2014/03/14

音楽評論家・高橋芳朗が語る「震災があった直後から音楽なんて完全に忘れてたんですよ」

今回は2014年3月7日「残業支援系ランキングトークバラエティ ザ・トップ5」
ハイライト部分を起こしたいと思います。


高橋
このお仕事に関するランキングということで
江藤さんにずっと聞きたいことがあったんですよ。

本当は1回目の放送のねオープニングトークでするつもりだったんですけど
ちょっと時間がなくて諦めたんですけど。
タイミング的に今がちょうどいいかな?と思って

自分の中でちょっと忘れられないラジオの放送があってですね。
それがこのTBSラジオの2011年3月12日土曜日の
「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」

要は東日本大震災の翌日の放送で
江藤さんが急遽アシスタントを。

江藤
そうなんですね、いろんな交通とかそういうライフラインの情報を
ニュースとかを伝えるというので・・
そのとき初めて宇多丸さんに会って。

高橋
そっか、なんかけっこう震災の翌日じゃないですか?
ほとんどの番組は割と放送中止になって・・

江藤
もちろんまだテレビもラジオもコマーシャルもないし。

高橋
まあ報道特別番組ばっかりで編成されていて。
まあ僕、「ウィークエンドシャッフル」もたぶん中止になるだろうなと
思ってたんですよ。

そしたらその中で放送決行になったんですよね。
なんかバラエティ要素の番組やるのはちょっと不謹慎っていうか・・

江藤
っていう雰囲気はね、ありましたね。

高橋
そういう中でこうなんて言うんですかね・・
作り手側というか、送り手側がどんな状況で放送していたのか?
すごい聞きたかったというか・・

で、普段の構成とちょっと違ったじゃないですか?
ただひたすら曲をかけてリスナーの方々のメールを読んで
情報を伝えるっていう、それだけのシンプルな放送だったんですけど。

あのときのこと憶えてます?
江藤さん、入社してどのくらいでした?

江藤
私あれがですね、2年目でもうすぐ3年目っていう。

高橋
うわじゃあまだちょっとホヤホヤだ。

江藤
そうなんですよ!だから実は芳朗さん聞いてくださってたことは
すごくビックリですし、私のことを認識してくれてたんだっていう

高橋
僕はあの放送で江藤愛という人を認識しました。

江藤
すごく驚いたんですけれども。
あのときは正直、何も考えてわけじゃないですけど
考えられなくて、とにかく一生懸命というかもういっぱいいっぱいだったので

正直こう・・アッ!って真っ白だった部分はあるんですよ。
終わった後に「じゃあ何やった?」「自分が何が出来たのかな?」って言ったら
未だに分からないところではあるんですけど

やっぱり目の前で宇多丸さんが熱い気持ちをこうメールを紹介して
音楽かけてっていうのはすごく自分の中で「いいなあ」って思いましたね。
すごくやりながら勇気づけられたことは憶えてます。

自分が何を言ったかは忘れたんですけど。

高橋
いや僕も本当にそうで、なんであのときの放送を忘れられなかったか?っていうと
とにかくもう3月11日
あの日本が見舞われた最大のピンチつってもいいと思うんですけど

しかも何が起こってるのかもよく分からなくて
情報も錯綜しているし、まあテレビ・ラジオをつけても報道特番ばっかり流れてて
もう恐怖と不安でガチガチになってたんですよ。

そんな中で3月12日の「ウィークエンドシャッフル」が始まって
もう忘れられないんですけど、僕あの日薄暗い部屋の中でもう簡単な料理を作って
妻とご飯を食べながらラジオを聞いてたんですよ。

ものすごく勇気づけられて。
で、震災があった直後から音楽なんて完全に忘れてたんですよ。
それどころじゃなかったんですよ!

でも1曲目のライムスターの「そしてまた歌い出す」っていう曲がかかって
で、1曲かかるごとに緊張が解けてったっていうか
なんか硬直していたものが・・まあ身体も心も硬直したものがほぐれてったいうかね。


江藤さんもあれだよね?
SMAPの曲を?

江藤
私も「1曲選んで」って言ってもらえて

高橋
江藤さんも選曲してましたね。
ただシンプルに音楽かけてリスナーのメールを紹介して
情報を伝えるだけの放送だったんだけど、本当にすごい励まされて

でもなんか今思えば僕もラジオをやるようになって
あれがこうラジオの基本っていうか本質なのかな?っていう気が
すごく思って

なんかラジオっていうメディアの魅力っていうか
こう受け手と送り手の距離の近さみたいなのをなんか
思い知らされた放送でした。

江藤
そこになんか自分がいて、でいま芳朗さんと仕事をするって
なんだか繋がってる感じですね。

高橋
いやそうだから今期トップ5の初回の放送で
江藤さんに何が言いたかったか?っていうと

あの3月12日の「ウィークエンドシャッフル」は
自分の中でものすごく大きなラジオ体験になってるんですよ。

それはあのなんだろう?ラジオファン・ラジオリスナーとしても
音楽に携わる仕事をやってる者としてもね。

だからまあそんな自分の指針になってるような放送をやった人と
一緒に番組を出来るっていうのはすごい光栄です。
っていうのを言おうと思ったんですけど。

江藤
うおー、ありがとうございます!

高橋
なんか時間がなくて言うチャンスが無くて・・

江藤
いやいや、今回この仕事の話をするって
自分でちょっと照れくさいなっていう思いがあったんですけど
そんなふうに言ってくれるなんて・・なんか嬉しいですね。

高橋
いやいやいや、本当は手鏡が汚いとか
そんな話を言いたいんじゃなかったんですよ(笑)

江藤
ついに壊れそうなんですよ(笑)
外れだしちゃってさ・・。

高橋
ハハハハハ(笑)
江藤さん、どうなんですかでもテレビと比べてラジオの仕事っていうのは?

江藤
ああ、テレビと比べてラジオ?どう?
でもすごく私、ラジオ好きでですね。

高橋
江藤さんはやっぱり「ラジオの子」っていう感じがしますよね。

江藤
もちろんテレビも大好きだし、やり甲斐持ってやってるんですけど
なんでしょうね?この・・上手く表現できないんですけど・・
すごく心安らぐというか・・っていう居場所で

でもかと言って自分独りよがりの放送ではなく
例えば家でひとりで聞いてるときにラジオが独りじゃないって思わせてくれてるみたいに
そういう放送が出来たらいいなーと思いながら

いつも原稿を読みながら何かを考えてます。
こう目の前聞いてくれている誰かをイメージして。

高橋
だからあういう貴重な経験もされてますから
江藤さんやっぱりこれからもずっと
ラジオを続けていただきたいなという感じはしますけどね。

江藤
はい、是非!!
是非「新メニュー警察」を4月以降も続けてもらえると!
ありがたいですね!!

高橋
編成の方、よろしくお願いします!!
江藤愛プレゼンツ「新メニュー警察」・・ハハハハハ(笑)

江藤
結局いつもの感じで終わっちゃいました。
すいません(笑)

(了)

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