ライムスター宇多丸が語る「チャットモンチーって完璧じゃないですか!」

2012/03/07

キラ☆キラ チャットモンチー 宇多丸

t f B! P L
今回は、
2012年1月4日(水)小島慶子キラ☆キラ
宇多丸さんのペラ☆ペラを起こしたいと思います。


音声はこちらから


ライムスター宇多丸(以下、宇多丸)
はいえーとね、年末に色々と立て続けに本業で、
RHYMESTERというラップグループやっておりましてライブに出てたんですけども。

2011年最後のライブがCOUNT DOWN JAPANっていうね、
毎年やっているROCKIN'ON JAPANという雑誌が主催しているカウントダウンライブで、
まぁそれに例年通り出させてもらってですね。


無事、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの裏という非常に厳しい時間帯
29日の1発目って言う感じの裏番組いじりを恒例通りやってですね。
いつも俺、裏バンドのことをものすごくえげつなくいじるっていうのがね・・。
「皆さん、アジカン行かなくていいんですか?」とかね。
「裏で今、サカナクションやってるけどいいんですか?」みたいな。
「ここに来ているというのは呑んで騒げればいい、
そういうタイプの人たちと思うんですよ」みたいな(笑)

そういうお約束のいじりなんかもあって、まぁでもつつがなくライブも終わってですね、
「良かった、良かった、お疲れー!」つって乾杯して。
で、アーティストがみんなたまる楽屋とかある空間の食堂があるわけですよ。

そこがビュッフェ形式になってて、ご飯みんな食べたりお酒飲んだりしてるわけですね。
そこでご飯食べながらモニターが出てるわけですよ、各ステージの。

僕らが出たのが2番目に大きいステージで
その1番大きいステージがどーんとあって音がなってて、
こう何個かモニターがあってそれを見ながら、今どういう事が起こってんのかな?みたいな。
「今、○○が盛り上がってんな!」みたいな見ながらやってるわけですよ。

普通に何の気無しに見てたんですけども、
見てるうちに「これは!!」と、どんどんもうグーーッと引き込まれて、
そのライブが行われている事情なんかの話を周りの人から聞きながら見てたら、
「もうこれはヤバいんじゃないのか!これすごいライブを見てるんじゃないのか!」って
感じになってきたライブがあって。

あの、チャットモンチーさんね。
女の子のロックバンドにね、ご存じだと思うんですけど。
チャットモンチー、メンバー1人抜けちゃったってことご存じですか?


小島慶子(以下、小島)
ううん、知らなかった。

宇多丸
えーとね、抜けちゃったんですよ。
元々3人組のロックバンド、女の子のロックバンドだったんだけど、
ドラムの高橋久美子さんが抜けちゃったのね。

で、チャットモンチーって結構、女の子で可愛い感じ何だけど
特にドラムが変則的だったりして、
ドラムがすごい特徴があるグループだなって印象があって、
そんなにチャットモンチーさんの熱心なファンっていう訳でもないから
ファンの方からしたらねちょっと甘々なこと言うかもしれないけれど、
「すげー格好良い曲だな」って思ってたんだけど、
そんなに熱心に聞いてたわけでも無かったのね。

「じゃあでもあそこがドラム抜けるって結構痛くねぇ?」くらいの
本当に他人事だからさ、
「それって大変だよねー、どうすんのかね?」くらいの感じだったんですよ。

そしたらね、普通さサポートメンバーを入れてとか、
代わりのドラムのメンバーを見つけて入れてくると思うんだけど。
チャットモンチーはこの間のライブで、
まぁその前にその体制でツアーはやってたみたいなんだけど。
3人体制でドラムが抜けて、2人だけでチャットモンチーをやってんの。

