2017/10/23

元UWF・垣原賢人が語る「あの大根がなければ、今の僕はなかった」

今回は2017年6月11日放送「真夜中のハーリーレイス」
「vs垣原賢人(延長戦)」を起こしたいと思います。

前回の
元UWF・垣原賢人が語る「進学校の柔道部で腰の骨折ったけどUWFに入りたかった」
の続きとなります。


清野
それでは垣原賢人さんをお迎えしての延長戦でございます。よろしくお願いします。

垣原
よろしくお願いします。

清野
もう本当にあっという間に試合が時間が過ぎ去りましたので。

垣原
あっという間でしたね、はい。

清野
けっこうやっぱりあのスパーリングの話が面白いですね。スパーリングであっても命懸けじゃないですか?先輩が本気でやってくるし。自分も下手したら動けないわけでしょ?

それで「終わり」っていうのは誰が決めるんですか?「スパーリング、はい終わり」っていうのは?

垣原
いやもうその先輩ですよね。その先輩が「終わり」って言うまでは。

清野
それは日によって違うんですか?早い日もあるんですか?

垣原
まあ早くても30分くらいですよね。ただ長いともうそこから40分、50分・・それこそ1時間越えるときもありましたよね。

だから「いつ終わるんだ?」っていうぐらい、本当にもうボロボロですよね。

清野
それは相手が変わることはあるんですか?

垣原
えーと、変わるというか・・だから結局、先輩の方が数が多くて新弟子なんてもうドンドン辞めて行くから。最後なんかは僕と冨宅(ふけ)さんしか2人しかいなかったんで。

先輩の方が多いですから当然1回先輩と終わったあとに他の先輩とやるということもありましたよね。

清野
ですよね、そうするともう1人目でボロボロじゃないですか?そうしたら2人目なんてもう立ってられないですよね?

垣原
それぐらいのこともありましたね、無茶苦茶でしたもう。

清野
でも中にはやっているうちに、ちょっとガーンと先輩にパンチなんかが当たっちゃって「ああ、先輩がキレる!」みたいなこともあったりするわけですよね?

垣原
あります、あります。これはよくありましたね。必死に逃げようとすると、その逃げようとしたあれで肘とかちょっと顔に当たっちゃったりすることもあるんですよ。そうしたらもう大変ですよね。

清野
もうマウントから・・素手で?

垣原
素手が上から振り下ろされますよね(笑)

清野
早すぎたマウントパンチが・・あのときまでグラウンドパンチっていう概念がなかったですもんね。グレイシーが出てくる全然前ですからね(笑)

垣原
これ僕ね、練習生のときもそうですけど。選手になってやられたことが1度ありまして。それがまあ藤原組長なんですね。

名古屋で僕と高田さんが組んで、相手が藤原組長と藤波(辰彌)さんがタッグでやった。

清野
あのUインターと新日本の対抗戦の?

垣原
だいたいそのぐらいの時期ですね。そのとき僕は組長にかかと落としをやったら、それが見事に顔面に入って組長の顔がお岩さんみたいになったわけです。

清野
目ですか?

垣原
目ですね、「あちゃー」と思ったんですけども。そのあとマウント状態になったらまさかまさかの鉄拳が上からアゴにグーで。

清野
アゴに入ったら意識飛びませんか?

垣原
飛びます飛びます、もちろん。パーンって飛ぶし、アゴがグラグラになりましたね。だからその試合後の打ち上げで焼肉食べれなかったですもん。もう本当に柔らかいものしか、レバ刺しぐらいですよ(笑)

清野
いや、怖いですね。だからやっぱり藤原さんの中でプチンっていうのがあったんでしょうね。「お前、何してくれてんねん」みたいな。

垣原
だから僕にとってね、そういうトラウマがあるんで今回の組長とのスパーリングマッチは何してくるか分からないっていうのをね、非常に緊張感があるんですよ。

清野
これ周りの人はね、垣原さんも病気されていてよくなったから、ちょっとご祝儀的なものというふうに考えている人もいるかもしれないし。

あるいは、藤原さんも病気されていたから、まあそうは言っても藤原さんもやっぱり一時ほどのあれじゃないって思っている人もいるかもしれないけど。これ決してそうじゃないってことですよね。

垣原
それを証明したのは、この間NEW後楽園大会がありまして。そこのロビーでパッタリ組長に会ったわけなんですよ。(NEW=IGFが立ち上げた新ブランド)

僕、今度8月にやるんで挨拶しようと頭を下げた瞬間にみぞおちにパンチがガンッ。いや僕もう本当に膝から崩れ落ちましたね。

清野
あっ、そうなんですか!

垣原
本当にもう「ええっ!」っていう感じで、一言「やるぞ」って言ったんですよ。

清野
っていうかやってますよね、もう(笑)

垣原
まあだからみぞおちパンチは予告編で8.14カッキーライド(垣原賢人復帰戦)やるぞというような・・もう鳥肌立ちましたね。これはもうタダではリングから降りられないなというそんな気がしまして。

清野
これ相手に藤原さんを選んだっていうのは垣原さんの選択ですか?

垣原
そうです、さっきも本編で話しましたけれどもUWFの忘れものがあったと。とあとは原点回帰というのと、

あともう1つ僕が業界に入るきっかけというか・・3度目の正直で道場に行ったときにそこに藤原組長がいらっしゃって、そこで背中に大根乗せるというテストをやってもらった。

清野
ああ、熱々のやつを!!

垣原
あれがきっかけでこの業界に入れたので、テストを受けられた。だから大本のきっかけを作って下さったのは藤原組長(藤原喜明)なんですよ。

清野
あの熱々の大根は聞いたことあるんですけど、あれ乗せたって藤原さんなんですか?

垣原
藤原さんなんですよ。

清野
藤原さんだったんですか!

垣原
そうなんですよ、3度目の正直で行ったんですよね。そのときにもう3回目だから僕もなかなか道場には入れずにモジモジしていたら

藤原組長が「おお、入ってこい」ってそれで「ちゃんこ食べろ」っていきなりちゃんこをご馳走になったんですよね。

それをついだのが鈴木みのるさんなんですけど。それでちゃんこを食べ終わったあとに僕が藤原組長に意を決して「入門したいんです」って行ったら

「よーし分かった今からテストやってやるよ、Tシャツ脱げ」って「筋肉見るのかな?」と思って僕もちょっと胸を張っていたら

「バカヤロー、お前背中見せろ!後ろだ!」って言って、「なんでだろう?広背筋でも見るのかな?」と思ってまた背中に力を入れて・・

清野
力を入れて広背筋をグッと膨らませて。

垣原
そしたらなぜかさっきまで食べていた鍋にフタをし始めて火を付けてグツグツ煮始めた。それで嫌な予感しますよね?

