2014/03/29

映画監督ポン・ジュノが語る「私のシナリオは『変態』というキーワードでくくれるのでは?」

今回は2014年2月13日放送「荻上チキ Session-22」
「セッション袋とじ」
起こしたいと思います。


荻上チキ(以下、荻上)
今夜は大ヒット公開中の映画「スノー・ピアサー」の監督ポン・ジュノさんと
数々のヒット作を手がける映画プロデューサー・川村元気さんの
スペシャル対談をお送りします。

スタジオには解説者としてその対談を実現した立役者
ライターの松谷創一郎さんをお迎えしております。
よろしくお願いします。

松谷創一郎(以下、松谷)
よろしくお願いします。

南部広美(以下、南部)
まずは今夜対談をお送りするお2人のプロフィールを紹介しますね。
最初は、ポン・ジュノ監督からです。

ポン・ジュノさん、1969年生まれ韓国のご出身です。
2003年に実際の未解決事件を題材にした「殺人の追憶」を手がけ
大ヒットを記録

完璧と評される構成力とその類い希なる才能が
カンヌ国際映画祭をはじめ世界で高く評価されました。

2006年には「グエムル-漢江の怪物-」を発表し
当時の韓国映画界で歴代動員数1位を記録
その後もオムニバス映画「TOKYO!」や「母なる証明」を監督

そして現在公開中の映画「スノー・ピアサー」は
世界167カ国での公開が決定するなど
世界的な映画監督として活躍しています。

続いては、川村元気さんのプロフィールをご紹介しますね。

川村元気さん、1979年生まれ横浜のご出身です。
2005年に弱冠26歳で企画プロデュースした「電車男」が大ヒットを記録し
社会現象にまで発展しました。

その後も「陰日向に咲く」「告白」「悪人」「モテキ」
「おおかみこどもの雨と雪」など数々のヒット作を連発

今年は劇団ひとりさんが監督する「青天の霹靂」
岩明均さん原作の人気漫画「寄生獣」の実写映画2部作を手がけるなど
日本映画界をけん引しているプロデューサーのお1人です。

荻上
というわけで、お2人のプロフィールご紹介してもらったんですけれども
今回の企画は松谷さんが企画したということで、

2人合わせてこんな話になったら面白いだろうな?とかって
どんなことを想像しながらセッティングしました?

松谷
まあとにかく韓国で最高の映画監督、トップの映画監督と
日本でトップの映画プロデューサーですから
将来的に一緒に映画を作って欲しいと。

・・ということだけですね、まずは。
まあとにかくそこじゃないですか?

荻上
コラボレーションが見たいと。
ただ実際対談がどうなるか?というのを想像を超えるというか・・
想像しきれないということなのでしょうかね?

松谷
そこは川村さんがなんとかしてくれるだろうと(笑)
で、実際になんとかしてくれたので。

荻上
川村元気さんも何といってもポン・ジュノ監督の大ファンだということで
まずは作品論からスタートしたそんな対談でございました。
もう早速聴いていただきたいと思います。

今回は対談を3つのパートに分けています。
まずは最新作「スノー・ピアサー」やポン・ジュノ作品の魅力について
語っていただきました、お聞き下さい。



(対談パート)

川村元気(以下、川村)
まずはじめに多分いま世界で一番好きな監督がポン・ジュノ監督です。

ポン・ジュノ(以下、同じ)
川村さんについてはこれまでいろいろお話をうかがってきましたし
映画雑誌のインタビューなどでも拝見して、
以前からお会いしたいと思っていたんですけども

ついに今日こうしてお目にかかれましたね。
で、私の親しいプロデューサーや監督さんからも
川村さんのお話はずっとうかがっていてお会いしたいと思って来ました。

また川村さんがプロデュースされた映画というのは
韓国でも非常に話題になっていて、私もとてもたのしく拝見しました。

川村
ありがとうございます。
本当に「殺人の追憶」というのを僕が見たのがおそらく23歳くらいのときで
ちょうどこの映画を作る仕事をはじめたばっかりのころで

ちょっとあまりの衝撃でその後ちょっと自分の中では
ある種目標とする作品となったのが「殺人の追憶」でした。

「母なる証明」もかなり僕の中ではショッキングで
「殺人の追憶」やった後「グエムル」をやる
「グエムル」をやった後「母なる証明」をやるっていうのは

なんかディレクターとしても素晴らしいんですけど
プロデューサーとしてもすごい企画の幅というか振り幅というのが
すごいセンスを感じるなと思っています。

その流れの中でついに英語で映画を撮るというのは
かなりのチャレンジだったとおもうんですけど
「スノー・ピアサー」本当に面白く拝見しました。

まずは素晴らしい映画だったと思います。
素晴らしいなと思ったのは紛れもなくポン・ジュノ監督作品に
なっていたということというか

割とシリアスなテーマだったりストイックなSFだったりすると思うんですけど
僕はポン・ジュノ監督が好きなのはどういう状況でも

センス・オブ・ユーモアがあるということで
それが全編に渡っていたのがすごく良かったなと思いました。

ポン・ジュノ
映画祭などに行くとよく聞かれることが
あなたの作品にはいろんな感情が詰まっている

例えば、ほろ苦さや寂しさやそういったものがありながらも
すごくシリアスであり、グロテスクな中にも笑いがあったりする
それはどうしてですか?ということをよく聞かれて

自分自身ではただシナリオを自分が撮りたいものを書いて撮ってきたつもりでいたんですが
最近思うのは、こういった様々な感情が詰まっている理由というのを
「変態」というキーワード一言でくくれるのではないか?

