2011/09/20

「モテキ」監督・大根仁と「監督失格」監督・平野勝之が語る、女優・林由美香とは?

今回は、2011年9月2日(日)TBSラジオ「Dig」
DigTag「大根仁の言い逃げ番長」を起こします。


10/1から全国公開される「監督失格の監督、平野勝之さんを
ゲストに招いて、監督失格と林由美香さんについて語っています。


(最新1週間分しか、podcastがありませんので今回は音声リンクはありません)



大根仁(以下、大根)
はい今夜はですね、明日(9/3)から六本木ヒルズで
TOHOシネマズで公開されます。
映画「監督失格」の平野勝之監督をゲストにお迎えしました。
よろしくお願いします。

平野勝之(以下、勝之)
どうもよろしくお願いします。

大根
明日(9/3)から先行で六本木ヒルズで始まって、
その後に全国で始まっていくんですけども、
もう素晴らしい作品でこれを見たのは、
丁度1ヶ月くらい前だったんですけど。

これはもう、知り合いにすっごい電話して
出たその場で「これ絶対見た方がいいよ!」って奴を
10人くらい絞り出して、全員に電話して(笑)
「絶対見ろ!!」と。

で、ちょっとでもメディアにする力のある奴は、
もう義務だと!!これは。
この映画を広めるのは。

そのなかで一番最初に電話したのが、
この岡宗秀吾くんです。

岡宗秀吾(以下、岡宗)
すみません、こんばんは(笑)
いやーもう、電話頂きまして大根さんから
見させて頂いたんですけども、興奮ですね-、
今日お会いできると聞きましてね、大変緊張しております!



水野真裕美(以下、水野)
車を飛ばして、岡宗さん来て頂きました。

大根
俺も見ました、秀吾くんも見ました。
そして水野さんも見ていると。

水野
私も見させて頂いて、
本当のあの・・、終わった後にしばらく動けなかったって言うのが、
正直な感想ですね。

大根
水野さんは、本当に東京の箱入り娘で、
おぼこみたいな・・。おぼこなんですよ。

水野
おぼこ?

大根
あの・・。世間知らずでいいですね?
ああいったハードな恋愛経験もないし、
そういった意味では多少重い題材だったと思うんですけど・・。

前にね、井筒監督の「ヒーローショー」のプロモーションで来た時に
「ヒーローショー」を見て、途中で泣いて、
お母さんに電話したっていう・・(笑)
「こんなことがあっていいの!お母さん!!」って(笑)
そのくらいだから、ちょっと心配してたんですけど。

平野
あー、それはちょっとキツい映画でしょうね。

水野
でもこの「監督失格」はドキュメンタリーですから、
「あぁ・・。」って、
「これが本当にこういうことがあったんだなぁ・・。」って
いうふうに思いました。

大根
まぁ「ヒーローショー」はね、
ある種実際に起きた事件を元にしてるとはいえ、
完全なるフィクションなので、そこはまぁね・・。
でも「監督失格」はまさに本当に起きたことですからね。

水野
明けて今日公開ということで、新聞・雑誌などでも
色んなところで載ってますよね。

平野
みたいですね。

大根
大絶賛というか、まぁこれを公開されたら
ある程度の賛否両論はあると思うんですけども、
まぁまぁ多少表現なりメディアに関わっている人間としては、
「この仕事って何?」とか、「表現することって何?」とか、
その辺まで問い詰められる映画ですよね?秀吾くん。

岡宗
いやー、もろそうですよね。

大根
でもまったく情報のないというか知らない方もいらっしゃると思うんで、
「どんな映画か?」ということを
ものすごく客観的に冷たく説明してみますね。

とあるAV監督がいましたと。
20数年前デビューして話題作をいっぱい撮りました。
もともと自主映画の出身でものすごい才能の溢れる方でした。
で、あるAV女優と出会いまして
一緒に作品を作りながら恋愛関係にもなりました。
同時に不倫関係でもありました。
ある程度の年月付き合ったんですけれども、別れました。
その後、別れたことがショックで
その監督は作品が余り撮れなくなっていきます。
その中でAV女優は突然の死を迎えてしまいます。
と同時にその死を迎えてしまった日は、そのAV監督はもう一回会って、
もう一回ハメ撮りというか、セックスをする予定だったと。
その部屋に伺ったところで、死んでる姿を見つけてしまうと。
それがショックで更に映画が撮れなくなります、仕事が出来なくなります。
5年経って「もう一度その女優と向き合ってみよう」というところで、
「何と向き合うか?」というと、やっぱり仕事しかないというところで、
出来たのがこの映画「監督失格」です、という説明で大丈夫ですか?