フタ取って中から大根を取りだして「今からこれを背中に乗せるからな、耐えたら入れてやる」っていう・・嘘みたいな(笑)

清野
藤原さんだったんですね、それ!

垣原
藤原さんもたぶんスポーツドリンクという名の何かをね、気持ちが良いものを飲んでたんでしょうね。だから本当に遊びというか・・だったんでしょうね。

清野
それはどれくらい我慢したら許してもらえたんですか?

垣原
いや僕の中ではものすごい長い時間に感じたんですけどね、本当に大ヤケドしたわけなんですよ。

清野
そりゃそうですよ!

垣原
でも僕はここで「熱い!」って言ったら入れてもらえないと思ったんで、もう全くのーリアクションでグッと耐えたんですね。もう身体じゅう電流が走るくらい。

清野
それはうつ伏せになるわけですよね?

垣原
いや、うつ伏せというかちょっと腰をかがんだ状態で僕はもう「熱い」と言ったら落とされると思ったんで、そのテストに。

だからもう全く「熱い」と言わずにグーッと耐えたんですよね。

清野
大根は1個だけですか?

垣原
1個だけ、それを見て藤原さんがこれは火が通ってなかったのかと思ったのか、そのときの練習生の田村さん呼んで

「おい、田村こい!腕出せ」って僕の背中に乗せた大根を田村さんに乗せたら田村さんがダチョウ倶楽部ばりのリアクションをやったんですよね(笑)

それを見て藤原さんが「これは熱かったんだな、お前根性あるなあ」ということで「おお、高田」って近くにいた高田さんに「今度、テストいつやるんだ?」って言って

そしたら高田さんが「えー、10日後ありますよ」って。

清野
本当に当時そう言ってました!?高田さんそんな言い方でした?(笑)

垣原
それで10日後のテストを受けて今があるということなんです。僕はあの大根がなければ、藤原組長がいなければ今の僕はなかった。

清野
ちょっといいストーリーじゃないですか!

垣原
だから僕の病気をいま克服してこれからまた熱く生きていくためのリスタートは藤原組長しかいねえなみたいな。

清野
なるほど、その話はよくできた話というか。つまり垣原さんの人生のテストにおいて、テストをしてくれるのはいつも藤原さんというか。

垣原
だからね、本当は僕は3月26日に桜庭選手とやろうとしたんですね、新宿中央公園で。

でもこれが雨で流れたので、やっぱりプロレスの神様が「垣原、違うぞ。藤原組長だろ?」ということだったんでしょうね。

清野
よくできてる。

垣原
もう避けたかったんですけど、なんかやっぱり原点回帰というか避けて通れないのかな?みたいな感じで行きましたね。

清野
これはちょっと大根も用意しといた方がいいんじゃないですか?(笑)

垣原
アツアツの大根!

清野
負けそうになったら、それを持って背中にグーッと押しつける(笑)大根デスマッチ!

垣原
別にUWFじゃないんですね、これ(笑)

清野
そうですか・・いいですね。なんかいい話だなとも思うし、そういや団体が3つに分かれたときにそれで藤原さんに付いていこうというのはなかったんですか?

垣原
えーとですね、僕は人というよりもUWFというものをもう1度やるなら・・僕ね、高校も辞めてUWFに熱狂してUWFに入った。

僕は人というよりもUWFにこの3文字に付いていこうということだったので、その文字が残っているのは「UWFインター」だったからということですよね。

清野
まあでもそのあとUWFのあとに全日本行ったりとか新日本行ったりとかってありましたけど、それはまた全然違う世界だったんじゃないですか?

垣原
そうですよね、新日本なんかもう水と油というか全然スタイルが違いますから。

清野
だから垣原さんけっこうUWFでキャリアを積んだあとにそういう世界に行って・・

新人で行くならいいですけど、ある程度もうレスラーとして確立されたものがあるのにあういうところに行って

また1からみたいなのはけっこうキツかったんじゃないですか?

垣原
うーん、まあでもどうですかね?なんかキツいのはキツかったですけど、ワクワク感の方が多かったかもしれないですね。

けっこう僕そういうのは平気なんですよね。今まで築いたものをぶっ壊してまた新しいものっていうのは意外と好きかもしれないですね。

清野
なんか馬場さんにはよく怒られていたっていう話を?

垣原
あー、そうですね。あんまり楽しい思い出ではないですけども。でもそのときにいろいろ厳しく教えて下さったからこそ、その後新日本でもスーパージュニア取れたりもしたわけなんで。

そういう意味ではやっぱり馬場さんのおかげというか。

清野
なんかそういうUWF的な動きっていうのは全然歓迎されなかったですか?全日本では?

垣原
うーん、そうですかねえ・・。

清野
特に馬場さんには?

垣原
まあそんなところはあったんでしょうかねえ・・。

清野
なんかあんまりレガースとか好きそうじゃないですもんね、馬場さんね。

垣原
というよりも、やっぱりプロレスは受け身なんだっていうところで。どうしてもUWFって攻めに走りがちなところがあって。

そこがまず「プロレスは『受け』だろ!」っていうところなんですけども。その受け身というか『受け』というのは当時の若い僕にはよく理解できなかったというか。そこを言われていたと思うんですよね。

でもやっとそれがだんだん後になってきて「そうか!プロレスは『受け』が一番大事だ」というのを分かるようになったわけなんですけども。

清野
でも本当にプロレスって「Uインター」とかも「UWF」とかもそうですけど。いろいろUWFって言われたりしますけど、外から。

これは本当に僕はすごいことだと思っていて、やっぱりその中で何が起こるか分からないっていうのがいっぱいあるじゃないですか?

これは普通のスポーツみたいに止めてもらえないし、すごく大変なことをやっていると思うんですよね。

だから身の危険があってもやらなきゃいけないし、そういうスリリングさっていうのはあったんじゃないですか?

垣原
そうですね、僕はあの19歳のときにはじめてメインで後楽園でゲイリー・オブライトとやったとき、前の晩に母に電話しましたもんね。

「もう何があっても、俺は全然後悔しないから」みたいな、明日どうなるか分からないよみたいな感じのことを母に告げたのを思い出しますね。

清野
えーっ、お母さんはどんな反応でした?