説明できるのではないか?というふうに思うようになりました。
予測不可能な何ともとらえどころの無いものというのは
おそらく私のその変態性から来ているのではないかという気がします。

私は変態系の一番トップにいらっしゃる漫画家の古谷実さんにも
いつか是非お会いしたいと思ってます。

古谷実さんのマンガを見ていますと、変態の喜怒哀楽が非常に深く描かれていて
変態を深く描いた作家さんだというふうに思うんですけれども
古谷さんっておいくつぐらいなんでしょうね?

川村
40代ですね。
古谷実さんもポン・ジュノ監督と似ているキャリアというか
まずあのコメディというかギャグ漫画でブレイクしたんですよね。

その後でものすごくシリアスな犯罪劇というか・・を描いて
ただなんていうか、やっぱりその中のユーモアのセンスが
シリアスは犯罪劇に入ってるっていうところが特徴で、作家性になってる人なんですよね。

ポン・ジュノ
「ヒミズ」を見て非常に驚きました。絵柄のスタイルも発展しただけでなく、
そこにもまた様々な変態キャラクターが登場しますが
日本社会の断面が非常に冷ややかに描かれているだけでなく


この時代を生きていく青春の痛み・悲しみといったものが
色濃く描かれていたんです。
本当に優れた作家だというふうに思います。

川村
今回はある種そういう意味では世界を電車で断面にしたような映画ですけど
けっこうアメリカの言語でいろんな人種が出て来てっていうのは
相当苦労されたんじゃないかなと思うんですけど、どうですか?

ポン・ジュノ
言葉の部分では既に2007年に「シェイキング東京」というオムニバスの作品で
香川照之さん、蒼井優さん、竹中直人さん、荒川良々さんといった
日本の俳優さん方と一緒にお仕事をした経験がありまして

それが非常に役立ちました。
当時私が撮影をしているとき、英語より日本語が全く出来ない状態だったわけですけれども
撮影1日目、2日目になってみて何か音が入ってくるような感覚がありました。

まるで自分がその状況が分かっているような、
日本語が分かっているような錯覚に陥ったんですね。

感情が通い合う瞬間、人間同士の交流というのがベースにあるということで
日本語が分からなくてもその俳優の言っているセリフがこれがOKなのか、NGなのかが
聞き取れるような感覚があり、自信を持つことが出来たんです。

また香川照之さんのように非常に素晴らしい俳優さんと一緒に
いろんなお話をして作品を作っていく中で、言葉は通じなくても
俳優とはお互いに交流が出来るんだ、親しくなれるんだという自信を得ることが出来ました。

そういった意味で「スノー・ピアサー」でも言葉の違いによる難しさ
というのはほとんどなかったんですね。

ティルダ・スウィントンさんというのは私にとっては女性版ソン・ガンホのように
感じられて10年、20年近く一緒にこれまで仕事をしてきたそんな感覚すら感じました。

川村
ティルダ・スウィントンさんはすごかったですね。

ポン・ジュノ
あんなふうに映画を楽しむという方を初めて見ました。
作業そのものを本当に心から楽しんでいて

例えばあちこちのセットに行って楽しんでいたりとか
または自分が登場するシーンでない車両のところにいって
その衣装を着て遊んでいたりとか

そんなふうにしてこの汽車、映画そのものを本当に楽しんでいて
そこから生まれてくるエネルギーというのは
この映画に溶け込んでいたような気がします。

映画の中でティルダ・スウィントンさんはメイソン総理の役を演じていますけれど
本来メイソンというのは中年男性だったんですね。
ティルダさんのためにこれを女性に変えたんです。

彼女はシナリオを受け取って、とても喜んでくれたんですが
実は「スノー・ピアサー」のシナリオが完成する前に彼女とはお会いしていて

そのティルダさんとお仕事をご一緒したかったために
設定を変えてご一緒させていただいたんですね。

川村
そこは大成功していますよね。
多分彼女の首相に割とドライブされて後半まで映画を楽しんで観れた感じはしましたね。
元々のコミックの中では男だったってことですか?あの役は。

ポン・ジュノ
メイソンという人物は原作には登場しません。
それ以外にもナングン・ミンス、ギリアム、エドガーなどこの作品に登場する
ほとんどの人物というのはシナリオで新たに作っていった人物で