平野
まぁまぁ大丈夫だと思います。大枠は。

大根
俺はすごく冷たく説明したんで、秀吾くん暖かく説明して下さい!

岡宗
いやー、どこまでこういうのってお話してもいいもんなんですか?
あらすじって。

平野
あんまり細かいディティールは避けた方がいいんじゃないんでしょうかね?
まだ、一応明日(9/3)公開ですけどね。
見てない人もたくさんそれはね・・。

岡宗
だから中のお話の中でも、本当に胸が掻きむしられるような思いだったし、
それこそその、何となく僕が今のお話を一番はじめに聞いた、
まぁあらすじでですね。
聴いたサイズみたいなものをイメージするんですけど、
それはどっかインディー感のある・・。
なんというか良作なんであろうが、
ちょっと安さもあって、っていうような印象を
僕ははじめ持っていました。

観させて頂いて、これは自分なんかもTVディレクターをやりながらですね。
表現をするっていうところに足場を置いて仕事してる者として、
ってか固く言うとあれなんですけど・・。
いやーもう、動けなくなっちゃって!2時間くらいですかね?
喫茶店に行ってじっーとするっていうね(笑)

水野
同じです!!同じ。
はい、じーっとしました。

岡宗
じーっとしますよね!!
映画っていうのは、僕なんかもどっかで「これ何点ぐらいだ!」とか
それは技術論も含めたところで何となく感じたりもしてたりするんですけど。
それはほとんどの映画にはそういうふうに接しているつもりなんですが、
なんかそういう話じゃなくて、これは体験なんじゃないかなぁ?と
その映画を観るということではなくて。

一つ僕なんかが思ったのは、
「すごいお葬式出ちゃった!」っていう。
「そこですごいラブレター聴いちゃった!」って。
で、自分がその事を全く平野さんと同じ気持ちにはなれないと思いますし、
それをその体験、共体験したような気持ちには少なくともなって、
もう一回観たいか?っていったら、ちょっと構えちゃうなぁみたいな!
みたいな体験。

でも、すごい爽やかで、すごく愛の話を・・。

大根
そうなんだよね。
これは壮絶なドキュメンタリー映画ではあるけれども、
俺はどっかでボーイミーツガールの普遍的な恋愛映画としても観れたし、
下手すりゃ「青春映画」まぁまぁ出演者は多少、年はいってますけど・・(笑)
っていう、下手すりゃオーソドックスな誰にでも受け入れられる映画としても
成立しているんじゃないかな?

まぁ重いですよ!めちゃくちゃ重いですよ。

平野
僕はあの矢野さんの音楽が入る前のバージョン、
ほぼ完成バージョンですね。
撮影して編集して最後の編集終わって10日間くらい何も出来ませんでした。
内にこもっちゃって・・。

水野
平野監督、この「監督失格」が日付かわって今日から
先行ロードショーということで、多くの人が観るっていう
今のお気持ちはどういうお気持ちですか?

平野
僕もあの、映画は確かに今までに3本くらい劇場公開してたんですけど、
やっぱ規模が違うので今回、初体験なんですよね!
だから、どうなるのかも本当にわからないですし、
こういう映画をね、東宝さんがっていうのも初めてなんで。
今はもうちょっと他人事って言っちゃおかしいですけど・・。
まぁわかんないですね(笑)

大根
本当に核心的な要素がいっぱいあるんですけども、
まぁ俺はこのサイズの映画は東宝で公開するということも
すごく意義のあることだと思うし、その辺の話も後でしたいんですけど。

まぁ何よりもまずはこの先ほどから映画の話はずっとしてるんですけど、
主演の方の名前が一切出てないんで(笑)
言いますけれども、林由美香さんという方ですね。

林由美香さんと平野さんが出会ったことから始まっている映画なんですけども、
林さんというのは、80年代後半にデビューして、
AV・ピンク映画を含めて200本くらい
出演している伝説と言っていい、僕もぶっちゃけ何度かお世話になりました(笑)
秀吾くんも・・。

岡宗
そうですね。

水野
お世話になったんですね・・。

大根
そう言う意味では「義兄弟」と、平野さんとは・・(笑)

平野
なるほど!いやいやいや、どうなんだろうな?

