
言っとくけど、立ってねえよ!

タツオ
ハハハハハハハ、言われちゃいました(笑)

大竹
本人が面白がってる分には全然構わないけど、ここに来て「森」と「林」の違いをとくとくと説明されてもさ。

タツオ
それでなんか「他の人はどんな研究しているのかな?」って図書館で他の人の論文を読むようになったんですよ。そしたら、僕より時間を湯水のように使っている人がいるな!っていうのに気づいて・・そういう「ヘンな論文」を集めて安心するっていう作業をずっとやってたんですよね。


大竹
やっぱり頭がいいね、無理矢理自分の論文の話に結びつけて。これから今日の論文の話とつなげて・・頭いいね、大学どこ出ているの?

タツオ
僕は早稲田ですね。

大竹
文学部?

タツオ
第一文学部、14年間通いました。

大竹
すごいな、たくさん通えばいいってもんじゃないけど(笑)

タツオ
学部5年、修士3年、博士6年。

大竹
博士号まで取ったの?

タツオ
博士課程まで行ったんですけど、博士号がもらえなかったんです。そういうシステムなんですよ。博士号を出さない大学だったんですよ、早稲田・・文学部。

はるな
それは知らずに?

タツオ
いやまあ知っててですけど、まあまあ定年退職しないと博士もらえないぐらいな感じの。

大竹
後半ではその論文の話をするけど、もうちょっと前段の話をさせて欲しいんだけど。

タツオ
もちろん、もちろん。

大竹
もうちょっとだけね。それでそういうのって日常生活とか友だちはそんなにできて行かなかったわけじゃない?

タツオ
そうですね。

大竹
それでだいたいでもさ、収集癖とかさモノにこだわるタイプって女の人には・・まあこんなこと言うのは失礼だけど、あんまりいないじゃない?

タツオ
ああ、確かにそうですね。

大竹
近ごろ「歴女」とか城跡なんとかとかいろいろ出てきたけど、昔にはそんなにいなかったじゃない?

タツオ
いなかったと思います、収集癖自体がないって言われてますよね。

大竹
ないよね?女の人は宝石と香水ぐらいだよね?

タツオ
コレクションも最初行き着くのは全部ってことなんですよね。なのでフィギュア集めたりする人もバージョン違いとか特典なんちゃらみたいなそういうのを集めると全部知っているっていうことに価値があるんで。

大竹
だから1回あのフィギュアのオタクの人?「TVタックル」で来てもらって話したけど、その人たちは何をやっているかって言ったら「俺には彼女が4人いる、今日は全部連れてきたから見るか」って言ってフィギュアを目の前に4体並べて「最初の妻」とか言ってるわけさ。

タツオ
なるほど僕は3体ですね、そういう意味では。

はるな
いるんですか?

タツオ
はい、僕も美少女フィギュアを集めているんで。

大竹
だからあの国語辞典なんかには別の名前は付いてないの?「俺の妻」とか・・

タツオ
付いてないです。略称はあるんですね。

大竹
略称ってどんなの?

タツオ
例えば皆さんご存じだったら「新明解国語辞典」だと「新解さん」って呼ばれてる。新海誠じゃないですよ、「新解さん」っていうのが先ですからね。


「岩波国語辞典」は「岩国」(いわこく)とかそういう略称が。


はるな
どうでもいいけど、すっごいツバ飛びますね。国語辞典の話になったら(笑)

タツオ
ごめんなさい、これがオタクなんです。

大竹
それを彼女とかっていうようなものとは関係なく、じゃあ奥手だったわけそういうことって?それとも彼女もいながらそういうことだったの?・・どうだったの、そこらへん?

タツオ
いやまあなんか・・その特に取り立ててこういう国語辞典を集めているっていうのは人に言わないものだったので、論文読んでいるとか・・。

大竹
じゃあそういうことは言わないけど、彼女は普通にいたんだ?

タツオ
いた時期もあります。

大竹
それで君のそういうことは全然その彼女には話してない?知らない?

タツオ
そうですね、はい。まあ2次元の彼女にはすごい言ってますけどね。

はるな
2次元・・(笑)

大竹
フィギュアにはね。

タツオ
「ごめんね、こんなに部屋が狭くて」って言ってますけどね。

はるな
こういう2次元の話になると流暢にしゃべるけど。実際、人を相手にした恋愛の話を大竹さんがパッと聞きつけたようなときにはちょっと表情と言葉が詰まったんですよ。ちょっと今、横で見たんですけど。

大竹
お前、そんな厳しい目で見るな。サンキュータツオさんをそんな厳しい目で見なくてもいいと思うんだけど。

タツオ
ゲームだったらすごい強いんですけどね。ゲームだったらすごい落としてるんですけどね。

はるな
恋愛はあんまり興味がないんですか?

タツオ
時間が掛かりますよね、恋愛って?その時間がもったいないなって思っちゃうんですよね。そのかけた時間だけ確実なものが得られるかどうか分かんないじゃないですか?

でも論文とか研究っていうのはかけた時間だけ必ず何か結果が得られるんですよ。「分からなかった」っていうこともちゃんと得られるんで、それがやっぱり大きいですね。

大竹
恋愛にはない?

タツオ
ないですね(笑)

はるな
強く!

大竹
そういうことは時間の無駄?

タツオ
個体は進化するんで、例えば26歳のときの彼女と27歳のときの彼女ってまた価値観も変わるじゃないですか?

はるな
こっちもだし、向こうもやしね。

タツオ
前に得られたデータが適用できないっていうね。人間はそこはあやふやなんですね。それだったら100人のデータ取れるんだったら100人と付き合いますけど。それは物理的にできないじゃないですか?

大竹
いや、そんなことはないよ・・いいや嘘だけど(笑)

はるな
どういう立ち位置?でも今は恋愛というかご結婚か何かは?

タツオ
全然してないですね。

はるな
独身ですか?

タツオ
もちろんそうです。

大竹
もったいないその時間が?恋愛なんかくだらないと。

タツオ
僕は大学院に入るときに指導教授に「君は人並みの幸せを得ようとは思わないようにね」って言われるんです。文学部の大学院に入るってそういうことなんで。収入もないし、もう女性の理解を得られるとは思うなという覚悟でもう入ってますので。

大竹
でもそういうものだって、例えば藤井四段みたいなことになってきたら君に憧れる人とかが世の中にたくさん出て来たりすることもあるでしょ?

タツオ
そうですね、だから10代でもすごい研究をする人はたくさんいますので藤井さんみたいにね。藤井さんすごい注目されてますけど「走れメロス」のメロスって時速どれくらいで走っていたのか?とかそういうのを計算する人とかって出てきてたんで面白いですよ。

大竹
「走れメロス」ってどのくらいで時間走ったの?


タツオ
時速29キロって、実際にはそんなに走ってないっていうのが分かったんです。走った距離と時間を考えて時速を計測したんですよ。

大竹
メロスはそんなに走ってない?じゃあマラソンなんか間違っているじゃないか!42.195キロは走っちゃいかん!

タツオ
途中、寝たりしていますからね。あと妹の結婚式で酔っ払ったりしてますから。

大竹
そんなことしてたの!いやー知らなかった。

タツオ
山賊に襲われたりとかも。

大竹
そんなことしてたの!メロスが!知らなかった、そんなの。

タツオ
途中、疲れて寝たりとか。

大竹
今回の本は、どういうふうなことですか?

タツオ
私がライフワークで集めている変な論文を紹介する本「ヘンな論文」という。2年前にも出したんですけどその第2弾、今回から読んでいただいても分かるようないろんなジャンルの論文を集めた本です。

はるな
なんかプロ野球選手と結婚する方法とか、すごい気になるの!

タツオ
気になるじゃないですか?そうでしょ?普通みんなぼんやり「プロ野球選手と結婚したいわー」って思って、実際どうやったら結婚したら分かんないじゃないですか?

はるな
女子アナにまずなってとか・・。

タツオ
そうでしょ?そこが素人の浅ましさです、だから。浅はかかつ浅ましいです。

はるな
私にはつれないのね・・。

タツオ
ハハハハ、プロ野球選手と結婚している相手の職業がどういう職業が多くて、平均何歳で結婚しているか?っていうのを全部調べて。とりあえず自分の容姿は置いといて、結婚できる人はどういうところにいる人なのか?

大竹
そうそうだから恋愛感情とかそういうことは彼は言ってないわけ。そうじゃなくてどういう・・例えばどういう人が多かったんですか?年齢とか・・

タツオ
水商売関係者です。つまり各球団のフランチャイズのある都市のホステスがもっとも結婚相手として多かったっていうのがデータで分かったんです。で、アナウンサーっていうのは本当に超トップ選手でしか結婚してないんですよ。

大竹
あ、なるほど!トッププレイヤー、話題の。

タツオ
もうメジャーリーグとか行くような人ぐらいしか、しかもヤクルトとかが多いんですよ。それはなぜか?っていうと在京の球団じゃないとそういう人たちと接点がないので。なかなか出会えない。

大竹
ヤクルトは接点が多いの?

タツオ
あのー、フジテレビと・・。

はるな
フジテレビの方とのが多いですね、そういえば。

タツオ
だから実際のプロ野球選手にアンケートを採って「奥さんとどうやって知り合ったか?」っていうのを全部教えてもらっているんですよ。

大竹
すごいな。

タツオ
すごいじゃないですか?でも最も多いのは、北海道日本ハムだったら札幌、とか広島東洋カープだったら広島にある水商売のホステスさん。

大竹
東京にいたホステスが札幌に流れてるっていう噂がある。

タツオ
しかもこれは先輩が行きつけのお店に連れていってもらうパターンです。

大竹
そうだね、そうだそうだ!

タツオ
っていうことは、在京の先輩御用達のホステスとか代々先輩から後輩に受け継がれているんですよね。そこでなじみのホステスさんになればプロなので口も堅いですし、徐々に人間としての心も通わせられるっていうことで。

大竹
しかもプロ野球選手って意外と野球ばっかりやってきてるから社会にそんなに接してない。まあ彼女がいたかもしれないけれど、社会に出てみて最初に連れて行かれたお店・・そういうところで初めて・・

どっちかって言ったら一生懸命野球をやっていた男よりもホステスさんの方が世間をよく知っていそう。

タツオ
そうなんです!やっぱりそういう一流ホステスさんって毎日5紙くらい新聞読んでね、話を合わせることもできるぐらいけっこう優秀な人たちが多いので頼もしい。

大竹
日経新聞読んでるんだから、株の動きなんか知っているんだから。「今日は下がっちゃって、あなたガッカリね」なんて。

タツオ
本当頼もしいじゃないですか。第2の人生の方が長いわけですから野球選手。そうなったらちゃんと自分をマネジメントしてくれるような奥さん。

大竹
君の研究はもう世の中の人のためになってるじゃないか、十分なってる。このデータ大事だよね!データから分析すること大事だよね、これはもうプロ野球の監督とかそういうのにいろんなデータで教えてあげたいくらいだよね。

タツオ
中日の選手だけは年上の奥さんをもらうっていうデータが出ていたりとか。

大竹
落合とか?

タツオ
そうなんです、みんな中日の選手って2,3歳年上の女性と結婚している。

大竹
もうお前名古屋行け、名古屋!

タツオ
だから直感だけじゃなくて、研究してはじめて得られることとか一見何の役に立つか分からないっていう論文も紹介してくれているということで、そういうのを集めました。

大竹
面白いよね。

はるな
ちょっと私も読んでみたいなと思う。

タツオ
全然心こもってないじゃないですか!

はるな
いやいや、ホンマに読みます。

大竹
「おっぱいの揺れとブラのずれ」気になるねえ。

タツオ
これ実際にプラジャーがなんでズレるのか?っていうのを研究した論文ですね。

大竹
中身に興味は?

タツオ
中身はもちろん興味があります!

はるな
はい、ということで今日はどうもありがとうございました。

(了)

2017/10/23

元UWF・垣原賢人が語る「あの大根がなければ、今の僕はなかった」

今回は2017年6月11日放送「真夜中のハーリーレイス」
「vs垣原賢人(延長戦)」を起こしたいと思います。

前回の
元UWF・垣原賢人が語る「進学校の柔道部で腰の骨折ったけどUWFに入りたかった」
の続きとなります。


清野
それでは垣原賢人さんをお迎えしての延長戦でございます。よろしくお願いします。

垣原
よろしくお願いします。

清野
もう本当にあっという間に試合が時間が過ぎ去りましたので。

垣原
あっという間でしたね、はい。

清野
けっこうやっぱりあのスパーリングの話が面白いですね。スパーリングであっても命懸けじゃないですか?先輩が本気でやってくるし。自分も下手したら動けないわけでしょ?

それで「終わり」っていうのは誰が決めるんですか?「スパーリング、はい終わり」っていうのは?

垣原
いやもうその先輩ですよね。その先輩が「終わり」って言うまでは。

清野
それは日によって違うんですか?早い日もあるんですか?

垣原
まあ早くても30分くらいですよね。ただ長いともうそこから40分、50分・・それこそ1時間越えるときもありましたよね。

だから「いつ終わるんだ?」っていうぐらい、本当にもうボロボロですよね。

清野
それは相手が変わることはあるんですか?

