コラムニスト・やきそばかおるが語る「東京の人はなかなか地方のラジオ局の番組を聞かない」

2017/07/01

ドキドキラジオ'84 やきそばかおる ラジオ 真夜中のハーリー&レイス 清野茂樹 創成館 地方局

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今回は2017年5月21日放送「真夜中のハーリー&レイス」
「やきそばかおる(延長戦)」の回を起こしたいと思います。


清野茂樹(以下、清野)
それでは、コラムニストのやきそばかおるさんとの延長戦でございます。よろしくお願いします。

やきそばかおる(以下、やきそば)
よろしくお願いします。

清野
もう放送盛り上がりましたね。

やきそば
あー、面白かったですね。どこに行きたいとか言わなかったですね。

清野
ハハハハハハ、いやもういっぱいありますよ!(笑)それはもうプロレスラーと一緒で満員のお客さんの前で試合をやってみたいっていうは・・。

やきそば
まあ、それはありますよね。でも心地良いところでやるっていうのも大事ですからね。

清野
確かにね、それは大事!確かに大事ですよね。

やきそば
でも1度の人生なのでっていうところもありますよね、ハハハ(笑)

清野
だから大きい会場でマディソンスクエアガーデンとか、日本武道館とかで試合もやるけど、新木場1stRING小さいところでやるのもいい。だから両方知っているのがいいですよね?

やきそば
そうそうそう、そうなのそうなの。

清野
小さいリングだけしか知らないっていうのはちょっとね・・っていうのはありますよね。でも本当ラジオ番組ってね、よくほらたまに特集されるじゃないですか?この間も「ラジオ読本」でしたっけ?読んだんですけれども、いろいろ業界人の。

やきそば
いろんなおすすめの番組ですよね。あれね、あの番組本のポイントが1個あって・・あれを見ていると「あっ、この推薦者は本当にラジオをよく聞いているんだな」っていうラインナップのときがあるんですよ。

例えば、まあよく聞かれている放送局、AM放送局とかをラインナップしている人ももちろんいいんですけど。そうじゃなくて「おっ、このマニアックなところをついてきたか!」とか。

紹介している放送局が「bay-fm」と「NACK5」と「ラジオ日本」とかだと「おお、よく聞いてるね!」みたいな。だからそういうのを僕はもっとやりたいんですよね。

清野
だいたい皆さん赤坂の方だったりとか、集中してますよね?

やきそば
あれね、けっこう奥歯を噛んでいる人が多いと思いますよ、やっぱり。

清野
そうなんですよねえ、まあだから結局ラジオってチャンネルで聞くっていうか・・朝TBSラジオを付けたらそのまま夜までっていう人が多いんですかね?

やきそば
あのね、僕いつも思うのは関西の番組もよく聞くんですよ。

清野
それはradikoで?

やきそば
radikoで。それで傾向としましては例えば関西の人は・・関西はラジオの好きな人が多いって言われているんで関西の人は例えばネット放送とかだったりとかで東京の番組を聞くと。ところが東京の人がなかなか地方の番組を聞かないっていうんですよ。

清野
あー!確かにあんまり周りに居ないかも知れないですね。

やきそば
だからそこをなんとか曲げたいんですよね。だから別に僕は東京だけど例えば北海道のSTVラジオも聞きますし、沖縄のRBCIラジオも聞きますし、南海放送も聞くし、FMも聞くしみたいな。

だからなるべくそういうのをいろんな人に「こういう番組あるけど、どう?」っていうふうにちょっとおすすめしたいですよね。

清野
普段はどういうサイクルでラジオを聞かれるんですか?

やきそば
僕は音が無い状態が嫌なんで、絶対何か音をかけているんですよ。まず朝起きた段階で、例えば朝は日によって違いますけれども7時だったり8時だったり9時だったり、まずラジオをつけて。それで寝るのがだいたい朝の4時とか5時なので、そこまでオフタイマーをかけて。

清野
すごいですね、ほぼじゃあ1日聞いていますね。それで別に特定のチャンネルってことじゃなくて、本当にザッピングしながら?