大根
勝手に思っておりますけれども(笑)
平野さんが由美香さんに溺れてったことから始まってるんですけれども。
由美香さんというのは、本当に魅力的な方で
色んな平野さんの知り合いの何人かの監督達とも付き合ったりしているし、
いわゆるミューズですよ!女神みたいな人なんですよ。

平野
でもね、俺なんかからするとみんな「いい!いい!」って
言うんですけども、亡くなる前(5年前)にもう腐れ縁みたいになって、
何かの時に飲んだり何かして結構酔っぱらうと
どうしようもない人間なんでね、彼女は。
「そんなにすごい奴かなぁ?」って(笑)いうのは、
実際なところは思ってましたけどね、
当時からね。単なる酔っぱらい、
どうしようもない酔っぱらい、くるくる回って(笑)

水野
近いからこそ、そういうふうにね。

平野
だから避けて、本格的に彼女が酔っぱらい始めると、
俺なんか先に帰っちゃうみたいな。

水野
でも、お酒を飲んでいるところのシーンなんかもありましたけどね。

大根
僕もそのおっしゃる気持ちはすごくわかるんです。
僕もこのタイプの女性とは、対戦経験がありまして・・。

平野さんにとっての今「腐れ縁」とおっしゃいましたけど、
対女優?仕事の面での監督対女優として向き合った時の
由美香さんってどういう人だったんでしょうか?

平野
あのねこれはもう本当にね、割と最近思ったことなんですけど、
この映画を作ってね完成させて思ったことは、
本格的にまな板の上で魚になれる女優さんだったんだな!みたいな
もう徹底的に、それこそ本当徹底的に。
その辺で非常に共通項があったんですよ。

だからまぁ簡単に言ってしまうと、
二人とも「作品至上主義」ですよね。
まぁ面白いものが出来れば何でも良かったんです。
何でもやるし、基本はね。
「これ必要だな!これが面白いな!」と思ったら、
とにかく何でもやれた、あるいはやれた状況だったんですね。

普通やっぱりお仕事してると、
なかなかそうはいかないわけじゃないですか?
AV業界っていうのは当時、「由美香」っていうのを作っていた時期っていうのは、
やっぱりそういった面はおかしなくらい勢いがあったんで、
何でも出来ちゃったんですね。やる気になればですけど。
そういう部分でも破れかぶれですね、ある意味。

そしてすごくナチュラルでしたね、彼女はね。
非常に正直というか、作ってない良さっていうんですか?
そこが最大の他の人は違う・・。
何かしらどっかしらみんな邪心みたいのが有るはずなんですよ。
女優さんとか特にやっぱり、そういうのがなかったんです。

大根
プロだったなぁって思うのは、
もちろん二百何本全部見てるわけじゃないんですけれども、
ピンク映画を1本見た、たまたま見た時に。
それ目的に行ったわけじゃないんだけれども、
由美香さんが出ている映画があって、話としてはものすごい酷かった、
つまんなかったんだけれども、
由美香さんの出ているところだけやけに輝くっていうか
急に他は一切酷い映画なんだけど、そこだけ急に輝くいうね。
なんか、だからどんなつまんない作品でも
手を抜かなかった人なんだろうなぁと思うんですよね。

平野
まぁ、そういうとこありましたね。
ギャラの問題でもなくね。
後期彼女は自分のこと職人だって言ってましたよね。
だから、受けた仕事はどんなものでも何でもやったし、
B級・C級それ以下の仕事もやっていたから、
探せば膨大に残ってるはずなんですけどね。

大根
映画の前半は、色んな作品を残している由美香さんですけれども、
その中でも傑作の中に入る平野さんが実際監督した「由美香」という
北海道まで自転車で旅をするというドキュメンタリーAVというか。
あの頃、あまりないジャンルだったと思うんですけども。
それが中心になって進んで行くですけれども。
その辺の感じをじゃあ、秀吾くん。

岡宗
あそこが前半に、ぐーっとあって、
以前にも「由美香」の方は観させて頂いてたんですが、
今回その後半の部分もセットで1本の映画になってるので、
はじめての人なんかが見ても、林由美香さんを全く知らない人が見ても、
女の人にみんなあういう部分あるなっていう。

すごく思い入れが林由美香さんっていう人に。
僕もすごく詳しい訳じゃなかったんで、
「あぁこんな女の人なんだぁ!」と。
それこそ、間抜けなところもあったり、チャーミングだったり、
わがままだったり、無軌道だったり、でエロかったり。
そういう女の子の生々しいところ。

カットの中で、ひとつポニーテールみたいに
三つ編みをして結ぶシーンがあるかと思うんですけど、
めっちゃ綺麗なんですよ!!
もう、めちゃくちゃ可愛くて!!
で、お母さんに電話するシーンみたいなのも、
もう激情に駆られていっているようなさまだったりとか。

今回の本編の中に入っている「由美香」っていう作品の中の
林由美香さんでまず、ガチンと思い入れしちゃうのが、
そういう感じがすごい。だから女の人が見ても・・。

平野
っていうか、女の人にすごい人気がありますね。

岡宗
やっぱそうですよね!