垣原
いやーもうあれですよ、不安で不安で仕方ないっていう感じで。

清野
ですよね、気が動転しますよね。

垣原
「もうずっと祈るからね」みたいな感じで。まあそれぐらい怖い選手でしたよね、ジャーマン(スープレックス)もそうだし。だからすごく緊張感がありましたよね。

清野
それが試合に出てましたよね。

垣原
Uインターだけじゃなくて、全日本に移ったあともそのゲイリー・オブライトとタッグで東京ドームで戦ったとき。まあそれが彼の中で爆発したんでしょうね。

僕は全十字靱帯ブチ切れられましたからね。だから少しでも彼に隙を見せた自分が悪かったなと思って。

だから本当にこのプロレスっていうのはすごく緊張感を持ってやらないといけないなというところですよね。

清野
全日本プロレスのリングでもそういうことがあるわけで。向こうはもうやる気っていうか・・

「垣原は何をやってくるか分からないな」みたいな。けっこう警戒していたんでしょうね。

垣原
だから僕も上がるリングが違うからちょっと何か自分の中で隙ができていたんだと思うんですけれども、そこを突かれてグイッと見事に全十字靱帯を切られちゃって。

清野
あれで欠場ですもんね。どれぐらい休みましたっけ、そのあと?

垣原
何ヶ月間か休みましたよね。だからもうその試合のあと立てなかったですから、もうブランブランで。だからプロレスは怖いんですよ。

清野
もう本当怖いんですよ!北尾さんだって1発でやられたわけじゃないですか、あれだってね。もうそれは高田さん的には「勝ちは勝ち」ですもんね。

向こうはたぶん引き分けに持っていくっていうのがあったんだと思うんですけど。関係ないですよね、当たってしまったらおしまいと。

垣原
それがUWFなんですよ。

清野
「UWFとはいったい何なのか?」って最近いろいろ話題になっていると思いますが、もう今のが全てだと思います。


垣原さんの考えるUWFっていうのが聞けてよかったです。という感じで今日いろいろお話をうかがいましたがそろそろお時間でございます。

(了)

2017/10/13

元UWF・垣原賢人が語る「進学校の柔道部で腰の骨折ったけどUWFに入りたかった」

今回は2017年6月11日放送「真夜中のハーリーレイス」
「vs垣原賢人(元プロレスラー)」戦
起こしたいと思います。


清野
さて今夜の挑戦者は、元プロレスラーの垣原賢人さんです。垣原さんは1972年、愛媛県出身45歳。身長は179cm体重は70kg。1989年に高校を中退して、第2次UWFに入門、翌年にデビュー。

UWF分裂後はUWFインターナショナル→キングダム→全日本プロレス→プロレスリングNOAH→新日本プロレスとさまざまな団体を渡り歩いて来られました。

首のケガによりまして2006年に現役を引退後はクワガタのレスリング「ミヤマ仮面」として活動をされています。

2014年に悪性リンパ腫に感染していることを公表したものの回復を見せ。今年の8月にはリング復帰を宣言されたばかりです。

そんな垣原選手、現在はタイトルマッチに備えましてスタジオの隣にあるドレッシングルームでウォーミングアップの真っ最中と聞いています。その様子をちょっとのぞいてみることにしましょうか?

立ち上がって「クワッ、クワッ」とミヤマ仮面のポーズをばっちり決めていただきました。ただ、マスクをかぶってないんですよね(笑)

今日はなぜか素顔で「あーっ、しまった!」と頭を抱えていますが、ラジオだと思って気を抜いてましたよね?姿が見えないと思って。今日はミヤマ仮面なのか?それとも垣原賢人でくるんでしょうか?マシンガン掌底には気をつけていきたいと思います。

327回目、タイトルマッチのゴングはこの曲のあとで鳴らされます!



清野
さあ流れてきたのは、尾崎豊のレガリテートでございますが、この曲にのせましてリングインを果たしました今夜のゲストご紹介しましょう。

元プロレスラーの垣原賢人さんです、ようこそこんばんは。

垣原
よろしくお願いします。

清野
今日はミヤマ仮面じゃなくて素顔で登場となりました。

垣原
いや、恥ずかしくて・・ちょっと本当に・・。

清野
ハハハハ、大丈夫ですよ!顔は写ってませんから!娘さんがちょうど1年前くらいですかね?公開録音でお世話になりまして、同じようにこの曲で入場してまいりましたよ。



垣原
ああ、そうですか!いやーすいません、なんかご迷惑をおかけしたんじゃないんですか?

清野
いやいやいや、もう盛り上げていただいて。腕相撲が強いんですよね?山崎一夫さんと腕相撲対決をやりまして。

垣原
えっ、山崎さんと!?

清野
「私は自信あります!」って言うから「じゃあ山崎さんとやってくれ」って言って。

垣原
何をやってるんですか!大先輩相手に!

清野
で、粘ったんですけど・・最後は山崎さんがバーンと叩きつけて。

垣原
いやまあそうでしょうけどね(笑)よく山崎さんも受けてくれましたね、あんな小娘相手に・・。

清野
いやいや、山崎さんもそこはプロレスラーの意地というか。そこで女の子相手に「ああ、負けちゃった」っていうパターンもあるじゃないですか?

山崎さんはやっぱりレスラーですね「ナメられちゃいけない」って最後はもう叩きつけてましたよ。

垣原
山崎さんに挑戦しようと思ったのは・・うちの娘が言ったんですか?

清野
娘さんが。

垣原
身の程知らずというか、ちょっと帰ったらヘッドロックしておきますよ。グランドヘッドロックをね(笑)

清野
ラッパ吹かせますか(笑)いやでも元気があっていいじゃないですか!お父さんの血ですよ、腕相撲強いっていうのは。たぶんあれからまた悔しくてトレーニングしていると思うんでね。

垣原
やってるんですかね?・・いやーどうでしょうかねえ?

清野
まあそんなアイドルのお父さんでもありますけれども、垣原さんの長いキャリアでやはり中心になるのがUWFだと思うんですよね。

このUWFっていうのが・・僕も垣原さんと世代が一緒ですから、僕らの世代はまあやっぱり新しいものに見えましたよね?

垣原
そうですね、もう革新的というか・・なんですかね?

清野
何が格好良かったですか?やっぱりキックですか?

垣原
そうですね、やっぱりキックでしょうかね?

清野
それで「これをやりたい!」と思って、それで高校に入るんだけど高校を中退してUWF入るんですよね?

垣原
僕、本当に中学のときにガリ勉少年でその入った高校っていうのが進学校だったんですよ、バリバリの。

清野
新居浜西高校でしたっけ?

垣原
そうなんですよ、もう苦労して入ったんですね。一応、中学1年のときに夜中の2時3時まで勉強してましたから。ガリ勉で塾も行って。

清野
じゃあもう学年でもトップクラスの成績で?

