2012/11/09

安住紳一郎が語る「とんでもない情念を持って送出している!」

今回は、2012年10月7日放送「安住紳一郎の日曜天国」
オープニングを起こしたいと思います。

音声はこちらから

安住紳一郎(以下、安住)
さて先週、9月30日ですね。
ちょうど1週間前、9月30日は特別番組の放送がありましたので
この番組の放送は2週間ぶりということになります。
皆さん、お変わりはありませんでしょうか?

そんなにね2週間で変わった!って方もいないと思いますが、
それでもやはり1週放送が空きますと、
ずいぶん久しぶりだなというような実感がありますね。

中澤有美子(以下、中澤)
本当ですねー、ええ。

安住
「久しぶりだなぁ」という実感があるという綺麗事では済まないですよね。

中澤
アハハハハハ、アハハハハハ(笑)

安住
まぁこれ以上は言いませんけれども。
そうですね、やっぱり1週休むと身体が正直なもので。

中澤
反応してしまいますよね。

安住
反応してしまいますよね、やっぱりこう・・
負荷を感じますよね・・。
無い物ねだりですけども。

中澤
本当ですよね・・。
そうそう、こういう感じなんだーって。

安住
先週の日曜日は私を含め、出演者、中澤さんもそうですが
スタッフ一同休みを頂きました。

ラジオは特別番組が組まれるということが、
実はほとんどないんですよね。
お気づきの方も多いと思いますが、
お正月にしろ年末にしろ、上半期・下半期の区切りにしろ
スペシャル番組、いわゆる期首期末特別番組というようなものが
編成されることが少ない!

テレビはお正月、年末年始4月・10月、
ちょうど今の時期あたりもそうですが、
特別番組目白押しです。
2時間スペシャル、3時間スペシャル、4時間スペシャル
最近は6時間スペシャルというのもあるますからね。

そのあたりはたいへん対照的だなというふうに思うんですが、
そもそもラジオはあまり単発ものの番組が1回放送の読み切りもの・・
聞き切りものは少ないですからね。

「警察密着24時」とか「16人大家族スペシャル」とか
そういうものはラジオはまずありませんし、
それから普段放送しているものの拡大スペシャルというものの
ほとんどないですよね?


「お正月だよ!ドラえもんスペシャル」みたいな。
「荒川強啓クリスマスだよ!スペシャル」そういうのは無いですよね。



なんとなくいつも通りのフォーマットで1年、
春夏秋冬、粛々と1週間単位を50回繰り返していくというのが
AMラジオの近年の標準、スタンダードですね。
本当に不思議というか律儀というか、営業の怠慢というか・・
よく分かりませんが、スペシャル番組は1年通してほとんどない。

だいたいラジオはテレビ・ラジオ欄見て番組を選ぶっていう
感じではないですよね?

中澤
ああ、そうなのかもしれません。
そうですね。

安住
なんとなく習慣でということなのかもしれませんが。
お正月の駅伝と年末のレコード大賞の中継くらいでしょうかね?
大きな特別番組というと。

ちょっと1週間のブランクがありますので、
何が言いたいのか定かじゃ無いですが・・(笑)

ええ、何が言いたいか?と言いますと。
例えばですね、日曜日のあなたが番組の担当になったとします。
そうすると、日曜日に休みがもらえる可能性はゼロなんですね。
だいたい1月の4日から12月の29日くらいまでありますから。

そして番組が5年10年と続く、大変有り難いことですけれども。
続けば続くほど人生から日曜日の休日の可能性がどんどん減っていくわけですよね。
お商売されてる方は「そりゃ当たり前だよ!」とか言うかもしれませんが、
「代わりに」ということが意外に少ないんですよね。
人数が少ないものですから。

テレビなどだと他の番組が自分の担当の番組の時間帯をカバーしたりとか、
「たすき掛け」とか言ったりするんですが。
7時から8時の番組が2時間やる翌週には8時-9時の番組が
上の方をカバーして、上の番組・下の番組でカバーカバーって
「たすき掛け」って言うんですが。

中澤
へーへーへー、それでちょっと休み融通し合うというような・・。

安住
そうですね。あとはナイターが入ったりとか。
オリンピックが入ったり、スポーツ中継が入ったりして、
上手くこう・・1年少し疲れが出てきた頃に休息が取れるという
システムになっているんですが。


ラジオの場合はそういうシステムが無いわけですよね。
なので、日曜日の番組の担当になると日曜日に休みを・・
まぁ番組が続く限り無いということですね。

それでだいたいその事実に気づくのが、
みんな30過ぎてくらいなんですよね。
「日曜日の番組やりませんか?」って言って
ホイホイと「あ、やりたい!やりたい!」って食いついてくるのが
比較的若手なんですよ。

で、40~50歳のベテランになってくると、
「日曜日はちょっと・・」と言ったりしてね。
「土曜日はちょっと・・」と言ったりして・・。

あるいはもっと上の年代に行くと日曜日に用事が無くなるんで、
「あ、じゃあ日曜日にやりましょう!」みたいになるのかもしれないんですが。
独身はまだいいですけども、子どものいる働き手などはこれは大げさじゃなくて
子どもの運動会、保育所・幼稚園・小学校8年間?9年間?
ついぞ見ることが出来ずにうちに子どもは成人しましたというような
そういう人が本当にいるくらい。

中澤
そうなんですよねー。

安住
独身はいいとは言いましたが、世のOLさんなどは
日曜休みが多いですから日曜に休めないという
こういうような日曜日の番組を担当してる、「プレシャスサンデー」とか
「日曜天国」とか爆笑さんの番組とか担当しているスタッフなどは、
婚期を逃す可能性だって充分にあるわけです。

中澤
そうですね(笑)・・そうですわー。

安住
で、言ってしまいますが私などはもう土曜日も4、5年やってますんで
週末はいったい何のエンドなのかが分からない!っていうことですよね。
まぁ平日休みはもらってますけども、
世の中とはどんどんどんどん乖離していくっていうことですよね?