それどういう事かというと?
今までベースだった福岡晃子さんという方がドラムを勉強してドラムに転向したんです。

小島
えーーーーっ!!
器用ですね。



宇多丸
ボーカルとギターの橋本絵莉子さんとそのドラムの2人体制なんですよ。
ツーピースなんですよ、ホワイトストライプスみたいな。

で、もちろんね同期している音でベース音とか他の音とかは、
入っている曲もあるんだけど、基本的にはステージ上に2人だけなんですよ。

1番大きなステージですから、何万人という観衆の前で。
今まで結構ね・・3人の中で1人が抜けるって、
もっとメンバーがいる中で抜けるよりずっと大きいことだし、
彼女たちなんか学生時代からのリアル「けいおん!」って感じのバンドだから
そこの痛手ってグループ存続の危機だったと思うんだけど、そこで2人でこうやってって。

色んな工夫をしてその2人で魅せることをやるわけです。
例えば、ドラムを叩きながらシンセをちょっといじるとか、
もちろんギターを弾きながらハーモニカもあるし、曲によってはドラムレスであったりとか、
色んなやり方でとにかく工夫を重ねて、2人で・・
「意地でも2人でやってやる!」っていう感じがものすごく凛としててすごい!
まず格好いいわけですよ。

で、格好いいんだけど、何て言うのかな?2人で可愛い女の子が
何万人の観衆の前に2人で突っ張ってる感じが格好良く・・可愛いんですね。

だから俺もう見ながら、
「格好いいし、可愛いし、燃えるし、萌えだし、完璧じゃないですか!」
これは完璧じゃないですか!

しかも、メンバーが抜けてしまったのにというストーリー性もあるし、
曲も工夫をしてみせることで、まぁ新曲が多かったんだけど
すごいね、危機を乗りこえたら更に子のタイミングでしかないマジック起きとるやん!
チャットモンチーすげーよ!みたいな。

なんかもう佇まいからして「これはちょっとレジェンドですぞ!」みたいな。
そんくらいになってきて。
最後の曲なんかね、これも新曲だったと思うんだけど。
ドラムに転向した福岡さんが立ち上がって、
もう要するに細かいテクニックじゃないって感じを
ドーン、ダーン、バーン!って立ち上がってこうやって、

ボーカルの橋本さんもギターを普段持ってるんだけど、
もうギターも置いて、ハンドマイク持って会場を走り回って、
そのドラムのバスドラとかシンバル、パーン!ガーン!って叩いて、
ものすごいワイルドなアクション!

で、曲終わって盛り上がって、
最後2人で前に出てきて手をつないで挨拶して、
手をつなぎながらものすごいスモーク焚かれた明かりの中を
スモークの向こうに2人が手をつないで去っていくんですよ。
もう、「格好いいし、可愛いし、すげーよ!!なんかすげーよ!お前ら!!」みたいな感じで。

ちなみに俺今この騒ぎ全部食堂ですからね・・。
食堂のテレビ見ながら「やべーよ!こいつらすげーよ!」
もうあの・・「感動した!!」って言ってました(笑)

「メンバー脱退を乗りこえてよく頑張った、感動した!」つって。
2011年の小泉純一郎ばりに言ってましたというねことなんですね。

本当に変な話だけど、「楽器やりてーな」くらいの感じがしちゃったんですよ、見てて。
「ロックかっけーな、俺も楽器やろうかな?」みたいな。
それを見る者に起こさせるってすごいことじゃないですか!

もうなんかロック的な初期衝動みたいなすごさもあったし、
ファンからしてみればね、また違う考えがあったりとか色々あるんだろうけど、
逆に俺今までくらいの距離感で見てて「やっぱすげー、こいつらすげー格好いい」って
思ったライブでした。

出来れば2月に入ると2枚くらいシングルが出るみたいな新曲の。
その新体制の方のかけたかったんだけど、まだなんかね曲書けちゃダメなんだって(当時)



だからライブでもやってた結構有名なチャットモンチーさんの曲を聴いて頂きたいと思います。
「女子たちに明日はない」

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