ほとんどのキャラクターやエピソードというのは新たに創作されたものです。
ただ原作の中にある氷河期が来て走る汽車の中に人類の生き残った人が乗っている
という設定はそのまま持ってきていますけれども

ですが、それ以外の登場人物は全て原作を探してみても
該当する人物はありません。

川村
ほとんどオリジナルですね。

ポン・ジュノ
そんなわけでシナリオを書き上げるのに約1年近くかかっていますし
セリフをまた英語で書いていかなければならなかったので
ケリー・マスターソンさんの助けを借りて、

彼はまたシドニー・ルメットの最後の作品を手がけたりもした方なんですけれども
メイソン総理の演説のシーンなどは彼の助けによるものです。

(対談ここまで)

荻上
はい、というわけでポン・ジュノ監督そして映画プロデューサー・川村元気さんとの
対談をお聞きいただいていますけれども。

まず、まだ「スノー・ピアサー」観ていない方も多くいらっしゃると思うんですけれども
「スノー・ピアサー」ってどんな映画なのか?解説をお願いします。

松谷
世界が温暖化をしてしまって世界のいろんな国がこの温暖化は良くないと思って
寒くなる薬を打ち上げたんですよ。
そうすると氷河期になっちゃった。ここがまずいきなり最初に簡単に説明されます。

で、完全に氷河期なので人類が滅亡したんですが
ただその中で唯一ある人が開発した世界を走り続ける列車
これが「スノー・ピアサー」というタイトル

荻上
めっちゃでっかい山手線みたいなものですね(笑)

松谷
世界を回るので、ぐるぐる回ってるわけですよ。
1年かけて1回回るのかな?
そこで走り続ける、それに生き残った人類が乗ってるんですが・・これがまあ設定ですね。

ここから先が話が進むんですが、その乗ってる列車の中が
前の車両の方は富裕層が乗っていて後ろの車両の方は貧しい人たちが乗っている。

荻上
ええ、後ろの人が自由席で前の方が特等席だったので
それが格差社会にそのまま固定されてしまったということになるんですね。

松谷
で、主人公はもちろん後ろの方にいる青年なんですけれども。
その青年が劣悪な生活環境に対して異を唱えてクーデターを起こして
進んでいくわけですよ。

荻上
前を目指していくと。

松谷
物理的にはですね、すごく狭い空間でただ直線的に進んでいくという意味でいうと
話自体はすごく分かりやすい話なんですが、
まあその途中途中で仲間が出て来たりとかですね。

上流階級になればなるほど、また環境がどんどん変わってきたりとかですね。
空間的には1つの列車なんですけども、
意外にいろんな世界が見えてくると。

これ自体が地球とか人類の縮図なんじゃないか?って
いうようなそういう見方も出来ると思います。

荻上
だんだん前に進むに連れて映画の設定がどこだったのか?って
忘れてしまうくらい前を目指しているはずが変なキャラクターが
次々出て来たりとかっていうかたちで

1個の映画の中でいろんな映画を観ているような
そんな不思議な映画作品だなという気がしますけれども。

対談の中でポン・ジュノ監督、日本のマンガ作品に言及していましたよね?
松谷さんはこのあたりをどう聞きましたか?

松谷
あの以前からですね、ポン・ジュノ監督が
日本のマンガが好きだっていうのは分かっていまして。

これ1番分かりやすいのだと、「吠える犬は噛まない」っていう
ポン・ジュノ監督の長編デビュー作があるんですよ。
これのレンタルDVDの中にですね、彼の絵コンテが実は載せてあるんですね。

収録されているんですよ、特典として。
それを観るとこの人明らかに日本のマンガを好きだったんだなというのが
よく分かるタッチでちょっと何て言うのかな?松本大洋っぽくもあり

本当に絵が昔から、マンガを描くのが好きなんだなということを
分かるようなそういう感じでしたね。

荻上
今回、古谷実さんマンガ家のね「稲中卓球部」とか「ヒミズ」とか
具体的な作品を挙げながら彼の変態性を尊敬していて
自分の映画も変態なんだっていうところを力説していて

その場にいた人たちが皆、失笑というかですね・・
すごいなと自覚してるんだなみたいな感じでしたけど。

松谷
あの日本で、ポン・ジュノってけっこう文芸映画監督みたいな
とらえ方をする人もいるんですけど、
冷静に考えて過去の作品観ていると変な人ばっかり出てくるんですよ、キャラクターも。

この間ね「グエムル」を久しぶりに観てたんですよ。
「グエムル」って川から怪獣が出てくる映画なんですけど、
主人公がソン・ガンホさんなんですけど


いきなりね、向かっていくんですよね怪獣に。これおかしいんですよね。
あと川にいきなり「なんかいるな?」と思ってソン・ガンホがビールを投げるんですよ。
しかも缶のまま投げるんです、これがおかしいんですよね。

