小籔千豊が語る「あっ、鶴瓶さんのせいやな」

2014/08/14

パペポ 芸人 小籔千豊 笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ

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今回は2014年6月15日放送「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」
を起こしたいと思います。

今回はこちらの続きになります。
新喜劇座長・小籔千豊が語る「僕、割とほんまは普段温和なんですよ」

笑福亭鶴瓶が語る「芸人が仕事してるところには民主主義はないねん」



鶴瓶
パンクも疑い自分の同業者も疑うた俺がね、
ホンマにオモロいなあいうか、まあそうやわな(笑)

小籔
それをまた電話しようと思うところがやっぱりちょっと・・

鶴瓶
で、嫁はんにも言うた。嫁はんに言うたら楽になるねん。
「俺ちょっとこんなんやったけど」って

そういう意味でもね、結婚してるってすごくいいよ。
うちのやつに言えるとか、なんかすごいその辺は楽やね。

小籔
僕、芸人にとって結婚っていうのはちょっとマイナスなんじゃないかな?と
すごい思ってたんです。でもまあ鶴瓶さんがそうやっておっしゃるので
ちょっと気、楽になりました。

鶴瓶
全然マイナスじゃないよ。やっぱある種の信用やしね。
俺もまあ22歳で結婚して・・いや俺でもそのときすごいなと思うたのは
22歳で結婚するわね?また結婚生活というお笑いが増えるやん?

子どもが産まれたら子どもというお笑いが増える。
それから俺、車の免許を取ったんも、今まで40歳まで取ってないねんもん。

小籔
遅いですよね?だいぶ遅いです。

鶴瓶
というのは、うちの師匠の車を運転したらエラいことになると思うたから
エラいこと・・エラいことになんねん!
もう俺絶対エラいことになるわ思うから、だからそれも止めて・・そこまでなったんよ。

小籔
そっからまた免許を取りに行ったときに
若い子に混じって、こんなことあったとかっていうことですよね?

鶴瓶
でも小籔、いまいくつやの?

小籔
40歳です。

鶴瓶
40歳やろ?でもこれからやっぱり若い子と混じるっていうこともすごい大事やで。
若い子をみるというのもね。これあの新喜劇の子じゃなく。
一般の子でも。

小籔
いや本当にその・・すごいふとしたときに
鶴瓶さんやったらこれこうされてるやろうな?とか思って
ちょっと止まるときとかあるのは、

やっぱり若手のネタを他の漫才師の人とか見ても
僕いま本当に時間なんてなんぼあっても別にあるないは人それぞれやと思うんですけど
他に本を読もうか?とか子どもと会おうか?とか思ってまうんですよ。

そんならまあ見んでもいいわって見いひんけど
帰りながら「たぶんあういう人らはこんなんも見て帰ったりするんやろうな」とか
それはすごい思います。

鶴瓶
それは自然でええと思うよ、自然で。
無理からこう行くとかじゃなく。

俺ねこの前ここに劇団ひとりが来よってん。
あいついま「青天の霹靂」いうの、俺見んと「そんなもん見るか」と。
「何で見ないんですか!」ってエラいケンカになったんよ。

でもまあそれはそれでプロレスでケンカをしたんやけど。
そのときにね、時間もないし。大泉洋もゲストで来たんよ、違うところに。

まあまあ見れないな・・もうええわ、
これずっと封切られて別に俺も宣伝する必要もないわ言うたら

たまたま桂三四郎いうやつが「師匠見ました?オモロかったですよ」って言うから
「ああ、そうか。オモロかったんか」と。

「いやー、すっごい良かった」「どんな良かってん?」と
この言い方で俺は行こうと思ったんやけどね。

見に行ったと、そしたら1つ挟んだ隣にブタのおっさんが座ったんやって
なんか見ながらいろいろツッコミ入れとるから、やかましいから
「ちょっと静かにしれくれや」って言うたら

おっさんも「見てるだけやないか」ってケンカの状態になったんやけども
じゃあ後からケンカしようかと思うて、お互い「もうホンマに」ってなって
お互いカーッとした状態で見てたんやて。

それが見たときにものすごい号泣してんて、
ほな隣のブタもエラい号泣してるんやって(笑)

それで帰りしなに電気が付いた後、お互い会釈して帰ってんて(笑)
「そんだけ良かったんですよ!」と、「お前すごい!」と。
「そしたら俺すぐ見に行くわ」言うて。

小籔
プレゼン能力もそれすごいですよね。
まあ事実であるんでしょうけど。

鶴瓶
「よっしゃ行くわ」言うて行って、同じように嫁はんと号泣したんよ。
それですぐに劇団に・・劇団出よらへんかったけど、

(大沢)あかねちゃんに電話して、洋ちゃんに電話してん。
「良かったー」言うて、それで柴咲コウにも電話したわ。

小籔
いやもうみんな、うちの若手も「あれはオモロいです」言うて。

鶴瓶
で、芸人やから余計なんよ。
くり万なんか芸人やないからね、あれやけど。
駄目な部分のところもすごい表し方が上手いのよ。

小籔
すごい才能のある方ですね、あの方も。
劇団ひとりさんもね。

鶴瓶
あれ何やの?あの人。

小籔
初めて見たとき、ピンネタ。
田舎のヤンキーの漫談見たときに無茶苦茶笑いましたね、ホンマに。
嫁はん横おったんですけど、無茶苦茶笑いましたわ。

「どエラい人おるな」思って、東京でね。
だからやっぱり他事務所の人と大阪おったらあんまり触れることないんですよ。
吉本だけの番組とかにしか出たことなかったので。

だから東京来て楽しいの1つは、吉本以外のオモロい人らと会うて
「あっ、この人この場でこういうこと言うねや。へー」とか
吉本の芸人とかやったら言えへんような感じのこと言うわとか