平野
なんかわかりますけどね。
男よりもむしろ女の子にモテる女の子でした。

大根
前半その「由美香」で由美香さんの魅力ですごい鷲づかみされて、
と同時に平野さんのダメっぷり?(笑)
「もう何この人!!」って、初めての人が見たら絶対そう思う!(笑)

平野
由美香と違って、僕の方はやっぱちょっとですね・・(笑)
変人扱いされ、「最悪!!この男!」みたいなねぇ・・。
随分いろいろありますけど・・。

岡宗
カンパニー松尾さんもチラッと出てらして、
3日前に松尾さんとじっくりお話するチャンスがありまして、
昔の平野さんと松尾さんの顔がヒドイなっていう(笑)

平野
嫌なんですよねぇ・・・。
本当嬉しいんですけど、色んな方に・・。
基本的に、無様な様を全部さらしてるんで・・。
でもそれをやっぱやんないとプロじゃないなってところもあるんで・・。
自分の嫌なところをずーっと見続けなきゃいけませんでしたからね。
何百回も。

岡宗
それが一番、ケツの穴まで見せるぞ!っていう覚悟の量みたいなのが、
映画の本当の推進力になってるような。
だからそこが、僕ら同じような同業にモロ刺激するんじゃないかな?

小手技のテクニックだったり、そういうのをどんどん覚えていったり、
なんとなくわかってくる感じではもう無いぞ!っていうのを、
先輩がガチッと見せてくれたなぁっていう感じが、本当嬉しくて!
高揚感がすごくありました。

大根
前半部分、水野さんどうでした?

水野
最初はですね、やっぱりあの私が知らないものばかりを持っている
彼女だったので・・。

大根
そこで感情移入されても、ちょっと俺ドン引きするんだけど(笑)

水野
最初はやっぱり、私も知らなかったので、
「わぁこういう人がいるんだ!」っていうので
ちょっと唖然とした部分もありつつ

平野
珍獣を見るみたいな(笑)
へんなスッポンがいるみたいな・・。

水野
私と全然違う部分を持ってる感じだったんですけど。
でも、自分の感情にすごく素直だってのにだんだんわかるんですよね。
その頬を伝う涙だったりとか、お母さんに電話かけるところとか、
自分の感情にすごく素直だった、あとは自分の中で色んな葛藤を抱えてる
方なんだろうなってのはわかったりとかして。

まぁ平野さんの昔ながらの大っきいメガネとか気になったりとかして(笑)

平野
あれねー、嫌なんだよ!
あれ20年くらいしてたメガネ。

水野
それと同時に、やっぱり由美香ママにやられました、私は。

平野
まぁ由美香ママはすごいですよね。

水野
「オヤジか!」って出てきた後は大笑いしましたね(笑)
でも私は最後まで、ママが忘れられない!
今もそうです。ママの気持ちを考えたりすると。
本当にすごく魅力的な親子もそうなんだろうなって。

平野
ママは最初出てきた時に自分でツッこんでましたね。
「なんだこれ、オヤジだな!!」って(笑)

弟のヒデ君というのが、一緒に見てたんですけど。
「何今頃気づいてんの?」って 
(ママ)「何言ってんだ、この野郎!」みたいなそんな感じですよね(笑)

大根
映画全体ですごいなと思ったのが、
やっぱり自分の一番えぐられたくないところを
あえてさらけ出すものすごい内容にもかかわらず、
平野さんがユーモアを忘れないっていうか・・。

平野
どうせ格好悪いですからね。
徹底的に格好悪いですから。
もうお笑いしか生きる道はないみたいな(笑)

岡宗
でも僕、昔の映像の松尾さんや平野さんと
最近というか後半部分のお二人の姿見てて、
めちゃめちゃいい男になってるじゃないですか!!