荻上
川にいる人たちが次々に物を投げたりとか。
ボロッボロのはずなのに急に食事をはじめたりとか
変なシーン多いんですよね。

松谷
そういう意味でいうと「スノー・ピアサー」は
そのポン・ジュノの変態的な部分という描写が
いろんなところに詰まってる映画だと思います。

で、ネタバレになるからあまり言えないですけど
強烈な変態性が表れるところが・・ちょっとダメな人はダメだと思うんですけど
っていうかほとんどの人はダメだと思うんですけど(笑)

荻上
これは・・なんか何かを投げたのかな?と思うような
流れの演出のところもありますよね。

南部
そう言われると観たくなるな。

荻上
デートムービーで行ったときにまず間違いなくポン・ジュノに対して
先入観がないカップルが行けば度肝を抜かれると思います。

松谷
しかもそれがけっこう前半の方に出てくるので。

荻上
そのポン・ジュノ監督がティルダ・スウィントンさんをめっちゃ褒めてましたね。
あのティルダ・スウィントンさんという方はどういった女優さんですか?

松谷
えー、たぶん世界的に知られているのは
オスカーを獲った「フィクサー」っていうジョージ・クルーニーが
作った映画なんですが


この人イギリス人なんですよ。
昔からデレク・ジャーマンの映画「エドワードⅡ」とか出ていて人なんですけど
今回はけっこう彼女のフィルモグラフィーの中でも相当変わった仕事だと思います。

要はティルダ・スウィントンの原型が無いんですよ。
映画の中でも入れ歯を外すシーンがありますけど、
すごい分厚いメガネを掛けて出っ歯で神を変な分け方をしていてっていう感じで

こういうティルダ・スウィントンが変装するみたいな意味で言うと
パンフレットとかには載ってはないんだけど、
92年くらいに「オルランド」っていう映画に彼女は出ているんです。


これは300年間生きる人間の話なんですけど
彼女が女性から始まって途中で男性に性転換をして
男性として生きるっていう確かそんな映画だったと思います。

これを観るともしかしたらポン・ジュノはティルダ・スウィントンを
その「オルランド」あたりが好きで抜擢したんじゃないかな?っていう
気はちょっとします。

荻上
なんかキューブリックのDr.ストレンジラブみたいな
コスプレ感のあるその世界を変な方向にリードする
そんな妙なキャラクターとして出てますね。

さて続きましてなんですけれども、
お2人の対談は日本と韓国の映画産業の現状や課題についてまで
話が及びました。お聞き下さい。

(対談パート)

松谷
監督にお伺いしたいんですけども、
川村さんの作品をこれまでけっこう観られているというふうにお伺いしました。
具体的にどの作品を観てどのように感じたかお伝えいただけますか?

ポン・ジュノ
「告白」も韓国で非常に話題になった作品で私も拝見しているんですけども
もっとも最近劇場で観たのは2010年でしたか、2011年でしたか


李相日監督の「悪人」を李相日監督と一緒に劇場で観て
その後対談をするというイベントがありました。
本当に素晴らしい映画的なパワーのある作品だと感じました。


個人的には70年代のアメリカ映画が好きなんですけれども
映画が持つ力、映画に正攻法でアプローチしている作品ですよね。

「悪人」も映画的なナラティブやキャラクターというのが
クラシックなアプローチがあるというふうに感じました。

アメリカ映画では最近ジェームス・グレー監督などもまた好きなんですけれども
そういった雰囲気というのを「悪人」からも感じたんですね。

基本的に映画そのものが持つ力で作られた作品が
最近韓国でも日本でも減ってきているように思います。

そういった正統派のアプローチをする映画、
映画の力によって成り立っている作品というのが
最近減ってきているというふうに感じているので

そういった意味で「悪人」を観て本当に嬉しくも思ったんです。
俳優さんも素晴らしかったです。
特に樹木希林さんの演技も素晴らしいと思いました。

「悪人」はどのくらいのバジェットで作られたものなんでしょう?

川村
「悪人」は3億円ぐらいですね。

ポン・ジュノ
親しい日本の監督さんからお話を伺っていると
日本は今もうテレビ局が主導してテレビ局がお金を出して作る
大きなバジェットのフランチャイズのようなシリーズものの映画か

または監督が真摯に小さい規模ではあれ作っている
インディペンデント映画があるとすれば

その中間にあった映画というのがほとんど最近は
なくなってきてしまっているという話をうかがっているんですが、
「悪人」はちょうどその中間にあった映画ではないかというふうに思ったんです。

川村
おっしゃる通りで僕が目指しているのは韓国における
ポン・ジュノ監督の状況というか映画的なものをちゃんと作って
興行的にもきちんと向き合うというか・・

本当に両方を叶えるものはわずかなんですけれども
そこを作っていきたいというのはずっと思っていて

まあインディペンデントに逃げ込んじゃわずにきちんと
エンターテインメントとしてでも映画の力を信じてものを作れないか?というのを
やりたいなと思っていますね。

ポン・ジュノ
これまではそれを実現されてきているわけですよね?
だから今後多分肩の荷が重いでしょうね・・
あなたにかかっているんじゃないですか(笑)

川村
そうですね・・いやでも僕が驚いたのは「母なる証明」は韓国で大ヒットしたんですよね?


