2013/06/20

伊集院光が語る「土曜日のタモさんは絶対に当てられないところにいる」

今回は、2013年5月20日放送
「伊集院光 深夜の馬鹿力」ポッドキャスト
起こしたいと思います。


伊集院
「今週気づいたこと」

「タモリ倶楽部」に出してもらったんですけど、
タモリさんってさ、平日月曜から金曜の昼の12時から1時に関しては
もう日本中の人がどこにいるかしってるじゃん。

タモさんはもうアルタにいるじゃん、絶対。
だけどそれ以外の・・「タモリ倶楽部」収録がだいたい土曜日にあるんですけど
土曜日のタモリさんってみんなどこにいるか知らないじゃん?

「タモリ倶楽部」行く度に・・前出してもらったときは、
板橋のちくわぶ工場で「ちくわぶ」の特集やってるわけ。

で、サッシ1枚隔てた表は商店街だから人がいっぱい通ってるけど。
誰もこのサッシの向こうにタモさんがいると思ってないと思うのね。

その前のときは、江戸川橋のちっちゃい製本工場の中で
「タモリ倶楽部」の豪華な台本を作ってみようみたいなのでいたり。
足立区の麩を作る食品会社にいたりして。


で、今回も五反田の何でもないビルで収録してんだけど
日本中の今タモさんどこいるでしょう?っていうクイズで
「土曜日のタモさん」っていうのは絶対当てられないところにいるなっていう。

本当にそのビルだってさ、ベランダから表見ればいっぱい人歩いてるんだよ。
だけど、誰一人タモさんの気配を感じてないっていうのが
なんかちょっと面白いね。

「月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」

伊集院
オンエアいつかあまり把握してないで出てますんで、
けっこう先かもしれないんですけど。

「タモリ倶楽部」で世の中には面白い趣味の人がいるなっていう・・
「架空地図」っていうジャンルがあって。

要は日本の有りもしない町の地図を克明に描くっていう趣味があって
それが1人じゃなくて呼べば何人かいるっていう(笑)

その人たちの「架空地図」を見たんだけど、
やってる作業がもう神なんだよね。

これを感じたのが・・もう20年ぐらい前かな?
「TVチャンピオン」っていうテレ東でやってた番組で
「熱帯魚選手権」っていうのに出たのね。


俺はそのとき知らなかったジャンルなんで、
地味な水槽でさ、それも中3だか高校生の子で
そこに割と地味目な魚が入ってるんだけど。

そいつの目指していることは、綺麗な水槽を作るんじゃなくて
この水槽の中の熱帯魚の量、熱帯魚のするフンの量、

それからあとその中に入っている水草の量とか、
そこに入っているタニシみたいな貝の量とかの調節をして、
一生、水を替えないで循環する連鎖を作りたいんですっていう。

だから綺麗な熱帯魚が何匹いるとかそういうのには全く興味が無いと。
もう一旦これをある意味、フタ閉めちゃったらずーっとその中で
回り続けるっていうバランスを知りたいんだっていう・・
まぁ当然優勝はしないんですけど(笑)

だけど、これやってること神だよねって。
ある日突然こいつがこの水槽を辞めるって言って
中にシケモクをバーンって入れた時点でハルマゲドンだから。

「すげーな!」って思ったんだけど。
それ以来の「架空地図」すごかったな!

いろんなアプローチがあって、
元々ちっちゃいときから田舎に行ったときに
その町並みを上空から描くのが好きだったとか。

あとバスマニアでバスの路線図を作るのが好きだったのが高じてとかなんだけど
まぁタモさんもそういう地図好きだし、散歩好きだし、
あの人、地名とか地形とかも好きだから。


もう言ってる会話が高尚過ぎて・・なんかね・・
是非観て欲しいんだけど、俺が感じたことは是非その「タモリ倶楽部」を
観て欲しいんだけど最初っから最後までね。
ケツの振り出しから振り終わりまでじっくり観て欲しいんですけど。

「この架空の都市は最終的に湾に出てるから、この川はかなり下流なはずなんだけど
 蛇行をそれほどしてない上に川幅が細いということは
 この川は完璧に人工的に元々あった川を整備して作り変えてるわけだよね?」

みたいな話をすると、その・・学生なんだけど「架空地図」の人は
「よくそこに気づいてくれましたね!」みたいな。

なんか俺は分かんないんだけど、川っていうのは蛇行しながら流れて来て
最終的にはどんどん川幅が広くなってくのかな?

で、もうすごいのよ!なんか細長い緑地公園みたいなのがあって

「ここはこの架空の都市に昔、新幹線を誘致する計画があって、
 この土地を全部縦に細長く買ったんだけど最終的に隣の町に
 新幹線が通っちゃったせいで空いた土地で細長くて利用出来ない土地を
 仕方なく緑地公園にしてるんです」とか。


地名1個1個もこういう地形のところにこういう地名がつくことが
昔は多くて、それが転じて漢字だけは縁起の良い漢字になったからこうだみたいのを・・
だから、これは何の学問をやれば・・?