垣原
えーと、変わるというか・・だから結局、先輩の方が数が多くて新弟子なんてもうドンドン辞めて行くから。最後なんかは僕と冨宅(ふけ)さんしか2人しかいなかったんで。

先輩の方が多いですから当然1回先輩と終わったあとに他の先輩とやるということもありましたよね。

清野
ですよね、そうするともう1人目でボロボロじゃないですか?そうしたら2人目なんてもう立ってられないですよね?

垣原
それぐらいのこともありましたね、無茶苦茶でしたもう。

清野
でも中にはやっているうちに、ちょっとガーンと先輩にパンチなんかが当たっちゃって「ああ、先輩がキレる!」みたいなこともあったりするわけですよね?

垣原
あります、あります。これはよくありましたね。必死に逃げようとすると、その逃げようとしたあれで肘とかちょっと顔に当たっちゃったりすることもあるんですよ。そうしたらもう大変ですよね。

清野
もうマウントから・・素手で?

垣原
素手が上から振り下ろされますよね(笑)

清野
早すぎたマウントパンチが・・あのときまでグラウンドパンチっていう概念がなかったですもんね。グレイシーが出てくる全然前ですからね(笑)

垣原
これ僕ね、練習生のときもそうですけど。選手になってやられたことが1度ありまして。それがまあ藤原組長なんですね。

名古屋で僕と高田さんが組んで、相手が藤原組長と藤波(辰彌)さんがタッグでやった。

清野
あのUインターと新日本の対抗戦の?

垣原
だいたいそのぐらいの時期ですね。そのとき僕は組長にかかと落としをやったら、それが見事に顔面に入って組長の顔がお岩さんみたいになったわけです。

清野
目ですか?

垣原
目ですね、「あちゃー」と思ったんですけども。そのあとマウント状態になったらまさかまさかの鉄拳が上からアゴにグーで。

清野
アゴに入ったら意識飛びませんか?

垣原
飛びます飛びます、もちろん。パーンって飛ぶし、アゴがグラグラになりましたね。だからその試合後の打ち上げで焼肉食べれなかったですもん。もう本当に柔らかいものしか、レバ刺しぐらいですよ(笑)

清野
いや、怖いですね。だからやっぱり藤原さんの中でプチンっていうのがあったんでしょうね。「お前、何してくれてんねん」みたいな。

垣原
だから僕にとってね、そういうトラウマがあるんで今回の組長とのスパーリングマッチは何してくるか分からないっていうのをね、非常に緊張感があるんですよ。

清野
これ周りの人はね、垣原さんも病気されていてよくなったから、ちょっとご祝儀的なものというふうに考えている人もいるかもしれないし。

あるいは、藤原さんも病気されていたから、まあそうは言っても藤原さんもやっぱり一時ほどのあれじゃないって思っている人もいるかもしれないけど。これ決してそうじゃないってことですよね。

垣原
それを証明したのは、この間NEW後楽園大会がありまして。そこのロビーでパッタリ組長に会ったわけなんですよ。(NEW=IGFが立ち上げた新ブランド)

僕、今度8月にやるんで挨拶しようと頭を下げた瞬間にみぞおちにパンチがガンッ。いや僕もう本当に膝から崩れ落ちましたね。

清野
あっ、そうなんですか!

垣原
本当にもう「ええっ!」っていう感じで、一言「やるぞ」って言ったんですよ。

清野
っていうかやってますよね、もう(笑)

垣原
まあだからみぞおちパンチは予告編で8.14カッキーライド(垣原賢人復帰戦)やるぞというような・・もう鳥肌立ちましたね。これはもうタダではリングから降りられないなというそんな気がしまして。

清野
これ相手に藤原さんを選んだっていうのは垣原さんの選択ですか?

垣原
そうです、さっきも本編で話しましたけれどもUWFの忘れものがあったと。とあとは原点回帰というのと、

あともう1つ僕が業界に入るきっかけというか・・3度目の正直で道場に行ったときにそこに藤原組長がいらっしゃって、そこで背中に大根乗せるというテストをやってもらった。

清野
ああ、熱々のやつを!!

垣原
あれがきっかけでこの業界に入れたので、テストを受けられた。だから大本のきっかけを作って下さったのは藤原組長(藤原喜明)なんですよ。

清野
あの熱々の大根は聞いたことあるんですけど、あれ乗せたって藤原さんなんですか?

垣原
藤原さんなんですよ。

清野
藤原さんだったんですか!

垣原
そうなんですよ、3度目の正直で行ったんですよね。そのときにもう3回目だから僕もなかなか道場には入れずにモジモジしていたら

藤原組長が「おお、入ってこい」ってそれで「ちゃんこ食べろ」っていきなりちゃんこをご馳走になったんですよね。

それをついだのが鈴木みのるさんなんですけど。それでちゃんこを食べ終わったあとに僕が藤原組長に意を決して「入門したいんです」って行ったら

「よーし分かった今からテストやってやるよ、Tシャツ脱げ」って「筋肉見るのかな?」と思って僕もちょっと胸を張っていたら

「バカヤロー、お前背中見せろ!後ろだ!」って言って、「なんでだろう?広背筋でも見るのかな?」と思ってまた背中に力を入れて・・

清野
力を入れて広背筋をグッと膨らませて。

垣原
そしたらなぜかさっきまで食べていた鍋にフタをし始めて火を付けてグツグツ煮始めた。それで嫌な予感しますよね?

フタ取って中から大根を取りだして「今からこれを背中に乗せるからな、耐えたら入れてやる」っていう・・嘘みたいな(笑)

清野
藤原さんだったんですね、それ!

垣原
藤原さんもたぶんスポーツドリンクという名の何かをね、気持ちが良いものを飲んでたんでしょうね。だから本当に遊びというか・・だったんでしょうね。

清野
それはどれくらい我慢したら許してもらえたんですか?

垣原
いや僕の中ではものすごい長い時間に感じたんですけどね、本当に大ヤケドしたわけなんですよ。

清野
そりゃそうですよ!

垣原
でも僕はここで「熱い!」って言ったら入れてもらえないと思ったんで、もう全くのーリアクションでグッと耐えたんですね。もう身体じゅう電流が走るくらい。

清野
それはうつ伏せになるわけですよね?

垣原
いや、うつ伏せというかちょっと腰をかがんだ状態で僕はもう「熱い」と言ったら落とされると思ったんで、そのテストに。

だからもう全く「熱い」と言わずにグーッと耐えたんですよね。

清野
大根は1個だけですか?

垣原
1個だけ、それを見て藤原さんがこれは火が通ってなかったのかと思ったのか、そのときの練習生の田村さん呼んで

「おい、田村こい!腕出せ」って僕の背中に乗せた大根を田村さんに乗せたら田村さんがダチョウ倶楽部ばりのリアクションをやったんですよね(笑)

それを見て藤原さんが「これは熱かったんだな、お前根性あるなあ」ということで「おお、高田」って近くにいた高田さんに「今度、テストいつやるんだ?」って言って

そしたら高田さんが「えー、10日後ありますよ」って。

清野
本当に当時そう言ってました!?高田さんそんな言い方でした?(笑)

垣原
それで10日後のテストを受けて今があるということなんです。僕はあの大根がなければ、藤原組長がいなければ今の僕はなかった。

清野
ちょっといいストーリーじゃないですか!

垣原
だから僕の病気をいま克服してこれからまた熱く生きていくためのリスタートは藤原組長しかいねえなみたいな。

清野
なるほど、その話はよくできた話というか。つまり垣原さんの人生のテストにおいて、テストをしてくれるのはいつも藤原さんというか。

垣原
だからね、本当は僕は3月26日に桜庭選手とやろうとしたんですね、新宿中央公園で。

でもこれが雨で流れたので、やっぱりプロレスの神様が「垣原、違うぞ。藤原組長だろ?」ということだったんでしょうね。

清野
よくできてる。

垣原
もう避けたかったんですけど、なんかやっぱり原点回帰というか避けて通れないのかな?みたいな感じで行きましたね。

清野
これはちょっと大根も用意しといた方がいいんじゃないですか?(笑)

垣原
アツアツの大根!

清野
負けそうになったら、それを持って背中にグーッと押しつける(笑)大根デスマッチ!

垣原
別にUWFじゃないんですね、これ(笑)

清野
そうですか・・いいですね。なんかいい話だなとも思うし、そういや団体が3つに分かれたときにそれで藤原さんに付いていこうというのはなかったんですか?

垣原
えーとですね、僕は人というよりもUWFというものをもう1度やるなら・・僕ね、高校も辞めてUWFに熱狂してUWFに入った。

僕は人というよりもUWFにこの3文字に付いていこうということだったので、その文字が残っているのは「UWFインター」だったからということですよね。

清野
まあでもそのあとUWFのあとに全日本行ったりとか新日本行ったりとかってありましたけど、それはまた全然違う世界だったんじゃないですか?

垣原
そうですよね、新日本なんかもう水と油というか全然スタイルが違いますから。

清野
だから垣原さんけっこうUWFでキャリアを積んだあとにそういう世界に行って・・

新人で行くならいいですけど、ある程度もうレスラーとして確立されたものがあるのにあういうところに行って

また1からみたいなのはけっこうキツかったんじゃないですか?

垣原
うーん、まあでもどうですかね?なんかキツいのはキツかったですけど、ワクワク感の方が多かったかもしれないですね。

けっこう僕そういうのは平気なんですよね。今まで築いたものをぶっ壊してまた新しいものっていうのは意外と好きかもしれないですね。

清野
なんか馬場さんにはよく怒られていたっていう話を?

垣原
あー、そうですね。あんまり楽しい思い出ではないですけども。でもそのときにいろいろ厳しく教えて下さったからこそ、その後新日本でもスーパージュニア取れたりもしたわけなんで。

そういう意味ではやっぱり馬場さんのおかげというか。

清野
なんかそういうUWF的な動きっていうのは全然歓迎されなかったですか?全日本では?

垣原
うーん、そうですかねえ・・。

清野
特に馬場さんには?

垣原
まあそんなところはあったんでしょうかねえ・・。

清野
なんかあんまりレガースとか好きそうじゃないですもんね、馬場さんね。

垣原
というよりも、やっぱりプロレスは受け身なんだっていうところで。どうしてもUWFって攻めに走りがちなところがあって。

そこがまず「プロレスは『受け』だろ!」っていうところなんですけども。その受け身というか『受け』というのは当時の若い僕にはよく理解できなかったというか。そこを言われていたと思うんですよね。

でもやっとそれがだんだん後になってきて「そうか!プロレスは『受け』が一番大事だ」というのを分かるようになったわけなんですけども。

清野
でも本当にプロレスって「Uインター」とかも「UWF」とかもそうですけど。いろいろUWFって言われたりしますけど、外から。

これは本当に僕はすごいことだと思っていて、やっぱりその中で何が起こるか分からないっていうのがいっぱいあるじゃないですか?

これは普通のスポーツみたいに止めてもらえないし、すごく大変なことをやっていると思うんですよね。

だから身の危険があってもやらなきゃいけないし、そういうスリリングさっていうのはあったんじゃないですか?

垣原
そうですね、僕はあの19歳のときにはじめてメインで後楽園でゲイリー・オブライトとやったとき、前の晩に母に電話しましたもんね。

「もう何があっても、俺は全然後悔しないから」みたいな、明日どうなるか分からないよみたいな感じのことを母に告げたのを思い出しますね。

清野
えーっ、お母さんはどんな反応でした?

垣原
いやーもうあれですよ、不安で不安で仕方ないっていう感じで。

清野
ですよね、気が動転しますよね。

垣原
「もうずっと祈るからね」みたいな感じで。まあそれぐらい怖い選手でしたよね、ジャーマン(スープレックス)もそうだし。だからすごく緊張感がありましたよね。

清野
それが試合に出てましたよね。

垣原
Uインターだけじゃなくて、全日本に移ったあともそのゲイリー・オブライトとタッグで東京ドームで戦ったとき。まあそれが彼の中で爆発したんでしょうね。

僕は全十字靱帯ブチ切れられましたからね。だから少しでも彼に隙を見せた自分が悪かったなと思って。

だから本当にこのプロレスっていうのはすごく緊張感を持ってやらないといけないなというところですよね。

清野
全日本プロレスのリングでもそういうことがあるわけで。向こうはもうやる気っていうか・・

「垣原は何をやってくるか分からないな」みたいな。けっこう警戒していたんでしょうね。

垣原
だから僕も上がるリングが違うからちょっと何か自分の中で隙ができていたんだと思うんですけれども、そこを突かれてグイッと見事に全十字靱帯を切られちゃって。

清野
あれで欠場ですもんね。どれぐらい休みましたっけ、そのあと?