垣原
まあまあ、点取り虫というか頭は良くないんですけど勉強やった分だけそれだけの結果は出てましたんで。そんな感じになっていったんですけど。

だんだんUWFのとりこになってきて、だから中2の終わりとか中3ぐらいでもうちょっと心はUWFに行きかけていたんですね。

ただやっぱり周りはそんだけ優秀なら高校行かないのはおかしいってなりますもんね?「それは逃げてんじゃねえか?」って言われはじめて「いやいや、逃げてるんじゃないんだよ」ということになって、そこで押し問答をして・・

「じゃあ分かった。受けるよ」って一応受けて合格はしたんですけども。もう心ここにあらずというか・・

清野
もう早く行きたくてしょうがないと?僕でもそういう話が大好きなんですよ!佐山さんも高校中退して新日本プロレスに入っているんですよね。船木選手も中学卒業出て入ってる。

高田さんも確か高校中退じゃないですか?あの人たちのストーリー僕けっこう好きなんですよ。待てない!大人はみんな「待て、待て、待て!」って言うじゃないですか?

「3年間、とりあえず高校は出ておいた方がいい」って「とりあえず」ってよく分からないんですけど。でもそれ待てない人って垣原さんもそれなんですよね・・もう素敵だなあって。でも揉めたでしょ、相当?

垣原
めちゃめちゃ揉めましたね。もちろんうち片親だったんですけど母親は泣いてましたよね。担任の先生なんかもうちに来て説得するんですけれども。

部屋の片隅に週プロがあるんですけど、それを投げつけましたからね。「こんなの読んでいるから、辞めるとか言うんだよ!」みたいな、もう先生も熱くなっちゃって。

でもそれでも僕はもうテコでも動かないわけですよ。「もう絶対UWF入るから辞める」と。

清野
プロレスラーというよりもとにかくUWFっていうのが、やっぱり・・だから他じゃなかったんですね?

垣原
他じゃなかった・・でね面白いというか僕がすごいぶっ飛んでるのが、その進学校に入って一応部活に入れっていうことになって柔道部に入ったんですよ。進学校の柔道部ってそんな強くなさそうじゃないですか?

そこで僕はなんとぶん投げられて腰の骨を折ってるんですよ。「横突起」っていうのを2ヶ所、ものすごい痛かったですね。もう歩けなくてですね、それで「おかしいな?」と思って学校行く前に病院に行ったら腰の骨が2ヶ所折れててお医者さんが「よくこんな状態で歩けるな」ってびっくりされるくらい。

「痛みに強いなあ」って驚かれるくらいのケガだったんですよ。それからもう寝たきりで1ヶ月間骨がくっつくようにコルセット巻いてってそんな生活になったんですよ。

清野
プロレスラーになる前にすでに大ケガしてたんですねえ。

垣原
それなのに退院というかコルセット外してケガ治った直後に、僕は高校辞めているんですよ。

清野
そこで普通は「いや俺もう柔道部くらいでケガしているわけだから、プロレスなんて無理だ」っていう・・。

垣原
そのレベルの低いね・・(笑)

清野
まあ高くはないですよね。

垣原
それで投げられて、まあ強い弱いで言ったら弱いですわね。弱いどころか投げられて骨折しているってなかなか聞かないですよね?(笑)

もうその時点で「やめた方がいいよ」って周りは思いますよね?自分の中では、中学の3年からずっとUWF行きたいとかプロレス行きたいという気持ちが高まって。いやいや高校に行っていて、いやいや柔道やっていたからこんな大ケガをしたと。

つまりケガしたのはそういうモヤモヤした気持ちがそういうふうになっただけで、自分は弱いとかじゃなくてそういう中途半端な気持ちでいるのがいけないと。だからここはスッパリバーンとやめてって・・

清野
踏ん切りついたわけですね。

垣原
この骨折がきっかけで、普通はそこでね「あれ?」って不安になりますよね?「俺大丈夫かな?こんな身体でプロに入ったら殺されんじゃないか?」と普通思いますけど、僕は逆なんですよね。

清野
いや、若いって怖いですよねえ。

垣原
怖いですね、16歳!

清野
怖いもの知らず!それがいいじゃないですか!若さの勢いっていうかね。それでその過酷な入門テストをクリアして入るわけじゃないですか?

垣原
でもそのテストすらも受けるまでになかなか大変だったんですよ。進学校も辞めて、僕もすぐに入れるくらいの気持ちを持っていたんですけど、まずUWFに履歴書を送っても返事が来ないわけですよ。

だからもうそれこそ学校を辞めてから1年近く何のチャンスもなかったです、宙ぶらりんの状態です。だから周りは言いますよね「なんで在学中に送って、合格したら辞めりゃ良かったじゃん、なんで辞めちゃったの!?」ってすごく言われましたね。

清野
でもそのときはもう「何か行かなきゃいけない」っていうのがあったんでしょうね。

垣原
いやもう熱くなっているから。UWFに熱狂しているわけですから、いても立ってもいられないわけですよ。

清野
分かりますよ!俺、そういう話すごい好きなんですよ。

垣原
骨折して寝たきりでもうウエストなんか女の子の手が届くぐらい。

清野
もうコルセットがガンガンに固めているわけでしょ?

垣原
もう中森明菜ぐらいウエストが細いわけですよ。それ見ておばあちゃんが「そんなのでなれるわけないだろう」っておばあちゃんもびっくりするぐらいのウエストで。だけど僕はもう「今行かなきゃ!」みたいな感じで。何か取り憑かれているんじゃないか?っていうぐらい(笑)

清野
でもそういう時期ってありますよ、10代のときって。「これだ!」ってなったらね、もう「それだ!」ってなっちゃうんですよ。他のことに全然耳が入らない。

垣原
だけどもそれでどんどん時は経っていって、まあ僕もさすがに焦りはじめて「どうしたらいいんだろう?」ということで「これは東京に出るしかない」ということで東京に出て新聞配達で下宿してっていうところに行くんですけども。この続きの話はもういらないですよね?(笑)

清野
いやー、でもこれちょっと壮大な話になりそうな・・ハハハ(笑)

垣原
長いんで、これはまあ本を読んで下さい。本に書いているかな?「Uの青春」これを読んで下さい。

清野
あの僕聞きたいのが、スパーリングなんですよ!UWFと言えばやっぱりスパーじゃないですか?

垣原
そう来ましたか!さすが清野さん!お目が高い!

清野
いやいやいや、もうね「UWF=スパーリング」ですよ!とにかく本にも書かれていますけど、前田日明さんと当時70kgぐらいの垣原さんがスパーをやると。格闘技的に言うとめちゃくちゃじゃないですか?(笑)



垣原
めちゃくちゃですよね(笑)30kg、40kgの体重差で。

清野
普通、成立しませんよね?でもいいんですか、それは?