俺たちからしてみたら地図をやるには何かわかんないけど
「社会」みたいな、地図やるんだから「社会」でしょ!と思うんだけど
もうそういうレベルじゃないんだよね。

どうしてこういうこう島が出来上がるのか?とか
ここは三角州に見せかけて三角州じゃないんですみたいなこととか(笑)
タモさんが全部気づくのがすごい面白いの!


「ああ、ここはこういうことだよね」って・・ちょっと今真似入ったな?(笑)
「ああここは静脈切った?」なんつって、「静脈だったらまあ大丈夫・・」
「大丈夫なこたぁねえか」なっつって・・それで(笑)

その感じの応酬みたいなのがなんかすごくて。
しかもさ、そんな職業無いじゃん?
最終的に「架空地図」をどうにかする職業ないからさ。

完全に利益がない、たまたま「タモリ倶楽部」があったから
テレビに出れるが利益だとすれば、利益だけど。
だから芸術なんだよね、もう完全に芸術!!

なんかよく芸術がすごい細かいところまで大勢の民衆の絵を描いててさ。
その1人1人に名前がついてたり、1人1人に人生があんのと、
もうほぼ一緒なんだよね。

もう全部の箇所に関してその人のちょっと思い入れがあったりとか理由があったりとか
しかも高レベルで見る人が見れば分かるとか。

で、「これ何歳くらいからやってんの?」って聞いたら
小学校3年生くらいからやってて。

バス路線のマニアの子は小学校の3年のときに描いたバス路線とかあって。
変な話、最近僕ちょっとバスに乗ることが多くて、よくバス乗るんだけど。
本当のバス会社でもそんなに充実したパンフレット置いてないみたいな、
架空のバス会社のパンフレットとかあるの。

だから俺きりがねぇなって思うんだけど、
俺がすごいこの人たちに対してゾクゾクするのは、
俺一番仕事がすごい全くなくて今思えば「あの人アレだな」なんつって。
「アレまでいってないけども、まぁアレだろ?」っていう感じのころだった・・


かなり「お花茶屋」な感じだった僕の頭の中が、
もう完全な・・まぁそれは京成の駅ですから別に普通ですけど(笑)

だったころに、「ベストプレープロ野球」っていうゲームをやってて
「ベストプレープロ野球」っていうゲームは6球団かな?

6球団で更に記憶用のアダプタみたいなを付けると12球団の
データを書き換えられる、選手名を書き換えられるやつを
全部架空の球団にして全部架空の名前を書いて・・

で、最初は友達の名前とかにしてたんだけど、
途中からその友達の名前ですらない架空のありがちな名前のやつをいっぱい書いて
それはゲームはゲームとして飽きちゃってほぼやらなくなって

ノートに選手名鑑を書き始めて、出身校とかも凝り始めるわけ。
この選手とこの選手は元々同級生だったからこの学校出てて
この人は先輩だからってやってくと、架空の高校とかを作んなきゃならなくなってくると。

で、その架空の高校に架空の校歌とかを書きたくなったりとか
あとその当時ソビエトから来た選手でこの選手は野球はあまり分からないんだけど
軍ですごく実験的に体力強化をされてるから長打力はすごいあるけどミート力は無い
みたいなことを全部事細かに書き出してくると、最早野球はどうでも良くなってくるわけ!

その町のこととか。
で、自分の中で甲子園っていう制度が架空じゃないことが変な感じしてくんの。
ここまで架空でやってきたのに「東京?」って感じになってくるわけ。

「東京はアリなの?」とか、「ソビエトはアリなの?」みたいになってきて
更には「甲子園なの?」みたいことになってくるじゃん?


そうすると、西の方にある架空のチームの「ジャガーズ」の本拠地は
甲子園じゃなくなってくるから、そうするとなんか「大大阪球場」みたいなのを作ると
「大阪?そこはアリのやつなの?」みたいになってきて。

「もういっぱいだ!!」つって(笑)
「もうこんな忙しかったら過労死しちゃう!」って
仕事は1日も無いんですよ!!(笑)

そりゃ20歳くらいの時に「もうダメだ!」つって。
で、契約更改でガンガン文句言われるから!すんごい揉めてくる選手とかもいるから。
「もうダメだ」つって・・

「お前らそんな勝手なこと言うんならこうなったらハルマゲドンだ!」っていうことで
ノートを捨てるっていうね(笑)
そしてちょっとホッとするって「良かったーー!」って思うあの感じと・・

何だろうね、あの感じをスマートにやれてる・・
とても良いんでちょっと「タモリ倶楽部」チェックして観て下さい。

(了)

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