やきそば
そう、だから僕もともと・・ラジオって割りと1県につきAM1つとFMを1局みたいなって多いじゃないですか?でも僕、山口の下関の方に住んでいたんですけど。そうすると山口のAM・FM、あとNHKですね。

あと福岡で民放が5局あるんですよ。それとNHK。あと大分放送南海放送も入るんですよ。

清野
ちょっと山口は特殊ですね、じゃあ。

やきそば
そう、「電波銀座」って呼んでるんですけどね。だから僕、小学校の時からラジオを聞いているんですけど。けっこういろいろ当時から聞いていたんですね。

清野
ああ、なるほど。松村邦洋さんとかもけっこういろいろ聞かれていたって言いますもんね。

やきそば
ああ、田布施出身のね。

清野
山口だから。

やきそば
そう、それで広島の番組のアシスタントやったりとかもしてましたもんね。

清野
そうそう、RCCでしたっけ?


やきそば
「サテライトNO.1」とかもやってたりしていてって、そんな感じなので東京の方がいろんなTBSラジオからラジオ日本からNACK5とか聞けるのと同じような状況ではあったんですよね。

清野
層だったんですね、今もう本当にチューニング回さなくてもワンタッチですからね。

やきそば
周波数知らなくてもいいっていう、だからね逆にいろんな放送局聞いて欲しいんです。例えば長崎とかってちょっと面白いことが起きていて。長崎の「創成館Wings Time」っていう番組があるんですけれども、これ15分番組で高校の校長先生がしゃべっているんですよ。(2017年7月時点では「創成館Wingsウルトラフライデー HYPER!!」金曜18:45~)

創成館っていう学校があるんですけど、ここが1社提供で。もともと実は荒れていた学校なんですよ。これを今の若い校長がいて40代の校長がいて立て直したんですね。学校の経営から全部、荒れていた奴も全部立て直して甲子園で強豪校になったんですよ。

この校長が本当にやり手の校長でラジオで喋っているんですけど、何か陽気に喋っているんですけど「明日からあれなんですよね、うちの高校は修学旅行なんですよ!ハワイ行くんですよね」みたいな(笑)

清野
そんな話をラジオでしていると!

やきそば
そんな話を、最初この方アナウンサーだと思ってたんですね。でも「修学旅行でハワイ」ってどういうこと?って思ったら、喋っている人が校長だと思って「なんて明るいんだ!」と思って。それでホームページを見たんです、創成館の。やっぱり明るいんですよ!

「ああ、この明るい校長先生の話を聞いちゃうと学校のファンになっちゃうわな」っていう感じですよね。これFM長崎で放送されているんですよ。これね、なかなか東京だとね、こういう放送ってなかったりするんですけれども地方ももっと自由なんですよね。


清野
確か甲本ヒロトさんも長崎の番組を?(「DJANGO BANGO DELUXE(ジャンゴバンゴデラックス)」土曜19:30~)


やきそば
よくご存じで、実はやっていらっしゃるんですよね。

清野
ずーっとやってらっしゃるんですよね。

やきそば
あんまり公にしていないですけれどね。実はやっているんですよね。

清野
僕もラジオの地方局出身ですけど。地方でやってもなかなか届かないみたいなところもありますからね。

やきそば
これでもね、ラジオが好きな人と話すと例えばレコード会社のプロモータさんとかラジオが好きなディレクターさんとかと話しているとけっこう聞いてますよ。

清野
そうですか?

やきそば
発掘してますね、番組を。例えば仮に福岡しかしゃべってないミュージシャンがいてその方のしゃべりを聞いて「この人しゃべりが上手いじゃん!」ってなったら「ちょっとゲストに・・」みたいな。いくらでも有り得るんで、夢が詰まってますよ。

あとね、このコンセプトがすごいなと思った番組が1個ありまいて「ドットーレ山口のドキドキラジオ'84」っていう番組なんですよ。
ドットーレ山口のドキドキラジオ'84 youtubeチャンネル


清野
どこのチャンネルなんですか?

やきそば
これ東海ラジオです。

清野
やっぱり東海ラジオはけっこういろいろありますね、伝統がありますしね。

やきそば
これね、最初タイトルを聞いたときに「なんだろう、これ?」と。まずドットーレ山口さんがどういう方なんだろう?と、でなぜ「84」なのか?と。いろいろと気になるじゃないですか?

