阿曽山大噴火が語る「裁判長、どんなアドバイスなんだ!」

2012/11/23

デイキャッチ 阿曽山大噴火 裁判

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今回は、2012年10月17日放送「荒川強啓デイ・キャッチ!」内
「メキキの聞き耳」阿曽山大噴火さんの回
起こしたいと思います。

音声はこちらから

荒川強啓(以下、強啓)
それでは早速、今日の本題の裁判レポートをお願いします。

阿曽山大噴火(以下、阿曽山)
はい、じゃあいきなりいきますか。
罪名がですね、「迷惑防止条例違反」

強啓
え、罪名が?

阿曽山
「迷惑防止条例違反」なんです。
で、被告人が32歳の男の人です。

事件の内容が、東京都内の本屋さんで
女性のスカートの中を被告人が携帯電話で撮影したという。
盗撮の事件ですね、意外と本屋さんでの盗撮って多いんですよね。

まぁ女性が本に気を取られているうちに、
撮るみたいなのが結構あるんですよ。
男の人が後ろにいても不自然じゃないっていうので
多いんですけど。

検察官の冒頭陳述によると、
被告人は電車の中で女性を触ったという痴漢の前科2犯
盗撮で捕まったのは今回がはじめてということなんですね。

事件当日、被告人が盗撮をしたい!と思って
現場である本屋さんに行きまして。
女性の背後から近づいてこっそり動画で撮影したと。

写真だと「カシャ」っとかって音するじゃないですか?
動画でもう最初に録っておいて近づくという手口で
盗撮をしたんです。

女性は気づかなかったんですけども、
その犯行をですね、お店の店長が見てまして。
「お前、何やってんだ!」と取り押さえたんですけども。
被告人はその動画のデータをその場で消去したんですね。
だから証拠隠滅ですよ。

これでやってないでしょ?ってなるんですけども。
実はですね、この被告人の盗撮していた一連の行動っていうのが
全て防犯カメラに撮られてたと。
撮ってるところを撮られてたっていうところなんですね(笑)
それで警察に付きだしたというこれが事件の詳細なんですね。

で、ここから裁判の話なんですけども。
被告人質問、まず弁護人が聞いたんですけども。
「あなたね、盗撮をするためにこの本屋さんに行ったんですか?」
と言ったら被告人が、
「いや、あの実は私は本を読むのが好きでそれで」って
いきなり誤魔化そうとして、いきなり(笑)

そしたら弁護人がゴホンゴホンって(咳払い)
何にも言わないですけど、ゴホンゴホンって。
被告人が「あ、盗撮のためです」って(笑)

で、弁護人が
「今までの盗撮って何回くらいやったんですか?」
って言ったら被告人が
「あの今年の7月くらいから始めて、6、7回はやりました」と。

「それって全て動画で撮ったんですか?」
って言ったら被告人が「はい」。
「6、7回やった盗撮ですけど、動画はどうしたの?」
と言ったら被告人が、
「その場で消しました」
って言ったら弁護人が
「えーっ!折角撮ったのに!」って(笑)

なんで犯罪者側の「折角撮った」っていう
「なんか勿体ないなぁ」みたいな(笑)
でも被告人はその場で消すんですね。
今回だけでなく今までもその場で消すというやり方だったみたいですね。

で、弁護人が、
「何故、盗撮を始めたんですか?」
って聞いたら被告人が
「実は今年の6月に携帯をスマホに替えまして、
 それでアダルトサイトを見てたら盗撮の画像がいっぱいあって
 自分でも撮ってみようかな?と思ったのがきっかけなんです」

で、弁護人が
「ということは何?あなた女性の下着が好きなの?」
被告人が、
「いや、下着を見ても興奮はしないんですけども、
 盗撮してる行為自体に興奮してました」と。

強啓
しょうがねぇなぁ・・。




阿曽山
「今後はそんなアダルトサイトは見ませんから再犯しませんよ」
みたいなアピールをしたわけです。

で続いて検察官からの質問です。
「あなたね、撮影した後にすぐ動画データを消したと。
 あのね、後で見て楽しもうと思わないの?」って
検察官もこういうこと言うわけですよ(笑)

杉浦舞(以下、杉浦)
検察官まで!!