垣原
何ヶ月間か休みましたよね。だからもうその試合のあと立てなかったですから、もうブランブランで。だからプロレスは怖いんですよ。

清野
もう本当怖いんですよ!北尾さんだって1発でやられたわけじゃないですか、あれだってね。もうそれは高田さん的には「勝ちは勝ち」ですもんね。

向こうはたぶん引き分けに持っていくっていうのがあったんだと思うんですけど。関係ないですよね、当たってしまったらおしまいと。

垣原
それがUWFなんですよ。

清野
「UWFとはいったい何なのか?」って最近いろいろ話題になっていると思いますが、もう今のが全てだと思います。


垣原さんの考えるUWFっていうのが聞けてよかったです。という感じで今日いろいろお話をうかがいましたがそろそろお時間でございます。

(了)

2017/10/13

元UWF・垣原賢人が語る「進学校の柔道部で腰の骨折ったけどUWFに入りたかった」

今回は2017年6月11日放送「真夜中のハーリーレイス」
「vs垣原賢人(元プロレスラー)」戦
起こしたいと思います。


清野
さて今夜の挑戦者は、元プロレスラーの垣原賢人さんです。垣原さんは1972年、愛媛県出身45歳。身長は179cm体重は70kg。1989年に高校を中退して、第2次UWFに入門、翌年にデビュー。

UWF分裂後はUWFインターナショナル→キングダム→全日本プロレス→プロレスリングNOAH→新日本プロレスとさまざまな団体を渡り歩いて来られました。

首のケガによりまして2006年に現役を引退後はクワガタのレスリング「ミヤマ仮面」として活動をされています。

2014年に悪性リンパ腫に感染していることを公表したものの回復を見せ。今年の8月にはリング復帰を宣言されたばかりです。

そんな垣原選手、現在はタイトルマッチに備えましてスタジオの隣にあるドレッシングルームでウォーミングアップの真っ最中と聞いています。その様子をちょっとのぞいてみることにしましょうか?

立ち上がって「クワッ、クワッ」とミヤマ仮面のポーズをばっちり決めていただきました。ただ、マスクをかぶってないんですよね(笑)

今日はなぜか素顔で「あーっ、しまった!」と頭を抱えていますが、ラジオだと思って気を抜いてましたよね?姿が見えないと思って。今日はミヤマ仮面なのか?それとも垣原賢人でくるんでしょうか?マシンガン掌底には気をつけていきたいと思います。

327回目、タイトルマッチのゴングはこの曲のあとで鳴らされます!



清野
さあ流れてきたのは、尾崎豊のレガリテートでございますが、この曲にのせましてリングインを果たしました今夜のゲストご紹介しましょう。

元プロレスラーの垣原賢人さんです、ようこそこんばんは。

垣原
よろしくお願いします。

清野
今日はミヤマ仮面じゃなくて素顔で登場となりました。

垣原
いや、恥ずかしくて・・ちょっと本当に・・。

清野
ハハハハ、大丈夫ですよ!顔は写ってませんから!娘さんがちょうど1年前くらいですかね?公開録音でお世話になりまして、同じようにこの曲で入場してまいりましたよ。



垣原
ああ、そうですか!いやーすいません、なんかご迷惑をおかけしたんじゃないんですか?

清野
いやいやいや、もう盛り上げていただいて。腕相撲が強いんですよね?山崎一夫さんと腕相撲対決をやりまして。

垣原
えっ、山崎さんと!?

清野
「私は自信あります!」って言うから「じゃあ山崎さんとやってくれ」って言って。

垣原
何をやってるんですか!大先輩相手に!

清野
で、粘ったんですけど・・最後は山崎さんがバーンと叩きつけて。

垣原
いやまあそうでしょうけどね(笑)よく山崎さんも受けてくれましたね、あんな小娘相手に・・。

清野
いやいや、山崎さんもそこはプロレスラーの意地というか。そこで女の子相手に「ああ、負けちゃった」っていうパターンもあるじゃないですか?

山崎さんはやっぱりレスラーですね「ナメられちゃいけない」って最後はもう叩きつけてましたよ。

垣原
山崎さんに挑戦しようと思ったのは・・うちの娘が言ったんですか?

清野
娘さんが。

垣原
身の程知らずというか、ちょっと帰ったらヘッドロックしておきますよ。グランドヘッドロックをね(笑)

清野
ラッパ吹かせますか(笑)いやでも元気があっていいじゃないですか!お父さんの血ですよ、腕相撲強いっていうのは。たぶんあれからまた悔しくてトレーニングしていると思うんでね。

垣原
やってるんですかね?・・いやーどうでしょうかねえ?

清野
まあそんなアイドルのお父さんでもありますけれども、垣原さんの長いキャリアでやはり中心になるのがUWFだと思うんですよね。

このUWFっていうのが・・僕も垣原さんと世代が一緒ですから、僕らの世代はまあやっぱり新しいものに見えましたよね?

垣原
そうですね、もう革新的というか・・なんですかね?

清野
何が格好良かったですか?やっぱりキックですか?

垣原
そうですね、やっぱりキックでしょうかね?

清野
それで「これをやりたい!」と思って、それで高校に入るんだけど高校を中退してUWF入るんですよね?

垣原
僕、本当に中学のときにガリ勉少年でその入った高校っていうのが進学校だったんですよ、バリバリの。

清野
新居浜西高校でしたっけ?

垣原
そうなんですよ、もう苦労して入ったんですね。一応、中学1年のときに夜中の2時3時まで勉強してましたから。ガリ勉で塾も行って。

清野
じゃあもう学年でもトップクラスの成績で?

垣原
まあまあ、点取り虫というか頭は良くないんですけど勉強やった分だけそれだけの結果は出てましたんで。そんな感じになっていったんですけど。

だんだんUWFのとりこになってきて、だから中2の終わりとか中3ぐらいでもうちょっと心はUWFに行きかけていたんですね。

ただやっぱり周りはそんだけ優秀なら高校行かないのはおかしいってなりますもんね?「それは逃げてんじゃねえか?」って言われはじめて「いやいや、逃げてるんじゃないんだよ」ということになって、そこで押し問答をして・・

「じゃあ分かった。受けるよ」って一応受けて合格はしたんですけども。もう心ここにあらずというか・・

清野
もう早く行きたくてしょうがないと?僕でもそういう話が大好きなんですよ!佐山さんも高校中退して新日本プロレスに入っているんですよね。船木選手も中学卒業出て入ってる。

高田さんも確か高校中退じゃないですか?あの人たちのストーリー僕けっこう好きなんですよ。待てない!大人はみんな「待て、待て、待て!」って言うじゃないですか?

「3年間、とりあえず高校は出ておいた方がいい」って「とりあえず」ってよく分からないんですけど。でもそれ待てない人って垣原さんもそれなんですよね・・もう素敵だなあって。でも揉めたでしょ、相当?

垣原
めちゃめちゃ揉めましたね。もちろんうち片親だったんですけど母親は泣いてましたよね。担任の先生なんかもうちに来て説得するんですけれども。

部屋の片隅に週プロがあるんですけど、それを投げつけましたからね。「こんなの読んでいるから、辞めるとか言うんだよ!」みたいな、もう先生も熱くなっちゃって。

でもそれでも僕はもうテコでも動かないわけですよ。「もう絶対UWF入るから辞める」と。

清野
プロレスラーというよりもとにかくUWFっていうのが、やっぱり・・だから他じゃなかったんですね?

垣原
他じゃなかった・・でね面白いというか僕がすごいぶっ飛んでるのが、その進学校に入って一応部活に入れっていうことになって柔道部に入ったんですよ。進学校の柔道部ってそんな強くなさそうじゃないですか?

そこで僕はなんとぶん投げられて腰の骨を折ってるんですよ。「横突起」っていうのを2ヶ所、ものすごい痛かったですね。もう歩けなくてですね、それで「おかしいな?」と思って学校行く前に病院に行ったら腰の骨が2ヶ所折れててお医者さんが「よくこんな状態で歩けるな」ってびっくりされるくらい。

「痛みに強いなあ」って驚かれるくらいのケガだったんですよ。それからもう寝たきりで1ヶ月間骨がくっつくようにコルセット巻いてってそんな生活になったんですよ。

清野
プロレスラーになる前にすでに大ケガしてたんですねえ。

垣原
それなのに退院というかコルセット外してケガ治った直後に、僕は高校辞めているんですよ。

清野
そこで普通は「いや俺もう柔道部くらいでケガしているわけだから、プロレスなんて無理だ」っていう・・。

垣原
そのレベルの低いね・・(笑)

清野
まあ高くはないですよね。

垣原
それで投げられて、まあ強い弱いで言ったら弱いですわね。弱いどころか投げられて骨折しているってなかなか聞かないですよね?(笑)

もうその時点で「やめた方がいいよ」って周りは思いますよね?自分の中では、中学の3年からずっとUWF行きたいとかプロレス行きたいという気持ちが高まって。いやいや高校に行っていて、いやいや柔道やっていたからこんな大ケガをしたと。

つまりケガしたのはそういうモヤモヤした気持ちがそういうふうになっただけで、自分は弱いとかじゃなくてそういう中途半端な気持ちでいるのがいけないと。だからここはスッパリバーンとやめてって・・

清野
踏ん切りついたわけですね。

垣原
この骨折がきっかけで、普通はそこでね「あれ?」って不安になりますよね?「俺大丈夫かな?こんな身体でプロに入ったら殺されんじゃないか?」と普通思いますけど、僕は逆なんですよね。

清野
いや、若いって怖いですよねえ。

垣原
怖いですね、16歳!

清野
怖いもの知らず!それがいいじゃないですか!若さの勢いっていうかね。それでその過酷な入門テストをクリアして入るわけじゃないですか?

垣原
でもそのテストすらも受けるまでになかなか大変だったんですよ。進学校も辞めて、僕もすぐに入れるくらいの気持ちを持っていたんですけど、まずUWFに履歴書を送っても返事が来ないわけですよ。

だからもうそれこそ学校を辞めてから1年近く何のチャンスもなかったです、宙ぶらりんの状態です。だから周りは言いますよね「なんで在学中に送って、合格したら辞めりゃ良かったじゃん、なんで辞めちゃったの!?」ってすごく言われましたね。

清野
でもそのときはもう「何か行かなきゃいけない」っていうのがあったんでしょうね。

垣原
いやもう熱くなっているから。UWFに熱狂しているわけですから、いても立ってもいられないわけですよ。

清野
分かりますよ!俺、そういう話すごい好きなんですよ。

垣原
骨折して寝たきりでもうウエストなんか女の子の手が届くぐらい。

清野
もうコルセットがガンガンに固めているわけでしょ?

垣原
もう中森明菜ぐらいウエストが細いわけですよ。それ見ておばあちゃんが「そんなのでなれるわけないだろう」っておばあちゃんもびっくりするぐらいのウエストで。だけど僕はもう「今行かなきゃ!」みたいな感じで。何か取り憑かれているんじゃないか?っていうぐらい(笑)

清野
でもそういう時期ってありますよ、10代のときって。「これだ!」ってなったらね、もう「それだ!」ってなっちゃうんですよ。他のことに全然耳が入らない。

垣原
だけどもそれでどんどん時は経っていって、まあ僕もさすがに焦りはじめて「どうしたらいいんだろう?」ということで「これは東京に出るしかない」ということで東京に出て新聞配達で下宿してっていうところに行くんですけども。この続きの話はもういらないですよね?(笑)

清野
いやー、でもこれちょっと壮大な話になりそうな・・ハハハ(笑)

垣原
長いんで、これはまあ本を読んで下さい。本に書いているかな?「Uの青春」これを読んで下さい。

清野
あの僕聞きたいのが、スパーリングなんですよ!UWFと言えばやっぱりスパーじゃないですか?

垣原
そう来ましたか!さすが清野さん!お目が高い!

清野
いやいやいや、もうね「UWF=スパーリング」ですよ!とにかく本にも書かれていますけど、前田日明さんと当時70kgぐらいの垣原さんがスパーをやると。格闘技的に言うとめちゃくちゃじゃないですか?(笑)



垣原
めちゃくちゃですよね(笑)30kg、40kgの体重差で。

清野
普通、成立しませんよね?でもいいんですか、それは?

垣原
それがスパーリングなんですよ。それね、全く格闘技のど素人ですよ。それを身体じゅうの関節をグシャグシャにしてくるんですよね。それで「ラッパ」つって押さえ込んで鼻と口をふさぐわけですよ。

清野
お腹でふさぐ?

垣原
はい、それで体重がもう30kg、40kg違うんですからもう返しようがないんですよね。だから溺れた状態ですよ、海とかで。

経験ありますかね、みなさん?溺れそうになったことってありますよね?1度や2度はありますよね?あういう状態がそれこそ30分、1時間続くわけなんですよ。絶望ですよね。

清野
それは無茶苦茶ですよね。

垣原
だからもうみんな夜逃げするわけですよ。もう3日も持たないわけですよ。

清野
(スパーリングは)どういう状態でそもそも始めるわけなんですか?立ったまま始めるんですか?

垣原
スタンディングの状態から。それで僕らから攻めてタックル行くんですけど、バーンって潰されてあとはもう上に乗られて・・もう覚えてないぐらいな感じで・・あれですよね、溺れた状態が延々と続くわけですよ。

清野
とりあえずはやっぱりタックルからまず入るんですか?

垣原
そうですね、こっち側から。

清野
片足とか両足とかバッとつかんで。そういうタックルのやり方っていうのは教えてくれるんですか?

垣原
教えてくれないですね(笑)

清野
えっ!じゃあ自己流で!それは倒れませんよね(笑)

垣原
もう潰されるだけです!

清野
あとはもう乗られて、そっから30分、1時間続くんですか。

垣原
これ押さえ込まれるだけでも辛いのに、鈴木みのるさんとスパーリングをやろうものならこれにもっとすごいのが付いてくるんですよ。

清野
何ですか?