それでちょっと調べたら、ドットーレ山口さんはまずお医者関係の方なんですね、まあ一般の方なんですけど。この「ドキドキラジオ'84」は何か?って言いますと実はドットーレさんが大の岡田有希子ファンなんですよ。

岡田有希子さんってまあ自殺しちゃった方なんですが、まあ大ファンがいっぱいいて。岡田有希子さんのことを絶対に忘れちゃいけないと。実はファンイベントも今までやってらっしゃる方なんですよ。岡田有希子さんのファンを集めて懐かしい曲を流すという。

それで岡田有希子さんを忘れさせないためのラジオをやりたいと。そこで実は岡田有希子さんが「ドキドキラジオ'84」っていう番組を名古屋でやっていたんですね、当時。

その音源を使わせてほしいというのを岡田有希子さんのご両親のところに何回も嘆願に行くわけですよ。なかなか最初はOKが出なかったんですけど、ついにOKが出まして。その音源を使った番組を作っているんですね、毎週。

清野
えっ、毎週!?じゃあ岡田有希子さんの声がそこで流れているんですか?

やきそば
まあ音源ですね、当時の。

清野
でもラジオの番組の音源ですよね?

やきそば
もちろん、もちろん。

清野
ということは、岡田さんの声も流れて?

やきそば
流れて、それでドットーレ山口さんの岡田さんに対する思い出とか。他のフリートークとかもいろいろあるんですけど、とりあえず岡田有希子さんファンが集まれる場所をということで作っているんですね。この熱意ってちょっとグッとくるじゃないですか?

清野
いや、すごい!他にないでしょうね。

やきそば
これ、ギャラクシー賞ですよ!

清野
そうですよね!いや思いますよ!

やきそば
そうなんですよ、そこなんですよ!

清野
こういう番組にやっぱりスポットを当ててほしいですよね。いやー僕だからね、やっぱり「賞」って別に「お前こだわってないって言ってる割りにこだわってるじゃねえか!」言われるかもしれないですけども(笑)

やっぱね、そのベストテンじゃなくてそのベストテンに入っていない「もうすぐベストテン」に入りそうな曲にやっぱりスポットライトを当てるというかね・・「あっ、こんな番組あったの!」っていうのにスポットライトを当ててほしいですよね。

やきそば
だから僕「本屋大賞」ってあるじゃないですか?僕はあれすごい好きで店員さんが選ぶっていう。

清野
書店が選ぶっていうやつですね。

やきそば
あれの「ラジオ大賞」をやりたいんですよね。

清野
リアルラジオ大賞!

やきそば
これ誰がどう選ぶか?っていうのがちょっと難しいところではあるんですけれども。例えば全国の本当に北海道から沖縄の番組それこそ15分番組から短い番組も全部含めた中からコンセプトだったり、内容だったり楽しさだとかだったりとかっていうのを全部含めて「これ!」っていうのを1つ出したいなと。

でもこれは大賞として1個決めるのが目的じゃなくて、そこにたくさんの作品がノミネートされることによっていろんな人が「あっ、こういう番組もあるんだ!」っていうことを認知してもらえたらいいかな?って思うのね。

清野
そうですよね「ああ、ドットーレ山口さんっていう方がいるんだ!」っていうね、それですよねえ。

やきそば
それだけね、番組って全国に眠っているんですよ。

清野
いやだから僕思うのはやっぱり・・何年か前にギャラクシー賞のパーソナリティ賞でね、FM沖縄の西向幸三さんっていう方が賞を取られたんですけれども。あれがねもう、僕が西向さんを存じあげているので・・局アナなんですよ。やっぱりすごい嬉しかったですね、彼が賞を取ったことが僕も。


やっぱり局アナの方が取ると、余計ミュージシャンとかタレントがとるよりも僕は立場が一緒だから・・今は違いますけど、なんかやっぱ嬉しいですよね。

やきそば
twitterでラジオのことをいっぱいツイートしてるんですけど、全国のいろんなラジオ局の面白い番組の話とかツイートしてるんですね。

それなぜか?っていうと、僕も地方局にいろいろ行っていろんな話を聞いていてわかるんですけど。一歩間違うと地方局の方ってスネちゃうんですよ。

清野
スネる?

やきそば
「どうせ他の人は聞いてないんでしょ?」みたいな。

清野
あー、分かる分かる!はいはいはいはい。

やきそば
なんかそのちょっとどんよりしたのって感じることが無きにしもあらずなんですよね。でもその中でもすっごいやる気がある人がいて、例えば鉄道の魅力を伝える番組とかが福岡のRKBラジオとかあったりするんですけど。

そういうのかって実は丁寧に作ってあって、これはぜひ全国の鉄道ファンに聞いてほしいなみたいなことになるとツイートしたりするんですよね。ひょっとしたらその関係者の方が見ているかもしれないじゃないですか?リサーチとかやっていて。

そのときにちょっとでも「あっ、聞いていてくれている人がいるんだ!」みたいなのを何か分かってくるとちょっとでもいいかなっていう・・本当に小っちゃいことなんですけれど。僕はラジオが好きな人がもっと「この番組面白いよ」っていうのをどんどん言って欲しいなっていうのはね、思いであるんですよ!