垣原
それがスパーリングなんですよ。それね、全く格闘技のど素人ですよ。それを身体じゅうの関節をグシャグシャにしてくるんですよね。それで「ラッパ」つって押さえ込んで鼻と口をふさぐわけですよ。

清野
お腹でふさぐ?

垣原
はい、それで体重がもう30kg、40kg違うんですからもう返しようがないんですよね。だから溺れた状態ですよ、海とかで。

経験ありますかね、みなさん?溺れそうになったことってありますよね?1度や2度はありますよね?あういう状態がそれこそ30分、1時間続くわけなんですよ。絶望ですよね。

清野
それは無茶苦茶ですよね。

垣原
だからもうみんな夜逃げするわけですよ。もう3日も持たないわけですよ。

清野
(スパーリングは)どういう状態でそもそも始めるわけなんですか?立ったまま始めるんですか?

垣原
スタンディングの状態から。それで僕らから攻めてタックル行くんですけど、バーンって潰されてあとはもう上に乗られて・・もう覚えてないぐらいな感じで・・あれですよね、溺れた状態が延々と続くわけですよ。

清野
とりあえずはやっぱりタックルからまず入るんですか?

垣原
そうですね、こっち側から。

清野
片足とか両足とかバッとつかんで。そういうタックルのやり方っていうのは教えてくれるんですか?

垣原
教えてくれないですね(笑)

清野
えっ!じゃあ自己流で!それは倒れませんよね(笑)

垣原
もう潰されるだけです!

清野
あとはもう乗られて、そっから30分、1時間続くんですか。

垣原
これ押さえ込まれるだけでも辛いのに、鈴木みのるさんとスパーリングをやろうものならこれにもっとすごいのが付いてくるんですよ。

清野
何ですか?

垣原
耳を拳でグリグリグリグリやられるんですよ。肘をバチンっと食らったりね。そうするとどうなるか?というと耳の中に小さい毛細血管がありましてそれが破裂するわけ何ですよ。

そうすると耳自体がピンポン球みたいにプーッと。お餅を焼いたみたいにプーッと膨れあがるんですね。これがものすごく痛くて。

それでこのままで放っておくと耳がおもいっきり垂れ下がって耳が切れちゃいますから、だからそうならないように注射器で抜くんですよ、中の血を。

それを何度か繰り返してこういうカリフラワーイヤーという耳ができるんですけれども。

清野
垣原さん見事にわいていますね。みんな耳がわいているんですかね?

垣原
うーん、だいたいわいているんじゃないんですかね?それが固まるまでに半年くらいかかるんですよ。もう半年間Tシャツを脱ぐだけでも痛いんですよ、耳に触れると。

だから関節技とか押さえ込みだけでも辛いのに耳もまた加わって、耳の痛さ・・・これがもうどうしようもないくらい辛かったですね。

清野
あれでも鈴木さんってそんなにわいてなくないですか?パンパンにわいている印象があんまりないんですけどね。

垣原
ああ、そうですね!確かにそうですね。まあ強かったんですかね?まあ高校のころからずっとレスリングを。

清野
そうか・・だから上になってしまえばいいんですね。わかないんですよね、結局ね。下になるからわく。

垣原
未熟だってことで、それで僕は両耳で1年苦しみましたね。

清野
シャワー浴びても痛いでしょ?

垣原
痛い、痛い、痛いです。あともう辛いのはこういうイヤホンこれができないですからね。

清野
入らない?

垣原
これを入れたらポロッと落ちちゃいます。

清野
まあまあまあ、でもこれがレスラーの証拠というか・・寝技をやっている証拠ですよね。でもやがて逃げ出すっていうか・・抜け出す?自分でマスターするわけですよね?

垣原
まあ、そうですね。

清野
「あっ、この間までキメられていたのにキメられなくなってきたぞ」っていう瞬間がやがて来るわけですよね?これはどういうタイミングで訪れるんですか?

垣原
自然と覚えていくんですかね?痛いこととか辛いことをやられているんで、そこでいろいろテクニックを自然と覚えて辛くない状態を自分で見つけていくわけなんですよ。

清野
これは何ですか?ロープに逃れたらブレイクなんですか?

垣原
そんなのはないんですよ。

清野
ロープエスケープはなし?試合はあるけれども、スパーはないんですね。

垣原
もう関節キマってタップしてもその体勢は外してくれますけど、離した瞬間にまた次のサブミッションにいくわけですよ。

清野
そこはスタンドじゃないんですね?もう1回寝たままで?

垣原
またグリグリグリグリ4,5回いろいろ形が変わるだけで関節をキメられまくって、ちょっと気が済んだらまた立ったところからスタートを始めて・・それをもう延々と。

清野
それはでも上の人にはなかなか敵わないですよね?みんな本気でやってくるんですか?

垣原
もちろん、そうですね。

清野
でも前田さんとか高田さんとか、もうそれなりの位置の方じゃないですか?新弟子相手に本気で来るんですか?

垣原
まあその本気という・・まあ力は2割、3割でも僕らはあれでしょうから、本気は本気だと思うんですけども。100%は出さないでしょうね、出さなくてもそれこそ赤子の手をひねるようにキマっていくわけですから。

清野
後輩が先輩に勝つっていうことはないんですか?

垣原
えー、でも強くなってくればそういうこともあると思いますけどね。

清野
垣原さんは先輩から1本とったことはありますか?

垣原
でももうキメられなくなったぐらいから逆に誘われなくなって、だからキメるまで行かないくらいですかね?キメる一歩手前くらいで自然と先輩から声をかけられなくなってくるというかね、卒業みたいな感じの。

清野
って言いますよね?やっぱそうなんですね。

垣原
だからキメるまでは・・あとは自分の中でもキメれそうでも遠慮しちゃうところもあるんじゃないんですかね?やっぱり先輩だから恥をかかせちゃいけないみたいな。でも心の中では「俺の方が行ってるぜ!」みたいなのも・・ある。

清野
それは例えばですよ、高田さんからキメられなくなったと。これは高田さんから卒業なだけで中野さんからはまだ卒業じゃないわけですか?

垣原
まあそうですね、その選手によっては相性もあるし・・。

清野
当時はやっぱり誰が1番強かったですか?

垣原
うーん・・よくスパーリングやっていたのは船木さん、安生さん、鈴木みのるさんという感じで。この3人はよく稽古つけていただいて、めちゃくちゃ強かったですね。

清野
その3人同士がやることはないんですか?