垣原
耳を拳でグリグリグリグリやられるんですよ。肘をバチンっと食らったりね。そうするとどうなるか?というと耳の中に小さい毛細血管がありましてそれが破裂するわけ何ですよ。

そうすると耳自体がピンポン球みたいにプーッと。お餅を焼いたみたいにプーッと膨れあがるんですね。これがものすごく痛くて。

それでこのままで放っておくと耳がおもいっきり垂れ下がって耳が切れちゃいますから、だからそうならないように注射器で抜くんですよ、中の血を。

それを何度か繰り返してこういうカリフラワーイヤーという耳ができるんですけれども。

清野
垣原さん見事にわいていますね。みんな耳がわいているんですかね?

垣原
うーん、だいたいわいているんじゃないんですかね?それが固まるまでに半年くらいかかるんですよ。もう半年間Tシャツを脱ぐだけでも痛いんですよ、耳に触れると。

だから関節技とか押さえ込みだけでも辛いのに耳もまた加わって、耳の痛さ・・・これがもうどうしようもないくらい辛かったですね。

清野
あれでも鈴木さんってそんなにわいてなくないですか?パンパンにわいている印象があんまりないんですけどね。

垣原
ああ、そうですね!確かにそうですね。まあ強かったんですかね?まあ高校のころからずっとレスリングを。

清野
そうか・・だから上になってしまえばいいんですね。わかないんですよね、結局ね。下になるからわく。

垣原
未熟だってことで、それで僕は両耳で1年苦しみましたね。

清野
シャワー浴びても痛いでしょ?

垣原
痛い、痛い、痛いです。あともう辛いのはこういうイヤホンこれができないですからね。

清野
入らない?

垣原
これを入れたらポロッと落ちちゃいます。

清野
まあまあまあ、でもこれがレスラーの証拠というか・・寝技をやっている証拠ですよね。でもやがて逃げ出すっていうか・・抜け出す?自分でマスターするわけですよね?

垣原
まあ、そうですね。

清野
「あっ、この間までキメられていたのにキメられなくなってきたぞ」っていう瞬間がやがて来るわけですよね?これはどういうタイミングで訪れるんですか?

垣原
自然と覚えていくんですかね?痛いこととか辛いことをやられているんで、そこでいろいろテクニックを自然と覚えて辛くない状態を自分で見つけていくわけなんですよ。

清野
これは何ですか?ロープに逃れたらブレイクなんですか?

垣原
そんなのはないんですよ。

清野
ロープエスケープはなし?試合はあるけれども、スパーはないんですね。

垣原
もう関節キマってタップしてもその体勢は外してくれますけど、離した瞬間にまた次のサブミッションにいくわけですよ。

清野
そこはスタンドじゃないんですね?もう1回寝たままで?

垣原
またグリグリグリグリ4,5回いろいろ形が変わるだけで関節をキメられまくって、ちょっと気が済んだらまた立ったところからスタートを始めて・・それをもう延々と。

清野
それはでも上の人にはなかなか敵わないですよね?みんな本気でやってくるんですか?

垣原
もちろん、そうですね。

清野
でも前田さんとか高田さんとか、もうそれなりの位置の方じゃないですか?新弟子相手に本気で来るんですか?

垣原
まあその本気という・・まあ力は2割、3割でも僕らはあれでしょうから、本気は本気だと思うんですけども。100%は出さないでしょうね、出さなくてもそれこそ赤子の手をひねるようにキマっていくわけですから。

清野
後輩が先輩に勝つっていうことはないんですか?

垣原
えー、でも強くなってくればそういうこともあると思いますけどね。

清野
垣原さんは先輩から1本とったことはありますか?

垣原
でももうキメられなくなったぐらいから逆に誘われなくなって、だからキメるまで行かないくらいですかね?キメる一歩手前くらいで自然と先輩から声をかけられなくなってくるというかね、卒業みたいな感じの。

清野
って言いますよね?やっぱそうなんですね。

垣原
だからキメるまでは・・あとは自分の中でもキメれそうでも遠慮しちゃうところもあるんじゃないんですかね?やっぱり先輩だから恥をかかせちゃいけないみたいな。でも心の中では「俺の方が行ってるぜ!」みたいなのも・・ある。

清野
それは例えばですよ、高田さんからキメられなくなったと。これは高田さんから卒業なだけで中野さんからはまだ卒業じゃないわけですか?

垣原
まあそうですね、その選手によっては相性もあるし・・。

清野
当時はやっぱり誰が1番強かったですか?

垣原
うーん・・よくスパーリングやっていたのは船木さん、安生さん、鈴木みのるさんという感じで。この3人はよく稽古つけていただいて、めちゃくちゃ強かったですね。

清野
その3人同士がやることはないんですか?

垣原
あっ、ないですね。

清野
基本的に先輩と後輩?先輩同士はやらないんですか?

垣原
やらなかったですね。

清野
じゃあ、藤原さんと前田さんとかそういうのもないんですか?

垣原
ないですね、高田さんと鈴木みのるさんがやったのは何回か見たことがあるぐらいですかね。

清野
やっぱり高田さんが強い?

垣原
高田さんがとってましたね、アキレス腱か何かで。

清野
足関節もあり?何でもありなんですか?

垣原
何でもありです。

清野
じゃあ、チョークっていうのはどうなんですか?

垣原
チョークもありますね。

清野
スリーパー?ノド入れるんですか?

垣原
ノドも入れますね。

清野
じゃあ今の総合格闘技みたいなことですか?だって試合でチョークいいんでしたっけ?

垣原
チョークいけないんですよね・・あれ?

清野
チョーク、ダメですよね?あれだってパンクラスで初めて解禁したから、あの時代はたぶんUWFのときは確かダメですよね?でもそれは例えばスパーではガンガンやってた?

垣原
スパーではあったと思いますね。

清野
いやもうすごい・・やっぱりそういう話は興味ありますね。

垣原
もうボロ雑巾のようにグチャグチャにされましたね。

清野
あーっと、ここでゴングが鳴りました。垣原さん試合終了のゴングですよ。

垣原
えっ、これもう終わり?これ早いですね。

清野
だから言ったじゃないですか!始まる前に「早いですよ」って。

(延長戦に続く)
元UWF・垣原賢人が語る「あの大根がなければ、今の僕はなかった」



2017/10/01

オカルト研究家・山口敏太郎が語る「『これは嘘だ!』って分かってる事件がいっぱいあったけど、それで消してもやっぱり1割弱くらいは分からないのがいっぱいある」

今回は2017年6月9日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」山口敏太郎さんの回を
起こしたいと思います。


室井佑月(以下、室井)
本日のお客様は1966年生まれ、徳島県のご出身です。現在著書「超常現象のつくりかた」が発売中。作家・オカルト研究家の山口敏太郎さんです。いらっしゃいませ。

山口敏太郎(以下、山口)
お願いします。

太田英明アナ(以下、太田)
室井佑月さんはオカルト・超常現象が大好き。

山口
意外な印象がありますね。

室井
私ね、もう小学校のころからさ矢追純一さんっているでしょ?それから中学校時代とか高校時代は平川陽一さんでしょ?

それでそのあと敏太郎さんとベンジャミンさんをずっと追っかけてる(笑)

太田
本格的ですね。オカルトとか超常現象ほど人によって考え方・捉え方のスタンスが極端に分かれるのってないと思うんですけど?敏太郎さんはそもそもどういう向き合い方なんですか?

山口
ちょうど僕、大学時代にUWF旗揚げとかをバイトとかでイベントを手伝っていたりしていて。そこで「なんか技術革新ってこういうことなんだな?」と思ったんですよ。


だから僕が大人になってちゃんと大学を卒業して仕事をやるときには、ちょっと革新を起こそうと思っていて。それでオカルトでもう既に海外の資料を見たら「これは嘘だ!」って分かってる事件がいっぱいあったんですよ。

それで大人になって衝撃を受けたっていうのがあって「あっ、これは情報開示をしていかないとダメだ」ということで「この事件はおしまい」「この事件もおしまい」っていうふうにやっていくスタイルをやったんですね。

太田
ああ、潰していく感じなんですね。

山口
それで消してもやっぱり1割弱くらいは分からないのがいっぱいあるんですよ。

室井
いや、そこが怖いんだって!だから私がちっちゃいころからオカルト追っかけの私が読んでいるとさ。

矢追さんって宇宙人の解剖ビデオが出てきたときに「本物だ!」って証拠だって挙げてきたじゃん?平川陽一さんってテレビのUFO番組とか出てもちょっと照れがある(笑)

でも敏太郎さんは「これは嘘だ」って否定したり、否定しなかったりするものがあるのよ!そこが怖いよね。

山口
そうですね、宇宙人解剖ビデオは輸入した当時の制作事務所が最初に何千万も出して輸入して、あとで局が乗ってきたんですよ。

だから輸入した担当者にもインタビューをとってますが、あれはどうも宇宙人ではないみたいです。生き物ですけど宇宙人ではない・・まあ人間の可能性があるんじゃないか?というのが、ここ数年前に聞いた話ですね。

太田
昔、よくテレビではスペシャルでUFOの写った写真とか頻繁に取り上げてましたけど今はすっかりなくなりましたよね?

それは映像や画面をみると「これは本物だ」「これはニセモノだ」って敏太郎さんみたいにすぐに分かっちゃうっていう世の中になってきたことなんですかね?

山口
前は仲間内だけで作っていたんですよ、それがビジネスになって。このインチキビデオでビルを建てている会社は日本にもメキシコにもありますし、そのバイヤーをやっている日系人も友人がいますけど。

その人たちが具体的に大量生産をするようになってですね、より雑になってきて関係者が増えると秘密が漏れてくる。それでインチキビデオばっかり流していることが判明したっていうことですね。

室井
そうなんだ。昔わたしは新倉イワオさんのおかげで夜ひとりで眠れなかった・・(笑)

山口
あれ怖かったですよね?いや僕はだから「あなたの知らない世界」みたいな再現ビデオでいいんじゃないかな?と思うんですよ。

別にリアルな心霊ビデオじゃなくて、再現ビデオでも十分ビビって、子どものころ僕もトイレに行けなかったぐらいですから。もうあれでいいんじゃないのかな?と。

室井
でもあの・・「本当にあった呪いのビデオ」シリーズって全部最初から見ているんですよ、私。たまにすごいゾゾーッとするのがある!


山口
あれはでも僕から言わせると後ろに書いてありますよね?フェイクドキュメントであるという。

大人として正しい見方は、あれはショートホラーの短編集を見ているようなスタンスで見るのが・・

室井
でも「投稿募集5万円」って書いてあるよ。

山口
そういう体なんです・・(笑)

太田
今はほとんど画像とか映像とかいろいろ処理も高度になってきた分、でも逆に見抜ける力も増えてきた中で敏太郎さんがこのUFOの画像・映像で「これは否定しきれねえな」っていうのもあるんですか?

山口
最近もつい、イギリスの方に送ってきてもらったイギリスの空軍基地の近くの謎の7色に発光して変形する飛行物体はガチです。

室井
太田さん、まだ言ってんの?いるんだよ、宇宙人はね!だってもう「クローズアップ現代」でそういうのをやっているんだよ、NHKのだよ。

太田
でも私見たことないし、一回も。

室井
なんでUFOが太田さんにわざわざコンタクト取んなきゃ・・私だって見たいと思っているのに!

太田
敏太郎さん自身はUFOらしきものを?

山口
見てますよ。見てます、見てます。

太田
・・あっさり言うなあ。それはどういうシチュエーションで見たんですか?

山口
最初に見たのは10歳のときです。それで学校で運動会の予行練習をしていて女子がおゆうぎやってて、僕ら男子が座って見ていて。

巨大なUFOが出現して・・徳島なんですけど眉山って山があるんですね。さだまさしさんの小説になった。あの横に浮かび上がって、当時大塚製薬がバルーンを飛ばしていたんだけど、それじゃないなと思って見ていたら反転した途端に消えたんですよ。

クラスの男子全員が見ていて、最近2、3年前の同窓会でも確認したら、みんな覚えてます。

室井
じゃあ幽霊はいるの?

山口
幽霊もいると思いますよ、当然ね脳内映像の可能性もあると思うんですよ。昔、テレ東の昼間観ていた映画の記憶がどっか忘れてんだけど残っていて。その総集編みたいなものが出てきて。むかし観て忘れちゃってるようなホラー映画のワンシーンが脳内で再生される可能性もあるんですよ。

室井
私、敏太郎の本で読んだのかな?脳の海馬っていうところにキズが生活してたりとかでできちゃったりすると緑色に反応するって。

山口
それは僕じゃないな、僕はただ脳で一部キズがあったりする場合は、霊的なものを見るという説はあることはあります。ただ、でも単なる脳の幻覚とかね。脳内映像にしてはおかしいことがあって「このファッションのこの幽霊が出て来ました」と。

それでみんな見ているんですよ、ある町内で。新聞記事にもなって、しばらくするとその同じ服装の女が死体となって出てくると。死体となって出たあとに幽霊を幻覚したら、それは幻覚じゃないですか?