鶴瓶
吉本の芸人ってそこで切磋琢磨して鋭いものは言うねんけども。
そこの種類が合うてくるねん割と。

小籔
はい、そうですね。分かります。

鶴瓶
誰かの言われたことをインプットしてるから、ここに言うと
また違う形で言うからよう似てるねん。小籔はちょっと違うねんけど。
インプットしてるから、それは別にいいのよ。

友達の中でオモロいやつがあって、そっちはちょっと真似になってても。
他事務所は全然違うことを言うねん。何でそんなん言うの?って。

小籔
それが僕、ホンマに好きで。
だから僕、お笑いホンマはやるより見る方が好きなんやなと思ったんですけど。

例えばAっていうことが起きた、グラビアアイドルがAっぽいことを言うた。
これに対して司会者なのかひな壇の人間は言うであろうことっていうのは

A,B,CあってDぐらいのことが想定されるじゃないですか?
まあ方法論言うて恥ずかしいですけど。

それがMぐらいをパーンって言われたときに「あっ!」って思って
「M言うの?あっ、でもオモロい」みたいな。

一瞬、M言いかけたときは「あれ?アカンのん違う?」って思うんですけど
全部最後まで聞いたら「オモロいな」と。
そういうアプローチの仕方あるんやオモロいなと思って、

それが勉強になるとかじゃなくて、ただ見れてることが嬉しいっすね。
オンエアやったらカットになってる部分とかもあったりするけど
俺カットなしで見れんねや思うて。

鶴瓶
ディレクターのセンスやわ、あんなもの。
「なんでこれ入れへんねん!」いうのある「これは入れときゃいいやないか」
いうのはあるんやけど、でもそうやねん。

他事務所は違うことをポンと放り込んでくるっていうのがね。
俺なんかは逆にいうと「仰天」なんかでやるときに
あえて絶対にそんなにあそこは中居のファンやからに何言うても笑うわけよ。

それをあえてちょっと引かすくらいこと言うたった方がオモロいやろ
思うて行くねんけど、やっぱりそこから違うこと言うてきよるからね。

小籔
いやその、ホンマにこう僕はいろんな人のお笑いめっちゃオタクやったんで
いろんなお笑い芸人をずーっと見て、僕の血となり骨となりなってると思うんですけど

なんか鶴瓶さんって・・何ですかね?
番組によってはすごいミートされているというか、
普通にパーンパーンと打ってるはるときあるんですけど

「パペポ」のときとかでもそのそっちに金山があるというか・・
宝の箱がないと分かってんのに行ってはるときがあったような気がするんですよ。

鶴瓶
そこはすごく大事で・・

小籔
僕それは真似してるんやなと思うときありますね。

鶴瓶
いやでもそっちへ皆が行こうと思うところを行かないというは・・
なんかねちょっと頭の中にそういうやつがおるねんて。
「そこ行ったらあかんで」って「そこへ行くのか、お前は?」っていうのがあんねん。

だから完全にシラけるのよ「仰天」なんかでも
セオリーはみんな中居がやりよるからね。
ほんならもうええから敢えて・・

例えばね・・土田が、ツッチーがオリンピックの朝までやっとったときに
完全に瞳孔開いて寝とったんや、オリンピック決まってるのに(笑)

そんなんだいぶ経ってんねんから、もう言わんでもええんねんけど。
誰もそれはツッコまへんねんね、でツッチーが来よったときに
「お前な、前な・・」とそんな言う必要ないのにそこは絶対言わなあかんと。

あんな日本が20年に招致されて浮かれてるときにあいつうたた寝しとってん、朝。
それを誰もツッコまれたことないやろうけど、ここへ来たら一遍ツッコまなあかんと思って
みんなそんな話してないのに一遍放り込むっていうのも、これすごい大事で。

小籔
いやこれは本当に、僕だからいろんなお笑いを観てて
例えば鶴瓶さんに影響されてて良かったなと思うことの一つというか

なんかたぶんこれだけの方やったら手前に落ちてるメロン食うて
「ああ美味かった」でええと思うんです、一つの笑いを取ったらええと思うんですけど

それを足で蹴ってジャングルの中をバーッと突き進んでいって
たまには何も見つからないこともね・・蚊に噛まれて帰ってくることもあるでしょうけど(笑)
僕もホンマにけっこうあるんですよ。

鶴瓶
お前はでも蚊に食われることあらへんで。
だけどそれはやっぱりよしもとにおっていろんな自然にいろんなツッコミとか
いろんなものがここへ詰まってるから、

もう蚊に食われて帰る手前で「あれあった!」言うて
ポーンって放り込めるくらいのところはあると思うわ。

小籔
でもあれ行ってるときがすごいワクワクするというか・・
手前のメロンはもう前も見たから、これ食べても美味しさ知ってると。

今まで食うたことない果物探しに行きたいみたいなのを
急に思い出したことあるんですよね。

そのときはもう家族のことなんか放っているし、
新喜劇を広めなアカンとかも放っててなんか普通の人間として
未知なる果物探しに行ったとき「俺、アホやな」と思うんですけど

これ「なんでやろ?誰のせいやろ?」と思ったときに
「あっ、鶴瓶さんのせいやな」と思いながら(笑)
こう「パペポ」見過ぎたなと思いましたけどね。

(了)

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