垣原
あっ、ないですね。

清野
基本的に先輩と後輩?先輩同士はやらないんですか?

垣原
やらなかったですね。

清野
じゃあ、藤原さんと前田さんとかそういうのもないんですか?

垣原
ないですね、高田さんと鈴木みのるさんがやったのは何回か見たことがあるぐらいですかね。

清野
やっぱり高田さんが強い?

垣原
高田さんがとってましたね、アキレス腱か何かで。

清野
足関節もあり?何でもありなんですか?

垣原
何でもありです。

清野
じゃあ、チョークっていうのはどうなんですか?

垣原
チョークもありますね。

清野
スリーパー?ノド入れるんですか?

垣原
ノドも入れますね。

清野
じゃあ今の総合格闘技みたいなことですか?だって試合でチョークいいんでしたっけ?

垣原
チョークいけないんですよね・・あれ?

清野
チョーク、ダメですよね?あれだってパンクラスで初めて解禁したから、あの時代はたぶんUWFのときは確かダメですよね?でもそれは例えばスパーではガンガンやってた?

垣原
スパーではあったと思いますね。

清野
いやもうすごい・・やっぱりそういう話は興味ありますね。

垣原
もうボロ雑巾のようにグチャグチャにされましたね。

清野
あーっと、ここでゴングが鳴りました。垣原さん試合終了のゴングですよ。

垣原
えっ、これもう終わり?これ早いですね。

清野
だから言ったじゃないですか!始まる前に「早いですよ」って。

(延長戦に続く)
元UWF・垣原賢人が語る「あの大根がなければ、今の僕はなかった」



2017/10/01

オカルト研究家・山口敏太郎が語る「『これは嘘だ!』って分かってる事件がいっぱいあったけど、それで消してもやっぱり1割弱くらいは分からないのがいっぱいある」

今回は2017年6月9日放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
「大竹メインディッシュ」山口敏太郎さんの回を
起こしたいと思います。


室井佑月(以下、室井)
本日のお客様は1966年生まれ、徳島県のご出身です。現在著書「超常現象のつくりかた」が発売中。作家・オカルト研究家の山口敏太郎さんです。いらっしゃいませ。

山口敏太郎(以下、山口)
お願いします。

太田英明アナ(以下、太田)
室井佑月さんはオカルト・超常現象が大好き。

山口
意外な印象がありますね。

室井
私ね、もう小学校のころからさ矢追純一さんっているでしょ?それから中学校時代とか高校時代は平川陽一さんでしょ?

それでそのあと敏太郎さんとベンジャミンさんをずっと追っかけてる(笑)

太田
本格的ですね。オカルトとか超常現象ほど人によって考え方・捉え方のスタンスが極端に分かれるのってないと思うんですけど?敏太郎さんはそもそもどういう向き合い方なんですか?

山口
ちょうど僕、大学時代にUWF旗揚げとかをバイトとかでイベントを手伝っていたりしていて。そこで「なんか技術革新ってこういうことなんだな?」と思ったんですよ。


だから僕が大人になってちゃんと大学を卒業して仕事をやるときには、ちょっと革新を起こそうと思っていて。それでオカルトでもう既に海外の資料を見たら「これは嘘だ!」って分かってる事件がいっぱいあったんですよ。

それで大人になって衝撃を受けたっていうのがあって「あっ、これは情報開示をしていかないとダメだ」ということで「この事件はおしまい」「この事件もおしまい」っていうふうにやっていくスタイルをやったんですね。

太田
ああ、潰していく感じなんですね。

山口
それで消してもやっぱり1割弱くらいは分からないのがいっぱいあるんですよ。

室井
いや、そこが怖いんだって!だから私がちっちゃいころからオカルト追っかけの私が読んでいるとさ。

矢追さんって宇宙人の解剖ビデオが出てきたときに「本物だ!」って証拠だって挙げてきたじゃん?平川陽一さんってテレビのUFO番組とか出てもちょっと照れがある(笑)

でも敏太郎さんは「これは嘘だ」って否定したり、否定しなかったりするものがあるのよ!そこが怖いよね。

山口
そうですね、宇宙人解剖ビデオは輸入した当時の制作事務所が最初に何千万も出して輸入して、あとで局が乗ってきたんですよ。

だから輸入した担当者にもインタビューをとってますが、あれはどうも宇宙人ではないみたいです。生き物ですけど宇宙人ではない・・まあ人間の可能性があるんじゃないか?というのが、ここ数年前に聞いた話ですね。

太田
昔、よくテレビではスペシャルでUFOの写った写真とか頻繁に取り上げてましたけど今はすっかりなくなりましたよね?

それは映像や画面をみると「これは本物だ」「これはニセモノだ」って敏太郎さんみたいにすぐに分かっちゃうっていう世の中になってきたことなんですかね?

山口
前は仲間内だけで作っていたんですよ、それがビジネスになって。このインチキビデオでビルを建てている会社は日本にもメキシコにもありますし、そのバイヤーをやっている日系人も友人がいますけど。

その人たちが具体的に大量生産をするようになってですね、より雑になってきて関係者が増えると秘密が漏れてくる。それでインチキビデオばっかり流していることが判明したっていうことですね。

室井
そうなんだ。昔わたしは新倉イワオさんのおかげで夜ひとりで眠れなかった・・(笑)

山口
あれ怖かったですよね?いや僕はだから「あなたの知らない世界」みたいな再現ビデオでいいんじゃないかな?と思うんですよ。

別にリアルな心霊ビデオじゃなくて、再現ビデオでも十分ビビって、子どものころ僕もトイレに行けなかったぐらいですから。もうあれでいいんじゃないのかな?と。

室井
でもあの・・「本当にあった呪いのビデオ」シリーズって全部最初から見ているんですよ、私。たまにすごいゾゾーッとするのがある!


山口
あれはでも僕から言わせると後ろに書いてありますよね?フェイクドキュメントであるという。

大人として正しい見方は、あれはショートホラーの短編集を見ているようなスタンスで見るのが・・

室井
でも「投稿募集5万円」って書いてあるよ。

山口
そういう体なんです・・(笑)

太田
今はほとんど画像とか映像とかいろいろ処理も高度になってきた分、でも逆に見抜ける力も増えてきた中で敏太郎さんがこのUFOの画像・映像で「これは否定しきれねえな」っていうのもあるんですか?

山口
最近もつい、イギリスの方に送ってきてもらったイギリスの空軍基地の近くの謎の7色に発光して変形する飛行物体はガチです。

室井
太田さん、まだ言ってんの?いるんだよ、宇宙人はね!だってもう「クローズアップ現代」でそういうのをやっているんだよ、NHKのだよ。

太田
でも私見たことないし、一回も。

室井
なんでUFOが太田さんにわざわざコンタクト取んなきゃ・・私だって見たいと思っているのに!