でも死体が出る前にその同じ死体と同じ服装をした幽霊を見ているということは、あるとしか思えない。予備知識がない。

室井
だってあれだもんね、宮崎勤のお父さんが町内の新聞を書いていて幽霊の記事を書いていたんだよ、被害者の女の子のね。

山口
そうそう、自分の息子が犯した犯罪による犠牲者の幽霊の話を知らないで書いていた。それね、どうも得体の知れないことがあって、よく僕もいろいろ取材するんですけど。死んだおじいちゃんしか知らない情報をしゃべる「通帳の印鑑はこの引き出しにあって・・」とか。

そうするとその通りにあるんですよ。ただそれも家族が誰かむかし聞いた記憶がよみがえったのかな?と思うんですけど、どうも誰も聞いた記憶がないこともいっぱいその幽霊がしゃべるってことがあるんですね。

そうなると全くないことはないんじゃないかな?っていう気がしますね。

室井
幽霊にも会いたい。

太田
でも怖いですよ、やっぱり。

室井
でも会いたいよ、私。

山口
いや、慣れると平気です。

太田
えっ、ということは敏太郎さんはときどき会っているっていうことですか?

山口
まあ、そういう場所しか取材に行かないですからね。

室井
えっ!この次、連れていって下さい!私、ぜひ会いたいんですよ!

山口
僕はいちばん怖かったのは、外国人のおばあちゃんの幽霊がいちばん怖かったです。

太田
どこで見たんですか?

山口
バンコクでカミさんと旅行に行っていて、古代遺跡の取材をやっていたんです。それで寝ていてカミさんと僕のベッドの真ん中に誰か立ってるんですよ、夜中に目が覚めたら。

そしたらなんか品の良い白人のおばあちゃんなんですよ。てっきり、このおばあちゃんお歳だから勘違いして俺の部屋に間違えて入ってきたなと思って「おばあちゃん、じゃあフロント行こうか?」って話しかけたら。

下からスクロールするように消えて行くんですよ。それでヒュッと消えたんですよ。それで夢だと思いたくないから、そのまま朝まで起きていて確実に記憶しているんですけど。非常に恐ろしいです、目の前で人が消えてくっていうのが。

室井
ねえ、幽霊って何しに出てくるんですかね?

山口
なんか魂が出てきているとか、残留思念が残っているとか、まあそこに強力な人の念が残った場合、幽霊となって出てくる説がありますね。

室井
じゃあ必ずしも怖い格好で出てくるわけじゃないでしょ?例えば口から血たらしてとかさ。

山口
意外とそういうのは少ないですよ。普通のきれいな格好をして。生きているときの普通のときの格好をして出てくるから、よく霊を見る人だって最初は生きている人だと思って、みんな話しかけたりするんですよね。そしたら途中でシュッと消えちゃうみたいな。

室井
そうだよね?私やりたいことがあるの。死んでから息子が写真を撮るときに絶対そこに写ってやるっていう(笑)

山口
それ、面白いですね(笑)

室井
でもそのときに血流して出ようとか、驚かせるためじゃなくていたずらだからピースサインとかで出たいと思うよね。

山口
意外と落ち武者とか血だらけの幽霊とかは、割と映画の演出であるじゃないですか?だからあれは脳内再生かもしれないですね。データが再生されただけみたいな。

太田
私はあの基本的に霊感は全くないんですけども、ただ先祖の霊が自分を見守って守ってくれているっていう感覚は常にあって。誰かが死んでもこの人は自分を守るために、あるいは誰かを守るために霊界に行ったんだなって思うというふうに考えるんですけど、その考え方自体っていうのはどうですか?間違ってますか?

山口
いや、間違ってないですよ。そういう供養の気持ちを持つってことは大切なことだと思いますし、やっぱり日本人のアイデンティティとして持っとくべきじゃないのかな?という。割と死んだら「はい、それまでよ」ってドラスティックな考え方じゃないですか、僕らって?

お墓参り行ったらおばあちゃんのことを思い出す、おじいちゃんのことを思い出すっていうのはそれは僕は大切な考え方だと思いますけどね。

室井
それがないと人はみんな悪いことをしちゃうんだよ。だからそうやって人間は縛らなきゃいけないんだよ。

太田
自分を律しなきゃいけない?

室井
そこは違うんだよね、オカルト好きとちょっと外れるよね。

太田
ああ、そうか・・ちょっと今、疎外感を感じた?

室井
私そんなこと言ったら、先祖みんな猿じゃん(笑)

太田
あのー、敏太郎さんがいろんな超常現象を見るなかでみんなが信じている中で「これは絶対ないから信じないほうがいいですよ」っていうようなことっていうのはあるんですか?

山口
どれも存在するんですよ。よく言われるのが、大槻教授と僕の違いっていうのは大槻さんていうのは全部否定するんですけど。

太田
まあ大竹まことさんは今日はいませんけど、基本的に全否定タイプですから。

室井
だから、まことがいなくて良かったよ!(笑)

太田
全く受け入れないですからね「何、バカなこと言ってんだ?お前!」みたいな。

山口
年末にたけしさんの番組で毎年ここ10年くらい会っていますけど、ただ僕は肯定派に座っているんですけど。どちらかというと僕は「中間派」という勢力で、だいたい9割くらい否定して1割のリアルを残すみたいなタイプです。

太田
否定しきれないものは信じようと・・?

山口
それでカメラが回っていないところで大槻さんは「宇宙人いる」って言ってますからね。

太田
えーーっ、そうなんですか?

山口
大竹さんも聞いているはずですよ。編集で上手く入れるのかな?って思ったんだけど、たけしさんがニュース番組を土曜日にやっているから、2,3年前に土曜日に収録がやっていたのかな?

それで「ちょっと待って!」ってたけしさんを止めて「実はわけの分からない言語が飛んできている」と。それで僕らがしゃべった言葉も返って来ているらしいんですよ。

室井
分かった!それ本当にUFOが来ちゃった回でしょ?

山口
あっ、そのときの回。あのときの回も3種類の違う言語を感知していて、ネイティブアメリカンとか日本語の琉球方言とか入れても解析できない言葉が3つだけあると。だから宇宙人は3種類はいるはずだってことを言っちゃったんですよね。だからあれを流せば、バーンと跳ねたと思うんですけどね。

室井
なんで流せないの?

山口
よく分からないです。テレビ番組で僕が「アポロ疑惑」とか言うと次の年に怒られたりするんですよ。

太田
その「アポロ疑惑」って何ですか?

山口
アポロが月に行ってないとか?

太田
そういう説ありますよね?

室井
映像が変なんだよね。

山口
僕は行っているとは思うんだけど、軍事機密だからVTR一部バックアップ用のやつと混ぜているんじゃないかな?と疑っているんですね。でもそれを言うと怒られるとかね。けっこうまだまだアンタッチャブルなところ・・脅迫電話もしゅっちゅう掛かってきまして、うちの事務所は。

「心霊ビデオのインチキって言うな!」とか掛かってくるとか、陰謀論の方に入っていくともっとエグい話はけっこうありますね。

室井
陰謀論大好き!!

太田
全否定されているけど、実はこれ有り得るような陰謀論ってありますか?

山口
陰謀論ですか?陰謀論で有り得るっていうのは・・そうですね、フリーメイソン陰謀説っていうのがあるじゃないですか?この前、僕フリーメイソンのグランドマスターと会ってきたんですけど、タケダさんていう人が新しく就任されて・・

僕が見ている範囲では、ただお金持ちとかの有力者が集まっているから結局政変のときに誰か噛んでるっていうだけであって。彼ら自体は悪いことはやっていないとは思いますよね。だからいろんな某都市伝説番組でボロクソで言ってますけど、フリーメイソンはそんなに悪くないんじゃないのかなと?

それよりか軍産複合体とかですね、そこらへんが戦争屋と叩かれてる人たちですね。そういうのが意図的に紛争を起こしている可能性が僕は強いと思いますよ。

太田
まあ自分たちの利益を得るためにっていうことですね。

室井
だから私、本当に思うもん!なんか世界がキナ臭くなってこの間ほらアメリカがカールビンソンが北朝鮮に行ってなんかやったろか?みたいになっていると、本当に宇宙人がコンタクトとって「今じゃねえの?」ってずーっと思ってたよ。

太田
まあ宇宙人が来たら、世界中が・・

山口
おさまりますよ、そんな場合じゃないですから。だからやっぱり例えばイギリスのBBCなんかはアルカイダの番組を作ってそれは国際のドキュメントの映画祭で賞をもらうくらい評価されているんですよ。

だからジャーナリズムの真髄というのは、僕はその俗にないとされている本当の陰謀論を暴いていくっていうのが一部必要なんじゃないかな?と思うところはありますけどね。

太田
まあタブーはでもないですよね?「こんな話あるわけねえじゃん!」っていうことでもちょっとしたきっかけで「あれ?」って思うことがあれば、やっぱり探究していくべきですよね?

山口
だから沖縄の海底遺跡にしてもね、どう見ても僕は人工物だと思うんですけど。まあ考古学会の主力の先生方は自然物だと言うと。まあ沖縄に超古代文明とか巨石文明があっては困るんでしょうけどね。常識が覆っちゃうから。

でも僕は何も宇宙人もUMAも全部可能性はあるんですよ。この前ツチノコの探検に糸魚川に・・

室井
ツチノコはもうヘビがなんか・・

山口
そうなんですよ、それで調べていくとけっこう八重山諸島とかに足がないトカゲがいるんですね2本。アシナシトカゲって言って、ロサンゼルス空港近郊でも新種が発見されたりしていて。僕はそのアシナシトカゲの1種が日本でまだ少数生きているんじゃないか?と。

室井
もうダメ!ツチノコの話はせっかくの時間が、いろんなこと聞きたいから!

山口
ツチノコは興味ない?(笑)

太田
そろそろお時間が迫ってきたんですけど、何かこれだけは聞いておきたいっていうことは室井さんありますか?

室井
本当に幽霊とかって人にたたったりしたりとかっていうことって本当にあったりするもんなんですか?

山口
呪いとかたたりですか?僕はそういうのは信じない方なんですけど、取材をしていて験が悪いものとか験が悪い事件って本当にあります。本当に人が連続で亡くなっちゃうとか。

だからそれを呪いというならば、不幸のシンクロニシティですかね?を呪いというならば僕は有り得ると思いますね。

室井
もう1個、もう1個聞きたい!日本で見える超能力者っていうか、霊能者って誰が本物?

山口
僕はテレビに出ている超能力者はエンターテイナーでタレントさんだと思うんですよ。意外と比叡山とか高野山とかに籠もっているお坊さんにすごい人が多いです。

僕は既存仏教とか既存神道の神主とかお坊さんで十分超能力者といえるぐらいのレベルの人はいますので。

室井
えっ!ちょっとあとでこっそり・・それ会いに行ったら会えるものなんですか?

山口
えーと、比叡山とかだと誰か有力者の紹介が必要だと思います。

太田
まだまだ、山口敏太郎さんへの興味は広がってるかと思いますけれども。また大竹さんいらっしゃるときにぜひ来ていただいて、ちょっとバトっていただきたいと思います。



(了)

2017/09/21

光浦靖子が語る「私と大久保さんがはじめてネタ見せに行ったら『革命が起きた!』って盛り上がっちゃったの」

今回は2017年6月8日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
オープニングの一部を起こしたいと思います。


光浦靖子(以下、光浦)
今日は大竹さんがお休みということで私の事務所「人力舎」VSカミナリの事務所「グレープカンパニー」のネタ対決になります。今日まるまる一日。

太田英明アナ(以下、太田)
後ほどじっくりと趣旨説明をさせていただきますけど。

光浦
グレープカンパニーが歴史が以上に短いっていうのを今日知って・・びっくりこいた。

石田たくみ(カミナリ・以下たくみ)
そうですね、2010年にできた・・

太田
まだ7年!うわー短っ!

たくみ
我々と同期の・・我々も2011年なんで。

光浦
もともとサンドイッチマンさんの個人事務所みたいなこと?


たくみ
そうですね、言ったらそうです。

光浦
ほいで、サンドイッチマンさんとマネージャーさんが1人か2人ってこと?

竹内まなぶ(カミナリ・以下まなぶ)
そうですね・・と元の事務所があったんですよ、サンドさんがいた。その事務所からごっそりグレープカンパニーに芸人も一緒に来たみたいな。

たくみ
僕らまだ子どもだと思われているんで・・そういう難しい話は関係者からは詳しくは聞いていないので。難しい話は分からないのですが、サンドさんが抜けてグレープカンパニーを作って。


光浦
そこにカミナリはグレープカンパニーに頭からオーディション受けた?

たくみ
そうです、そうです。「養成所がないところで芸人始めましょう」って話になって、まなぶくんと。

太田
2人で?まあすぐにデビューできるように。

たくみ
なんかね・・これまなぶくんが言ったんですよ。「お笑いは教えてもらうもんじゃねえ」って。まなぶくんが言ったんですよ、はっきりと。

まなぶ
言いました。

光浦
プハハハハハッ(笑)

たくみ
夜中に言いました。

光浦
そう言って、学校のないお笑い事務所って言ったら。

まなぶ
グレープカンパニーで、一番ちょちょいのちょいで入れたので(笑)

光浦
「手薄だぞ!」って(笑)

たくみ
人数募集したいっていう時期だったんで・・。

光浦
それでまんまと乗り込んで。

たくみ
「元気がある」「声が出ている」っていう理由で受かりました。

まなぶ
とてもいい事務所。

太田
養成所があるところに行かないっていうのは、意外といろんな芸人さんもそういうふうに考えるものなんですか?

たくみ
っていう人もなかにはいますけど、ほとんど養成所行くのが多いですね。

光浦
いま全部養成所あるもんね。

太田
大きなプロダクションはみんな養成所を持ってる?