無いものねだりだとは分かっていますけれども、
友人とか家族とかあるいは・・その親しい人たちと休日が揃うというのが
やはり嬉しいことですよね。

中澤さんもお子さんが居らっしゃって、
お子さんの日曜日のイベントにほとんど参加できないというのは
多分少し心苦しく思ってるところはね、あるんじゃないかな?とは思いますが。

中澤
そうなんですねー。
まぁ本当に仕方ないねということ・・はい。

安住
有難いことですよね?
日曜日にね・・無いものねだりだとは分かっているんですけどね。

中澤
そうなんです、そうなんです。
本当にそうなんです、そう・・そう言い聞かせて、はい。
やっております。

安住
この番組を担当している20代女子アシスタントディレクターも
久しぶりに日曜日に休日がもらえるとあって、
8月の下旬くらいからそわそわし始めまして・・
OZmagazine「神戸OLひとり旅」みたいな本をペラペラ
ポストイット貼ったり剥がしたり貼ったり剥がしたり


なんか一生懸命パソコンで作業してるなと思って、
後ろからこっそり覗いてみたら、
「読モが選ぶ神戸おすすめ旅」みたいなのがそういうのを見ちゃったりして。

中澤
ハハハハ、神戸だったんだ(笑)

安住
なんで神戸だったのか?は分かりませんけれども。
メリケンパークなのかな?ねぇ・・ポートタワーなのかな?
ええ・・南京町なのかな?六甲山なのかな?
分かりませんけれども。

それから・・箱根に家族旅行。
随分事前に安い値段で宿を予約したにも関わらず、
「ようやく行ける!」っていう気持ちになっていた人もいるし。

私も実はあの・・久留米に是非行ってみたい場所がありまして
そこに行こうと思って「日曜日休みなので!」と思って、
「よしっ!」と思って、「そこは日曜日に行った方がいい」って言われてたので。
「これは!」なんて思いましてね。

ところが先週に日曜日、9月30日ですが何がありましたか?
皆さん御存知ですか!知ってますか!えぇ!

中澤
そうなのよねー・・。

安住
台風17号!どーんっとやって来たでしょ!
私たちのスケジュールを踏みにじったのね!
神戸のホテルから身動き取れず、
OZmagazineの端のページがシワシワになって帰ってきただけ・・。

中澤
ハハハ、湿って・・(笑)

安住
箱根のホテルもキャンセル料取られただけですよ!
私の飛行機チケットなんて、カードで買ったから
カードにそのまま戻って来ただけみたいな・・。
プラスマイナス・・みたいなそういうことになっちゃって・・
パーでございますね・・。

中澤
パーでございましたねー・・。

安住
放送局に勤める人らしく言うのならば「アーパー」でございます。
手に入りかけた日曜日の幸せがポロリと落ちていきまして

別に皆さん方にとってはよくある、もっともっと悲惨な体験とかね。
ようやく貰えた休みがふいにダメになってしまった経験あると思いますけど。

強い憧れ、悲しみ、失恋、別れを経験した人が
演奏したピアノだからこそ味わい深くなるという曲が
世の中ありますね。

私はこれ取材したときに思ったのですが、
人気ピアニスト、フジコ・ヘミング氏の弾く「La Campanella(ラ・カンパネラ)」
私は感銘を受けました!ものすごく迫力がある!


で、フジコさんに聞いてみた。
「他の演奏家とフジコさんは決定的に何かが違いますね?」
フジコさんは言いました。
「私は、海外での恋や失恋、そういう情念をピアノにぶつけているから
 他の人とは違う鐘の響きになるのだと思います」って言ってましたね。

話が長引いてますけども。
この番組「日曜天国」には、「あなたの休日をより良いものへ」という
サブタイトルが実は付いてるんですね。

中澤
ああ、そうでしたっけ?

安住
番組当初、少し企画意図が右に左にブレていた時代もありますけれどもね。
話が長引いてますけど、何が言いたいか?と言いますと・・

日曜日に対してものすごい強い憧れと挫折、怨念を持っている私たちが
放送する日曜日の放送だ!ということです!!
とんでもない情念をもって送出している!

今週からまた日曜朝10時、心して聞いておくれ!!
っていうことだね。
ものすごい情念をもっているからね!

中澤
そうですね(笑)
大きなそれなりの犠牲の下にというか・・。

安住
犠牲というか、まぁ当然なんだけれども・・
ただ年間50日、日曜日が休みだという人たちには
分かって貰えないようなものすごい挫折と怨念を持って
日曜日の午前中に送り出しているものだ!っていうことだね。

フジコ・ヘミングの「La Campanella(ラ・カンパネラ)」に及ぶとは思わないけれども。
日曜日休んでいる人たちとは、ちょっと情念が違うよ!ということでね。
まぁ日曜日の朝10時にこれぐらい力強くしゃべる人もいないだろうし。
心して聞いておくれ・・・ということだね。

ちょっと今、フジコ・ヘミングさんのタッチに似ていたでしょ?

中澤
はい、そうですね(笑)
なんかすごい迫力でしたね。

安住
ね、本当に台風というのは気まぐれなものでございますね。

中澤
そうですねー、誰にも止められないし・・。

安住
誰にも止められないね・・・・・ふぅ。




(了)

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