ポン・ジュノ
「母なる証明」の前作が「グエムル」で1,300万人を動員しているので
相対的にはこれはあまり人が入らなかったという認識があるんですけれども
実際には300万人入っていて、損益分岐点は超えた作品となっています。

純粋な制作費は日本円で約5億円近いものでした。
韓国の映画業界も同じように中間の領域の映画というのが作りにくくなっていまして

2億~3億円以下の映画または夏休みのシーズンを狙ったような大作
という両極端になっている状態にあるんですね。

ただ「母なる証明」の場合は監督のクレジットにより
そういった試みをすることが出来た作品で

「母なる証明」のような作品を若手や新人監督が撮ろうとするのは
今難しい状況になってきているんです。

川村
全く同じですね。
僕も今「寄生獣」というマンガの映画化をしているんですけども。
「寄生獣」ってちなみにご存じですか?


ポン・ジュノ
傑作ですよね。
数年前にL.A.に行ったときに20世紀フォックスから
話の中で「これ興味ありますか?」というふうに提案されたことがあるんですね。
その当時はフォックスの方で版権を持っていたみたいですよね?

川村
そうですね、ハリウッドがずっと持ってました。

ポン・ジュノ
川村さんが今これをプロデュースされてとても嬉しく思ったんですね。
というのも「寄生獣」という作品はこの中に込められた情緒というのを
アメリカ人が表現するのには難しい面があると思います。

これはアジア人または日本人ならではの表現というのが
この作品の中にはあると思うので単純にCGやアクションを見せていく
作品ではないからこそこの作品は傑作だと思うので

日本のプロデューサー、そして日本の監督によって
この作品が手がけられるということでとても嬉しく思い
またとっても楽しみにしています。

川村
いや本当にそうで、「寄生獣」が複雑なところは
たぶん敵が外にいるのではなくて自分たちが地球を壊し過ぎちゃったために
地球が地球を守るために敵を産み出すという

非常にナイーブというかアジア的な発想なので
アメリカ人はどうしてもインベージョンとかエイリアンみたいなことしか
ちょっと発想して持ち得なかったので映画化が苦戦していたんですね。

でもだから「スノー・ピアサー」とか観ていても
やっぱりアジア人の視座っていうのがアイデンティティとしてすごくあるんですね。
だからそこはなんか今回観て一番刺激を受けたというか・・。

ポン・ジュノ
そうですね、「寄生獣」の中で描かれているのは
やはり人間の条件、人間とは何か?そして人間らしく生きることとは何か?
という問い掛け・探求がなされた作品だと思います。

「スノー・ピアサー」でも、もちろんダイナミックな汽車のアクションを撮りたいという
思いもありましたけれども、その中で汽車の中でうごめく人間たち、人間の条件
そして人間の本質を掘り下げたいという思いで撮っているため

そういった意味では同じ脈略にあると思います。
またSFジャンルというのはよりストレートにその人間の本質や
人間の条件を描けるジャンルだと思いますので

そういった意味では「寄生獣」と「スノー・ピアサー」は
近いものがあるかもしれませんね。

川村
でもなんか韓国では大ヒットだったそうで本当におめでとうございます。
そうなれるといいんですけど。

ポン・ジュノ
素敵な作品になるだろうと確信しています。
もしこれがハリウッドのスタジオで作られているのであれば
もうプリプロの段階もイメージが想像できてしまうんですね。

壁でどんなふうにトランスフォームされて
その人間を切るシーンですとか、そういったものがどうやってデザインされて

CGの専門家たちが集まってこんなふうに作っていくんだろうな?と
いうことが想像できるんですけれども
「寄生獣」というのはそれが全ての映画ではないですよね?

先ほど申し上げたとおり人間の尊厳について描いている映画なわけですし
また人間が地球そして人間そのものをいかに荒廃させているかという
メッセージが込められた作品でもあり

また主人公とその母親の関係というのが
肌で感じられるようなそんな人間の感情が詰まった作品だと思うので

川村さんと日本の監督の手先から非常に繊細なその人間のタッチというのが詰まった作品が
出来るんじゃないか?ととても楽しみです。
シリーズものになるんですか?

川村
パート1・パート2ですね。

ポン・ジュノ
「キル・ビル」のような長さですか?