光浦
人力舎もそれでだってまかなってるんだもん。

太田
・・・大人の世界の話で言うとっていうことですよね。

たくみ
よしもとだったら「NSC」とかだったりいろいろ大きい事務所には養成所があるんですけど。

まなぶ
今となったら「やっぱりお笑い教わった方がいいな」と思うところはあります(笑)

光浦
私もそう思う!私もそう思った!私もそう思ったー!

たくみ
グレープカンパニーに入って、お笑いのノウハウを教えてくれたのってNSC通っていた先輩だったんですよ(笑)

だからまあ言ったら受講料無料でNSCで教えてもらったことをNSC卒業生の先輩に教えてもらったっていう・・結局教えてもらうもんでしたね。

光浦
私もたぶん大久保さんとある日突然「ネタ見せに行こう!」つってさ、なんか急に思ったんだよ。

急に思ったんだよ「世の中でいちばん嫌なことやろう!」って思って。それでもうこれ決心したんで「どうしよう?」っていう相談したらもう絶対に行かんくなると思って

その足でコンビニに行って「Deview(デビュー)」っていう雑誌があって、いろんなオーディションが載ってる・・

それを観て「今日からいちばん近い日のネタ見せに行こう!」つって、それでバーッとみたら人力舎だったの、いちばん近いのが。それで人力舎のオーディションに行ったの。

太田
うわーっ運命的な出会いですね、それは。

光浦
だから3日前くらいに決めたの。それで電話したら「誰でも受けれる」っつーもんで。

たくみ
急にオーディション行こうって思ったのも、なんか運命感じますよね。

光浦
運命!運命!神の啓示よ!

太田
そのときはもうやるネタはできてたんですか?

光浦
できてないよ!

太田
えっ、3日で!?

光浦
だから適当に人のネタ観ながら、パクりながらちょいちょいちょいってやったよ!ちょいちょいちょいだよ、本当にもう失礼な話よ。

たくみ
でも確かにそうですよね、なんかとりあえず気持ちだけやって日にち決めてからネタ作りですよね。

太田
カミナリもそういう感じですか?

たくみ
そうですそうです、前の晩にできたネタです。まなぶくんが1から10まで作ったネタで。

光浦
それでよ、それで人力舎入っちゃったんだもん。

太田
それで一発OKだったんですか?

光浦
一発OKだったのよ!素人がはじめて人前でネタやって受かっちゃったのよ。なぜなら女性芸人がいなかったの!そのライブで女性芸人がまなつまふゆさんっていう・・ちょいちょい話するでしょ?今タイに住んどる・・

まなつまふゆさんが出るくらいで、とにかくもう99%男性だったのよ。女性だったら正直3、40点取れりゃもう色添えで出せるような空気だったの。

それで私と大久保さんがブスとブスだったの。当時は可愛い人がツッコミ、ブスがボケっていう分かりやすいスタイルしかなかったわけ。そのときブスとブスが来たもんで「革命が起きた」って。

たくみ
「まさかどっちも!?」って(笑)

光浦
ネタ見せがすごく盛り上がったんだよ「革命だ!」つって。それで受かってそれで人力舎に入っちゃったの。

それでラッキーなことにはじめてライブ出してもらったじゃん?「来月も来てね」って言われたもんで、そこは公務員の娘なもんでさ約束は破ったことはないじゃん?それで約束しちゃったらもう守るしかないじゃん?

もう出たいとか出たくないの意思はないんだけど「約束は守らにゃ」つって次の月も行くわけよ。それで2ヶ月目のときに事務所の人が「CMのオーディションがあるんで全員行って来い」つって、あのとき所属してない人たちがいっぱいいたの。

それでも女芸人さんとかはネタ見せに来る人もいたわけ。それでその募集要項が当時なもんでハッキリ書いてあるわけ。「かわいい子が主役、その友だち役のブスな女」みたいなオファーだったの。

それでお笑い事務所にそういうのがバッと来たらしくて、もう所属してない人でもちょっとまあブサイクな女の人全員、紙をもらったわけ。それで「行って来い」って言われて、まあそこも公務員の娘なもんで約束したら守るじゃん!

約束したらもう守るしかないじゃん?ルールなんて守るためにあるんだもの。それで行くじゃん?そしたら受かっちゃったの、CMに。

太田
すごい!

光浦
そいでCMに受かったらさ、引取先の事務所がないとそういうのできないじゃん?それが「人力舎がやる」って言って。それで人力舎所属になっちゃったんです。

だから人生ってさ、ラッキーって私はもうその何ヶ月で全ての人生のラッキーを使った気がする。「こんなに世の中に自分にラッキーがあるなんて知らなかった!」と思って。

太田
もういきなり自分の眼の前にレールがバーン!って敷かれた感じですよね。

光浦
そう、怖かったわー。

たくみ
でもいいスタート切れて、そっからでも順調ですよね?ずっと順調ですよね?

光浦
順調じゃないわよ!鳴かず飛ばずでずっとやっとるわいな!1回ブレイクしてみたいわ!

(了)

2017/08/30

活弁士・坂本頼光が語る「小5で水木しげるの弟子志望だったんです」

今回は、2017年5月28日配信「真夜中のハーリー&レイス」
「5.28坂本頼光(延長戦)」の回を起こしたいと思います。


清野
それでは活動弁士の坂本頼光さんとの延長戦でございます。よろしくお願いします。

坂本
よろしくお願いします。

清野
どうでした、放送の方は?

坂本
いやーもうだって全然足りないし、私の前説だけの気分でしたからね(笑)「もうあっという間だな、光陰矢のごとしだな」と思いましたよ。

清野
いやいや、まあ楽しい時間てことですよ。

坂本
ありがとうございます。

清野
僕も放送の中では言わなかったんですけどね、4月にはじめて観に行って。活動写真っていうのをはじめて観に行きまして。この歳まで1度も経験がなくて。

坂本
そりゃそうでしょ?普通はそうですよ。

清野
「いや、こういうものか!」と。やっぱりおっしゃってましたけど割と近いっちゃ近いんですよね。主役が映画というか映像でそこに音を付ける、声を付ける、しゃべりを付けるっていう。

だから自分は目立っちゃいけないんだけども、やっぱり個性は必要みたいなね。

坂本
そうなんですよね、しゃべり過ぎてもいけないし。かと言ってしゃべらないわけにもいかないんで。

清野
つまらないしゃべりだと、やっぱりダメだし。個性もいるじゃないですか?「あっ、坂本だからこうだ!」みたいなものも必要じゃないですか?

坂本
そうです、だから同じ作品でも私がやるのと別の弁士がやるのでは本当テイストが変わってくるんですよね。良い悪いは別としてですよ。ギャグとか「いれごと」って言うんですけど、ちょっとくすぐりみたいなのね。昔はよく失敗しましたよね。

清野
と言いますと?

坂本
例えばね、「グーッ!!!」みたいなの流行ったりしたじゃないですか?エドはるみさん。あういうのとかがブレイクしたときにちょっとそういうギャグとかをね入れたりしてもウケない。

「ワイルドだろぉ?」とかね、あういうのとかを入れてもウケない。それは私じゃなくてある弁士がやってドンズベりしていたのを私が見ていて「やっぱりやらんで良かった・・」とか思って。

清野
それはだからお客さんはそういうのを求めてないってことですよね?

坂本
そうですね、まあもしかしたらあとは怖々言ったからじゃないかとかね(笑)

清野
思い切ってガーンと行けば!

坂本
もっとぶっち切ってやっちゃったらね「ワイルドだろぉぉぉ!!!!」とかそれくらいやったら「お前全然元ネタとも違うじゃねえか!」みたいな。逆にそこで笑いが起こるかもしれない。そのあまりにも乱暴な使い方でね・・とかいろいろ思いますよね?

だから当意即妙にその場の情景をピシャッと上手くやれたらこんな良いことはないですね。

清野
これだから当然映画のストーリーを言うわけだから、あらかじめ台本があるわけですよね?

坂本
台本は自分で書くんですね。

清野
自分で書くんですか!?

坂本
原作があるものは原作を読んで、でも原作通りになってないですから映画ってね。やっぱり所々変わってますでしょ?だから例えば「国定忠治」とかあういうのもので「赤城の山も今宵を限り・・」とか有名なセリフとかはそのまんま映画でも使われてますけど。

ちょっと細かいストーリーが違っていたりしますから、そこは自分で考えなきゃいけない。「これはどういう感じなのかな?」とかね、やりとりとか上手くなんかしなきゃいけないっていうね。そこは苦労しますよね。

清野
うわーっ、そうなんですね。また坂本さんが面白いのはけっこうそのもともとある話だけじゃなくてご自身で新作を作ったりもあるんですね。

坂本
そっちは僕は一応B面のつもりなんですけど「いやいや、坂本くんはそっちがA面だよ」って・・すごい複雑で。

清野
ハハハハハ!そういうの言われると言われた本人はけっこう複雑ですよね(笑)

坂本
コナン・ドイルって作家がいるじゃないですか?あの人だって本当はあの人SF小説とかね、神秘小説とかの方が好きなわけですよ。だけどあの人は「本当はこっちの方が詳しいんだ」「本当はこっちが好きなんだ」って言ったって、みんな探偵小説の第一人者って思うでしょ?コナン・ドイルと同じにすると悪いけど・・

清野
いやでもそういうもんですよね。

坂本
みんなそんなもんですわね。

清野
でもオリジナルで作るって大変じゃないですか?だって道なき道っていうか・・型がないじゃないですか?

坂本
そうですね、でもそこは「この道を行けば・・」って(笑)

清野
あっ、猪木!

坂本
道はないんだけど、でもとにかく「この先を行けば!」ですよ。

清野
「迷わず行けよ」で。

坂本
迷ってますけど・・はい。でも迷いながらも行っている感じです。

清野
どうですか?でもその新作というのをやる人が他にいないから、やっぱり注目されるんじゃないですかそこで?個性が出るというか。

坂本
そうですね、自分で絵を描くということがないですからね、他の弁士はね。

清野
そうだ!だってもともと漫画家志望ですもんね。

坂本
そうです、漫画家志望というよりは水木しげるの弟子志望だったんです。水木しげる先生の弟子になりたいっていうことだったんですよね。

ですからね、もう小学校5年生ぐらいのときに水木先生のところに行ったんですよ。あのころはいいですねえ。講談社とかに電話すると家の住所教えてくれたんですから。

清野
えー!個人情報保護法がまだない時代ですからね。

坂本
それで行きました、アポイントメントも取らず。

清野
えっ、小学生のとき?

坂本
ええ、5年生のとき10歳かな?

清野
小5でアポ取らずにその住所に訪ねていった?

坂本
手紙を2回出したんですけどね、返事がなかったんですよ。「もう2回出したから行ってもいいだろう?」と思って、それで行ったんですよ。こどもの日でしたね(笑)

1990年5月5日、こどもの日であります。それで「こどもの日だからきっとアポイントメントを取らずでも会ってくれるのではないか?」という、あざとい子どもなりの悪知恵でございまして。それで行ってみたんですよ。

そしたらね、出て来たいきなり本人が!

清野
呼び鈴を押すんですか?

坂本
チャイムを押して、それで「開いてます」とか言って。それで入ったら先生がのそーって来て「あんたは何者ですか?」って言って(笑)

清野
怖くないですか?単純に大人ですよ、だって小5でしょ?小学校5年生からみて水木先生は怖いと思います。

坂本
いやーそんなことないですよ。いやでもそれは僕が好きな人ですから。全然威圧感も何もない方でしたからね。4歳からですから僕が水木先生を好きになったのは。そのころでももう既に5年越しですから。

清野
それで向こうは「あんた誰?」って感じで。

坂本
「あんたは何者ですか?」って(笑)

清野
何て返したんですか?

坂本
「いや、僕は手紙出した坂本頼光なんですけど」って言って「お返事がなかったんで来ました」って言って。

そしたら「まあじゃあ上がったらええですよ」って言って、それで応接室に通されたんですよ。応接室行ったらね、お母様がいらっしゃって琴江さんってお名前。水木先生のお母様ですよ。

清野
まだそのときはご健在で。

坂本
もう90歳ぐらいですよ。先生が確か68、9歳ですから。もうびっくりしちゃいましてね。最初「『のんのんばあ』ってこの人なのかな?」って思っちゃって「そんなわけないだろ!」とか思ったりとか(笑)

それでね「ちょっとあっち行っとれ」みたいなことを水木先生が言ってて(笑)

清野
それじゃあ1対1になるわけですか、応接で?

坂本
そう、それで水木先生はなんとなく背もたれにワーッてなってね、別にそれは睥睨(へいげい)するとか上から睨みつけるわけじゃないんですよ。普通に僕を観察していらっしゃって。

「あんたは何をしに来たんですか?」って、それで僕が「お弟子にして下さい」って言ったら「弟子っつったって、あなたはまだ少年ですからね」って言って(笑)

清野
でも、ごもっともですよね。それは漫画のアシスタントっていう解釈だったんですかね?

坂本
もちろんそうですよ、僕は絵も持って行ったんですから!つたないなりに。

清野
それはオリジナルの作品を?