なんかそれを選んでる由美香さんっていうのまで
透けて見て考えちゃうんですけど。
すると、やっぱり由美香さんもこの格好悪い男の人たちに、
愛情を注いでいた。
そして、その男の人2人がすごい格好良くなっていく様っていうのも
そっちにも思い入れしちゃってましたけどね。

平野
でも2人ともフラれてますからね、結局(笑)
別に他にいっぱい居ましたからね。
由美香って、本当にね。
そういう男に対してはね、
「やっぱりいろいろコンプレックスがあるのか」って
僕にはそう見えてね。

付き合ってるとあっちこっち、やっちゃったりするんですよ。
本当に「とんでもねぇ奴」とか思っていろいろ。
でも、またポロッと言うんですよね。それを意地悪くね(笑)
3人くらい僕の頭の中に。僕が付き合ってる時でそうでしたから。
そういう奴なんです。

そういう意味では敷居の低い奴だったの。
そこがまたね自由だったというふうにも取れるんです。
まぁ世間的には、あまり良くないことなんですけどね。

水野
女性の方がむしろ人気があるかもしれないって
おっしゃった意味がわかる気がします。
女性が持っている嫌なところって変ですけど、
変に嘘付いたり、隠したりとか、計算高かったりとか・・。

平野
そういうのはなかったですね。
そこはなかったですね。

大根
時間もアレなんで、映画の核心に触れたいと思います。
やっぱり今までにないこの映画の一番の大きな特色というのは、
林由美香さんが亡くなってる姿を平野さんが見つけてしまい、
さらにそのシーンがカメラで回ってたいうことなんですけど。

俺もカメラで人を撮る、
フィクションとドキュメンタリーの違いはあるにせよ、
RECボタンを押したり、俺だったら「用意スタート」って言って、
カメラが人物なりそこで起こってる状況を
とらえるという仕事をしている中で、
「ああカメラで何かを写す事って、なんなんだろうな?」
っていうことを考えましたね。

で、あのフィルムというかテープが
残ってしまった意味みたいなものっていうのが、
やっぱこの映画を作る推進力になったのは違いないし、
あそこはどうでした?秀吾くん。

岡宗
それは本編のなかでもずっと問題になっちゃう。
その時に「何故カメラ回しちゃってるの?」っていう部分と、
それ以前に見る平野さんがカメラを持ってしまう性質であったり、
生き方・ディレクションのやり方みたいなものと、
それに関して由美香さんが
もう「ずっと撮れ!」という話をずっとするじゃないですか。
あういうのって普通の人に絶対分かんない感覚ですよね。

それは多分、お母さんもそのことが気になって、
VTRを封印するくだりがありましたが。
あのカメラ・・。僕らも全然扱い方がそういう意味では、
そこまでカメラと一体感を持っていないので、
そのことはすごく平野さんに聴きたかった。
あの手法、あれはなんですか?

平野
あれはそもそもずっとAVでずっとやってたことなんで、
そのクセですよね、ある意味。
簡単に言っちまえば、
スタイルが「何もかも丸ごと押さえる」っていうスタイルなんで、
「用意、はい!」なんて言ったこと無いですし、
「カット!」も行ったこと無いって感じなんですよ。
いきなり回して、いきなり終わるじゃないですけど。

それこそスタッフからなにもかも全部写しちゃうんです、僕。
そういうやり方をずっと長年やってきたので。
スタッフのペヤングっていうのもね、弟子の。
あれもそういうやり方でコンビネーション組んでた。

それがまぁ偶然そういう形で、
一番究極の形で捉えられてしまったってことですよね。

大根
明日(9/3)公開されて、全国に拡がっていって、
主にあそこのシーンを中心に。
僕らは由美香さんなり、平野さんなりの仕事に思い入れがあるから、
肯定的に見てしまうんですけども、
絶対に賛否両論あると思うんですよね。
これがやっぱり単館系の小さな映画館でインディー的に公開するんじゃなくて、
TOHOシネマズを中心に全国に、
シネコンでやるっていうことの意味みたいなことをね、
ちょっと考えたいなって、
っていうか「東宝すげーな!」って思った。

岡宗
すごいですよね!
大根さんともすごく話しましたが、
サイドストーリーの部分が庵野さんのお話だったり、
今回東宝の全国公開になるとか
全部含めて「超カッコ良い!!」ですよね。

水野
最後になりますが、監督。
リスナーの皆さんにメッセージをお願いします。

平野
この映画の場合、もう本当「観て下さい!!」
としか僕はもう言いようがないんで、観て下さい!!

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