清野
これはもう、やきそばさんが主催して大賞を作るしかないですね。

やきそば
ねえ、やりたいですね。

清野
僕もお手伝いしますので。

やきそば
これで大賞が「真夜中のハーリー&レイス」が(笑)

清野
お前、自作自演じゃねえかよ!と(笑)

やきそば
出来レースじゃねえかって、ものが飛んできたりとかしてね。

清野
そんなことはしませんけれども、いやでもそういうがあると良いっすよね?

やきそば
本当にね、本当に眠っているんでやった方がいいと思いますね。

清野
そうなんですよ、ラジオやっている人間はすっごい励みを欲しがっていますので。あと裏方さんとかね。

やきそば
裏方さんで名物な方っていうのもいらっしゃいますもんね。

清野
ええ、だいたいどこにもいるじゃないですか?

やきそば
あと、音響効果の方とかね。

清野
放送作家さんとかね、いろいろ裏方さんとか。だから僕、安住さんとかの番組とかすごくいいなと思うのがエンディングで言うでしょ?クレジットを「あれ良いな!」と思って。

やきそば
あれ、愛があるんですよね。安住さんの番組(日曜天国)って聞いた話によると打ち合わせとか本当に綿密にやるみたいですね。だから何かね・・人間って手間が掛かっているものに対して「これって手間がかかっているな」っていうのを見抜く能力があるらしいんですよね。

「これは大変だぞ!」みたいなのを、だからできる限りそこを見せられるような番組もいいのかもしれないですけどね。「実はこの人すごくいっぱい調べているよね」とか。

清野
そうなんですよ、だからそれをスタッフ任せじゃなくてパーソナリティ自らそれをやらなきゃいけないっていうかね・・。

やきそば
だからね、さっきのradikoの話をいっぱいしてて、あれなんですけど。昔ね、西川貴教さんのオールナイトニッポンって、放送されている放送局を全部言うんですね。

清野
ネット局を?

やきそば
「この番組はSTVラジオ、青森放送・・」って全部言っていくんですよ。これは地方に住んでいる人間にとってめっちゃ嬉しいんですね。


清野
嬉しい、嬉しい。

やきそば
今だと「中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ」っていう番組があるんですけど、そこは早朝3時から5時までの番組なので4時を回ると天気予報を言うんですよ。

そのときに放送局の所在地ごとに言うんですね。「今日のお天気です、STVラジオのある札幌のお天気は・・」「RCCラジオのある広島のお天気は・・」とかって。これが好評で地方で聞いている人間からすると「ああ、ちゃんと自分たちのことを分かってくれている」っていう。

清野
そうですよね、いやーキー局の鑑ですね。

やきそば
それをちゃんと言うっていうのが良いですよね。だからもっと渋いことを言うと、長崎だとNBCラジオってあるんですけど。佐賀局もあるんですよ。これは長崎放送の佐賀支局みたいなものなんですよ、言ってみれば。

だから単体のAM局はないんですよ。そこは「NBCラジオ佐賀」っていうんですけど、この「NBCラジオ佐賀」まで言ってくれると佐賀県の人は大喜びするわけですよ。


「あーっ、『佐賀』言ってくれた!」って。そこまでやると良いかな?って思うんですよ、だからそういうのをちゃんとやっていくみたいなのがいいかもしれないですね。

清野
あーっ、手間かけてやるのがやっぱりラジオですね。手間かけよう!この番組も手間をかけましょう。ちょっともう話が尽きませんけども、今度また。非常の今日は楽しい時間でございました。早速いろいろ取り入れて、またこの続きを我々の負けを上手く転がしていって再チャレンジに行きたいところですね。

やきそば
ちょっと上手く活かしたいですよね。

清野
だからまたギャラクシー賞もう1回出すか?もしくは、やきそばさんの作る「ラジオ大賞」に出品するか?

やきそば
そうですね、ちょっと大賞は難しいかもしれないけれど(笑)

清野
そんなわけでお時間でございます、ありがとうございました。

(了)

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