坂本
いやもう先生の絵の模写ですけど。そしたら「点描が下手ですね」って。

清野
ちゃんと真似ができていないと。

坂本
そう!「キャラクターはよく描けてますけど、でもこれあなたサインペンですね」って言って「うちはGペンが使えないとダメですから」言って。非常に具体的でしょ?


清野
それもまた小学校5年生に言う感じでもないですよね?

坂本
でもうとにかく先生は点描なんですよ、水木先生の妖怪のキャラクターとかっていうのは割とシンプルな造形だったりしますけれども。背景がびっちり書き込まれている。あれはもう大変な点描をもうずっと延々と点描だけをやる人もいるわけですから。

清野
だからそういうアシスタントは欲しいけど、それができないんだったらやっぱり必要ない。

坂本
そういうことですよね。まあでも「また来たらええですよ」みたいなね。まだ子どもですからね。私も図々しいからその後はしょっちゅう行ってましたね。

清野
あっ、しょっちゅう行っていいんですか?

坂本
だからなんとなくお許しいただいた感じなんですよ。ただもう困った子だと思われたと思いますよ。

清野
それでやがてどうなったんですか?

坂本
でもさっきに戻りますけど、中学校2年のときに僕は活弁というのに出会って「面白いな」と思って1回水木熱がちょっと下がっちゃった。

清野
じゃあ水木熱に変わる熱がそこで生まれたってことですよね?

坂本
そうなんですよ、でも長いブーメランで数年前から水木先生の漫画を活弁しているんですよね。この間、見ていただいた通りですね「テレビくん」あれと同じですよ。あういうシリーズがいくつかあるんですが。


水木先生の短編を僕が説明するっていう。それは何かものすごい形が変わってますけど。なんとなく一緒に仕事ができたようなね。

清野
遠回りだけどアシスタントをしているような。

坂本
アシスタントでも何でもないんだけど、何かとにかく先生と公式に何かできたっていうのが嬉しい。

清野
きっと喜んでらっしゃいますよ。

坂本
もうちょっとというときに亡くなられちゃったんで、生で観ていただいてはいないんですよね。でも奥様の布枝さんが観て下さって。「水木が生きてたら喜んでましたわ」とか言って下さって。

清野
いやもう最高じゃないですか。やっぱりそういう子どものときの初期衝動というかね・・つながったというのはやっぱりいいですよね、年月経ってね。

坂本
そう、なんかその初期衝動のままで生きてますよね。

清野
なんか気持ち僕も分かりますよ。

坂本
好きなものが増えないんですよ。何かもうとにかく原点、しゃべること・描くこと・水木しげるとかそういういくつかの好きなものであとは全然変わりませんね。

清野
僕も割とそっち側のタイプの人間なんですよ。気持ち分かるな、増えないんですよ意外と!

坂本
だって清野さんは僕より6つくらい上でいらっしゃいますけど、清野さんの周りだってそんなにプロレスが好きな子どもがたくさんいたわけじゃないでしょ?

清野
うーん、まあ僕の時代はけっこうゴールデンタイムの時代だったんで小学校のときはいっぱいいたんですよね。それでだんだん減っていったって感じ。中学でガサッと減って高校でガサッと減って。

坂本
あとは深夜になると本当に。

清野
また減っていってって感じですね。

坂本
やっぱり芸人になると多いですからプロレス好きな人が。

清野
なんか芸人の方は多いですよね。やっぱり寄席とか行くと感じます?

坂本
感じますね、だからプロレスと麻雀だけは覚えときゃよかったと思いますね。うちは時代劇とかは観てましたけどプロレスは見せてくれなかったんでね・・。

清野
チャンネル権が・・おじいさんがあまりお好きじゃなかったと。

坂本
みたいです。

清野
まあまあプロレスは知らなくても大丈夫ですよ。知っててもいいけど知らなくてもいいっていう。

坂本
それは活弁も一緒ですけどね(笑)本当に。知っている人はよーく知っている、知らない人は知らない人は全く知らない、知らなくてもいい。そういうこと。

清野
ハハハハハ、似てますねじゃあ僕らやってること(笑)

坂本
似てますよ。

清野
今後こういうことをやってみたいっていうのはあります、ご自身の表現で?

坂本
ちょっと領域侵犯になっちゃうかもしれないですけど、僕はやっぱりニュースとかやってみたいなと。活弁としてですよ。普通のストレイトナレーションとかもう全然できませんしね。

やっぱり弁士的なしゃべりで世の中のことを説明できたら、新作としてこれはこれで面白いかなと自分で作るアニメとは別でね。それは面白いかな?と。

そうすると伝えにくいものも・・要するにエンタメとか娯楽で伝えにくいことが多いじゃないですか、最近?つまりシャレにならないことが多いでしょ?

だけどニュース映画的な体で私のしゃべりでやったら何か伝えられるんじゃないかと、面白く。でも不謹慎だとかって怒られるかもしれませんけれども。

でもその不謹慎で怒られたってことも活弁でやっちゃうとかね。どんどんどんどん重ねていっちゃう感じですね。

清野
だからプロレスですよね「リングの上でやっちゃえばいいんだ」っていうね。

坂本
だからそういうのをやってみたいかな?って。

清野
だからライブはやっぱり面白いですよね。本当に考えてもないことが起きるでしょ?

坂本
起きますね、この間も映写が途中でフリーズというか映んなくってね。

清野
あれでもすごいなと思ったのが、とっさにフォローされてたじゃないですか?

坂本
あっそうそう、あういうことはあんまりあって欲しくないけど。あのときに上手く乗り切ったらそこで拍手があったりすると「やっぱり面白いな」と思いましたよね。

「永遠の闇が続くのか?」みたいなね、だんだん最初はね「今日ご覧いただきますのは伊丹十三のお父さん伊丹万作監督の代表作『国士無双』であります」ってちょっと様式的にしゃべっていたわけですよ。

だんだんトラブルになってくるから「はあ、いったいどういうことでございましょうかね?しばしお時間を頂戴いたします」

「いやいやいや、おおこれは一体どうなっているのか?さあこのまんま映らないで一体どうなってしまうのか?」「この400人のお客さんを相手に・・」とかだんだん口調が変わって来てんの(笑)

清野
あれは面白かったですね。

坂本
「本当に・・本当でしょうか、皆さん!」とかね(笑)

清野
だから観てて僕が思ったのはあういう予定外のことが起こると観てる側はすっごく楽しいんですね。やってる側はけっこう焦りますけど。「ああ、やっぱりこれだな。観るのも観せるのもこれだよな」って思いましたね。

坂本
全部頭からしまいまでカッチリ上手くきまったものっていうのと別で本当に突発的なことがあるときに何か地肩が出るというかね。あういうのはありますわね。

清野
でも本当いろいろとライブでやっていく中であると思いますけれども期待しておりますので。

坂本
ありがとうございます、今度ぜひゲストで何かやっていただきたいと思います。

清野
何かできそうな気がするんですよね、僕も。

坂本
清野活弁っていうのは絶対あるし、ちょっと怖いけど仲間としてやっていただきたいなと。たまに(笑)

清野
いいですね、僕もぜひちょっと。僕も観てて「これはちょっと実況と重なる部分があるなと思いましたんですね」僕がやろうとしていることに近いような気がします。

坂本
ありがとうございます。

清野
そんな感じでそろそろお時間でございます。

(了)

2017/08/03

里咲りさが語る「モノを売るときに脳内物質がドバッと出る」・白川花凜が語る「元気に非正規で奨学金返してます」・凪原亜季が語る「ヤンキー時代は踏むことが得意だった」

今回は2017年7月26日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
「大竹まことの知りたくない世界」
起こしたいと思います。



さあ続いては「大竹メインディッシュ」です。今日は水曜日の月イチ企画として「大竹まことの知りたくない世界」と題してお届けしています。このコーナーでは大竹さんが知らないであろう世界で頑張っている人たちをお迎えしていますが。

今日はいろいろワケありなんだけど、アイドルをやっているもしくはアイドルをやっていた3人の女の子?でいいですか(笑)・・女の子をお迎えしました。

それではそれぞれお名前と年齢を教えていただけますか?

里咲
はい、アイドルシンガーソングライターの里咲りさです、24歳です。よろしくお願いします。

里咲りさ twitter 

白川
はい、3月にグラビアアイドルを卒業しました白川花凜です、23歳です。よろしくお願いします。

白川花凜 twitter 

凪原
はい、えーと2回目の24歳を迎えました(笑)明日アイドルユニット卒業の凪原亜季です。よろしくお願いします。

凪原亜季 twitter

大竹
意味が分からないんだけど(笑)


48ってことですか?(笑)

凪原
違います、今年で2回目の24歳の誕生日を迎えました。

大竹
ああ、去年も24歳の誕生日を迎えた?

凪原
そうです、今年も24歳。来年も24歳(笑)

大竹
そこで止まるわけだ。

凪原
止まってます。

里咲
24歳から止めるんだ(笑)


もうちょっと早くから止めても・・アイドルなら。

大竹
でもな、見た目がな。もっと前では止められない気がする(笑)

凪原
ごまかせない(笑)24歳だったらギリ・・「ちょっと大人っぽい24歳かな?」で済むから24歳で!


大竹さん、この3人の中でひとり大竹さんが確実に見たことがあるという方がいるんですけれども・・覚えてますか?

大竹
はい、いいや。どこで・・番組なんかのこと?それ以外は知らないからね。応援に行ったことがないからねえ。


そうですよね、大竹さんが応援していたらびっくりですよね(笑)

里咲
私なんです!


「TVタックル」の「地下アイドルの儲かるカラクリ」というので紹介されて。

大竹
あのとき、何か仮面アイドルとかな。

里咲
そうですね、吉田豪さんとかが出演されてて。そこでアイドルを3組か4組紹介するみたいなところで「ぼったくりアイドル」として出演させてもらって・・覚えていらっしゃいましたか?

大竹
ぼったくりアイドルって何だっけ?どんなことするんだっけ?

里咲
100円で買ってきたタオルにサインしてそれを1,000円で売るっていう。もう普通のタオルを作ると全く売れなくって、直筆なので一応その方が飛ぶように売れるみたいな感じで儲けているアイドルとして紹介いただいて・・。

大竹
そのグループはどうなったの?

里咲
そうですね・・その当時やっていたアイドルグループ(少女閣下のインターナショナル)に白川花凜さん一緒にやって下さったんですけど、去年終わってしまったんですよね。

大竹
終わっちゃったの?


残念な・・(笑)

大竹
もうぼったくれなくなってきた?

里咲
そうなんですよ、元々あれはソロでぼったくりをやっていて。そのアイドルグループの方では健全なグッズを超おしゃれなのを売っていたんですよ。

でも、おしゃれなのを作っても原価かかりすぎて全く儲からなくって、他にもいろいろ問題があって・・。

大竹
原価かかりすぎって何を作ったの?

白川
売れないiPhoneケースとか。

里咲
iPhone7が出たばっかりなのに、そのケースを。


でもiPhoneケースってお金かかっちゃいますよね?

里咲
もう本当に高くって、しかもほとんどandroidの方とか、もっと小さなタイプの人が多かったので全く本当に売れなくって身内に配って終わちゃって大赤字とか。

大竹
失敗したね。

里咲
失敗しました、もうぼったくっておけば良かったなと(笑)


とてもアイドルとは思えない・・「ぼったくり」をこんなに連呼するアイドルっていうのもすごい(笑)

で、一筋縄ではいかないプロフィールを、どんなわけがあるのかをちょっと簡単に紹介させていただきます。

まずは里咲さん、ぼったくりアイドルですね。

早稲田大学に入学するもお金がもったいないからという理由で中退。アイドルグループに入ったものの平日は家電量販店で働いて週末はアイドルというコンセプトのグループ(店ガール9:50)だったため、とにかく毎日忙しくて、それでいてあまりお金がもらえなかったので独立して事務所と音楽レーベルを設立。
事務所の社長としてアイドルユニットを結成するもそのユニットは活動休止に。現在はソロアイドル・シンガーソングライター、そして事務所社長として活躍中の24歳ということで。

里咲
ありがとうございます!

大竹
常に何をやったらぼったくれるかを、今でも考えてるの?

里咲
そうなんですよ!

大竹
でもなかなか財布のヒモは固いね。

里咲
本当にもう私は音楽が大好きで、自分で小学校のときから作詞作曲しているので音楽を売りたいというのはもちろんなんですけれども。

音楽はゼロ円でいいんですよ。とにかくモノを売るのが好きで、家電量販店で働いていたせいで・・

大竹
家電量販店で働いていて、なんで売るのが好きになるの?

里咲
なんかモノを売る快感みたいな、脳内物質が出るんですね。契約取れたときの「うわーっ、やったー!」っていう。

大竹
何を売ったとき、例えば?

里咲
私、プロバイダを売る担当だったんですけど。契約のプランとか何個かあるんですよ。


プロバイダはまた分かりにくいから、だまされちゃうんですよ。

里咲
それで何かこう、どうしても最安値ではなくって・・もうちょっといろいろ便利になるオプションついているものっていうのを売らなきゃいけなくって。だからそれでもっと高いプランもあるんですけど、それをおすすめして。

大竹
でも売れちゃったらドーパミンとかがドバッと出るんだ?

里咲
もうドバッと出るんですよ!私、口が上手いのか分かんないんですけど・・

大竹
いや十分上手そうだよ!お前ひとりでしゃべってるぞ!全部ひとりで、お前の番組みたいだよ!(笑)

里咲
ありがとうございます!!