太田
敏太郎さん自身はUFOらしきものを?

山口
見てますよ。見てます、見てます。

太田
・・あっさり言うなあ。それはどういうシチュエーションで見たんですか?

山口
最初に見たのは10歳のときです。それで学校で運動会の予行練習をしていて女子がおゆうぎやってて、僕ら男子が座って見ていて。

巨大なUFOが出現して・・徳島なんですけど眉山って山があるんですね。さだまさしさんの小説になった。あの横に浮かび上がって、当時大塚製薬がバルーンを飛ばしていたんだけど、それじゃないなと思って見ていたら反転した途端に消えたんですよ。

クラスの男子全員が見ていて、最近2、3年前の同窓会でも確認したら、みんな覚えてます。

室井
じゃあ幽霊はいるの?

山口
幽霊もいると思いますよ、当然ね脳内映像の可能性もあると思うんですよ。昔、テレ東の昼間観ていた映画の記憶がどっか忘れてんだけど残っていて。その総集編みたいなものが出てきて。むかし観て忘れちゃってるようなホラー映画のワンシーンが脳内で再生される可能性もあるんですよ。

室井
私、敏太郎の本で読んだのかな?脳の海馬っていうところにキズが生活してたりとかでできちゃったりすると緑色に反応するって。

山口
それは僕じゃないな、僕はただ脳で一部キズがあったりする場合は、霊的なものを見るという説はあることはあります。ただ、でも単なる脳の幻覚とかね。脳内映像にしてはおかしいことがあって「このファッションのこの幽霊が出て来ました」と。

それでみんな見ているんですよ、ある町内で。新聞記事にもなって、しばらくするとその同じ服装の女が死体となって出てくると。死体となって出たあとに幽霊を幻覚したら、それは幻覚じゃないですか?

でも死体が出る前にその同じ死体と同じ服装をした幽霊を見ているということは、あるとしか思えない。予備知識がない。

室井
だってあれだもんね、宮崎勤のお父さんが町内の新聞を書いていて幽霊の記事を書いていたんだよ、被害者の女の子のね。

山口
そうそう、自分の息子が犯した犯罪による犠牲者の幽霊の話を知らないで書いていた。それね、どうも得体の知れないことがあって、よく僕もいろいろ取材するんですけど。死んだおじいちゃんしか知らない情報をしゃべる「通帳の印鑑はこの引き出しにあって・・」とか。

そうするとその通りにあるんですよ。ただそれも家族が誰かむかし聞いた記憶がよみがえったのかな?と思うんですけど、どうも誰も聞いた記憶がないこともいっぱいその幽霊がしゃべるってことがあるんですね。

そうなると全くないことはないんじゃないかな?っていう気がしますね。

室井
幽霊にも会いたい。

太田
でも怖いですよ、やっぱり。

室井
でも会いたいよ、私。

山口
いや、慣れると平気です。

太田
えっ、ということは敏太郎さんはときどき会っているっていうことですか?

山口
まあ、そういう場所しか取材に行かないですからね。

室井
えっ!この次、連れていって下さい!私、ぜひ会いたいんですよ!

山口
僕はいちばん怖かったのは、外国人のおばあちゃんの幽霊がいちばん怖かったです。

太田
どこで見たんですか?

山口
バンコクでカミさんと旅行に行っていて、古代遺跡の取材をやっていたんです。それで寝ていてカミさんと僕のベッドの真ん中に誰か立ってるんですよ、夜中に目が覚めたら。

そしたらなんか品の良い白人のおばあちゃんなんですよ。てっきり、このおばあちゃんお歳だから勘違いして俺の部屋に間違えて入ってきたなと思って「おばあちゃん、じゃあフロント行こうか?」って話しかけたら。

下からスクロールするように消えて行くんですよ。それでヒュッと消えたんですよ。それで夢だと思いたくないから、そのまま朝まで起きていて確実に記憶しているんですけど。非常に恐ろしいです、目の前で人が消えてくっていうのが。

室井
ねえ、幽霊って何しに出てくるんですかね?

山口
なんか魂が出てきているとか、残留思念が残っているとか、まあそこに強力な人の念が残った場合、幽霊となって出てくる説がありますね。

室井
じゃあ必ずしも怖い格好で出てくるわけじゃないでしょ?例えば口から血たらしてとかさ。

山口
意外とそういうのは少ないですよ。普通のきれいな格好をして。生きているときの普通のときの格好をして出てくるから、よく霊を見る人だって最初は生きている人だと思って、みんな話しかけたりするんですよね。そしたら途中でシュッと消えちゃうみたいな。

室井
そうだよね?私やりたいことがあるの。死んでから息子が写真を撮るときに絶対そこに写ってやるっていう(笑)

山口
それ、面白いですね(笑)

室井
でもそのときに血流して出ようとか、驚かせるためじゃなくていたずらだからピースサインとかで出たいと思うよね。

山口
意外と落ち武者とか血だらけの幽霊とかは、割と映画の演出であるじゃないですか?だからあれは脳内再生かもしれないですね。データが再生されただけみたいな。

太田
私はあの基本的に霊感は全くないんですけども、ただ先祖の霊が自分を見守って守ってくれているっていう感覚は常にあって。誰かが死んでもこの人は自分を守るために、あるいは誰かを守るために霊界に行ったんだなって思うというふうに考えるんですけど、その考え方自体っていうのはどうですか?間違ってますか?

山口
いや、間違ってないですよ。そういう供養の気持ちを持つってことは大切なことだと思いますし、やっぱり日本人のアイデンティティとして持っとくべきじゃないのかな?という。割と死んだら「はい、それまでよ」ってドラスティックな考え方じゃないですか、僕らって?

お墓参り行ったらおばあちゃんのことを思い出す、おじいちゃんのことを思い出すっていうのはそれは僕は大切な考え方だと思いますけどね。

室井
それがないと人はみんな悪いことをしちゃうんだよ。だからそうやって人間は縛らなきゃいけないんだよ。

太田
自分を律しなきゃいけない?

室井
そこは違うんだよね、オカルト好きとちょっと外れるよね。

太田
ああ、そうか・・ちょっと今、疎外感を感じた?

室井
私そんなこと言ったら、先祖みんな猿じゃん(笑)

太田
あのー、敏太郎さんがいろんな超常現象を見るなかでみんなが信じている中で「これは絶対ないから信じないほうがいいですよ」っていうようなことっていうのはあるんですか?