川村
そうですね、本当は1本でやりたかったんですけど
まさに「キル・ビル」方式で1本でやると4,5時間くらいかかちゃうので
2本になりましたね。

ポン・ジュノ
じゃあ森の中での最後の対決は数年後に観られることになりそうですね。

川村
今、同時に制作していてまさに「キル・ビル」と一緒なんですけど
同時に撮って半年くらい空けて公開だと思います。

ポン・ジュノ
「ロード・オブ・ザ・リング」とまた似通った方式ですね。
「ロード・オブ・ザ・リング」も12ヶ月で撮ってポスプロを同時に行って
順次公開という方式でしたよね。


川村
ただやり終わったころにはすっかりくたびれ果てて
さっきおっしゃったように「母なる証明」みたいな
小さい映画を作りたいと思うように・・もう既にそういう気分なんですけど

監督は今、この超大作を撮り終えられて
次にどういうところに興味が行っているのかな?というのは
すごく興味があるところなんですけど

ポン・ジュノ
今3つほど頭の中にアイデアがありまして
それが頭の中でグルグル回っているんですけども
規模やジャンルを何か決めているというよりも

大げさな言い方をすれば自分の衝動の羅針盤についていく形になると思います。
ただこの3つの構想というのはそれぞれ規模も違いますし、成り立ちも違うんですけれども
1つは13年前から構想していたものもあり

1つは3,4年前くらいから構想したもの
そして1つは本当に数ヶ月前に頭の中に浮かんでいま形になりつつあるもので
かかってきた時間やサイズというのはそれぞれ違うんですが

ただ外部についてもまだオープンな状態にあるんですね。
昨年もアメリカや日本の方からオファーをいただいたりして
それを真剣に考えてプロデューサーの方と打ち合わせをしたりということもありましたけども

一度は外部の方からオファーをいただいたもので
作品をやってみたいという思いがあります。

これまで全部自分の構想で自分で全部作ってやってきてるんで
そこから来る疲労感があるので、誰かの提案によって

誰かがガイドしてくれるもので作品を作りたいという気持ちもあるんです。
演出だけやってあとはサッとそこから抜け出したい感じ?

川村
でも僕はあまりにもポン監督が好きすぎて
ずーっと企画のオファーをしたいなと思いながらも
こんなものはちょっと声かけるのは申し訳ないなと

自分の中で「絶対これは面白いシーズ(種)だ」と思えるものじゃないと
いけないというのがあるので、いつかそれが見つかったら
なんかご相談したいなとは思ってるんですけど。

ポン・ジュノ
その種を是非下さい、オファーを受けたことがあまりないので。
実は韓国内でも「あの男は全部自分で描いて自分の映画しか撮らない」という
イメージが定着しているのであまりシナリオも実は来ないんですね。

プロデューサーさんからの電話を受けたのは
もう既に何年も経っているような気がします。
なのでとても寂しいです。

川村
日本でも僕はすごいプロデューサー主導の
かなり作品の口を出すプロデューサーみたいな
ワインスタインさんみたいと思われてるところもあるんですけど(笑)

僕はかなり逆に言うと監督に任せるタイプなんですね。
ただ何か時代と企画の種というものの接地点みたいなところだけは
ガイダンスするんですけど

やっぱそこで監督の中で何か発火しないと絶対面白くならないと思って作ってるんですね。
だから僕の作品は監督によって全然トーンが違うのはそういう理由なんですけど。

ポン・ジュノ
私も「スノー・ピアサー」でワインスタインさんに何度かお会いしてるんですけども
川村さんとは全く別のタイプの方ですよ(笑)

かといって、ワインスタインさんが悪いというわけでもなく
非常にセクシーな方ではあるんですけども

今日初めてお会いして短い時間お話ししましたけども
全然違うタイプの方だというふうに感じます。

(対談ここまで)

荻上
日韓の映画業界の話まで話が膨らんでましたけれども
映画業界っていうのはどうなんですか?
韓国も日本と同じような状況にあるみたいな話になってましたけどね。

松谷
とはいえ、韓国は絶好調ですよ。
もうずーっと2000年代以降右肩上がりでずーっと上がっていて

去年が本当に絶好調で観客動員でいうと世界で
国民1人あたりの映画館における映画鑑賞回数が世界でトップです。
アメリカを抜いたんですよ!

荻上
それだけ映画館に行くっていう
生活に結びついているんですね。

松谷
結びついているというか、まあ日本があまりにも行かなさ過ぎるんです。
日本って1.2回なんだけど、韓国は4.15回ぐらいなんですね。
だから4倍くらい違うんですね。

すごく生活に結びついているっていう言い方も出来ますけど
映画に信頼を置いている。
特に去年の韓国映画は自国の映画をすごく見に行ってるんですね。

つまり韓国人が韓国映画を見に行っていると。
これは日本も実はそういう状況がかなり長い間続いてはいるんですけれども
韓国映画は非常に勢いがあるんですね、いろんな映画が作られていて。

なのでポン・ジュノ監督が中間の状況がないっていうのは
確かにそういう状況にはなりつつあるんだけれども
非常に絶好調でイケイケっていう感じの状況が続いている

日本はずーっと横ばいですね、2000年代以降は。
ただ80年代90年代の日本映画っていうのは産業としてもかなり地に落ちた部分があるので
そこからは2000年代以降は復活していますし

川村さんはそれをけん引して東宝の中で特に2000年代
特に中期以降にですね、川村さんが活躍し始めたころから
日本も日本映画を外国映画よりも見に行くようになったという状況があるので

川村さんなんかは本当にそのキーパーソンの1人ですね。

荻上
先ほどポン・ジュノ監督の指摘の中で「友人から聞いたんだけど」みたいな
前フリもありながら日本はテレビがプッシュしたフランチャイズみたいな映画と

もうちょっと単館的というか小さなサイズの映画の
中間がもっと必要なんじゃ無いか?みたいな話もしてましたけど
それ聞いて松谷さんどうでした?