阿曽山
それで被告人は「いいえ!いいえ!」って。
「撮影したら10分以内にちゃんと消してました」
で、検察も「ふーん」なんて、

「でもあなたね何回かやってると、繰り返すのは
 普段見えないものが見えるという興奮と、
 見つかったら捕まるかもしれないというドキドキするスリルとね
 どっちが大きいの?」って

最初からその2択はどっから来るんだっていう(笑)
被告人は一言も言ってないんですよ!
なんでその究極の選択なんだろう?って思ったら被告人が
「いや、質問の意味がよくわからない」って(笑)
検察官が興奮しちゃってるんですよ!

杉浦
被告人のほうが冷静・・。

阿曽山
そう、冷静なんですよ。
で、検察官が
「あなたね、2回捕まってますよね?前科2犯ということで。
 前回の2つは電車内の痴漢だったでしょ?
 罪名は同じ『迷惑防止条例違反』だけど、何で今回は盗撮だったんですか?」
って聞いたんです。

そしたら被告人が
「いや、同じ罪名だとは知りなくて」って(笑)
検察官も、
「そんな事は聞いてないんですよ!
 なんで盗撮やり出したか聞いてるんですよ!」って。

強啓
ハハハハハ(笑)
おかしいね、それ!

阿曽山
検察官としたら
「この人またやる可能性あるよ」みたいなことを
アピールして終わったと。

最後、裁判官なんですけど。
この裁判官なかなか面白くて、
「あなたね、アダルトサイトを見てたということですけども、
 それってスマートフォンに替えるようになってから見えるように
 なったんですか?」って聞いたんです。

そしたら被告人が
「いや実際はその前からパソコンでは見てました」
で、裁判官は
「じゃあ盗撮画像を見るようになったのはいつなんですか?」
って聞いたら被告人が
「はっきりとは覚えてませんけど、
 痴漢で捕まった4年くらい前の頃から見てたかもしれません」と。

そしたら裁判官が
「その4年間見てた動画っていうのは、それは痴漢系じゃなくて?」
とか言って。

杉浦
えーーーーーっ!!

阿曽山
そしたら被告人が
「いやでもいろいろ見てたので」って(笑)

杉浦
何ですか!その会話(笑)

阿曽山
そしたらそれを聞いた裁判官も
「あなたアダルト系は幅広いんだね」って(笑)

杉浦
裁判所ですよね?これ!!

阿曽山
なんか感心してるんですけど(笑)
「幅広いんだね」なんて。
被告人も「えぇ、まぁ・・」って頭掻いたりとか(笑)

で、裁判官が
「あなたね、スマホにしてから盗撮を始めたと。これは何故なんですか?」
って聞いたら被告人の答えが
「やっぱスマホは撮影の機能が優れてて、
 しかもパソコンと違って画面が固まらなくてよく見えるんですよ」
それを聞いたら裁判官は、
「じゃあ尚更、なんで消したのよ!」って(笑)

で、被告人としたら
友人と携帯を見せ合ったときに
「何これ?」って言われたらまずいので
「それですぐに消してました」と。

そしたら裁判官が、
「だったらパソコンに保存すれば良かったのに!」
どんなアドバイスなんだっていう(笑)

杉浦
なんでそこまで言うんですか!!

阿曽山
被告人も「いやパソコンが苦手なんで・・」って。

で、裁判官が
「じゃああなたね、よく見てたアダルトサイトだけど、
 その盗撮の動画って1回しか見ないの?
 それとも繰り返して同じ動画何回も見るの?」
って聞いたら被告人が、
「いや確かに何回も見てるのありますね」

じゃあ裁判官が
「じゃあ尚更、消した意味がわからないよ!
 なになに?あなたの撮影したやつっていうのは、
 保存するほどの価値はないっていうこと?
 そのレベルに達してないってこと?」って(笑)

裁判官も興奮しているんですよ!

強啓
詳しいな、裁判官(笑)

阿曽山
で、裁判官が最後に
「あなたね、本屋さんで盗撮してましたけど
 本屋さんって万引き被害も多いから
 警備員も多いからね!」だって。
どんなアドバイスなんだ!って
「次回やるとき、気をつけろよ!」みたいな(笑)

杉浦
ひどいな・・(笑)

阿曽山
とても説教にはなってない。

強啓
すごいね、これ!!
なんか裁判官に凄さを感じてしまった・・。


(了)

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