大竹まことが語る「ノーベル賞受賞・山中伸弥教授は不器用で手術が下手だった」

2012/11/13

ゴールデンラジオ 山中伸弥 大竹まこと

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今回は、2012年10月9日放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
オープニングを起こしたいと思います。

音声は、配信期限が過ぎたためありません。

大竹まこと(以下、大竹)
今日はですね、時間が20分弱しか
オープニングがないので、山中教授。
この話を最初にちょっとしたいと思います、太田さん。

太田英明アナ(以下、太田)
そうですね、あの山中伸弥さんがノーベル賞・・
これは医学・生理学賞を受賞することが決まったというニュースが
日本中をこう駆け巡りましたけれども。

あの詳しい業績はいろんなメディアで報道されていると思うんですけれども。
ちょっとなかなか不器用なところもあるみたいな方なので、
その一面をご紹介したいと思います。


大竹
はい、お願いします。

太田
朝日新聞からの記事なんですが。
元々、整形外科医からキャリアをスタートさせた方なんですね。
手術をする仕事ですけども、手術が下手くそで断念してしまった。

眞鍋かをり(以下、眞鍋)
うそー!

太田
生まれて初めて手術をしたのが、神戸大学医学部を卒業して
研修医になったばかりの25歳。
上手なお医者さんは10分ぐらいで終わる良性腫瘍を取り出す手術が
1時間経っても終わらない!

で、手術台の患者さんに「すまん!」って言ったそうです。

大竹
ヘヘヘヘヘ(笑)



眞鍋
「すまん!」
いや、すまされないです(笑)
お医者さんに謝られるのイヤですねー。

太田
実はあの中学の親友がその最初の手術の患者さんだったので、
顔は布で覆われていたんですが局部麻酔で声は聞こえますよね?
「『すまん!』ってどういう事や!ホンマ頼むで!」と。

大竹
・・ねぇ言われちゃったと。
いうくらい不器用・・

太田
不器用で手術が下手くそで
先輩たちからは邪魔ばっかりで役立たずだから
山中ならぬ「じゃまなか」っていうふうに・・。

山田ルイ53世(以下、山田)
ノーベル賞、取りはる方ですよね?
・・の方のエピソードですよね?

太田
はいはい、世界的なノーベル賞受賞・・

大竹
ねぇ、そんなエピソードがあるんだね。

眞鍋
不器用って言っても、もっと小さい、細かい世界のことを
やっている方じゃないですか?細胞単位で。

太田
まぁそうですよね。ただ手術は下手っぴ・・。

大竹
自分のお父さんに注射打ったことがあって、
そしたらお父さんに「下手だなー!」って言われたっていう(笑)

山田
肉親からも!肉親からもダメ出し。

太田
お父さんは「お前は商売に向いてない」と、
「医者になれ」っていうふうに言われてたそうなんですけども。
その医者になって「下手だなー」で「じゃまなか」・・

大竹
お父さんはあれだね・・商売してもこいつはダメだと・・
お父さんはどんな商売してたんだっけ?

太田
お父さんは東大阪市でミシンの部品工場を経営していたそうなので、
まぁ息子さん見て、「商売に向かないからお医者さんになれ!」と。


眞鍋
まぁそれで本当にお医者さんになるのはすごいけど。

大竹
お医者さんだってさ、ミシンのあれじゃないけど・・。
もっと細かい作業かもしれないのに、お父さんもよく「医者になれ」って言ったねー。
だってミシンの部品より細かいよ(笑)

山田
まぁ人間ですからね。

太田
あと商売っ気が無いみたいこともあったのかもしれないですね。

山田
そこは見抜いてはったんですね、でもちゃんと。

眞鍋
よくそれで方向転換・・

太田
もともと整形外科のお医者さんになろうと思ったのは、
柔道とラグビーを中学以後ずっとやってそうなんですけど。
10回以上骨折してるらしいんですね、ご本人が。

で、何とか人の役に立ちたい!と思って
整形外科医を試みたんですけども・・

大竹
なるほどね、自分が10回も骨折・・
止めりゃいいだろ!2回か3回で柔道とかっていうのは(笑)

眞鍋
もう最後の方は「あぁ、またか」ぐらいの感じなんでしょうね。

太田
実際、整形外科医になったものの
実際の現場は柔道のリウマチの患者さんとか
脊髄損傷の患者さんとか治療法すらないことで
苦しんでらっしゃる患者さんがいっぱいいて・・

じゃあ下手な手術を自分でずっとやるよりも
研究者に転向して新しい薬や治療法を開発出来るかもしれない
と考えて方向転換して、今日に至ったということのようですね。

大竹
はい、それで研究でずっとネズミを相手に?

太田
そうです、そうです。
やっぱネズミで実験をするんで日々ネズミの世話に追われていて
しょっちゅうネズミのケージ交換ばっかりしてたらしいんですね。

ある日、研究室から学校帰りのお嬢さんが見えて
「俺はなんでネズミのケージ交換ばっかりしてるんだろう?」と
「研究して新薬開発したり、治療法開発するために
 なんでネズミの世話してるんだろう?」って情けなく思う日々もあったと。
もう挫折の連続だったみたいですね。

大竹
まぁ妻からはあまり研究所で上手くいってないんで
ひきこもりみたいになっちゃったのを奥さんが
「やっぱり臨床医の方に戻ったら?」って奥さんら助言があって(笑)
いやでも、臨床医の方は友達に「すまん!」って謝るくらいの・・

太田
「じゃまなか」呼ばわりの世界に戻ってもねぇ・・。

大竹
まぁあそこも行けない!という日々が続いたわけで
そんな中でこの細胞はすごいねぇ。

新聞のタイトルには「挫折こそ万能の父」っていうね。
もう普通の・・10回骨折してるだけでそこだけで万能の感じがするよね?
もう10回も骨折してても不屈だもんね。
挫折の繰り返し、柔道がダメ、臨床医がダメ、
マウスのゲージばっかりいじってて、ここもダメ!

山田
そもそもミシンがダメやったんですよね?

大竹
そうそうそう(笑)
もともとミシンがダメだからって、注射も下手・・。

眞鍋
挫折と骨折の繰り返し

大竹
八方塞がりの中で、こういうiPSの細胞で・・
これは何がすごいか?っていうと、まぁ俺も細かいことはわからないけど。
この皮膚1枚あれば自分の本人の臓器が?

太田
そうですね、心臓の筋肉にもなるし、神経細胞にもなるし、
目とか耳とかにもなる可能性がある。
その発見をしたのが山中伸弥さん。

iPS細胞の「i」が1文字だけ小っちゃくなってるんですよ。
これは、iphoneとかipadが流行ってるのを見て、
世界的にこれちょこっと付けると普及するのではないか?っていう
そういう遊び心もあるらしいですよ。


眞鍋
すごい感じしますもんね。
なんか「i」付いているとね。

山田
商才あるんや(笑)

(了)

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