松谷
いやこれはね、その通りでただ今に始まったことでも無いんですよ。
2000年代中期以降ずっとこういう状況で
シネコンによってスクリーン数がすごく増えすぎて

それによってどこの映画館もかける映画が欲しいですから
となるとみんな大きく開いていくわけですよね。
となるとそこに宣伝費も制作費もどんどんかかっていくと。

大きくいくか?すごく小さくいくか?と2極化してしまって
その中間がなかなか育たなくなって
これをどうにかしようという話は皆さんこうしてますけど

少し講じてどうにかなるんだったら、既になってるよという話で
これはマーケットの、業界一律にどうにかするっていうことは出来ないんですね。
公正取引委員会から指摘されますから

なのでこれはどうにかしていかなきゃならないなって
ことが課題ですね、業界的には。

荻上
そうした中でね、川村さんとポンさんが何か声を掛けて下さいという
何か探り合いみたいな、大人の探り合いみたいな話をしてましたけれども

最後はですね、映画の題材としての東京の魅力について
お2人の話は花開いて行きます。

川村元気プロデューサーの監督を口説き落とすテクニックも要所に
垣間見れるようなパートになっております。
お聞き下さい。

(対談パート)

川村
あのー僕たぶん日本の映画人だったり映画ファンの多くが
ポン・ジュノ監督の「TOKYO!」を観て東京を舞台にした映画を
撮って欲しいっていうふうに思ってると思うんですけど
東京という街にまず興味はありますか?


ポン・ジュノ
全世界に多くの魅力のある都市はありますけれども
東京は本当に独特な街だと思います。

未だに東京についてはよく分からないですね。
「シェイキング東京」のときもスタッフの皆さんと一緒に
東京の街をいろいろとロケをしたりしましたけれども

まだ私にとっては未知の領域です。
なのでこのようにプロモーションなどでホテルに来ると
東京の街がこうして窓の外から見下ろせるんですがよく写真を撮っています。

依然として私の中では東京というのは未知の領域で
女性に例えるのであればまだ3回くらいしかデートしたことがない
これからもっと知りたいと思わせる、私は本当に好奇心も東京に対して多く

本当の東京の姿というのを映画で撮ってみたいという思いがあるんです。
例えば東京の路地ですとか裏通りなどを撮ってみたい
行ってみたいという気持ちもありますし

そして私は俳優以上に空間に惹かれるタイプなんですね。
自分にピタっとはまる空間やロケーションに出くわすと必要以上に興奮してしまう質なので
東京というのは絶えず私を刺激してくれる街でもあります。

川村
僕も監督の映画を観ててそこが、なんかロケーションから発想している
シークエンスが多いなというふうに思っていって
僕はけっこうバックパッカーで世界中旅行してるんですけど

東京の街は本当に面白くて
ただなんか日本人がその東京の街の魅力をなかなか見つけにくい
状況もあるんですよ、毎日日常なので。

で、ポン・ジュノ監督ならそういう何気ない路地とか街角みたいなものに
何かを発見する映画が作れるんじゃないかな?と

あとそういう巨大な都市の中で信じられないような犯罪とか
信じられないキャラクターがやっぱりいるんですね。

そういうモチーフみたいなものは自分の中に何個かあるので
1回ブレストをさせて下さい。

ポン・ジュノ
東京は海に面しているわけですよね。
それがうっかりしがちだと思うんですけど。

本当に何でもないことですが、東京が海に面しているということ自体も
非常に私には面白く感じられます。

また地下鉄の線路ですとか、あと地上を走る電車のガード下なんかも
とても面白く感じられます。
ガード下に車が通っていたり、またはお店があったり住居があったりもしますよね?

頭の中でまだそれらは整理されていませんが、
とにかく端っこの方の少し奥まったところに不思議な空間が
沢山あるように思うんです。

「シェイキング東京」を撮っているときに、
「東京スタイル」という本を持ち歩きながら美術監督と一緒にあれこれ
話をしたいたんですが

そのレファレンスにもなっているわけですけれども
日本の人々というのは空間を執拗に使い切る人々だと思うんですね。

無駄な空間を許さない、無駄な空間がほとんどないですよね?
隅々までその空間を使い切るというのがとても面白いと思います。

川村
東京湾っていうのは世界でも有数の深い海底・海溝があるんですよ。
だからゴジラもそこから出てくる。

「寄生獣」も最初のパラサイトはマンガは空から降ってくるんですけど
東京湾の海溝から、地球の底から湧き出てくるというイメージに
オープニングシーンを変えました。

それはかなり「グエムル」の影響も受けてます。

ポン・ジュノ
数年前にある東京の変わった珍しいクラブに行ったことがあるんですけれども
表向きその建物は一見平凡で普通のイタリアンレストランのある脇の
入り口にある階段を使って地下1階2階と降りてコインロッカーがあって