山口
どれも存在するんですよ。よく言われるのが、大槻教授と僕の違いっていうのは大槻さんていうのは全部否定するんですけど。

太田
まあ大竹まことさんは今日はいませんけど、基本的に全否定タイプですから。

室井
だから、まことがいなくて良かったよ!(笑)

太田
全く受け入れないですからね「何、バカなこと言ってんだ?お前!」みたいな。

山口
年末にたけしさんの番組で毎年ここ10年くらい会っていますけど、ただ僕は肯定派に座っているんですけど。どちらかというと僕は「中間派」という勢力で、だいたい9割くらい否定して1割のリアルを残すみたいなタイプです。

太田
否定しきれないものは信じようと・・?

山口
それでカメラが回っていないところで大槻さんは「宇宙人いる」って言ってますからね。

太田
えーーっ、そうなんですか?

山口
大竹さんも聞いているはずですよ。編集で上手く入れるのかな?って思ったんだけど、たけしさんがニュース番組を土曜日にやっているから、2,3年前に土曜日に収録がやっていたのかな?

それで「ちょっと待って!」ってたけしさんを止めて「実はわけの分からない言語が飛んできている」と。それで僕らがしゃべった言葉も返って来ているらしいんですよ。

室井
分かった!それ本当にUFOが来ちゃった回でしょ?

山口
あっ、そのときの回。あのときの回も3種類の違う言語を感知していて、ネイティブアメリカンとか日本語の琉球方言とか入れても解析できない言葉が3つだけあると。だから宇宙人は3種類はいるはずだってことを言っちゃったんですよね。だからあれを流せば、バーンと跳ねたと思うんですけどね。

室井
なんで流せないの?

山口
よく分からないです。テレビ番組で僕が「アポロ疑惑」とか言うと次の年に怒られたりするんですよ。

太田
その「アポロ疑惑」って何ですか?

山口
アポロが月に行ってないとか?

太田
そういう説ありますよね?

室井
映像が変なんだよね。

山口
僕は行っているとは思うんだけど、軍事機密だからVTR一部バックアップ用のやつと混ぜているんじゃないかな?と疑っているんですね。でもそれを言うと怒られるとかね。けっこうまだまだアンタッチャブルなところ・・脅迫電話もしゅっちゅう掛かってきまして、うちの事務所は。

「心霊ビデオのインチキって言うな!」とか掛かってくるとか、陰謀論の方に入っていくともっとエグい話はけっこうありますね。

室井
陰謀論大好き!!

太田
全否定されているけど、実はこれ有り得るような陰謀論ってありますか?

山口
陰謀論ですか?陰謀論で有り得るっていうのは・・そうですね、フリーメイソン陰謀説っていうのがあるじゃないですか?この前、僕フリーメイソンのグランドマスターと会ってきたんですけど、タケダさんていう人が新しく就任されて・・

僕が見ている範囲では、ただお金持ちとかの有力者が集まっているから結局政変のときに誰か噛んでるっていうだけであって。彼ら自体は悪いことはやっていないとは思いますよね。だからいろんな某都市伝説番組でボロクソで言ってますけど、フリーメイソンはそんなに悪くないんじゃないのかなと?

それよりか軍産複合体とかですね、そこらへんが戦争屋と叩かれてる人たちですね。そういうのが意図的に紛争を起こしている可能性が僕は強いと思いますよ。

太田
まあ自分たちの利益を得るためにっていうことですね。

室井
だから私、本当に思うもん!なんか世界がキナ臭くなってこの間ほらアメリカがカールビンソンが北朝鮮に行ってなんかやったろか?みたいになっていると、本当に宇宙人がコンタクトとって「今じゃねえの?」ってずーっと思ってたよ。

太田
まあ宇宙人が来たら、世界中が・・

山口
おさまりますよ、そんな場合じゃないですから。だからやっぱり例えばイギリスのBBCなんかはアルカイダの番組を作ってそれは国際のドキュメントの映画祭で賞をもらうくらい評価されているんですよ。

だからジャーナリズムの真髄というのは、僕はその俗にないとされている本当の陰謀論を暴いていくっていうのが一部必要なんじゃないかな?と思うところはありますけどね。

太田
まあタブーはでもないですよね?「こんな話あるわけねえじゃん!」っていうことでもちょっとしたきっかけで「あれ?」って思うことがあれば、やっぱり探究していくべきですよね?

山口
だから沖縄の海底遺跡にしてもね、どう見ても僕は人工物だと思うんですけど。まあ考古学会の主力の先生方は自然物だと言うと。まあ沖縄に超古代文明とか巨石文明があっては困るんでしょうけどね。常識が覆っちゃうから。

でも僕は何も宇宙人もUMAも全部可能性はあるんですよ。この前ツチノコの探検に糸魚川に・・

室井
ツチノコはもうヘビがなんか・・

山口
そうなんですよ、それで調べていくとけっこう八重山諸島とかに足がないトカゲがいるんですね2本。アシナシトカゲって言って、ロサンゼルス空港近郊でも新種が発見されたりしていて。僕はそのアシナシトカゲの1種が日本でまだ少数生きているんじゃないか?と。

室井
もうダメ!ツチノコの話はせっかくの時間が、いろんなこと聞きたいから!

山口
ツチノコは興味ない?(笑)

太田
そろそろお時間が迫ってきたんですけど、何かこれだけは聞いておきたいっていうことは室井さんありますか?

室井
本当に幽霊とかって人にたたったりしたりとかっていうことって本当にあったりするもんなんですか?

山口
呪いとかたたりですか?僕はそういうのは信じない方なんですけど、取材をしていて験が悪いものとか験が悪い事件って本当にあります。本当に人が連続で亡くなっちゃうとか。

だからそれを呪いというならば、不幸のシンクロニシティですかね?を呪いというならば僕は有り得ると思いますね。

室井
もう1個、もう1個聞きたい!日本で見える超能力者っていうか、霊能者って誰が本物?

山口
僕はテレビに出ている超能力者はエンターテイナーでタレントさんだと思うんですよ。意外と比叡山とか高野山とかに籠もっているお坊さんにすごい人が多いです。

僕は既存仏教とか既存神道の神主とかお坊さんで十分超能力者といえるぐらいのレベルの人はいますので。

室井
えっ!ちょっとあとでこっそり・・それ会いに行ったら会えるものなんですか?

山口
えーと、比叡山とかだと誰か有力者の紹介が必要だと思います。

太田
まだまだ、山口敏太郎さんへの興味は広がってるかと思いますけれども。また大竹さんいらっしゃるときにぜひ来ていただいて、ちょっとバトっていただきたいと思います。



(了)

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