じゃあ他の方も紹介しましょうか?続いては白川花凜さんのプロフィールをご紹介します。

14歳でインターネットで知ったイベントでアイドルとしてデビュー。高校生になって一度アイドルを辞めましたが、20歳になってまだやり残したことがあるとRIZAPに通って身体を絞ってグラビアアイドルとして再デビュー。 
21歳で家賃6万2千円のアパートでひとり暮らしを始めたものの、あまりにお金がなく半年で実家に戻ることに。大学を卒業した今年3月、同時にタレント活動も卒業ということで。 
24歳になった現在ウェブメディアで非正規雇用として働いて、大学進学のために借りた奨学金を返済しながらアイドルのアドバイザーなどをしているということで。

アイドルをもう1度、2度辞めちゃったと。

白川
でも1回目辞めたときと2回目辞めるときは全然気持ちが違って、2回目はこの間の3月に引退したんですけど。そのときはもう全部やりきったなと思えたので、辞めました。

大竹
えっ、RIZAP?

白川
あっ、RIZAP行きました。モニターみたいなのではなく普通にお金を払って、ウン十万(笑)

大竹
そんなにかかるんだ。今日はそれは絞った形ってこと?

白川
でも絞って一回戻っちゃって(笑)今は割と安定した体型で。

大竹
それでアイドルを辞めて、今度は身体を絞ってグラビアアイドルって?グラビアアイドルって何をするの?

白川
グラビアアイドルは水着になりますね(笑)水着になって撮影会とか出たり、あとDVDも3本ほど出していただいたり、いろいろしました。


でも稼げなかった?

白川
稼げませんでした!!

里咲
最初のやつグループのやつでDVDにバラまいてましたもんね。

大竹
バラまくってどういうこと?


売るんじゃなくて、バラまく?

白川
バラまいてました・・もう。言っていいのかな?最初にいくらってギャラがいただけて、そこから何本売ろうが関係なくなっちゃうので・・ウワァーッ!みたいな。


最初にギャラが・・。

里咲
自分が持ってた分はまいちゃったんですよね。

白川
家にあった在庫を。

大竹
バラまいちゃった?儲けなんかなくなっちゃうみたいな感じだよね。

白川
そうですね・・もうけ・・もうけ・・分からない。

大竹
でも奨学金返してるんだろ?

白川
そうなんです、奨学金がんばって返してます!


しかも非正規雇用。

大竹
そしたら就職したりしてから何年計画か何か立てて「こうやって返せば10年で返せるな」とかっていうんじゃないの?

白川
3月に大学卒業と一緒にタレント辞めるのが自分の中でバシッと決まったので、就職活動を全然してこなかったんですね。

大竹
でも借りた奨学金を返済をしてるんだろ?


かなりの額ですよね?

白川
返済してます!奨学金を返すだけでこんなに褒められるの?

大竹
いや褒めるさ、そりゃ!だって大学出たこと何の役にも立ってないんだもんな。それで奨学金返してるんだろ、だって。今だって非正規だろ?

白川
非正規ですね、元気に(笑)

里咲
「元気に非正規」パワーワードだ!


ゴロがいいですね!「元気に非正規」っていう。

大竹
ちょっと感動するような言葉だな。しかも家賃6万2千円のアパート、これはもうやめたの?続かなかった?

白川
これはそうですね、全然続きませんでした。里咲の運営したグループに所属していたときに。

大竹
払えると思っていたんだ?

白川
払えると思っていましたね、なんか背水の陣に自分を追い込まなきゃいけないと思っていて。そしたら水に飲まれてしまいました。

大竹
背水の陣の水に飲まれた?

白川
飲まれましたね(笑)

大竹
面白い言い方だ。

里咲
一番しんどそうでしたよね、そのときが。

大竹
しんどいっていうのは金がないの?

白川
お金がなくて食べるものも全然なくて。

大竹
何を食ってたの?

白川
えーと、一番言われるのが塩パスタ生活をしていて・・。パスタにかけるソースはないけどパスタはめっちゃあるみたいな。ファンの方からカップラーメンとか麺類をよくいただいていたので。

大竹
塩パスタって何だよ?

白川
塩しか調味料が家になくなってしまって。

大竹
パスタ茹でて塩かけて、美味かった?

白川
あのー、塩と小麦粉の味ですね。素材の味が。

大竹
それでも茹で方工夫すればちょっとは美味いんじゃないの?

白川
そうですね、アルデンテな感じでいい感じでした。


アイドルも簡単にもいかない。そしてじゃあもうお一方最後に、凪原亜季さん。

幼少期にお父さんが保証人になっていきなり多額の借金を負うと、かなりの貧乏生活に精神的にやられたお母さんに八つ当たりされたこともあって高校時代はヤンキーと呼ばれお祭りや海に行くたびにケンカをする日々。

大竹
すごいな(笑)


しかしある日、両親から「自分たちが貧しい思いをさせたから」とたくさん謝ってもらい、それから真面目になろうと決意。お母さんがアイドルを好きなこともあって20歳で夢を追ってアイドルになりましたと。
現在「WiLL」というアイドルグループで活動されているんですが、なんと明日このグループを卒業します。

大竹
おいおいおい、ワケありすぎだろ?

凪原
自分で読み直して「濃いなあ」と思って(笑)

大竹
でも元ヤンキーには全然見えないね。

凪原
そうなんです、画像があったら見せたい(笑)

大竹
ヤンキーってどんな服着てるの?

凪原
服ですか?基本的に戦いやすいものを(笑)


でもスカート延ばすとかそういうのじゃなくて?

大竹
ちょっと待って、戦いやすいってどんな服よ?

凪原
だからジャージですね。基本的にケンカスタイルはジャージ、全部髪の毛ひっつめてお団子にして髪の毛引っ張られないようにして。爪を全部切って、殴るときに爪刺さるんで(笑)

大竹
本当かよ、お前!今は顔が穏やかにして、あんまりそんな暴れてた感じしないじゃん?
やっぱり強い?強いの?

凪原
いやいやいや(笑)

大竹
やっぱり強いんだろ?

凪原
何がですか?(笑)


とぼけて・・(笑)

大竹
パンチの出し方とかなんか、ナックルとか今ひねって入っていたもんね。


さまになってました!

凪原
でも私、踏むことが得意だったので(笑)

大竹
踏むってどういうこと?

凪原
ラジオだと伝えられないんですけど。相手をつかんで、ひざにゴンッ!って当てて倒してから乗っかってみたいな(笑)


髪の毛つかんで、ひざに顔を当てて、下に倒して乗るっていう。

凪原
そうです!そっからマウント取ったら勝ち!みたいな感じで(笑)


アイドルで「マウント取ったら勝ち」っていう・・

大竹
お前K-1みたいなアイドルだな、格闘技に行きゃよかったのに。

凪原
後輩、女子プロなんですけど。1回問題になったんですけど、ヒール役だったんですけど殴りすぎて1回引退させられて最近復帰してきたんですよ。やりすぎちゃってボコボコにしすぎちゃって・・。

大竹
見た目じゃ分からないね。


だって全然人を殴りそうなねえ・・穏やかな。

凪原
いやもう怖いですよ、そういう人たちがいたら逃げます。

大竹
彼氏とかも殴っちゃったりした?

凪原
彼氏ですか?いや、男の服従禁止みたいな(笑)


ヤンキー時代は?

凪原
そうですね、「逆に男に負けたくねえから」みたいな感じだったから「自分より強いこと自体認めねえから」みたいな。

大竹
自分より強い男はいなかったの?

凪原
男のときはモノを使って良いみたいなシステム(笑)


自分の中のルールで、男性には武器を使っていいと(笑)

里咲
相手は使っちゃダメなんですか?

凪原
当たり前じゃないですか!そこで男が使ってきたら、もう「キャー!!」って言って警察呼びます!!


タチの悪いヤンキー・・(笑)

大竹
すごいなあ・・みんな。もうみんなそれぞれアイドルとはいえ映画作れよ、1人ずつ!すごいねえ・・里咲さんは、金いくらか貯まったの?金貯めるの夢みたいなものだろ?


事務所も経営されていてね。

里咲
はい、でも私がちょっとバカなところがあって稼げたら稼げただけ楽曲制作とMVに使っちゃうんですよ。

大竹
入ってきた金を?

里咲
そうなんです、全部自分でそこに使っちゃったせいで貯金が本当になくなっちゃって・・お洋服とか買えなくなっちゃって。

いつも同じシワシワのTシャツでライブに出ていたらファンの人たちが「お願いだから、これで服を買ってくれ」って言って物販をいつもより多めに買って下さって。

それも音楽に使っちゃったら、繰り返しライブの度にグッズ販売のときにファンの人がそういう・・

大竹
お前、途中から「このTシャツいけるな」と思っただろ?


シワ多めにしたりして。

大竹
「まだそれ着てんのか?」ってちょっと手を使っただろ?

里咲
途中からアイロンかけるの止めました(笑)

大竹
止めましたじゃないよ!!(笑)

里咲
でも本当にちょっと反省して、最近。

大竹
今日ちょっと綺麗な格好しているじゃない?

里咲
はい、買いまして。ファンの人が喜んでくれたのでお洋服にも使いたいです。

大竹
でも今度は何か企みはあるの?この先は?だって組んでいたグループもあれでしょ?そしたら次は何やるの?

里咲
今はソロでシンガーソングライターでもともとずっとそっちも並行してやっていたんですけどCD-Rが一番売れるんですよ、私の場合は。

大竹
CD-Rっていうのは?

里咲
曲を売るときにプレスしたCDを普通は売るじゃないですか?それを出しちゃうとあんまり売れなくなっちゃって。自分の家で2台のパソコンで焼き続けたCDが1千枚とか2千枚とか売れてオリコンに入ったんですよ!

大竹
じゃあ家に帰って自分でCD焼いてるの?

里咲
そうです。


頼むんじゃなくて、業者に?

大竹
工場、お前んち?

里咲
そうです。だからパソコン2台あって、内蔵のドライブで焼いてて・・デュプリケーターっていう一気に焼ける機械があるんですよ。ライブハウスとかで10枚とか一気に。あれは邪道なので、もう家でずーっと手焼きせんべいみたいに焼き続けて・・


でもいっぺんにやっても音質は同じ?

里咲
そうですね。


まあ手間をかけてるという。

里咲
・・みたいなことをやっているので、それでもうひと儲けしたいと思います。

大竹
じゃあ自分の家は工場なわけだ。

里咲
はい、CD-Rばっかりあります。ダンボールとグッズとお洋服はないんですけど・・グッズとCD-Rはある。


大変ですね、アイドルも。

大竹
失礼なんだけど、もうちょっと脱いだりケツ出したりしたら売れんじゃねえの?みたいなのはねえの?

里咲
そうなんですよ、親があまり嫌がるっぽくってですね・・小さい頃から「それは25歳を過ぎてどうしても芽が出なかったらやりなさい」って言われてまして(笑)

大竹
今、24歳で。

里咲
あと1年なんです。

大竹
これでもうどうしようもなかったら、ケツでも出すかみたいなこと?

里咲
はい、そうですね。なので今年は頑張りたいと思ってます!

白川
お待ちしております・・。

大竹
でもグラビアをやって白川さんなんかはあれじゃない?ケツ出してたってことだろ?

白川
ケツ出してましたね。でも全然お金儲からなくて。この服とか6年くらい着てるんです。


白いカーディガン、レースのカーディガンを着てるんですけど。

大竹
見たら「なんか古臭いな」と思ったんだよ。

里咲
なんかちょっと色が黄みがかっている(笑)

大竹
そういうのは誰か服を買ってくれる人を待っているわけ?

白川
いや普通にずっと着ているので。


いま大変ですもんね、奨学金返していくから。

白川
非正規だし、もう全然こんなに綺麗なお洋服買えない。


もうなんかちょっと悲しくなってきたんですけど、今後の活動を皆さんあるそうなので。

大竹
今後を聞きたいよ!


里咲りささんは9月22日にZeppDivercityTokyoにてワンマンライブを開催するそうです。こちらのチケットはイープラスで発売中。

里咲りさ空前絶後の1st全国ワンマンツアー2017特設ページ

そして凪原亜季さんは、明日卒業記念WiLLワンマンライブを開催されます。

大竹
お前荒れるなよ、卒業だからって言って。

凪原
そうですね、運営を3発くらい殴ってから辞めようと思います(笑)

大竹
白川は?


白川さんは、ブログですね。「アイドルのハッピーエンドの作り方。」というのを書いているということなんで、そちらの方をご覧いただければというふうに思います。


大竹
じゃあみんなもう卒業じゃん。

凪原
でも私まだ活動するんで。

大竹
だって明日で卒業したら、どうすんだよ?

凪原
地下の大人が信じられなくなっただけなんで、自分でやります!これから。
(2017/08/20にセルフユニット「ふたりオポジット」を結成)


というわけで「大竹まことの知りたくない世界」今日のゲストはワケありアイドルということで里咲りささん、白川花凜さん、凪原亜季さんの3人のお越しいただきました。

大竹
知りたくなかったなあ(笑)

(関連リンク)

里咲りさオフィシャルサイト



白川花凜ブログ「アイドルのハッピーエンドの作り方。」

凪原亜季セルフユニット「ふたりオポジット」

(了)

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