また4階くらいまである地下のクラブで
そこに行ってみたら日本の若者たちが踊っていたんですけれども
踊りとも言えないかもしれません。

そのDJの方向を向かってみんな首を振りながら
ゾンビのようにこう首を振っていたんですね。

私もお酒を飲んで音楽を聴きながらそこにいたんですが、
自分が地下の世界に潜っているような不思議な感覚にとらわれました。
今はもうそれがどこにあるのか?ちょっと思い出されないんですけれども

すごく不思議な体験で
東京の何か深海にある地底の中にいるような
そんな感覚だったんです。

川村
僕のまずブレストはこういう感じでモチーフを交換するところから始まるんですけど
やっぱりすごいポン・ジュノ監督の見ている東京の景色はすごく面白いし

今回の「スノー・ピアサー」もやっぱり電車の中っていう映画人にとっては
すごいハンディのある空間をここまで面白く描くかというので感動したので
是非あの空間を使い切る東京の街も魅力的に撮る映画でご一緒出来たらなと思います。

ポン・ジュノ
ありがとうございます。
私たち今ラジオ上でビジネスの話をしているんですね(笑)

「寄生獣」というアメリカ・日本そして韓国でも多くのファンを持つ原作を
映画化されるということで肩の荷も重く、重圧も感じられていると思うんですけども

これまでもそうされてきたようにおそらく突破して良い映画を
作って下さるだろうと私は信じています。
1人のマンガのファンとして本当に心から楽しみにしています。

(対談ここまで)

荻上
さて松谷さん、対談の模様をお聞きいただきましたけれども
振り返っていかがですか?

松谷
うん、面白かったですね。
やっぱりあとは作ってもらうだけですよ。
ゴジラとかやって欲しいですね、是非ね。

荻上
ゴジラとなるとやっぱりハリウッド資本でみたいな方ばっかりに
意識が行くような気がしますけれども。

松谷
いいんじゃないですか?
たまには日本でもまた。

荻上
たまにはっていうか、日本のでしたけど(笑)

松谷
元々そうだし、あと他にはまああの・・そうですね・・。
いろいろ考えたんですけど「漂流教室」って昔1度映画化されたんですが
ちょっとそれは皆さん忘れていただいて(笑)


荻上
楳図かずおさんの原作のね。

松谷
これね面白い原作なんですよ。
子どもたちばっかりが未来に行ってしまって。
未来と行っても何もない未来なんですけど。

学校がまるごと行っちゃうんですよね。
で、そこで子どもたちがサバイバルをすると。

荻上
変な生き物もいっぱい出て来て。

松谷
変な大人もいて。
っていうのがすごく面白かったし、あと押見修造さんって昨日かな?

荻上
はい、昨日来ました。
お越しいただいて。

松谷
押見修造さんが「漂流教室」のネットカフェ版を描いてるんですよ。

荻上
はい、「漂流ネットカフェ」


松谷
これも面白い作品で、SFとしてもね。
なんかこの辺のまだ映画化されてない日本のマンガとかおもしろいものが
沢山あるので、まあマンガじゃなくてもいいですけど原作は。

もっと日本の変態チックな・・

荻上
「漂流教室」のあの世界の終わりみたいな感じがね
僕の心の終わりみたいなものと密接にリンクして
ネットカフェにしたっていう思春期ムービーというか

思春期やり直せなかったムービーに
なりそうですよね。

松谷
だからそういうのも是非日本で・・
まあ1回撮ってますけどまた長編で大きいバジェットで
1回撮っていただきたいなと思います。

荻上
いろんな想像力がもっとクロスするような瞬間っていうのは
日米・日韓だけじゃなくていろんなパターンでみたいなという
気はしますよね?

松谷
そうですね、というかそれを積極的にやらなければいけない
時期に来ていると思うんです。
それは本当ヨーロッパのようにですね。

ヨーロッパは昔からやってますけども、日中韓がですね
まあちょこちょこやられてはいるんですよ、
「レッドクリフ」みたいな成功例もあるんですけど

これからはもっと積極的にやってですね。
韓国はすごく積極的なんだけど、
ちょっと日本は消極的なんですよ。

荻上
あくまで個人レベルで例えば女優や俳優が演技で出るということは・・

松谷
それはよくあるんですよね。

荻上
あと資本とか・・

松谷
例えば韓国が中国で映画を作ってね
今年30億円以上のヒットをしているとかね。
そういうのを見ていると

ヨーロッパみたいに本当にもっと手を取り合って
作っていけないものかな?と思ったりもしますよね。

荻上
そうしたプロデュースや連携の動きっていうのも。
これからの映画界では注目なのかもしれないですね。

(了)

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